第01話「正義の殺人者」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
デクスターは表ではマイアミ警察の鑑識官としての仕事を持っているが、法の目をかいくぐって野放しになっている凶悪犯たちを生来の殺人衝動を駆使して狩り出す~という裏の顔を持っていた…
いやー、これは凄いドラマですな
ダークヒーローというのはこれまでハリウッド映画やドラマでもイロイロと出てきてましたけど、まさか連続殺人鬼が主人公になる日が来るとは…( ̄Д ̄;)
ひょっとしたらアメリカ人に「必殺仕事人」を作らせてみたらこうなったのかなとw、奇妙な感慨を抱きながら見てたんですが、普通の刑事ドラマなんかと展開は基本的に同じなのに、主人公の属性をひっくり返すだけでここまで面白くなるんですねえ
主人公は”裏の顔”を隠して普通の鑑識官としての生活を送っているわけですが、そんなこととは夢にも思ってない周囲の人間が、デクスターの一挙手一投足を勝手に都合よく(己の常識の範囲内で)解釈してる風なのが、人間社会の複雑さと単純さの両方を非常に上手く表現しているなと感心してしまいましたね
そういや実際にアメリカで逮捕された連続殺人鬼たちは、とても社会性が高くて能力や容姿も平均以上の持ち主のタイプが多かったという衝撃の調査結果があると聞いたことがありますが……いやはや、人間は誰しも二面性を持っている~などと凡百な言葉をいくら並べてもこのドラマみたいな表現の足元にも及びませんな(汗)w
そして日本の「必殺」シリーズが復讐代行者としての負い目を強調しているというか、所詮は人殺しであることを恥じているのが基調となっているのに比べて、デクスターは(殺しを)心底”楽しんでる”っていうのが視聴者の背徳感をまたくすぐりまくりなのも上手い手法です……因果応報、目には目を、ただ殺すだけでは飽き足らない凶悪犯罪者をどれだけ苦しませた上で死なせるか~っていうのは、おそらく人種や宗教観を超えた処で見事に人間の快楽原則に則ってるのは否定し難い事実なんでしょう、きっとw
刑事モノとしての基本を抑えつつ、全く別の視点(要するに犯人側からの視点)で捜査をしていくというのは少し前に流行したプロファイリング的なのとも同種の面白さが保証されてるようなものですし、これは人気が出てるシリーズなのも頷けます
(海外ドラマファンとしては)すっかり乗り遅れてしまった感がありますが(汗)、今後がメチャメチャ楽しみなドラマです!
第02話「空涙を流す男」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
冷凍車を使った連続殺人鬼から挑発されたデクスターだったが、犯人の手がかりはほとんど無い状態が続いていた…
とりあえず”冷凍車キラー”についてのエピソードは、これでしばらく出てこないってことなんですかね?
正体については完全にデクスターの同類ってこと以外は全く情報が無いみたいですが、本当の父親オチとかそういう展開になるんでしょうか
まあ、その辺りについてはシーズンが進むのを楽しみに待つとして、デクスターの殺しのシーンが見てて面白くてたまらんのが我ながら不安になりますw
今回の標的は酒酔い運転の常習者でしたが、短い登場シーンでよくもこれだけ憎ったらしい人物を描写できるものです……視聴者としては、殺してしまうにはちょっと動機が弱いかなという危惧もありましたが、最後の悪あがきが完全に決め手となっちゃいましたねw
次回からは冷凍男について時間を割くことも無くなるんだとしたら、また本格的に憎い標的が出て来そうで楽しみですな(凶悪であればあるほど、”お仕置き”のカタルシスが高まるわけでw)
ちょっと気になったのは一話目から散々、”自分には感情が無い~”みたいにナレーションが入ってますけど、被害者に対しても仲間や妹に対しても十分に感情的に行動してると思いますけどねえ……その辺りはデクスター自身もよくわかっていないっていうことなのかな
ところでオープニング映像も何気に凄いですね
朝起きて飯を食って身だしなみを整える~ってだけの一連のシーンを、あれだけ不穏な映像wに見せる技術にはシビれました
第03話「指先のない死体」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
しばらく音沙汰のなかった”冷凍庫キラー”だったが、巨大なアイスホッケー場にこれみよがしに死体が並べられてるのが発見される…
