「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

孤立を病的に恐れる日本人の「国連中心主義」

2009-12-08 | 様々な空気
色々なことがちょくちょく起きていますし、
書きたいことも沢山あるのですが、
なかなかまとまりません。

そこで今日は以下に、民主党小沢一郎幹事長の「国連中心主義」観を批判する、
増田俊雄氏の文章を掲載します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
国連の真実と現実

もし小沢が「国連の真実」と「国連の現実」を少しでも知っていたら、
トーマス・シーファー駐日大使との対談や雑誌『世界』で、
「非現実的で」、「世界の嘲笑の的」になり、「日本の国益に反する」、「馬鹿げた主張」
は述べなかっただろう。

国連とは、それぞれの国の国益に利用できるときは利用し、
そうでないときは無視するのが国連加盟国の常識である。

ご参考に国連の真実の一端を述べると。

1、国連加盟国(2006年現在)192カ国中、民主国家と認識されるのはわずかに89カ国だけ。
他の103カ国は独裁、専制国家、紛争国家、テロ支援国家で占められている。
国連総会における過半数以上は非民主国家が占めている。

2、国連には、「テロの定義」はない。
9・11についても゛テロ゛か゛解放運動゛かで議論が割れ、
テロとの認定はされていない。 イラン、シリア等イスラム国家群が
「テロでなく帝国支配からの解放運動だ」と主張しているためである。

3、国連の人権委員会認定(2006年)の最も非人道的国家は、
NO1:イスラエル、NO2:スーダン、NO3:コンゴ、NO4:アメリカ合衆国である。
因みにイランはNO11である。
イランや北朝鮮のほうがアメリカより人道的国家であると認定されている。

4、また、非人道国家NO1のイスラエルは先制攻撃したことはなく、
常にテロに対する報復行為のみに徹してきた。
イスラエルは自爆テロ被害国であって加害国ではない。
アメリカは極めて悪質な非人道的国家に独自の制裁まで課しているのに非人道的国家とされ、
アメリカの制裁を受ける非人道的国家がアメリカより人道的国家に認定されている。
こうした事実無根の国連認定がなされる理由は、
国連総会の下部機関のすべての委員会のメンバーが、
数の上で圧倒的に多い非民主国家群によって占められているためである。

5、軍事経済制裁執行権のある「国連安全保障常任理事会」のメンバーは5カ国で、
各国は「拒否権」をもっている。
5カ国中、ロシアと中国は(国連で認定されていないが)非人道的国家であり、
共産党一党独裁国家であって、およそ民主国家ではない。

このように、国連総会と下部機関は非民主国家によって、
さらに安保常任理事会も非民主国家によって支配または制限されているから、
国連憲章の目的である「自由で民主的な平和な国家の実現」は全く「不可能」である。
……「国連とは何か」を知らず、「なんでも国連重視」は、
国民に対する無責任の極みである。

国連を日本国憲法の上におく小沢は、一体何を考えているのだろうか。
国連の真実を知れば、自衛隊を国連に任すような「無責任発言」は出てこないはず。
民主党員全員が本気で小沢見解を支持するなら、
民主党はアメリカは言うまでもなく自由主義社会から無視され、やがて消滅する。……。

増田俊雄
「国連中心主義という小沢一郎の欺瞞。小沢よ、国連を知らずして、国連をかたるなかれ!」
より。
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増田俊雄氏のイスラエルなどについての意見には一部賛成できない部分もありますが、
小沢に限らず、日本人はもっと国連の実態を客観的・批判的に検証すべきだと思います。
前にも国際機関の胡散臭さについて述べましたが。

もっとも周りの空気ばかり気にし、国益よりも孤立しないことばかり重視し、
寄らば大樹の陰、みんなと一緒を好む日本人にとって、
国連の内容がどうあれ、そこに連なっていたいんでしょうけど。


