旅に出よう。恋をしよう。

世界一周一人旅。見て、触れて、感じたもの。恋をするように旅をする。

旅の出会いに身を任せ[ルアンパバーン]

2009年08月06日 | 7ヶ国目ラオス



朝6時。
朝日が昇り始め、あたりが段々と明るくなってくる頃、
オレンジ色の袈裟を着たお坊さん達が見え始めます。
その数100人以上。

道端にはお供え物を渡すため沢山の人たちが並び、
お坊さん一人一人にお供え物を渡していきます。
今は観光客がお布施をする事も多いそうですが、人々の信仰あってこそ。


静かな街の静かな行事。


托鉢を見た後丘の上に登り街を見下ろすと
山と森、そしてメコン川に囲まれた街が見えます。


この風景、この空気。 「ここは絶対、居心地がいい」
旅行を続けていると、この肌感覚が鋭くなっていく気がします。


居心地がいい理由がもうひとつ。
今回泊まった宿はシェムリアップで出会った友達に教えてもらった日本人宿。
毎日10人以上の旅行者が集まり、

ある日は船をチャーターしてメコン川クルーズ、
またある日は郊外の滝に行って滝つぼにターザンジャンブを決め、
またまたある日は近くの日本語学校へ行ってボランティアで教師をする。

 



日本に居たらできない経験が毎日詰まっていました。
そんな楽しい日々はあっという間に過ぎ、
次は中国・雲南省へ向かう予定...でしたがここでひとつの決断。



チャリダー(※)になります!


実はこの街の宿で自転車で世界一周中の人に出会い、
他の仲間と共に自転車で旅をすることにしました。


目的地はバンコク・カオサン、マック前!
旅先の出会いに身を任せ、流れ着くところまで流れてみようと思います。

(※チャリダー ⇒ 自転車で旅行する人の事。多分、旅人用語。)


特徴を失くした街[バンビエン]

2009年08月02日 | 7ヶ国目ラオス

久しぶりにエアコンの無いボロバスに揺られ、バンビエンへ来ました。




到着したのは日が暮れてから。
手元のガイドブックを頼りに光の見えるほうへ歩いてみると、
通りにはレストラン&バーがずらり!

おすすめメニューは
ピザ、サンドイッチ、ハンバーガー

 


街を歩いてみると目に付くのは
レストラン・バー・ゲストハウス・インターネットカフェ、そして白人さん達。


どれもどこかで見たものばかり...全く特徴が無い。
強いて言えば、

部屋がシングル1泊3ドル弱と安い。
そして、宿代よりご飯代のほうが高い!!

今までは宿代が占めるウエイトが大きかったので宿代の節約は意味があったんですが、
食事代が他の街の倍以上するのは正直イタイ。
結局トータルでは高くついてしまいました。


この街では近くの川を使って
タイヤチュービングやビエンチャンまで行く川くだり、
ロッククライミングなんかができるみたいですが一人で参加する気も起きずパス。


旅行者が訪れることで
食堂はレストランに
自宅はゲストハウスに
屋台までもがツーリストプライスになって
小さな街は特徴を失っていったんだと思います。

他の国、他の街でも同じことが言えますが小さな街ゆえに「それだけ」になってしまった。
正直街の雰囲気が合わなかったので、ここはすぐに離れる事にします。


次はさらに北上、世界遺産・ルアンパバーンへ向かいます。


川の向こうの別の国[ノーンカイ]

2009年08月01日 | 7ヶ国目ラオス



タイのノーンカイにやってきました。


この辺りを旅行した事がある人は理由が分かったかもしれませんが、
現在ラオスはノービザで15日間滞在することができます。

自分はラオスを北上して中国・雲南省を目指すのですが
ビエンチャン滞在の時点でラオス入国から1週間が過ぎ、残り1週間で中国まで行くのは少々厳しい...
そこで一旦第三国に出国後、再入国することで再び15日滞在でできるようにしました。

ちなみにラオスのビエンチャンとタイのノーンカイはメコン川を挟んで立派な橋で繋がっていて、
2時間程度の移動ですぐ到着。

トップの写真
手前はタイ。メコン川を挟んで向こう側はラオスです。

日本だといまいちピンと来ないですよね。
それでも国境を越えると言葉が変わり、通貨が変わり、人も街の雰囲気も変わる。
これは頭では分かっていてもいつも不思議な感じがします。



再びタイに入って最初に感じたのは

「やっぱ栄えてるな~」

一国の首都とタイの地方都市とを比べてみも、地方都市ノーンカイの方が栄えてるんです。


メコン川の土手は遊歩道が整備され、川沿いには立派なレストラン。
町の人は垢抜けていて都会的。
若い人からお年寄りまで上手に英語を話す人も多く、知識レベルも高い。

そしてここは微笑みの国、
町の人はみんなやさしくて、久しぶりのタイ料理はやっぱりおいしい!
今回は長居せずに出ますが、少しゆっくりするのもよさそうです。

次はラオスに戻り、山あいの町・バンビエンを目指します。


5年ひと昔[ビエンチャン]

2009年07月24日 | 7ヶ国目ラオス

早朝5時。
街外れのバスターミナルへ到着するも外は大雨。

「どうせみんなまだ寝てるだろ」

そう思い、ターミナルのベンチに座り目をつぶってみる。
荷物を気にしながら寝たところでよく眠れるわけも無い。
それでもしばらくそうしてから目を開けてみる。

雨は降り続く...

