07年大木・10年ツバメ+2017年大木調査

10年前の大木は420本。12年前の巣は420個。さて今回は?

経緯度での1分の長さは?

2007-02-10 22:34:31 | 余禄
GPSを持ち歩くと常に経緯度とおつきあいすることになります。
【南北の1分】
経線に沿った(南北の)緯度1分(ぷん)の距離は(地球上どこでも)1854mです。

【計算方法】
地球は赤道半径が6378kmのほぼ球形である。
円周は 2πrより 2×3.14×6378=40053.84km→これが360度だから
1度は 40053.84÷360
1分は 40053.84÷360÷60=1854m 

【東西の1分】
東西の経度1分は赤道では1854mですが、北極では0mになります。
その値は1854m×cos(緯度)で求めることができます。
市役所の公式経緯度は北緯34度45分です。市の北端でも北緯34度47分です。
つまり調査地点は北緯34度45~47分です。
cos(34度 47分) = 0.821315188
cos(34度 45分) = 0.821646938
Googleで『cos34度47分』と検索すると0.821315188と教えてくれます。

北緯34度47分では東西の1分は1854×0.821315188=1523
北緯34度45分でも東西の1分は1854×0.821646938=1523
いずれにしても当市内での東西の1分は1523mになります。

8日の会議資料にある南北の1分=1520mはきわめて妥当だと思います。
一方(会議資料では)東西の1分が1820mとなっていますが、1854mとしたほうがいいと思います。

【以下、余談】
1海里は1.85200Km=1852mです。つまり地球の中心から見て角度1分の距離です。
これは地球の円周を40,000kmとして
40,000÷360÷60=1.85185185185… これを四捨五入したものでしょう。

速さの単位で1ノットは1時間に1海里進む速さのことです。。
この定義は、1929年にモナコで開かれた国際臨時水路会議で採用されたものです。

そもそもメートルという単位を決めるとき「赤道から北極までを1万等分する」ことで決めたようです。
メートルが初めて規定されたのは1791年3月のフランス国民議会でした。

1870年、全世界の単位をメートル法に統一するメートル条約を締結するための会議で、単位系の基準はメートル原器とすると定められたので、メートルと地球の経線の長さとの直接の関連はなくなりました。
そのようにして決めたメートルで今日の技術で赤道から北極までを測りなおしたら1万kmよりも少し長かったということです。

現在1mの定義は
1秒の299 792 458分の1の時間(約3億分の1秒)に光が真空中を伝わる距離として定義されているそうです。

→→だったら「1秒の長さ」ってどーやって決めるの?って考えたら眠れなくなります。いや、スッと眠れるカモ?


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