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[海外ドラマ] ロストルーム#01-06

2009-12-23 | 海外ドラマ

スカパーで宣伝を見て面白そうだな~と思って予約録画して以来、もう半年くらいHDDレコーダーに放置しっぱなしだったのをようやく見ましたσ(^_^;)

第1話「鍵」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

この世のどんなドアからでも、謎の部屋へと繋がる”鍵”を偶然手に入れてしまった主人公だったが…

ドラえもんの”どこでもドア”……とはちょっと違うんですが、ドアからドアへなら世界中のどこへでもワープすることが可能な不思議な”鍵”を巡る激しい争奪戦に巻き込まれてしまった刑事が、行方不明となった娘を探す~といったカンジで進行するようです

ぶっちゃけ展開がちょっと強引で、細部が微妙に安っぽい出来のドラマなんですが(汗)、それを補ってあまりあるアイディアの面白さが視聴者を惹きつけますねえ

一体、どういった経緯でその部屋が存在しているかは一切の謎で、ただその部屋の中にあったという百を越えるアイテム(日用品)の数々はどれも奇妙な能力を持っていることが判明していて、世の中には、手段を問わずにそれらのアイテムを手に入れようとしている連中がいると…
そして、主人公が入手したその部屋に出入りできる”鍵”は、究極のアイテムに近いという位置づけみたいですな

一話目で登場したアイテムは”鍵”の他に、”バスのチケット”と”ペン”があったわけですが、前者は目的地へ(一方通行で)飛ばされるという効果が非常に明解でしたけど、後者は何でペンが強力なビーム兵器みたいなトンデモ武器wになっているのかの因果関係がサッパリ意味不明なのが気になりますね

入り口となるドアは、ドアとしての機能が最低限成立していないとならなかったり、鍵を持たずに部屋に入ると”リセット”(外の人間からすると消失してしまう)されてしまったり、不思議な設定が非常に面白いので次も楽しみです

 

第2話「時計」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

世界中のどのドアからも”謎の部屋”へと出入り可能な鍵を手に入れた主人公だったが、部屋に入った娘が消失してしまったことで途方に暮れてしまう…

”誰も幸福にはなれない”という、謎のねーちゃんの警告を思い知らされるかのような展開が容赦なく続いてますが、いやー、アイテム(オブジェクト)の争奪戦がメチャメチャ面白いですな

オブジェクトを収集している悪党がいる一方で、オブジェクトの封印を画策する某アーカム財団みたいな組織が登場したり、オブジェクトそのものについても、組み合わせで未知のパワーが発揮されたり、破壊が不可能だったり、部屋に入れて”リセット”するとオブジェクトのみが残されたりする設定が明かされていくのがワクワクしますねえ

もちろん、オブジェクトそのものの能力を主人公が次々と発揮していく展開も楽しいです
…主人公が集めたいくつかのオブジェクトだけで、既に使い方次第では世界を思いのままに支配することも可能なのではないでしょうかw

ラスボスの元に放り投げられたイタチは、(第一話の時と同一人物とはとても思えないほど)実は結構いいヤツというかw、このまま始末されるにはあまりにも勿体無いキャラなので再登場を激しく希望しますw

ところで現状の主人公としては娘を取り返すことしか頭に無いようですが、人智を超えたパワーにあてられていきなり欲に駆られた同僚みたいに、主人公も堕落していく展開をちょっと期待したいですねえw

 

第3話「櫛」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

娘を救うためには、”プライム(最重要)オブジェクト”が必要だということを知った主人公だったが…

おお、悪党だと思ってたクロイツフェルドが実は息子の病気を治す為にオブジェクトを収集しているのが明かされたのは意外でした
1961年5月4日からその歴史が始まったというオブジェクトについて、もっと説明しておいて欲しかった気もしますが……まあその辺りは全ての始まりの地であるらしい、ギャロップの町で何が待ち受けているのか次回を期待しますか

そのクロイツフェルドがかつては在籍していたというレギオンという組織の方も何だかんだで善意を優先してる人たちっぽいですし、とりあえず確定情報としては、order(教団)という集団の方が悪の組織という風に判断しても良さそうですね

そして今回のエピソードの白眉は何といっても”時を止める”という、最強のオブジェクトの一つが登場したことですが、超能力モノだとお馴染みの能力が、適度な制約をつけることで非常に面白い見せ方になってたのに感心しました

長くても10秒しか止められないこと、酷く酔う(肉体に負担がある)こと、時間が止まっている間は物体もその場に固定されているという制約が、強制的に演出の緩急をつけてるカンジでカッコ良かったです

あと持ち主だった彼は単なるアホっぽかったですが、恐らく幼少の頃からオブジェクトに完全依存していた(何か少しでもイヤな事があるとすぐに逃げてしまってた)から、ああいう人間に成長しちゃってたんだろうなあというのがアリアリと想像できましたし、良く練られていたキャラだったと思います
多分初めて、(叔母以外の人間に)一人の人間として認められたことが余程嬉しかったんでしょう、最後の決断シーンにはシビれましたねえ(欲を言えばもうちょっとじっくりと描写してほしかったですが……一時間ドラマじゃ仕方ないですな)