これらと関係なくても、何か最近思われることや、紹介したいサイトなど、
何かありましたら、コメント欄にお書きください。

14 コメント

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Unknown (ハーグ竹島)
2009-12-09 16:43:28
権国家、つまり「悪の枢軸」1軍はアメリカ、ロシア、支那。
イスラエルや北朝鮮は、せいぜい1.5軍(1軍と2軍を行ったり来たり)クラス。
ましてスーダンやイランは2軍レベルといえるでしょう。
ロシアや支那、特に支那は現在進行形で核攻撃を行っているにも拘らず、それに対して言及を
しない事からみても、国連の評価が全くアテにならない事が分かります。

また、国連では専制国家<民主国家という扱いのようですが、専制=悪ではありません。
専制も民主制も政治を行う一形態であり、むしろ
清潔な専制こそ最善である、という説もあるくらいです。ただ、運営するのが人間である以上
ベストな状態が続くはずがなく、その次善策として民主制が導入されているに過ぎません。
民主制こそ善、ベストであるという縛りから脱する必要があるかもしれません。

何度か書いた気がしますが、私は大学(法学部)の頃に地球連邦政府を作り、国連の下に
世界共通の法と軍を定め、各国を大きな州として運営していくべきだと考えた時期がありました。
さすがに、この年齢になってそれが妄想であると解ってきましたが、現在の私の倍近い年齢の
人がそれを解らないのは怒りや呆れを通り越して
憐憫の情すら覚えずにいられません。
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Unknown (ふしぎ)
2009-12-10 22:15:14
確か敵国条項はまだあったような(勘違いならご勘弁)まずはそれをなくして、常任理事国なる特権を剥奪して加盟国が平等の権利を持つようになってからの『国連重視』は理解できます。だけどあくまでも「理解できる」でしかありません。

私が思うに「国」があってこその「国連」。私が生活に困った時に国連が助けてくれるか?ありえませんよね。単純に日本の国ありきの話なんではないんでしょうか。「国ありき」が念頭にない小沢さんが、では何故国連職員にならず日本の国会議員をしているんでしょう?不思議です。

私のような単純な平凡な主婦にとって、生まれて育って生活している場所で、自分達の生きてく手段を決定するのに「国連」なんていりません。単なる国単位のお付き合いを決める場所でしょ?それによって私の生活が脅かされないようにするのが国会議員のお仕事ではないんでしょうか?

物凄く低次元の話をしてちと恥ずかしいのですが・・・(苦笑)
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様々な角度からモノを見る目を。 (かず)
2009-12-11 20:34:31
アメリカ寄りの主張になっている点は置いとくとして…、この増田氏の主張はもっと取り上げられるべきだと思います。
所詮、国連は大国、あるいは特定の利益集団・思想集団にとって都合のいい組織でしかない。

また、話は脱線しますが…、商売上手な流浪の民で、陰謀論の種になる不可解な言動が多い(サイモン・ウィーゼンタールセンターの様なロビー団体も有り)ユダヤ人が建造した国家である、イスラエルの言動を礼賛したり、イスラエルのマイナス面に目を瞑るつもりは一切ありませんが…、少なくとも日本においては、双方の主張を聞かないうちに、一方的なイスラエル叩きを行う傾向があるのではないでしょうか。

