「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

新年~本当に「日本に生まれて幸せ」か?(抗議活動の紹介更新)

2015-01-03 | 様々な空気
明けましておめでとうございます。更新の不定期なブログですが、今年もよろしくお願い致します。

新年早々の問いかけですが、皆さんは本当に「日本に生まれて幸せ」だと感じますか?
アンケート調査などを見ると肯定的な答えも結構多いようですね。しかし私は少し違います。

正直言いまして、例えばロシアが欧米諸国から孤立して制裁を受けてもなお、「ロシアは剥製の熊にはならない」と言っていたように、国際社会からの非難に対して毅然と対応している国を見ると、「ああいう国に生まれたかった」という気持ちが強くなります。もし日本で同じ状況なら、マスコミが「孤立だ」「このままでは日本は終わり」などと大合唱し、あっという間に政権は倒れているでしょう。ロシアよりも言論や選挙の自由度の高い国でも、外圧だけの理由で政権が倒れることはないでしょう。

いつも他国の目ばかり気にして何の自己主張もできない日本。綺麗ごとばかり言って、外国で不当な差別を受けている日本人を救おうともしない日本。拉致被害者にしても、慰安婦の嘘で不当な差別を受けているアメリカの邦人にしても。

私は安倍政権を責めているのではありません。安倍政権はこの八方塞がりな状況の中で本当に最善を尽くしてよくやってくれています。安倍政権以外ならはるかに状況は悪化しています。いつも述べている通り、問題は政府以上の権力を持つマスコミ、企業、そして国民の方です。

日本以外の国のマスコミや企業は、政府批判はするが、自国政府が他国と対立する時は、きちんと国益を考えて自国の味方をしますが、日本のマスコミと企業は、自分達の狭い範囲の利益しか考慮せず、平気で他国に媚びへつらい、自国を売る。

そしてこと情報・言論に至っては、売国権力が専制支配してやりたい放題。自分達に都合のいい主張だけを大声で流し続け、反対意見や都合の悪い意見には悪のレッテルを貼って全て封殺し、差別し、横暴の限りを尽くす。

そしてこういうマスコミや企業をのさばらせているのは、日本国民が激しい抗議活動をしないからです。抗議デモがちょっとでも警察沙汰になったり激しい口調になったりしただけで、「みっともない」「どっちもどっち」などと白い目で見る(抗議デモの言葉が荒くなることや警察沙汰になることは世界的に見てごくごく当たり前のことなのに)。こんな国民は世界で日本だけです。

何でも人任せ。自分はいつも部外者で安全な場所から論評するだけ。
ある方が仰っていた「言いだしっぺの法則」といって、やりはじめた人間に全ての責任を押し付け、自分は高みの見物を決め込む。そういう日本人が多すぎる。

私は日本の文化、風土が大好きです。しかしこのような現状を見るに、「こんな国に生まれなければよかったのに」という感覚を強く覚えます。

私も抗議デモに参加し、様々な署名活動も行っていますが、私自身も人任せにしている側面は否定できません。しかし他の国のようにまともなデモもできない日本という国で1人で抗議活動をはじめても異常者だと思われ、社会から疎外され、生活できなくなるだけなのが現状です。

日本人の意識が変わらない限り、国民から変えていくことはできない。それを分かっているから、安倍総理は昔から教育改革を提唱していますが、仮にそれが実現できても、効果が出るのは遠い先の話でしょう。
手遅れにならないようにするには、マスコミに手出しできない政府任せではなく、国民が動かなければなりません。



東京での抗議活動を1つご紹介します。

<日本人に対するレイシズムに加担する民主党国会議員への抗議街宣>

「人種・民族差別禁止法」の制定を求める者こそ実は最凶のレイシスト
~しばき隊&男組に与した日本人差別・迫害の所業を許すな!~

【日時】平成27年1月4日(日)14時~
【主催】BLOG日本よ何処へ 瀬戸弘幸
【後援】NPO外国人犯罪追放運動(理事長:有門大輔)
【場所】「大山駅」北口(東京都板橋区)