それにしても主人公はオブジェクトに全然執着しませんねえ……”ペン”も”ヤスリ”も”時計”も、そして今回の”櫛”もあっさり渡しちゃいましたが、悪巧みに使うとかではなくても、せめて何か組み合わせを試してみるとか、もうちょっとその効力の重要性(異常性?)を認識するべきだと思います
そういう意味では、力ずくで”眼鏡”のオブジェクトを手に入れたルーバーの方が、欲にまみれた人間としてのリアリティはよっぽど保持していますよねw……でもそういう感覚が、破滅を呼び寄せちゃうんでしょうな|||(-_-;)||||||

 

 ※OCNブログからの移行に不備があった模様で、第4話の感想は存在しません…( ノД`)シクシク…

 

第5話「義眼」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

ポラロイド写真で確認した”10号室の男”こそが、プライム(最重要)オブジェクトだと確信する主人公だったが…

争奪戦に疲弊したコレクターたちがオブジェクトを封印したという地下シェルターが出てきましたが、レギオンみたいな思想は争いの初期の頃からあったんですな
まあ普通の人間からしたら、(9号室での惨劇の事実を知らなくても)あんな人智を超えたパワーを目にしたら恐怖に怯える人の方が多そうですよね……教団みたいな連中も、裏を返せばオブジェクトに対して恐怖に駆られてるだけっていう見方も出来ますし

それにしても展開が早いなあ……ハナシのネタはいくらでもありそうなのに、全6話でまとめてるっていうのが勿体無いくらい、エピソードが駆け足風なのがちょっと残念です

クロイツフェルドの真の目的が明かされたことで一気に窮地に陥ってしまった主人公ですが、いやはやメチャメチャ楽しいです……この面白さは何かに似てるなと思いながらここまで見てきましたが、「ハンター×ハンター」のグリード・アイランド編のアイテムや能力の争奪戦バトルにノリが非常に近いんですね
…日用品をマジックアイテムにするセンスは、何かボードゲームとかテーブルトークとか、そういう元ネタがあったりするんでしょうか?
あとせっかくオブジェクトが百個近くとかあるんですから、バトルに参加する人間や勢力をもっと増やして壮大なバトルロイヤルみたいなカンジにして欲しかったっていうのは贅沢な望みですかね(^_^;)

ラストで保管庫に閉じ込められた主人公ですが、クロイツフェルドはあそこにあったオブジェクトを全部回収したんですかね?
”義眼”さえ手に入れれば後は用無し~ってことなのかもしれませんが、だとするとちょっと油断しすぎですが(…何せ、これだけ厳重に隠匿してたってことは全てのオブジェクトが”義眼”級の威力を持ってるかもしれないわけですよね(汗))

…って、今ラストの部分を見直してみたら、しっかり全てのオブジェクトのケースが空になってました!(…一体いつの間に?w)
そうなると主人公の脱出は絶望的ですが……あ、そういえば保管庫に行く前に主人公は、”バスのチケット”使いのウォーリーに何か頼みごとをしてましたが、あれが脱出のカギなのかな

 

第6話「所有者」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

クロイツフェルドの裏切りによって保管庫に閉じ込められた主人公だったが…

あちゃあ……想像していたよりも遥かに”投げっぱなし”にしちゃったなあ…orz

オブジェクトが誕生した理由とかの詳細が語られないであろうことは覚悟してましたが、わけもわからないまま主人公が適当に娘を取り戻して帰ってきてしまったのには流石に呆然としてしまいました(苦笑)

”所有者”の正体については、ひょっとしてクロイツフェルドと同様に一度、オブジェクトを使って世界を作り変えようとした(そして成功(?)した)人間なんじゃないかと予想してたんですが……”所有者”本人はオブジェクトの存在理由についてまるで記憶してないみたいですし、そもそも”世界を作り変える実験”の仕組みとか具体的に何が起こるのかが曖昧なままでしたから、起こった現象が意味不明なのも致し方ないのかもしれませんが…

うーむ、オブジェクト同士の組み合わせによって発生する効果に、もう少し理路整然とした法則みたいなのを設定しておいて欲しかった感が強いですね……”○○効果のオブジェクトと××効果のオブジェクトを組み合わせると△△という結果が出る~”っていう折角のパズル要素が、単なる不条理設定になっちゃってるのが勿体無さすぎると思います

ルーバーの見たという、”神”というのが更なる背後に存在していてオブジェクトを創り出したっていうカンジみたいですが、こちらの謎はもう完全に投げっぱなしでしたね(汗)
オブジェクトの大半も世に放置されたままですし、これはいつ果てるとも知れない争奪戦の、ほんの一時期を切り取っただけというスタンスなんでしょうか

果たしてこの全6話というシリーズが元々パイロット版みたいな位置づけで、いずれは本格的な長期シリーズを見越して製作されたのかはわかりませんが、残念ながら2006年にアメリカで放映されてから今に至るも続編や新作の発表は無いみたいです……今回の主人公のジョーはオブジェクトと化してしまった可能性が高いですが(下手したら娘の方も?(汗))、また新たな時代で争奪戦に巻き込まれる新たな主人公の物語が、いつか語られる日が来ることを願ってやみません


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