「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

予想以上に「露骨な政治ショー」となった女子フィギュア

2014-02-23 | 様々な空気
以下が女子フリーの採点結果です。

       基礎点  GOE   PCS   得点
ソトニコワ  61.43  14.11  74.41  149.95
キム・ヨナ  57.49  12.20  74.50  144.19
コストナー  58.45  10.39  73.77  142.61
リプニツカヤ 59.57   6.71  70.06  135.31
浅田真央   66.34   6.69  69.68  142.71

このうち、「基礎点」だけは最初から決まっているので動かせませんが、「GOE」と「PCS」は、ジャッジのさじ加減で自由に動かせる部分です。この表を見れば、ほぼそれで勝負が決まることが分かります。いくら基礎点で5点以上リードするような難しい技に挑戦しても、ジャッジのさじ加減で簡単に負けさせることができるからです。

さじ加減で決まるものを、厳正かつ公正だと信じろという方が虫が良すぎます。
時々、「不正だという証拠がない以上言う資格はない」などという頓珍漢がいますね。法律関係も不勉強であることが分かります。こちらが不正の証拠を提示する義務があるのは、こちらがジャッジを罰する権限、捜査する権限があり、その上で処罰する場合です。

しかし実際は、こちらには処罰する権限も、捜査権限もなく、処罰しようとしている訳でもありません。思想信条の自由として、不正だと思うと言っているだけです。

逆に「ジャッジの公正を信じろ」というなら、ジャッジの方が公正な証拠を提示する義務があるのは当然のことです。組織を守りたい人間が後付で正当性を主張しても、それで一般人を納得させられなければ、不正だ八百長だと言われても仕方ないのです。
この根本的な立証責任(正確な意味ではなく)を分かっていない「証拠を出せ派」を、頓珍漢だと言っています。

ビートたけしも、採点競技全てとしながらも、今回の浅田真央関連で、
「気にすることはない。採点なんてみんなインチキなんだから」
と、テレビ界で唯一、はっきり発言したそうですね。

たけしも普段やっているからよく分かっていると思います。「東スポ映画賞」を、たけしの独断と偏見で決めているからです。でもこれはたけしがはっきり、「自分の独断と偏見で決めている」と銘打っているので潔いです。あたかも「厳正かつ公正に選んでいる」などと嘘つきませんから。


「専門家が採点しているんだから、素人よりははるかにマシだ」と言う人、五輪の前に話題になった偽ベートーヴェン、佐村河内守の曲を、「現代のベートーヴェン」の曲として絶賛していた専門家が多かったことをご存じないのでしょうか?

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■五木寛之(作家)

ヒロシマは、過去の歴史ではない。
二度と過ちをくり返さないと誓った私たちは、いま現在、ふたたびの悲劇をくり返している。
佐村河内守さんの交響曲第一番《HIROSHIMA》は、戦後の最高の鎮魂曲であり、
未来への予感をはらんだ交響曲である。
これは日本の音楽界が世界に発信する魂の交響曲なのだ。

■野本由紀夫 玉川大学教授(音楽学者) HIROSHIMAについて

「言ってみれば1音符たりとも無駄な音は無い」
「これは相当に命を削って生み出された音楽」
「初めてこの曲を聴いたときに私は素直に感動した。そして非常に重い曲だと思った」
「言葉で言い表す事自体が非常に薄っぺらになってしまう」
「1000年ぐらい前の音楽から現代に至るまでの音楽史上の様々な作品を知り尽くしていないと書けない作品」
「本当に苦悩を極めた人からしか生まれてこない音楽」

■きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授)

もっとも悲劇的な、苦渋に満ちた交響曲を書いた人は誰か?
耳が聞こえず孤独に悩んだベートーヴェンだろうか。ペシミストだったチャイコフスキーか。
それとも、妻のことで悩んだマーラーか。死の不安に怯えていたショスタコーヴィチか。あるいは・・・。

もちろん世界中に存在するすべての交響曲を聴いたわけではないが、知っている範囲でよいというなら、私の答は決まっている。
佐村河内守(さむらごうち まもる)の交響曲第1番である。
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「専門家」の評価など、こんなものです。真実を鑑賞する目など素人と変わらず、いかに先入観で評価しているかが分かります。この中に音楽の専門家じゃない人がいる?フィギュアのジャッジなどは、ほぼ音楽の素人が「音楽の捉え方」などをジャッジしている訳ですが。

ちなみに、浅田真央は回転不足も2つほど取られていますが、演技を見ていたカート・ブラウニングという元伝説的名選手が、同時進行で「見るまでもなく回転が足りているね」と言っていたそうです(他の選手の回転不足は指摘していたそうです)。権威の中にもそういう見解があっても、ジャッジにはあのように毎回のように回転不足を取られています。