>国連の人権委員会認定(2006年)の最も非人道的国家は、NO1:イスラエル、NO2:スーダン、NO3:コンゴ、NO4:アメリカ合衆国である。

非人道国家NO2のスーダンに対して武器支援を行って内戦を激化させる代わりに、石油等の資源を頂戴したり、もしかすると、自国の酷い統治から目を背ける為に、独裁国家とされている国々(ジンバブエ、ミャンマー等)に武器や資金の援助を行ったり、また世界各国に人民解放軍の兵士を派遣し、資源の収奪を行い、更には元から自国の領土だった地域や、チベット・東トルキスタン・内モンゴル等、侵略した地域に住む、特に漢民族を除いた少数民族に対する、民族浄化と言っても何ら過言ではない悪辣な迫害、文化・経済・軍事に対する介入と侵略、そして周辺の弱小国家(ネパール、ブータン等)に対する共産化、というよりも親支那化を目論んだ、政治や経済、言論への口出し、圧力、人を用いた人口侵略を現在進行形で行う、中華人民共和国という国家がナンバー4に入っていない時点で、全く信用に値しません。
ロシアも、自国に刃向かう様な言動をとった周辺諸国に対して、石油やガスのパイプラインのバルブを締めることにより、資源の供給を絶ったり、ソ連時代からの侵略域(特にカフカス地方)に対して酷い軍事侵略と、殺戮を展開し、また中華人民共和国の様に、アフリカ等で金と軍事力を用いて資源の収奪を行う等、十分、上位にランクイン(笑)してもいいと思うのですが…。
それほど歴史を有しない代わりに、白人と有色人種の共生や、想像と破壊等、ある種何でもありの、人類の実験国家であるアメリカは、国連に限らず、また保守・サヨクに関わらず叩かれますが、アメリカかそれ以上に酷い中華人民共和国や、ロシアについては殆ど叩かれないんですよね…。

ここからはハーグさんのコメントから。
>専制も民主制も政治を行う一形態であり、むしろ清潔な専制こそ最善である、という説もあるくらいです。
>ただ、運営するのが人間である以上ベストな状態が続くはずがなく、その次善策として民主制が導入されているに過ぎません。

最近知りましたが(笑)、プラトンの哲人政治論を思い出しました。
衆愚政治よりも、哲学を持った賢者に独裁政治を行わせた方がマシだという話。
まぁ、どんな政治形態であろうが、欲望を持った人間という生き物が行うものですから、完璧なものは存在しません。
どの制度にしたって欠陥を有し、悪貨は良貨を駆逐するが如く、腐敗していきます。

>民主制こそ善、ベストであるという縛りから脱する必要があるかもしれません。

国民全体が、そこまで物事を多角的に見れる目を持てればいいですが、現時点では不可能に近いと思います…。

また、何か思いついたらコメントさせていただきます。
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ミャンマーについて (かず)
2009-12-11 21:37:20
少しだけコメントを追加させていただきます。

ミャンマーに限らず、どこの軍事政権でもそうですが、「軍事政権だから、民主主義ではないから」との理由で、叩きまくるのは少々行き過ぎではないかと…。
確かに、現実として反政府運動をした人々が虐殺された事実がありますし、軍事政権の場合、民主国家と違って、その様な危険性が高くなるでしょう。
しかし、軍事政権であろうが、共産主義政権であろうが、その国の国民がその政治体制を了承しているのなら(体制に反発したら殺される為、何も言わない場合は除く)、それはそれでいいのではないでしょうか。
(少なくとも日本では、共産主義政権よりも、軍事政権の方が悪く見られていると思いますが…)

また、詳しい知識を持っている訳ではないので、事実誤認の可能性も十分ありますし、そもそも十分把握していない段階で述べるのは控えた方がいいのでしょうけど…、思うに、ミャンマーは欧米と支那の綱引きの道具?として使われている気がします。
特に、ノーベル平和賞を受賞したことがある、非暴力民主化指導者のアウンサンスーチー氏は、欧米、あるいは特定勢力の駒として使われている気が…。
(様々な保守系ブログで、スーチー氏のことを検索すると、その辺の事情が出てくるかも…)
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>ハーグ竹島さん (太一)
2009-12-13 01:11:50
>ロシアや支那、特に支那は現在進行形で核攻撃を行っているにも拘らず、
>それに対して言及をしない事からみても、国連の評価が全くアテにならない

そこまで強くなれば、悪い事をいくらやっても許される、ということでしょうね。
金正日が未だになけなしの金で軍備増強にいそしむのもそれが理由でしょう。
ですから北朝鮮を止められないのは、国連にも原因があると思います。
それから国連の中でもとりわけ「人権委員会」は胡散臭い気がします。