同じような考えか、大きなバックパックを持った旅行者がひとり。
どちらからともなく、声を掛け一緒に町へ。

ターミナルから町へ向かう道は降り続ける雨でそこいら中に赤土の水溜り。
それでも30分も走ると道は舗装されはじめ、通りにはいくつもの店が現れ始める。


・・・


初日はほぼ1日雨降りだったので翌日改めて町歩き。
宿のある通りにはおしゃれなレストラン・カフェ・旅行代理店etcが並び
数件の安宿しかなかった川沿いには新しいホテルまでできてる。

自分がここへ来るのは5年ぶり。
その時、一番の大通り以外みんな砂利道でした。


「これで首都??」 そう思ったのを覚えています。


それが今や小さな路地までアスファルトで舗装され、
自家用車が走り、沢山の観光客が町を歩き、建築中の建物も街中に。

同じアジアの中でもまだまだ経済的には遅れているラオス。
それでも町が変わっていくスピードは本当に早い!
きっとあと5年もしたらもっと変わっていると思います。

ビエンチャンでは大使館へ行って中国ビザを申請。
受取りまで数日必要だったので、色々遊びに行ってきました。

金ぴかの仏塔、タート・ルアン。
パリの凱旋門を模して造った、パトゥーサイ。

 

何より面白かったのが郊外にあるワット・シェンクアン。
通称、ブッダパーク!!
ここには変てこな仏像(?)が所狭しと並んでいてとにかくくだらない、そして面白い!!

 
 



またこの町でも色々な人と出会いました。

初日一緒になった中国人・李さんとは部屋をシェアし、
フエで別れた友達と再度合流。
宿が一緒になった人には美味しいうどん屋を教えてもらい、
フィリピン人のお金持ちに毎日ご飯をご馳走になったり、
ドイツ人旅行者とご飯の約束をしたのに結果的にすっぽかす事になり、
近くのゲストハウスのオーナー、バンコクで働く日本人女性と一緒に夜中までビールを飲んだり、
タイのウボンで日本語教師をしている人に会ったり
etc


街は変わってもどこかのんびりとした雰囲気は健在。
結局、だんだん居心地が良くなって長居してしまいました。


次は北へ向かい、バンビエンへ向かう予定...だったんですが、
諸事情の為、お隣タイのノーンカーイへ寄り道です。



・・・


旅行とは全く関係ありませんが、この町で髪を切りました。

しかも1日700~800円で暮らしているのに1200円も出して。
久しぶりにバッサリいったので自分自身いまだに慣れません...
床屋&美容室が苦手なので、当分髪を切らないでよくなったのはうれしいんですけどね。


いきなり俺を怒らすな[サワンナケート]

2009年07月21日 | 7ヶ国目ラオス



国境を越えラオスの南部・サワンナケートへ来ました。
バスは町外れのターミナルに到着したのでそこからトゥクトゥクに乗って市街地へ。

このトゥクトゥクのおやじ、
最初からやたらと高い金額を提示してきてたんでちょっと嫌だったんですが

まず指定したホテルへ行かず「こっちの方がいいホテルだ」みたいな事を言い、
断って指定したホテルへ向かわせるとなぜかツーリストインフォメーションへ。
そこで初めてホテルが潰れている事を知らされる破目に...

さらに両替をしてなかったんで、銀行へ寄って欲しいと最初に言っておいたところ、
銀行へ行って、他のホテルへ向かうなら最初の金額のほかに、さらに倍以上払えと。

そしてトドメの一言 「俺はあんたの為にここで待ってるんだ」



ぷちん



私、ここでキレまして
日本語、英語でガンガン罵りまくり
ホント頭きたんで
「これ以上言うのであればあなたには一切お支払い致しません」
と、いうような内容を非常に汚い言葉でまくし立てておりました...

お~コワっ...

結局、自分はラオスのお金を全く持っていなかったので
見かねたツーリストインフォメーションの人がひとまず立て替えてくれ、
その後バイクで銀行まで連れて行ってくれました。


どうも旅行に出てから自分がキレやすくなった気がする...

移動疲れもあって気が立ってるってのもあったんですが
アジアのバイタク・サムロー・トゥクトゥクの類は
たま~に後から不当に金額を要求する事があるんです。


ラオスは国全体が本当にのどかで、人もやさしい大好きな国なんですが
出だしから嫌な気分になってしまいました...

ただ、翌日改めて町を歩いてみると
雄大なメコン川と町の人の笑顔に癒され、すぐに回復。

しかも町を出るとき、重い荷物を背負いながら歩いていると
ツーリストインフォメーションのスタッフさんが通りがかって
「どこ行くの?」って。

結局そのままターミナルまでバイクで連れて行ってくれて
最後は本当に幸せな気分で出ることができました。


怒らせるのも人、うれしくさせるのも人。
気持ちも新たに次の町、首都・ビエンチャンへ向かいます。