旅に出よう。恋をしよう。

世界一周一人旅。見て、触れて、感じたもの。恋をするように旅をする。

南の島の夢心地[ザンジバル島・ジャンビアーニ]

2010年02月26日 | 18ヶ国目タンザニア

ダル・エス・サラームから船とローカルバスを乗り継ぎ、
向かった先はザンジバル島の東海岸。

最初はその存在すら知らなかったその島。
ダルエスで会った旅行者から勧められて向かう事に。




到着してみると目の前には

延々と続く真っ白な砂浜、
見たことも無い澄んだ水色の海。
そして白く輝く雲。紺碧の空。


はっきり言って完璧だった。


今まで行ったどの海よりもきれい。
それが確かに目の前に広がっている。

 

そこには電気も無く、水も出ない。
日が沈めば外は暗く、手を洗うのも汲置きの水を使う。


でも、不思議とそれを不便だとは思わなかった。
むしろこの方がここの生活には合ってる。

 

夜になればランタンの火で手元を照らし、
満天の星空と波の音に包まれながら夕食を食べる。
それはとても贅沢な時間。

 

日が昇れば、目の前の海岸で地元の子供と一緒に潮干狩りをし、
昔ながらの帆船、ダウ船に乗って沖に出る。

風の速さで進む船。
船は海面を滑るように進む。
決して速くはない。
でも、体にあたる風が心地いい。

 

そして今回泊まった宿は日本人経営の宿で12年間マネージャーとして働いていた
ハジさんが独立して始めたゲストハウス。
彼は「おもてなし」の心を持った黒人さん。
そして、大盛りのご飯がどんぶりで出てくる幸せ!

どのガイドブックにも乗ってない。
でも旅人から旅人へ、その評判は広がっていく。


次はケニアの首都・ナイロビへ。


ポレポレ世界へようこそ[ダル・エス・サラーム]

2010年02月26日 | 18ヶ国目タンザニア

エジプトはアフリカ大陸とはいえ、イスラム圏。
人も文化も中東と同じ感覚、街行く人はみんなやさしかった。
でも、ここから先は黒人さん達が暮らす世界。


正直恐かった。でも、




地面から沸き立つような雲が見える。
肌を焼く日差しがある。
原色の布に身を包み、頭に荷物を乗せた女性が歩く。
ヒリヒリとした緊張感。
生きている実感がある。

 

お金は最小限、サイフを使わずポケットに入れる。
時計は外す。
カメラも持たない。
当然夜は出歩かない。


できる限りの自衛策をとって街に出る。


「おい、どこ行く?」
いかつい顔の黒人さんに声を掛けられる。

「タクシー乗らないか?」

「いや、乗らない。ありがとね。」

「オーケー、オーケー、ハクナマタータ!」
おっかない顔が子供みたいな笑顔に変わる。

 

自分が身構えていたのは意外と短い時間だった。
街行く人はみな遠いアジアから来た自分に対して好奇心いっぱい。

「チャイナー、チャイナー」
「ノー!ムジャパニ~」

中東と同じようにアジア人=中国人らしい。
自分もスワヒリ語で「日本人だよ」って答えてみる。


公用語のスワヒリ語は語感がいい。

「ジャンボ!マンポー?」
「ボア!!」

「ハバーリ?」
「ンズーリ!」

どっちも、
「元気~?」
「元気ー!」
って意味。


他にも、乗り合いバスは「ダラダラ」
ゆっくり、ゆっくり「ポレポレ」
そして「ハクナマタータ」は「問題ない」


彼らは急がない。
仕事ぶりなんか見ていても、いつも「ポレポレ」。
スーパーのレジにお客さんが並んだとしても、店員は急ごうともしない。

お客さんもそれをどうこう言わない。

だってポレポレは彼らの文化で、ハクナマタータなんだから。


真夏のような日差しの中
彼らの時間に身を任せ、
黒人さんたちの世界が始まります。


次は船に乗り、ザンジバル島へ。