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[海外ドラマ] デクスターS6#01-12

2021-10-02 | 海外ドラマ

なんと、来月(2021年11月)にデクスターが復活するというニュースをチラ見したんですが、だからシーズン全話がアマプラにも入ってきてたのかな

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

デクスター S3#1-12

デクスター S4#1-12

デクスター S5#1-7

デクスター S5#7-12

 


第01話「信仰」~amazon primeにて視聴

S6はアダマ艦長こと、エドワード・ジェームズ・オルモスがラスボス?役で ”宗教” 絡みですか……”狂信者” と言葉にしてしまうのは簡単ですが、その語感からは私利私欲とは次元の違う、”正義” みたいなのを相手にしなきゃならない厄介な予感がビリビリ伝わって来て面白くなりそうです

長年、向こうの映画やドラマを見続けてる身としては、基礎知識や社会通念としての ”宗教観” みたいなのが(日本人として)欠如してると自覚してまして、おそらく面白さの半分も理解出来てないんだろうなと思う作品やシーンも多々あった気がします

 

今作の場合は作品の構造上、デクスター自身が無神論者であり、(宗教観も文化も違う)世界中の視聴者に向けて丁寧に掘り下げてくれるカンジもありそうなので、特に心配とかはしてません

 

第02話「おとぎ話」~amazon primeにて視聴

初回では同窓会に出て女遊びまで嗜んでしまう意外な姿を見せてくれましたが、”人間は変わるのか?、変われるのか?” という問いかけにイロイロと考えさせられますな

前シーズンにてルーメンが ”自分は変われるかもしれない” という希望を与えてくれたみたいに語られてましたが、”自分は(生まれながらにして)真っ黒であるが故に、いつか真っ白になりたい” と極端に考えてしまってるのが気がかりですかね…

人間が生きていく上で ”宗教” に頼ることは、自らの責任や判断を上位(と捉える)存在に丸投げしてしまうようなものとはいえ、(社会の一員として振る舞う上で)非常にラクですし合理的だと思いますが、”幸福” をもたらすものが必ずしも ”善意” を前提にしてるわけではない皮肉や、そもそも ”善” も ”悪” も絶対的な概念ではなくて個々の主観でしかないという ”現実” の理不尽さがドラマに深みを与えてるのが見応えありますねえ

 

第03話「欲望と老い」~amazon primeにて視聴

”宗教観” は ”死生観” と切っても切り離せない関係にあって、人間にとっての自然の営みの果てである(ハズの)”老いて死ぬ” とはどういう事なのかを見せつけるエピソードでしたが…

トリニティのケースで殺人鬼が ”家族” を持っていることの顛末に続き、またもやデクスターは自らの人生を顧みざるを得なくなるわけですが、こればかりは(たとえ殺人鬼でなくとも)人生に ”正解” なんて無いですからねえ…

傍から見てどんなに充実してるような人生だったとしても、本人がそれで幸せなのかどうかはまた別問題ですし、ぶっちゃけると死ぬ瞬間まで本人にもわからなかったりしそうですし……一方でいよいよ本格的に動き出した ”狂信者” 組が「セブン」や「SAW」みたいな必罰ゲーム?みたいなのを続けてる人生も(当人からすれば)”充実” してるんだろうなと言えちゃいますし…ねえ…

 

第04話「神と科学」~amazon primeにて視聴

余りにも異常な現場にデクスターも ”Jesus...” と思わず呟いてましたが、初めてですかね?
そして向こうの映画やドラマでは常套句の ”Oh my God” や ”Thanks God” 的なセリフもこれまではデクスターの口から発せられる事は無かったと…(T∀T)

”オレには存在を証明することは出来ないけど、君が不在を証明することも出来ないだろう?”…というのは神の存在だけじゃなくて、人間の魂や自我意識、ひいては ”善意” とか ”悪意” といった抽象的なことにも当てはまって(揺れ動くデクスターに向けた)実にいいセリフだなと思いました

あと何気に涙をぬぐう仕草を見せてましたが、オレがシーズンを通してずっと ”落涙” する演出に期待してる感がなんだか(オレ自身が視聴する姿勢の)ジャマになってる気がちょっとしてきちゃいましたねσ(^◇^;)

 

第05話「光と闇」~amazon primeにて視聴

”狂信者” 組の若造の方、ずっと誰かに似てるなと思いながら見てたんですが、そうかヒャダインだ!ああ、スッキリしたw……ってそんなのはどうでも良くて、ブラザー・サムが…(;´Д`) 

もちろんまだ撃たれただけで死亡が確定したわけではありませんが、デクスターが自分のかなり深いところまで打ち明けられる ”友人” ポジションになりつつあっただけにショックがデカいなあ…