>ただ、運営するのが人間である以上ベストな状態が続くはずがなく、

悪い独裁者は目立つので、結局そういう政治体制が非難の的になりやすいのでしょう。
それを民衆がやれば責任が分散されたつもりになるというか。

>国連の下に世界共通の法と軍を定め、各国を大きな州として運営していくべき

それこそSF映画のように、宇宙人が侵略してくれば(笑)、
世界もある程度団結できるでしょうか。

でもおそらく、日本の左翼知識人は寝返り、
その宇宙人の正義を妄信するようになるんでしょうね(笑)。
返信する
>ふしぎさん (太一)
2009-12-13 01:12:11
>確か敵国条項はまだあったような(勘違いならご勘弁)まずはそれをなくして、常任理事国なる特権を剥奪して加盟国が平等の権利を持つようになってからの『国連重視』は理解できます

確かに最低限、それは必要ですね。
それがない今の国連は「論外」と言えますね。

>「国」があってこその「国連」。私が生活に困った時に国連が助けてくれるか?

そう思います。

平和ボケの日本人にとって、
権威が弱く感じる日本国よりも、
権威がありそうに見える、幻想だけの「国連」を妄信しがちなのでしょうけど。
返信する
>かずさん (太一)
2009-12-13 01:13:52
>所詮、国連は大国、あるいは特定の利益集団・思想集団にとって都合のいい組織でしかない

そう思います。それを日本人も自覚すべきだと思います。

>少なくとも日本においては、双方の主張を聞かないうちに、一方的なイスラエル叩きを行う傾向がある

欧米では、「ナチス絶対悪の法則」から、
その被害者だったユダヤ人がどんなに悪いことをしても強く批判してはいけない、
という傾向があると思います。

一方日本では一般にはイスラエルの存在はそうは知られていないと思います。
地理的に遠いですし、日本人は欧米人ほどイスラム関連に興味がありませんし。
むしろ「イスラム教徒の方が怖い」と思っている人も結構いるのでは?

もっともネットではイスラエルはひどく叩かれているのかもしれませんが。
その理由は、アメリカと同種のものだと思います。
「強いから」叩かれやすいのでしょうし、イスラム問題については、
イスラエルはアメリカと運命共同体な面があります。
「華氏911」も、ユダヤ問題に触れていないことが一部から批判されましたね。

私の個人的な見解を言えば、「アメリカ・イスラエル」とイスラム過激派は、
どちらも悪い点はあると思います。
どちらも「一神教」故の傲慢さ、融通の利かなさを感じますね。

>アメリカかそれ以上に酷い中華人民共和国や、ロシアについては殆ど叩かれないんですよね…。

それは国連の人権委員会の胡散臭さによるもので、
実際世界の人々に調査すると、その2国の悪評はかなりのものだと思います。

>国民全体が、そこまで物事を多角的に見れる目を持てればいいですが、

そういう訓練も受けていないし、能力も不足しているかも知れませんが、
やはり一応は自分達に決定権があるという民主主義の甘い蜜を知ってしまった以上、
今更「哲人政治」には戻れないと思いますね。

>軍事政権であろうが、共産主義政権であろうが、その国の国民がその政治体制を了承しているのなら(体制に反発したら殺される為、何も言わない場合は除く)、それはそれでいいのではないでしょうか。

それはあると思いますね。

ちなみに日本の場合、国民が了承していないマスコミが第一権力者になっており、
結構問題ある政治体制になっていると思います。
「空気をいち早く知りたい」という国民の弱みが
マスコミをのさばらしているのもありますが。
返信する
幻想 (かず)
2009-12-13 23:07:21
どうでもいいレベルですが…、前のコメントに若干の補足を。

>石油等の資源を頂戴したり、もしかすると、自国の酷い統治から目を背ける為に、独裁国家とされている国々に武器や資金の援助を

資源収奪は勿論のこと、その国(スーダン等)に対して、支那が自国で抱えきれなくなった?多くの漢民族を労働者として送り込み、国自体を親支那化・半植民地化してしまう。つまり、21世紀における新たな植民地経営を支那が行っていると言えるのではないでしょうか。