冒頭シーンでデクスターが着ている”日本”Tシャツに吹き出してしまいましたが、一体なんなんでしょうアレ?w
鑑識の同僚に日系人みたいなのがいますが、あいつのプレゼントとか…?w
冷凍男の犯行は普通に続いてるみたいですね……このままずっと、毎回ちょっとずつ登場するというカタチで進行するんでしょうか
今回はデクスターにとっての初めての殺しを回想すると共に、殺人の罪を犯しつつも、少年であることから軽い刑罰しか与えられなかった男が標的となりましたが……最初の殺しでまだまだ手際が悪かったりする状態が見られたのは面白かったんですけど、少年の方については見込み違いをしてしまっているという展開がどうにも微妙でした
1~2話であれだけ、完璧な下調べをする~とか連呼していたのに、3話目にしてもうデクスターの存在意義を揺るがすかのような失敗を視聴者に見せちゃうっていうのはどうなんでしょ(汗)
そりゃ、たった一人で調査から殺しの遂行まで全部をやろうとしていることを冷静に考えると、こういった不手際はリアルっちゃリアルなんですが…
不謹慎ながら、デクスターが如何に凶悪犯罪者に対して、より凶悪な手段で報復を代行するかっていうカタルシスに対して疑問符をつけてしまうような展開をするには、まだちょっと早すぎだったんじゃないかって気がしてなりません
まあ今からそんな愚痴を言ってても始まらないんですが、そういや回想シーンに出てくるデクスターの養父っていうのもちょっとヤバい存在な気がしちゃいます
模範的な警察官でありながら義理の息子に殺人を促す~っていう人間性はどう見繕っても鬱屈してるとしか表現出来ないよなあ……とか思いながら見てたんですが、マイアミ警察の他の警察官たちもそれぞれヤバい側面を抱えてるっていう人物描写が徹底してるんですよね
上司が冷徹だったり欲ボケだったり、同僚たちは不倫や他人を陥れても平然としていたり、妹は歪んだ上昇志向に取り憑かれていたり、更にはデクスターにとって憩いの存在(?)のリタまでもが離婚の負い目にやたらと過敏だったり、”人間の二面性”をちょっと強調しすぎなんじゃないですかね、このドラマ…(汗)
それらの要素がダメだというわけでは決してないんですが、もうちょっと気持ちよく、”復讐の代行”のカタルシスを感じさせて貰いたいっていうのが偽らざる本音だったりしますw
第04話「切断された手足」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
”冷凍車キラー”は明確にデクスターを相手に殺人ゲームを続けているようだったが…
いい最終回でした……って違うかw
でもそう書きたくなるくらい、登場人物たちの数々の懸案事項が見事なまでに解決されていった展開には唸らされましたね
欲ボケ上司は真摯に事件(=被害者)と向き合うようになり、不倫に絡んでギスギスしていた刑事たちは和解し、妹は手柄を立て、DV夫の過去に苦しめられていたリタは立ち直り、デクスターも自らの立ち位置(=ただの殺人鬼ではない)を確認したと…
個人的にはちょっと、冷凍男がストーリーに関わりすぎてて邪魔だなあと思ってたんですが、この1~4話でデクスターが改めて自分を見つめ直すという主テーマの為に必要だったんですな
デクスターへの”挑発”というカタチで、これまでのデクスターの人生も同時に語られていた上手い構成でしたが、ちょっと他人とは違うくらいで少年時代の感覚とかは見てるこちらとしても普通に共感出来るカンジでしたねえ……親と一緒に行動するのが恥ずかしいとかだけじゃなく、度を越した残虐性についても虫とかトカゲくらいなら相当ヒドイ殺し方(汗)をした記憶がオレにもありますし、いじめについてもした事もされた事もあったりします
まあ、今後も”必殺仕事人”的な殺人を繰り返すであろう主人公を視聴者に向けて正当化する為に、”基本的な価値観は一般人と変わりませんよ~”っていうアピールの意味合いもあるんでしょうね
今後は冷凍男がどういう頻度で出てくるのかは解りませんが、どのようにストーリーを展開させるのか楽しみに見て行きたいと思います
第05話「自由というワナ」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
キューバから密入国して来た人間が何人も行方不明になっている事件の背後に、凶悪犯の気配を感じたデクスターは独自に調査を始めるが…
うおおお…
早速、何者かに”仕事”を目撃されてしまいましたねえ(汗)
夫婦円満の秘訣は?という問いかけの直後に謎の目撃者が現れたわけですが、あの目だけを見るとどうやら女性っぽい…?