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4 コメント

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各国メディアの報道姿勢 (かず)
2015-01-06 09:00:05
>例えばロシアが欧米諸国から孤立して制裁を受けてもなお、「ロシアは剥製の熊にはならない」と言っていたように

最近、ある事が切っ掛けでNHKのBS1で毎朝放送されている「ワールドニュース」という番組をよく視聴するようになりました。
内容は、NHKが選んだ海外の主要メディア(例えば英BBCや米CNN、韓国KBS、豪ABC、仏F2など)の中から、前日、あるいは直近にそれらのメディアが報じたニュースを幾つかピックアップし、日本語通訳を加えるなど編集をした上で、日本国内に向けて放送するというものです。
NHKにとって都合がいいニュースや、放送時間内に収まるニュースのみが選ばれているといっても差し支えありません。

基本的に、優等生的報道をする英BBCや、仏F2、豪ABC、スペイン、ベトナム等の放送局のニュースは、(あくまで僕の実感ですが)①両論併記をしつつの権力批判、②左寄り、③「我々は庶民の目線に立った報道をしています」という匂いが漂ってくるものばかりです。

しかし、ロシアの放送局(名前は失念、国営か民放かも不明)は、それらの放送局とは完全に異なり、例えば、政情・治安状況・電力供給が不安定なウクライナに関するニュースでは、ウクライナ政府を完全に見下し、嘲る様なニュース原稿を坦々と読み上げ(まさに弱い者虐めという感じで、毎度イラッとします)、ヨーロッパ諸国に関するニュースではEUに対する批判はもとより、挑発的なニュース原稿が読み上げられる事もしばしばあります。
多分、現代に生きる日本人の多くは、ロシアの放送局の報道姿勢を、国粋主義的、極右的で異常だと感じるでしょう。

あと…、ワールドニュースを見ていて羨ましく感じたメディアは、経済ニュースが主体の米ブルームバーグです。(内容は今のところ余り興味がないので、殆ど理解していませんが。)
テーブル中央に女性のキャスターが座り、その両脇に経済アナリストと思われる人物がそれぞれ2名ずつ、計4名座っているのですが、女性キャスターがアナリストに「今後の景気動向はどうなると思われますか?」といった質問をすると、アナリストらが異なる意見を言う事があり、アナリスト同士で討議する光景もしばしば見られます。

時間内に番組を終わらせる事に力を注ぐ余り、視聴者や各種圧力団体、スポンサー・株主など利害関係者からの批判を恐れる余り、製作陣や放送局の意向に従ってくれる、場の空気を読んだ上で発言してくれるコメンテーターばかりを起用し、汚物以下の発言を垂れ流す日本の報道・情報番組とは大違いです。


>いつも述べている通り、問題は政府以上の権力を持つマスコミ、企業、そして国民の方です。

上記のロシアの放送局と同レベルでなくても、「言論の自由」が保証されている我が国で(我が国 という言葉も放送禁止用語にされつつあるようですが)、自国の利益を第一に考えて報道する大手や地方のマスコミが、産経以外にも複数存在して当然なのですが、「本来、中央政府や官公庁といった権力を監視し、批判すべきマスコミが、国益を念頭に置いた報道姿勢に徹してしまったら、ただのプロパガンダ機関と化してしまう。」といった内向きな懸念が根強い上に、外国との関係悪化により損害を被る事を恐れる商売人や、自分の生活の事しか考えていない国民が大多数を占めている為、国益を念頭に置いて報道するマスコミが全く誕生しないのでしょう。


>私は日本の文化、風土が大好きです。
>しかしこのような現状を見るに、「こんな国に生まれなければよかったのに」という感覚を強く覚えます。

僕も全く同じです(笑)
>かずさん (太一)
2015-01-06 10:52:10
>国益を念頭に置いた報道姿勢に徹してしまったら、ただのプロパガンダ機関と化してしまう。」