>太一さん
>一方日本では一般にはイスラエルの存在はそうは知られていないと思います。
地理的に遠いですし、日本人は欧米人ほどイスラム関連に興味がありませんし。

正直言って、先走った見解を書き込んでしまいました…。
しかし、これまたイスラエルを擁護するつもりは一切ありませんが…、所謂、反戦団体や、反戦ジャーナリスト、反戦写真家と言われる人は、何というか、双方の事情を勘案せず、イスラエル=絶対悪という感じでモノを見ている様な気が…。
また、こういう人達が開く戦争写真展というのも、サヨク勢力の道具と化している様に思います。
(中東情勢自体をロクに把握していない自分が言うのも何なのですが…)

>それは国連の人権委員会の胡散臭さ

「子どもの権利条約」(「子供」と記すと騒ぐ人々が居る様ですが…)とやらもそうですが、国連人権委員会ってサヨクの塊みたいな組織だと思います。
一体どういう連中が牛耳っているのやら…。

>実際世界の人々に調査すると、その2国の悪評はかなりのものだと思います。

確かに支那に対してマイナスイメージが強いとは思いますが、しかし、支那は領土が広く、人口が多い分、それだけ市場が大きく、商売相手には最適の国だという、巨大市場幻想の様なものを抱いている人が多いのではないでしょうか。
支那で商売をする等、支那と関わることによるリスク、所謂「チャイナリスク」を理解しているのでしょうか。
また、日本の場合、三国志幻想や、シルクロード幻想みたいなものがあって、現実の支那を理解していないのではないかと…。
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行列=旨い店という基準 (かず)
2009-12-19 18:04:18
いつもの様に、エントリーから逸脱したコメントです…。

1年も前のことですが…、日本マクドナルドのある店舗で、同社が雇ったサクラを行列に並ばせていたことが発覚したニュースがありました。
マクドナルドがサクラで行列演出? 新商品先行販売で(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081225/crm0812252244033-n1.htm

サクラは、テレビで言うところの「やらせ」みたいなものだと思いますし、褒められた行為ではありませんが…、サクラなんぞ、マクドナルドに限ったことではなく、どこの企業も大なり小なり行っていたとしても不思議ではありませんし、サクラとまではいかなくても、似た様な販促活動はしているでしょう。
(サクラの場合、命に関わったり、国家・国民の命運を左右する様なケースは殆ど無いでしょうけど…、テレビのやらせの場合、バラエティ番組はある程度仕方ない〈それでも時事問題や、国論に関わる様な話題でやらせは禁物ですが…〉にしても、報道番組の場合、特に日本においては、報道の論調=自分(視聴者)の考えとなる傾向が根強く、世論の流れを決めるほど圧倒的な影響力があるので、やらせは禁物です。また、サクラを雇っていたことが発覚した企業、不祥事を起こした企業の場合、マスコミ等から徹底的に叩かれ、企業イメージを悪化させ、最悪の場合潰れるケースも考えられますが、テレビ局の場合、椿事件や、麻原サブリミナル事件等々で分かる様に、放送免許が剥奪されたケースは皆無で、放送免許について国民的議論になることもありません)
で、何が言いたいのかというと…、行列が出来ている店=旨い店だという思い込み、というか過信を多くの日本人は持っているのではないかと。(他の国の場合、行列に対してどの様な感覚を持っているのか、また行列を作る習慣があるのかどうかは知りませんし、行列を作らない=主体的な価値判断が出来るのではなく、ただ単にマナーが悪く、「我が我が」となるばかりに行列を作らないケースもあるでしょうけど…)
日本人の場合、「行列が出来ているから旨い店なんだろう」という感じで自分も列に並ぶ人が結構居ると思います。
確かに、初めて目にした店で行列が出来ていた場合、行列を判断基準にせざるを得ない面があるでしょう。しかし、実際に自分がその店の料理を食べてみて、旨いと感じるかどうかは別問題です。つまり、行列が出来る店=自分が旨いと感じる料理を出したり、自分にとって心地良い接客をしてくれる店とは限りません。
結論として、マスコミに対する過信と同様、行列、あるいは大衆に対する過信?みたいなものが、日本人には根強いのではないでしょうか。
行列を基準とするかしないかはその人自身なので、行列を判断基準にしたとしても主体的と言えるかもしれませんが、どうも他者依存の傾向が強い気がします。
まあ、余り我先とばかりにならず、きちんと行列を作って自分の番を待つというモラルは、日本人が世界で一番優れており、それはそれで良いとは思いますが…。
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伝統・季節感の喪失は、主権意識の喪失へと繋がるかも… (かず)
2009-12-20 04:55:23
引き続きエントリーから逸脱したコメントです…。