リタとはいい雰囲気を何とか維持しているみたいですが、どうあがいても”夢の共有”は不可能なわけで、ひょっとしたら(この謎の目撃者が)デクスターの将来の嫁候補だったりするんでしょうかw
それにしても容赦ない仕事っぷりが相変わらず痛快でしたね……”参考になったよありがとう~”みたいなやり取りには思わず吹き出してしまいましたw
急遽、計画を変更したりしたのは迂闊だと思いましたが、そういや謎の目撃者はこの嫁の車に同乗してたってことなのかな?
冷凍男については地味に捜査が進行しているのがいいカンジです
第06話「嵐の予感」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
デクスターの正体を知る”冷凍車キラー”は、デクスターが殺して海に沈めた死体を殺害現場へと戻すという、一層エスカレートした挑発行為をするのだった…
トランクの中からデクスターの犯行現場を目撃したのは無関係の少年でしたね……6話目にしてもう、”デクスター絶体絶命!”~といったエピソードでしたが、最後までハラハラしっぱなしで良かったです
ていうか、結局あの少年は何であのトランクの中にいたのかよく解らないままでしたよね?……ラストで強制送還されるでもないってことは、別に密入国者というわけでもなかったみたいですし、どういうことだったんだろう…?
まあそれはそれとして、冷凍男のデクスターに対する執着っぷりは凄いですな
徹底的な家宅捜索wやら、デクスターの行動をどこまでも細かく追跡してる風なのはストーカーとかいうレベルを完全に超えていて、その正体が赤の他人だと考えるには違和感があるんですよねえ…
なので、死んだ養父が実は生きていて冷凍男の正体なんじゃないかっていう可能性を捨てきれないというカンジなんですが、待てよ…
ふと思いましたが、もしかしたらデクスターが二重人格みたいになっていて、本人の自作自演みたいなことをやってたりする可能性もあるのかな?
だとしたら過去の出来事やらプレパラートの隠し場所やら、デクスターの知ってることを全て詳細に知っていておかしくないわけですし…
でもそうだとすると、一話目で冷凍車からすれ違いざまにデクスターの車に生首を投げ捨てられたシーンがどうしても矛盾になってしまいますが、あの場にはデクスター本人しかいなかったことですし、幻覚とかどうにでも説明できると解釈するのは流石に無理がありますかね…?(汗)w
第07話「仲間たち」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
どうにか発覚の危機を乗り越えたデクスターだったが、そこへ新たに浮かび上がった”冷凍車キラー”の容疑者が意外な男で…
はっはっは!w
最後の”ニヤリ~”は物凄くいい表情をしてましたねえw
今回捕まったメガネ男はちょっと精神異常者っぽいので、おそらくは都合のいい情報を吹き込まれて犯人だと思い込まされてるだけなんじゃないかという思いは、見ててずっとありました(実際は、ハッキングによって捜査情報を覗き見ていただけってことみたいですが)
モーテルでの殺し方もやり方が杜撰すぎましたし…
しかし三話で見逃した少年といい、メガネ男といい、意外な人物を再登場させる脚本が上手いですねえ……ちょっと世界が狭すぎる感は否めませんが、限定された登場人物の中に真犯人がいる~っていうミステリーの定番設定みたいでワクワクするのも確かです
で、またもや冷凍男の正体は謎に戻ったわけですが、こういう演出を繰り返してるっていうことは、やはり既に登場している人物の中にいるというか、デクスターの身近にいる人物っていうのは間違いないんでしょう
ということで、現状で考えられる冷凍男の正体について整理してみました(◎本命・○対抗・△穴)
○警察内部の誰か
→科学捜査の知識があって、デクスター本人についても知りうる立場にあるということで結構可能性は高そうですが、まだ特定の誰かに絞り込めるだけの情報は出ていないというカンジですかね
△デクスターの養父
→実は生きていて~っていう定番パターンです
◎デクスターの自作自演
→前回の感想で書きましたが、二重人格の「サイコ」ネタも定番です……更に発想を飛躍させて、実は生き別れの双子の兄弟がいた~とかそこまで行っちゃうと最早ギャグですがw
△トゥッチ
→たまたま助かった被害者だと思わせて実は真犯人~というパターンも確かにミステリー小説とかでたまに見るトリックですが……この場合、廃病院でポラロイド撮影をしたのが誰かという問題が残るのと、片手を切り落としちゃうと今後の殺しに支障を来しそうなのが気になる所です
△妹と付き合い始めた医者
→冷凍男が外科技術に長けている~という情報と、あとは見た目が妙に怪しいwというところが根拠ですが、まだまともに登場したばかりなので情報が全然足りないカンジですね(あと装具士みたいな仕事をしているのも、人体パーツに固執してる冷凍男っぽい?)
