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世界一周一人旅。見て、触れて、感じたもの。恋をするように旅をする。

聖地の意味、聖地の価値[イスラエル]

2010年01月08日 | 16ヶ国目イスラエル&パレスチナ自治区

神から約束されたカナンの地、かつての神殿跡「嘆きの壁」で人々は今も祈り続ける。

神の子キリストが生まれ、教えを説き、ついには十字架を背負い歩いた場所。

預言者ムハンマドが天馬に乗り飛翔した、岩のドーム。


ここにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が歩いていける範囲にぎゅっと凝縮さている。
と同時に4000年以上その所有権を巡り争い続けている場所でもある。



旅行者にとってはイスラエルの税関が厳しいことで有名。
しかもパスポートに入国のスタンプを押されると近隣のイスラム国家に入国できなくなるおまけ付き。

こんな事からもイスラエルの抱える問題が感じられる。



イスラエルの後、それらの国を訪れる予定の人は

「NO STAMP PLEASE!!」
って言って別紙にスタンプを押してもらう。


一方で、イスラエルの税関は綺麗なおねえさんが多いことでも有名。
一部の旅人は綺麗なおねえさんから浴びせられる意地悪な質問に喜び震えているとか。







それぞれの聖地が集まる旧市街は歩ける程度の広さ。
「聖地」という響きから静かな場所を想像していた自分はその溢れる活気にあっさり裏切られる。
石畳の道には人と物が溢れ、ざわめきが街を包み込む。



様々な宗教の聖地が集まるこのイスラエルに来て、もっと感じるものがあるかと思ってた。
実際に街を歩き、聖地と呼ばれる場所で祈る人々を見ても何一つ心動かされるものは無かった。
自分が勉強不足だったのもあると思う。

「聖地」と呼ばれる場所はその宗教を信仰する人にとってのみ、その価値を持つ。
本当の意味で「聖地」と呼べるのはその信仰をする人だけだった。

結果、自分にとっては観光名所が集まっている場所に過ぎなかった。



しかし、その宗教を信仰する人にとってはそこはまさに特別な場所。
ゆえに心を込め、祈り、ときに涙を流す。


もうひとつ。
イスラエルの中心部からバスで1時間。
ヨルダン川西岸にはパレスチナ自治区がある。
まず目に入ってきたのはコンクリートで作られた分離壁。
人の行き来を制限するその冷たい壁は見渡す限り延々と続いていた。

イスラエルが立てたこの壁はテロリストなどが入ってこないようにするため。
という名目らしい。





結果、この壁が作られてからパレスチナ自治区に暮らすパレスチナ人たちは自由にイスラエルに行く事ができなくなってしまった。
ある日突然行動の自由が奪われてしまう。




上の写真はパレスチナのヘブロンという町の商店街。
ここには屋根の代わりに金網が張り巡らされている。

2階、3階に暮らすユダヤ人が下を歩くパレスチナ人へ向けて石などを投げるため、
それを防ぐ金網が付けられたんだとか。


かつて土地を追われ、迫害を受けてきたユダヤ人が同じ事を行っている。
その現場をはっきりと分かる形で見せられてしまった。

文化と民族、そして宗教が共存しているようで対立している。


と思えば、旧市街の中では異なる文化、民族、宗教が狭いところに暮らしている。
視点を変えて見れば対立しているようで共存しているのかもしれない。

どちらにしても問題の根は深い。
勉強不足の自分はちょっと反省の滞在となりました。

次はヨルダンへ戻り、ペトラ遺跡へ行ってきます!


<I love Coke!!>

突然ですが、コーラが好きです。
いや、大好きです!!

日本にいるときからガツガツ飲んでましたが、イスラエルでも例外なく飲んでます。
ほら。



ヘブライ語、アラビア語、英語


各国語のデザインはあるんですが(ex.中国語やタイ語)、
2種類見れるのは多分イスラエルだけじゃないかと。
ちなみに味は違うような、同じなような。
ひとつ言えるのはどれもとてもおいしかったです!!

Yes, I love COKE!!