最近は、日本の伝統・文化は勿論のこと、そして季節を感じさせる行事や風習がなくなったり、注目されなくなっている気がします。(因みに…、季節と言えば、根拠も無しに何かと地球温暖化に結び付けたがる人や、環境利権等、様々な思惑が絡む地球温暖化論を思い出してしまいますが…)
「こうであるべき」という、あるべき論を語るつもりは毛頭ないですし、それぞれの家庭の事情があり一概には言えませんが、例えば、おせち料理を作らなくなったとか、鯉のぼりを上げなくなったとか、GHQのお蔭で勤労感謝の日にされてしまい、占領政策等の影響からか、現代では注目されなくなった11月23日の新嘗祭とか。
(話は脱線しますが…、天皇関連のことについて肯定的に触れると、ネットであろうが実社会であろうが、「それだけ天皇が好きなら、歴代天皇の名前を覚えてるのか?」と返される傾向がある様で…。「お前は右翼か?」と同等の言葉として発している様ですが…)
代わりに、キリストの誕生は別に祝わないけど、プレゼントが貰えれば、家族・恋人と楽しく過ごせれば、企業としてはモノが売れればということで数週間前から盛んに宣伝されているクリスマスや、2月14日のバレンタインデーの様な海外からの文化で盛り上がる傾向があります。
(良くも悪くもお祭り好き〈選挙もある種の祭り〉で、寺も神社も同等に見、更には初詣等で寺社に参拝しているにも関わらず、「自分は無宗教だ」と考える、他国〈特に一神教が母体の国家〉では考えられない柔軟性を持つ日本人ならではかも…)
こういう傾向が強まったのは、特にテレビという媒体が広まってから、チャンネル桜の水島社長の言を引用すると、家の中にテレビというお祭りを見せる装置を持ち込んでからではないでしょうか。
また、コンビニの様な年中無休・24時間営業の店が増加したり、交通網や情報網が発達したことにより、海外から文化面や経済面で多大な影響を受け始めてからなのではないでしょうか。
この様な社会形態の変化(グローバリズムも含む)と、日本人が持つ気質が合わさって、どんどん伝統や季節感がなくなり、果ては、国家意識・主権意識の喪失に繋がっているのではないでしょうか。(上手く考えを纏める事が出来ません…)

まあ、どんなものでも自然に淘汰されていくので、廃れていった伝統は、その程度のものだった、あるいはその時世に合わなかったものだから仕方がないとも言えますし、その代わり、新たな伝統や習わしが生まれるでしょうが…。
グローバリズムも致し方ない面があるのは分かりますが、どうも違和を感じます…。

僕自身、この様なことを考えるとは10年前には思いもしませんでした。生まれる時代が違えば、最悪の場合(行動力がないのは変わらないので…)闘争や革命を夢見る左翼、あるいはサヨク・アナーキスト・個人主義者になっていたのかもしれません。(今でも十分個人主義的ですが…)
実際に被害に遭った人、あるいは意見・思考が気にくわない人、主権意識が無い人、物事をある観点からでしか見ることが出来ない人らが揶揄する、所謂「ネトウヨ」の中にも、僕みたいに、「生まれる時代が違えば…」な人は結構居る気がします。

また、思い浮かんだらコメントさせていただきます。(非常に勝手ですが…)
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