他の主要な登場人物だとリタ一家がいますが、流石にこの辺りは除外してもいいでしょう……そういや、今回は気になる所でシーンが切り替わってしまいましたが、また殴られたりしてないといいんですけど(汗)
第08話「危険なカウンセリング」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
キャリアウーマンばかりが拳銃自殺するという一連の事件に何か繋がりを感じたデクスターは、彼女らが共通のセラピストにかかっている事実を突き止めた…
あらま……もう冷凍男の正体が判明しちゃいましたか(汗)
えっと、スカパーのサイトによればシーズン1は全12話しか無いようなので、じゃあそろそろクライマックスに向けた展開に入らないとマズいってことなんですかねえ……これから冷凍男の正体探しが本格化するのかと身構えていたので、ちょっと拍子抜けしてしまったというのは事実です(前回、オレなりに予想したばかりでいきなりかよ~っていう身勝手な不満もありますw)
それにしてもデクスター妹の男運の無さは筋金入りですな( ̄Д ̄;)
デクスター側にその気が一切ないのでそういう描写はありませんでしたが、恐らく血の繋がってないデクスターを憎からず想ってた過去があることは想像に難くない性格描写ですし、最初から報われないことが確定してるというかちょっと可哀想すぎるくらい相手に恵まれてませんなw
そんな冷凍男が妹に近づいた理由や、今後のデクスターとの直接対決も楽しみですが、今回の犠牲者のセラピストとデクスターとのやり取りも非常に面白かったです
非常に有能なセラピストだっていう設定通り、ほんの数回のセラピーだけで見事にデクスターの心を開いて見せた手腕は見事でした……”他人を受け入れる為にはまず(本当の)自分自身を受け入れないと~”なんていう言葉は使い古された陳腐な印象ですが、回想シーンやリタとの初セックスの演出と相まって見てるこちらも引き込まれてしまいましたねえ
そして勿論、自分が殺人鬼だと告白する所も痛快でしたw
養父が死んでからずっと、誰からも理解されない苦悩を全て吐き出したシーンはその後の”仕事”のシーンの何倍もカタルシスを感じられました……なんかそう感じてしまう自分の常識がイロイロとヤバイ気がしてなりませんけどw、今回のエピソードがよく出来てた脚本だったのは間違いないと思います
第09話「父親たち」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
突然デクスターの元に実父の死亡通知が届き、養父から実父はとっくの昔に死亡していると言い聞かされてきたデクスターは驚きを隠せなかった…
今回はデクスターの実の父親が(ごく最近まで)生きていた~というエピソードでしたが、結局その父親の素性についてはほとんど何も明かされないままでしたね
カウンセリングの時のフラッシュバック映像とか、養父母が異様にその存在を隠し通そうとしたりしていたことで、息子も真っ青な極悪人間なのかと思ったら少年デクスターの輸血に協力してたり、どうにも人物像がハッキリしませんな(実母もおそらくは惨い死に方をしてるハズなので、「ヒーローズ」のサイラーの実父みたいな存在なんだろうなとイメージしてました)……実父が冷凍男に殺されたのは確かみたいですが、その理由もここからどう展開が広がっていくのかも想像がつきません
そしてその冷凍男ことルディの大胆な行動には驚かされるばかりですが、コイツの目的も未だに一向に掴めないのが不気味ですねえ……じっとデクスターのことを探るように観察してて、デクスターが感情を持ち合わせていない反応を示すことについては特に注意深く観察しているようなのが気になります
何となく、ルディ自身も同類なんだろうなという事は伝わってきますが、これまでの行動と合わせて考えてみると、無感情の殺人鬼の”先輩”としてデクスターを何処かへ導こうとしてる…?
