旅に出よう。恋をしよう。

世界一周一人旅。見て、触れて、感じたもの。恋をするように旅をする。

マダガスカルから届いた手紙

2011年02月23日 | 24ヶ国目マダガスカル




先日手紙が届いた。
送り主はMaria MAKINO.
住所はマダガスカル。




自分がこの旅で一番訪れたかった場所。
どうしても見たかったもの。



それはマダガスカルのバオバブの木。


無事目的を果たしたのものつかの間、それまで張り詰めていた気持ちが途切れたのか高熱と嘔吐、下痢に襲われ入院してしまう。
そこで出会った一人の日本人看護師、それが牧野シスターだった。


入院期間中、病室から空を見るしか無かった自分にとってシスターの存在は本当に心強く、感謝の気持ちで心は満たされていた。
そして退院の前日、シスターからひとつ頼まれごとをされる。




「日本に帰ったら赤ちゃんのためのミルクを送って欲しい。他には何もいらないから」




シスターは貧しくて粉ミルクが買えない母親達へ定期的に配っている。
と、同時に赤ちゃんの体重を計る。
ちゃんと粉ミルクを飲ませているか確認するために。

それ程に貧しい人達がいる。
配られた粉ミルクを売って生活の足しにする程に。



でも、人々は本当にのんびりと日々を過している。
抜けるような青空と、アフリカ特有の鮮やかな色彩、そしてくったくのない笑顔。



自分の身近に出来る事があった。





粉ミルクを送ろう。






インターネットは情報の発信と共有にとても有効な手段だと思っています。
ここに牧野シスターが勤める病院の住所を載せておきます。

マダガスカルというアフリカの島国で働く日本人女性がいる事。
そこに粉ミルクを必要とする子供たちがいる事。
少しでも多くの方に伝われば、そして少しでも身近なものになれば幸いです。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

AVE Maria , Antsirabe1 , 110 MADAGASCAR 
Soeur Maria Makino FMM

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

日本でシスターを応援する活動を行なっている方のご連絡先も伺っています。
物資をマダガスカルまで送るのが負担に思われる場合はブログのメールフォーム等を使ってご連絡ください。





※マダガスカルの日記
http://blog.goo.ne.jp/tabikoi/e/0e3b434dfd4a002d0a9babbe16c73f44


これを見るため旅に出た[ムルンタヴァ]

2010年04月03日 | 24ヶ国目マダガスカル

世界中の有名な遺跡、絶景、自然。
世界中の見たいもの、行きたい場所全部行こうって思って始めたこの世界旅行。
その中でも特に見たかったもの。
それがここにある。

 

マダガスカルに到着してまず思ったのは、街行く人の顔つきがアフリカと全然違うこと。
ここに暮らす人たちは元々インドネシアやマレーシアから移り住んだ人たち。
流れ行く車窓の風景もどこか懐かしく、インドネシアのジャワ島によく似てる。

 

そしてもうひとつ、ごはんが安くておいしい!!

ホテルやホテリーと呼ばれる安食堂に入って
公用語のフランス語もマダガスカル語も分からない自分は読めないメニューを指差して注文。
これがどれを頼んでもハズレ無し!


特にこの大きなカニが1匹丸々出てきて、約100円。
これは今までで一番コストパフォーマンスが高かった!
ちなみに味もばっちり!!

 

久しぶりに英語の通じない国で言葉の苦労を楽しみつつ、
首都のアンタナナリヴ(何故か通称「タナ」)から乗り合いバス・タクシーブルースで20時間。
向かった先は西海岸の町、ムルンタヴァ。




レトロなタクシーがゆったり街を走り、
プスプスと呼ばれる人力車は昼寝しながらお客を待っている。

何とものどかで、南国特有の暑い日差しとよく合ったこの町に
自分は思いのほか長居してしまう。

 

いよいよ、その場所へ。
舗装してない方が良かったんじゃないかってぐらい凸凹な道を進むこと約2時間。
そうしてようやく辿り着いたこの場所。

 




悪魔の木とも呼ばれる、バオバブ。
突然現れるその大木。その異形。

これを見るため旅に出た。
そう言い切ってもいいくら見たかった場所。

大きな夢がまたひとつ叶った。

 


帰ってからは小さな町を散歩したり、
マングローブの林を手漕ぎボードで進んだり、
ゆったり過ごして次の町、アンツィラベへ。

が、

アンツィラベに到着すると同時に突然40度を越える高熱にやられ
病院へ向かったところそのまま入院...

病院に行く前、宿の人が熱にうなされる自分の様子を1時間おきに見に来てくれて、
タオルを換え、病院に付き添い、荷物を運び、最後は笑顔で見送ってくれる。
マダガスカルの人たちの優しさは本当に際限が無い。

高熱と大っ嫌いな注射と点滴に耐え、一晩寝たらすっかり回復。
 


この病院で働く日本人のシスター(ミッション系の病院でした)から頼まれたこと。
「日本に帰ったら赤ちゃんのためのミルクを送って欲しい。他には何もいらないから」


この国もとても貧しい。
貧しい国の中で更に貧しい生活をしている人たちがいる。
自分が世界に出てできたつながり。
自分でもできる事があるって知った。

 

そして
タナの危険で活気に溢れた喧騒も、
キツネザルの住む森も、
珊瑚の広がる海もまだ見てない。

ここには悔いを残した。
また来たい。
また来よう。


次は大西洋を渡り、南米アルゼンチンへ。