旅に出よう。恋をしよう。

世界一周一人旅。見て、触れて、感じたもの。恋をするように旅をする。

【特別編】「知ること」から始める支援 ~東北地方太平洋沖地震

2011年03月13日 | 思いつきとか&おまけとか

古くからの友人の一人、ごじゃえもんのブログに掲載されていた情報を了解を得て転記します。


自分の好きなアーティストが言っていた言葉
「日常とはあらゆる偶然をくぐり抜けて当たり前の顔で訪れる奇跡の事である」


今は正しい情報と知識を得て、必要とされたときすぐに動けるよう準備しておきたいと思っています。
「知ること」もきっと支援になると思うから。



ごじゃえもんのブログ「きまぐれ日記」 http://d.hatena.ne.jp/gojaemon/ より以下転載
------------------------------------


東日本震災に関する事で、mixiやツイッターや携帯メールで色々な情報が飛び交っている。 阪神大震災の時には個人が情報発信をするのは不可能に近かったが、今は手のひらで出来てしまうのがこの16年間で大きく変わったところだろう。阪神大震災の時、情報元は新聞、テレビ、避難所の貼り紙ぐらいであり、かつそれらの情報は信憑性が高かったが、今は膨大な量の情報が溢れており、内容の見極めが必須になっている。

 

例えば、以下は私の所に届いたチェーンメール。

―――――――――――

■お願い■

 

関西電力で働いている友達からのお願いなのですが、本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。

 

一人が少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電を出来て情報を得たり、病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!

 

こんなことくらいしか関西に住む僕たちには、祈る以外の行動として出来ないです!


このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!

 

―――――――――――

電気って備蓄できるんだ!関西電力や中部電力から簡単に関東に送電できるんだ!すげー!!

 

な訳ないっちゅーに。電気は簡単に蓄えられないという事は電気自動車を見れば明らかだし、西日本と東日本では電気の周波数が異なり、日本に3箇所しかない周波数変換装置(容量は合計しても原発1基分しかない。とっくに稼動済み)を介さないと東西で電気を融通できない事も知られていないのかな。それで出所が関電社員というのがちゃんちゃらおかしい。

 

西日本にも節電要請をかけるなら電力会社なり自治体から公式発表があるはずで、電力会社のようなでかい組織が一社員からお願いめいた情報発信を行うなんて有り得ない。

節電自体はエコなので歓迎すべき行動ですが、自宅の電気を消灯しても関東東北のプラスにはなりませんよ、西日本の皆様。メールを出来るだけ多くに転送しろと書いてあるが、こんなメール送ったらまずいでー。

よく、「Rh(ー)の血液が足りません!!血液型が合う方は献血を!」というチェーンメールがありますが、一見いい事が書いてあってもただのスパム(本来は別の手段が講じられるべき/講じてある)なのは一緒。

 


それからmixiやツイッターでの呼びかけ。遠方の人でも出来る事をやろう!!→献血、救援物資、救援ボランティア、義援金…

 

とよく見かけますが、

 

【献血】→今すぐ献血ルームに殺到してダメ。血液はなまものなので長持ちしません。被災地への輸送手段も限られ、かつ被災地の病院で輸血もままならない状況で在庫ばかり積み上がっても廃棄せざるを得ません。しかも一度400ml献血をすると男性は3ヶ月、女性は4ヶ月空けないと次の全血献血はできない。その結果、何が起こるかというと、4~5月に日本全国で深刻な血液不足となります(みんなのマインドも元通りだし)。阪神大震災の時もそうでした。献血は時期をずらしてお願いします!!もち私もやりますが今週はしません。

 

【救援物資】→個人から被災地の個人へ宛てて送るのは歓迎されるべき事と思われますが、被災地の市役所や避難所宛てに個人的に救援物資を送られると、ありがた迷惑です。中越地震の時にボランティアで救援物資の仕分けをやりましたが、個人からの救援物資を仕分けて、不特定多数に分配するのにどれだけ人手が必要か考えてください。一箱に色んな物を少しずつ詰められてもね…。救援物資は企業様からロットで頂けるのが一番喜ばれます。