傍目には ”悪党の末路” と言ってしまうことも出来るんですが、背景事情を知るデクスターが彼の ”信仰” が裏切られたことを知ってどう振る舞うのかも非常に興味深かったりもします

 

第06話「闇を捨てて」~amazon primeにて視聴

”赦し” という、おそらくは最高難度の概念が遂に登場してデクスターにつきつけられましたが、コイツは許せねえ…ヾ(`Д´)ノ"

普段のデクスターの行いは ”義憤” に駆られて~と表現すると良く書きすぎかもしれませんが、今回は更に ”友” と自覚しつつあった相手を殺された ”私憤” が殺人衝動に上乗せされちゃったからなあ…

ラストで ”冷凍男” こと兄ルディが登場したのはこれこそが ”分かれ道” で、何とかして ”道徳観” みたいなのをデクスターに付与しようとした父ハリーとの入れ替わりってことなのかな……ついS1のラストを軽く見直してしまいましたが、”光” の存在を諦めさせようとする展開になりそう?…って、あ、そうか、これからはいわゆる ”天使と悪魔” の囁きみたいな演出になるんかな

それにしてもバティスタとクインの不良コンビのやらかし具合が面白いんですがw、そういや最初の頃のシーズンでは署内の連中がもっと荒れてたというか、どいつもこいつも ”ここはマイアミだぜ?” 的なろくでなしばっかりだった印象が強かった気が(^0^;)

 

第07話「過去の亡霊」~amazon primeにて視聴

まさかのトリニティの ”家族” のその後が語られたのはビックリしましたが、闇の深さと希望の両方が描写されたのが遣りきれなくて良かったです

ただ悪魔ルディの出番が一回のみで終わってしまったのがちょっと拍子抜けしたというか勿体ないというか…

でもラストで掟ハリーがしれっと帰ってきたことでホッとしたのも確かですし、いくら最初のシーズンのラスボスとはいえ、その後のデクスターが ”ただの快楽殺人者ではない” という積み重ねを何シーズンもかけて来た重みには勝てるわけがなかったですな

(…意地悪な見方をすれば、あの麻薬野郎を既に殺してたことでいわゆる ”賢者モード” に入ってたという可能性も)

ヒャダインの方はなんだか迷走しっぱなしですが、教授が神と対話してるというカラクリがどういうものか明かされてないので、(元愛人の証言だけじゃ微妙で)そもそもどうしてこんなのについて来たん?という疑問ばっかりが際立っちゃってる印象だなあ

 

第08話「怠惰」~amazon primeにて視聴

本来ならデクスターが ”告解” やら ”懺悔” やらをする機会は永遠に訪れなさそうなところを、痴呆患者が相手ということで上手くシチュエーションを作りましたな……それが空虚な ”言葉” だったとしても(信頼と実績のある)元司祭の ”赦し” の言葉がデクスターの心にそれなりに刺さった感があったのは、それだけデクスターの心が追い詰められてることの証明でもありそう…

ヒャダインのお姉さんが可哀想すぎましたが(T△T)、自業自得なのもあるとはいえ、果たして(実際に殺したりはしてない)ヒャダインにどれほどの罪があるのか、この救いのない状況から教授に恨みを向けることは ”正しい” ことなのかをこれから掘り下げてくれるんでしょうか…

デボラがデクスターの心に向き合おうとする展開は今更な気もしますが、ランディのことを忘れてなかったセリフはちょっとグッと来ました(ノД`)

 

第09話「怒りの鉢」~amazon primeにて視聴

えええ!?

ヒャダインは実は二重人格で、最初から教授は殺されていた…?

いや、それだと大学に教授が姿を現した時にデクスターが目撃してる描写と整合性が…と思って見直してみたら、デクスターが実際に目撃してるシーンって無いのか!!Σ(゚д゚;)

デクスターを完全に出し抜いたりする割にはヒャダインを野放しにしてるし、教授が無能なのか有能なのかイマイチよくわからんという違和感はあったんですが、思い返してみると教授が誰か他の人と直接会話したりするシーンもなくて、常に何かを実行してるのは ”操られてる” 風のヒャダインでしたね確かに…!!!

第07話で、大麻野郎をまるで悪魔ルディが殺したかのような流れからスムースにデクスターに切り替わるカメラワークがありましたが、ヒャダイン側も全く同じことをずっとやってたってことか…

となるとS6の最初から(いや、掟ハリーが登場してからずっとか)、誰の心の中にも(デクスターの中にも)光はあるハズ~的に ”実行犯” であるヒャダインに疑いを向かせなくするミスリードの仕掛けがずっと張り巡らされてたわけで、いやー、見事な脚本と演出にすっかり騙されました( ゚∀゚)o彡゚

デボラと精神科医のやり取りとか、娼婦の事件の黒幕が本部長だったとか、ルディの義手とかの細かい展開がみんな頭から吹っ飛んじゃいましたよ…σ(^◇^;)