そういう口実の下、

1.隣国の国益のためのただのプロパガンダ機関と化している
2.日本政府を「否定しなければならない」ファシズム的な空気を作り出す

ということをやっているのが日本のマスコミですね。
2は、「周りの意見に合わせなければならない」という日本特有の文化によるものですが、このように欧米と全く異なる文化の中で、

>「本来、中央政府や官公庁といった権力を監視し、批判すべきマスコミが、

のように欧米の使っている議論を猿真似で導入しても、全く異なる効果(マスコミによるファシズム)を生むということを、いい加減日本人は考えるべきだと思います。

「右へ倣え」は国内だけでなく、国際的にもそうなので、普通の国以上に「猿真似」をする同調圧力が高いのも問題ですが。その点でロシアを例に出した訳です。
現場の苦悩を無視して論評する屑野郎 (かず)
2015-01-06 13:02:32
>「みっともない」「どっちもどっち」などと白い目で見る

ある正月特番のVTRで、柔道選手の篠原信一がシドニー五輪で誤審が影響して金メダルを獲得出来なかった事を取り上げた場面がありました。
僕が聞き捨てならなかったのは、『篠原自身は抗議せずその誤審を「自分が弱いから負けた」と受け入れた事に対し、日本人は「篠原は(審判に抗議するような)みっともない姿を晒さなかった素晴らしい人間だ」と称賛した。』という部分です。
うろ覚えなので間違っている部分があると思いますが、ほぼこういう内容でした。

(VTR自体、事実を歪曲している可能性もありますが、事実だと仮定した場合)篠原の「抗議せず、全て自分の責任だとして受け入れる姿勢」にも問題はあると思いますが、それよりも、現場で奮闘する人々の苦悩を無視し、国際試合や国際社会の実態をロクに理解しないまま、「誤った判断・不当な仕打ちに抗議する事=みっともない」という、狂った固定観念に基づいて評価を下し、時として当事者に罵声まで浴びせるほど腐りきっている、日本のマスコミや日本国民には、はっきり言って殺意が湧き上がってきます。
1発か2発お見舞いしてやりたい衝動に駆られます。

自国民(左翼を除き)への差別には異常に鈍感な日本人。鬼畜といっても過言ではありません。
生きてる価値すら無い。
>かずさん (太一)
2015-01-06 18:38:21
>「篠原は(審判に抗議するような)みっともない姿を晒さなかった素晴らしい人間だ」

細かい語句は違っていても、こういう感覚の日本人は結構いると思います。
そしてこの辺の感覚が、日本人が世界で損をし続ける原因ですね。
人気ありますもんね、こういう「病的な潔さ」を持つ人を。

篠原は日本人の「過度な潔さ信仰」の犠牲者と言えるでしょうね。浅田真央などもそうですが。

ちなみに同じ柔道の重量級でこの試合と対比してよく挙げられるのが、84年のロス五輪での山下泰裕の決勝のラシュワン(エジプト)との試合。「山下が足を痛めていたのにラシュワンはあえてそこを攻めなかった」という美談を日本人はやたら語り草にしていました。篠原の相手のドゥイエと正反対のスポーツマンシップのある選手として称賛されました。

後日、ラシュワンはそれが嘘であると告白したようですが、嘘でもそういう美談を信じたがる日本人のお花畑、おめでたさはどうしようもありませんね。

仮に本当にラシュワンがあえて攻めなかったなら、地元エジプトでは逆に非難を浴びたのではないでしょうか。それがお花畑の日本以外の常識でしょう。

>自国民(左翼を除き)への差別には異常に鈍感な日本人

現在の日本の言論情報権力による「差別」の主張の客体には以下の法則がありますね。

<差別されたことに敏感で猛抗議>
1.朝鮮系
2.その他外国人(沖縄米兵除く)
3.左翼日本人

<差別されても鈍感で無視>
1.右寄りというレッテルを貼った日本人
2.一般日本人
3.沖縄米兵

このこと自体が「差別」ですね。だから私は売国左翼こそが差別主義者だといつも言っています。

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