 

【ボランティア】→テレビで惨状を見て、とにかく人手を!と思い現地に駆けつけたくなる思いは分かりますが、時期尚早です。受入体制が整う前に大勢来られても対象できません。中越地震の時も、とにかく来てみたはいいものの…というボラがあぶれてました。下手に行くと被災された方に行き渡るべき食料を食べてしまう事にもなり逆効果。道路が復旧し、ボランティアのニーズが発生してからご協力ください。食料、道具、足(バイク歓迎)、寝袋は持参で。

とは言うものの、今回は片付けや避難所支援要員が相当数必要だろうなぁ。ちなみに私は中越地震の時は地理に明るい地元民の利点を生かし、避難所を回ってニーズ(人、モノ)をヒアリングし本部に伝え、すぐ手配できる物はすぐ届けに行く、そんなボラもしてました。今はWeb上でのやりとりになるかもしれませんが。

 

【義援金】→一番喜ばれます。間違いなく感謝されます。街角の怪しい募金は避けて、新聞社や日赤などの信頼できるルートから振り込めば最終的に自治体で集約され、被災の度合いに応じて被災地の方々に配分されます。地震、津波で全てを失われた方が当座の衣食住の次に必要とされるもの、それはお金です。

 


今まで地震、水害、豪雪と各種災害を経験してきましたが、人助けのつもりが自己満足で終わってしまっては何にもなりません。 善意の迷惑が記されたツイートをRTして、自分もいい事をしたなーと感慨にふける人が一人でも減ればいいですな。 行動を起こす前に、その行動に問題はないか、確認してからお願いします。

 


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Joe)
2011-03-13 21:15:49
こういう時こそ冷静さが必要ですね。
とりあえず親の実家は大丈夫でした。仙台の友達も無事だったので、あとはより多くの人が早く救助されることを祈っています。
返信する
Unknown (chie)
2011-03-13 22:03:15
阪神の震災を経験しているものとしては、
本当に人事とは思えない。

1人でも多くの人が助かることを願うのみです。
返信する
Unknown (miouchi)
2011-03-13 22:11:56
まったく同感!

私はまだ、ひとり気がかりな人がいて、
どうしてもそこばかり気が集中してしまうけど…


返信する
Unknown (たつや)
2011-03-14 01:56:32
お久しぶりです!
今はカンボジアにいるのですが、
ネットのニュースを見て驚きました。

「知る」ことから始める。
それがないとかえって大混乱になりかねない。
僕もそう思います。
誤った情報ほどより危険を生む可能性が高いと思います。

「何かをしたい」と思うことはほんまに大事やと思いますし、その一歩が「知る」ことであると、ブログを読んで思いました。
返信する
Unknown (たけふみ)
2011-03-14 08:50:06
Joe
周りの人たちの安否確認がとれたんだね。よかった!自分たちができる事を冷静に見極めつつ動こ!!

chie
TV見てて、気持ちがぶれまくってるよ。。。
心から人々の無事と安全を祈るばかり。
そして自分ができる事を一生懸命考えてるよ。

miouchi
その人とは連絡取れてないだよね?!
今は無事を信じて!!

たつや
久しぶりー!!
今回、地震直後からネットやTVを通じて、色々な情報が流れてるのね。

それで自分が「知らない」事に気付いたのよ。
そこで今回のブログを更新したんだけど、コピペでも何でも正確な情報なら色々なメディア・媒体を使って広めることが結果として自分を含め多くの人を助ける事になるんじゃないかと思って。


そしてカンボうらやましーー!!
西日本は大丈夫だと思うけどいつも以上に気をつけてね。
返信する

コメントを投稿