申し訳ありませんが、フィギュアのこうしたGOEとPCSを本気で「妥当だ」などと思っている人のことは、「馬鹿認定」させていただきますので、ご容赦ください(笑)。なぜ馬鹿かというと、お人よしを通り越している、もしくはくだらない権威主義の宗教を盲信しているからです。国連の善意を盲信している人の多い日本人らしいと言えますけどね。


このように元々採点方法に大問題のあるフィギュアですが、特に今回の女子に関して言えば、前の日記でも書いていますが、地元ロシアと買収大国韓国(スポーツ界で買収が多いことは韓国メディア自身も認めています)の大スターのキム・ヨナが絡んでいる時点で、完全なる政治ショーであり、とても競技と呼べる代物ではありません。ロシアと韓国が絡まなかった男子とはだいぶ違います。

結局、浅田真央がショートでノーミスでも、金メダルは99%あり得ませんでした。1位ロシア、2位韓国は最初からほぼ決まっていたからです。あの表に見る浅田真央の「基礎点」の差が、ショートではフリーほどではないので、同じようにGOEとPCSで大差を付ければ、ショートでノーミスでも、浅田真央が得点で上回ることは不可能だからです。上回りそうになっても、回転不足を浅田だけさらに厳しく取れば、下回らせることも可能です。

さらに浅田真央以外の面でも、この採点は恣意的な匂いが強烈に漂っています。特にロシア代表2人の得点。
リプニツカヤは浅田真央同様、試合前に韓国メディアの標的となり、嫌がらせを受けました。リプニツカヤが団体戦で高得点を出したのと、キム・ヨナのことを尊重しない発言をしたためです。
リプニツカヤも韓国メディアの攻撃で調子を崩し、ミスをしてしまいましたが、それだけでなく、GOEとPCSまでも低く抑えられています。これは、

・韓国サムスンから「浅田とリプニツカヤのGOEとPCSは下げて欲しい」との要請があった
・ロシアがロシア代表2人のうち、ミスの多かった方を見捨て、少なかった方にGOEとPCSを盛るように指示した

などの意図が考えられます。韓国は普段から浅田真央を目の敵にしていますが、女子シングル直前はキム・ヨナを尊敬しなかったリプニツカヤをも攻撃の標的としていました。よほど気に食わなかったのでしょう。

「ミスをしたらGOEとPCSは下げられて当然」という理屈が成立しないのは、2010年のトリノ世界選手権でのキム・ヨナのフリーで証明されています。転倒し、途中で演技を投げだしそうになっても、高いGOEとPCSが与えられました。

他にも、3位のコストナーは、国際スケート連盟会長チンクワンタの母国です。今回の表彰台は、開催国、国際スケート連盟の会長と副会長の母国で占められました。

まあこういう政治ショーとなると、いつものことですが、日本は蚊帳の外です。韓国とロシアが参加していない男子(プルシェンコは棄権)の方で羽生優勝と引き換えにその手打ちとなったことも考えられますが、人気では圧倒的な浅田真央に何もしてやれなかった日本のスケート連盟と日本企業。鈴木と村上の採点も、上位と比べればだいぶ厳しいですからね。

他国の評判ばかり病的に気にし、何の主張もしない日本人。日本のスケート連盟、企業らのロビー活動の無力さにも呆れてものが言えません。上村愛子の件でも触れましたけどね。


それでも、ソトニコワというのはタラソワ関係で浅田真央の妹弟子にあたり、ショーにもよく呼んでいる仲の良い選手ですので、その選手が優勝となり、韓国による日本いじめの象徴であるキム・ヨナが優勝しなかった点で、よかったと思っている人も多いでしょう。

私もそれは思います。一番は日本のメディアの問題です。仮にキム・ヨナが優勝だと、延々とキム・ヨナと韓国を称える特集を組むのは目に見えています。そうなると、日本全体が暗くなり、景気は悪化するでしょう。

そういう意味で、確かに結果はバンクーバーよりはまだマシだったのですが、しかしながら、キム・ヨナ1人を爆盛して地元ロシェットは3位でもいいとしたバンクーバー以上に、今回のソチは政治臭の強い女子の結果となりました。

浅田真央がもう五輪には出ないこともあり、「もう金輪際フィギュアは見ない」と決意した人も多い大会となったのではないでしょうか。今後見るのは、せいぜい羽生を見たい人だけでしょう(高橋も引退ですからね)。

私は女子に関して言えば、浅田真央とも関係のあるロシアの若手(今回の2人以外にもいる)が、3Aを飛べるようになったら(練習はしていたそうですが)、スポーツとして意味があるので、少しだけ見ようかなとは思いますが、正直もう興味はほとんどないですね。


ちなみに、これだけ優遇されながらも、優勝ではなかったということで、韓国人が採点に猛抗議しているそうですね。最初はリプニツカヤ、今度はソトニコワが韓国人の攻撃の標的となっているようで、心配です。

キム・ヨナの高得点に抗議する日本人のことばかりやたら叩いていた連中がダンマリになっているのはいかにも矛盾しています。いつも私が批判している売国左翼と同じダブルスタンダードですね。



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