ひょっとしたら前回のカウンセリングの苦悩みたいに、”理解者”になることを求めてたりするんですかねえ
あと同時に展開していた、同僚刑事たちの内部監査にまつわる話もサブストーリーとはとても思えない位のヘビーさでしたね……ハイチと聞くとブードゥー教みたいなのが真っ先に思い浮かんでしまいますが、中南米諸国にありがちな政治状況の中でも(現在進行形で)かなりヤバい地域なんですな(汗)
第10話「血の海の少年」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
警察署へと届けられた”冷凍車キラー”からと思われる荷物の中には、血液と共にとあるホテルの一室のキーが入っていた…
カウンセリングの時にフラッシュバックした、血まみれの少年のイメージの謎が少しずつ明かされてきました
実母がデクスターの目の前で惨殺された過去のイメージだった~というのは確定しましたが、どうしてデクスターは殺されなかったのかとかまだ状況には謎が多いですね……とりあえず”流血の専門家”であり、殺人鬼という特性から楽しんで鑑識官の仕事をしていた風ながら、心のどこかでは血液を忌み嫌うような素振りを見せていたデクスターの矛盾の根源がここにあったわけですな
問題の記憶のシーンをコマ送りで見てみると一瞬だけ犯人らしきヒゲの男が映ってて、これはどうやら実父とは別人物に見えます
謎の犯人が電動式のチェーンソー(?)を使ってるということが、ルディがホテルでデクスターに示したヒントとも合致しているようなので、どうやらその犯人のことをデクスターに思い出させようとしているようですね
ルディが妹に近づいたのも基本的にはデクスターへと近づく口実の為だけだったようですが、エンジェルに身分がバレて(?)しまった今、おそらく次は人質に使う…?
妹がどこまでも可哀想な役回りで泣けてきますな(苦笑)
…リタのダメ夫ポールについては、別に全然可哀想ではないですw
第11話「真実」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
義手の売春婦の線から”冷凍車キラー”の真相へと辿り着きつつあったエンジェルを、自らの手で刺し殺そうとしたルディだったが失敗に終わって…
うひゃあ…やはり妹が最悪の展開になりました
厳密にはまだどういう風な目に遭うのかは不明ですが、ヨットが舞台って事はバラバラにされることは無いにしても、既に精神的にはズタズタにされちゃってますよねえ…(汗)
一方、これまでかなりの時間を割いていたにも関わらず、ストーリー上での必然性がちょっと弱いなあと感じていたリタ一家のエピソードですが、クライマックス直前のここに至ってようやくその存在理由がわかりましたね
デクスターの過去を探る上でというか、デクスターのトラウマや精神性に養父が及ぼした影響を、”父親”という共通因子で表現するのに必要だったんですな
リタが最終的に、父親と子供達を正面から向かい合わせようと決意するまでに至った流れには見事に感動させられました(…その契機となったデクスター本人が、そこを全く自覚出来てないのは皮肉でしたが)
さて、いよいよ次回でシーズン1も最終回ですが、果たして1973年10月3日に何があったのか…?
期待したいと思います!
第12話「自由に生まれた」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴
”冷凍車キラー”である正体を現したルディはデボラを誘拐して姿を消す…
なるほど……ルディの正体はデクスターの実の兄だったと(…第07話の感想で、”生き別れの双子の兄弟だったりして~”と冗談めかして書きましたが、意外と真相から遠からずな予想だったんですなw)
デクスターたちの母親を殺したヒゲ男については、麻薬関連の仲間か何かみたいなカンジで適当にスルーされてたのがちょっと気になりましたが、いやー、あらゆる要素がパズルのピースみたいにピシッとはまっていくカタルシスが素晴らしかったです
デクスターが殺人鬼となってしまった原因、ルディがここまで手の込んだことをしてまでデクスターに近づこうとした動機、マニキュアの謎、養父母たちが事件の真相を語りたがらなかった理由(あとついでにデボラがルディに惹かれた理由もかな)が、次々と見事に解きほぐされて行ったわけですが、たった一時間の間とはとても思えないくらいの濃密な最終回でしたねえ……この全12話を振り返ってみても、まさに完璧といっていい脚本だったと思います
天使のような二人の少年が”怪物”と化してしまった経緯が明かされる一連のシーンは、浦沢直樹の「MONSTER」を彷彿とさせてとても印象的でした……そして終盤でルディと同じ道を往くよりも、たとえ相手が唯一の”理解者”であったとしても、ハリーから授かった”掟”を最終的に選択した展開にもグッと来ましたねえ
ドークス刑事と恋人のリタの疑念の渦巻く中で進むであろう、今後のシーズンもオレは既に録画済みでいつでもこの続きを視聴可能な状態にあるんですが……ここまで完成度が高い決着を見せられてしまうと、なんか余計な蛇足に見えちゃって仕方がないんじゃないかっていう危惧をしてしまいます(汗)
…まあ、ガマン出来そうもないので早々にシーズン2を見始めることになるのは確実だと思いますがw
ちなみにラストでの喝采シーンの妄想は、実際に全米でこのドラマが大ヒットしたことを受けて撮影されたシーンだったんでしょうか?……その辺りの制作者側の意識が気になりますw
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