 

第10話「軌道修正」~amazon primeにて視聴

自らの致命的なミスを認めたくないためか、デクスターが暴走モードに入ってしまってましたが、もう相手はたった一人じゃ完全に手に負えない ”テロリスト” と化してしまいました…(゚д゚;)

ヒャダイン役の人の芝居が豹変していきなりカリスマっぷりを発揮してますが、これは宗教の負の側面を象徴する、”弱ってる心” につけこむ手腕が見事ということなんでしょうな……これまでお仕置きしてきた犯罪者たちみたいな、わかりやすい(私利私欲な)”悪意” みたいなのとは次元が違う行動原理に対しては流石のデクスターも後手後手のお手上げ状態になってしまうのに震えました

そしてやらかしの続くクインの影響でエンジェルが敵の手に落ち、デボラにも不穏なフラグが立ちまくってる状態で、ヒャダインの目標はマイアミ警察に!!

謎のゲーム開発者も一体どういうポジションなのかよくわからんままでそこにいますが、いやー、まさかの本部襲撃とか「24」じゃあるまいしwどうなっちゃうんだこれ…

 

第11話「ゲラーの手」~amazon primeにて視聴

本部襲撃の顛末は拍子抜けでしたが、だからこそデクスターが慢心しちゃったというか、自分の方が ”神の祝福” みたいなのを受けてる側だと勘違いしちゃってたカンジですかね(もちろん現実的にはデクスターだろうとヒャダインだろうとどちらも祝福なんてのは存在しないわけですが)

で、絶体絶命と見せかけて適当に逃れられてしまったヒャダインの事件の方はもうどうでもよくて(一応計画はラストまでやり遂げたみたいですし)、デボラのデクスターへの ”想い” みたいなのが俄然、浮かび上がってきましたな

シーズン1からひたすらの ”男運” の無さっぷりと、色気みたいなのを視聴者に一切感じさせない振る舞いは、ある意味理想的な ”妹キャラ” と言うことも出来るのかもしれませんが(^_^;)……悪魔ルディを再登場させたのも、ヒャダインと教授との関係性をわかりやすく伝える為というのも勿論あったんでしょうけど、デボラの存在がデクスターにとっての何なのかというのを改めて視聴者に思い出させるのが主目的だったのかな…

有能な父親へのファザコンから、超有能な兄(しかも義理)へとブラコンを拗らせたと書いてしまうと身も蓋もありませんが、今回デボラが見た夢を見せられた第一印象として、居心地が悪すぎるというのが来てしまったので(おそらくそう演出されてる)、いち視聴者としてはその想いは届かないし叶わない…つまり死にエンド?とどうしても思ってしまう…

 

第12話「兄への愛」~amazon primeにて視聴

うわあぁぁぁぁ……

正直言うと、終盤で ”たまたま助かった展開” を連発されたのにはいくらS6が ”神の意志” がテーマになってるといえどもモヤモヤしっぱなしで、しかもその上でデクスターの行動の迂闊さみたいなのがホントどうしようもないなとガッカリな気分だったんですが…


まさかラスト数分でこう来るとは(゚д゚;)


S6を通して結局、デクスターが神の存在に救いを見いだせたのかどうかはともかく、"Oh god..." という言葉が自然と心底から漏れたという皮肉っぷりが凄まじかったです


そういやS6は、クインがデクスターの正体を察してる状態から始まるんじゃないかという期待があっさりスルーされてたのが微妙だったんですが、ラストのデボラの衝撃の為ならそりゃ、クインはただのクズキャラって描写に留めるくらいしか扱いようがなかったのかもしれませんなσ(^◇^;)

 

えっと、後出しジャンケンみたいでイヤなんですが、2021年にシリーズを初見してるオレの目には、残るシーズンが ”2つ” あるというのが見えてる状態なんですが…

一体これからどうするんだこのシリーズ…

完全に言い訳しようのない状態でデボラに見つかって、一応S5のラストで ”ヴィジランテ” の存在に目前までデボラが迫っていた事が重要なキーになりそうなのが今後へのせめてもの ”救い” か……もうそれは ”救い” と言ってしまうのも憚れるくらいの ”地獄” でもありそうですが

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[海外ドラマ] デクスターS5#07-12

2021-06-27 | 海外ドラマ

※HDDがぶっ壊れたことにより中断したままのデクスターのまさかの9年ぶりくらいの感想ですが(゚д゚;)、最近amazon prime に追加されてたので、ちょこちょこ視聴してました

 

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

デクスター S3#1-12

デクスター S4#1-12

デクスター S5#1-7


第07話「必要な存在」~amazon primeにて視聴

間がだいぶ空いてしまったので、内容を思い出す意味も含めて、改めてS5#07から再視聴しました……自分の感想を軽く読み返してみると、若干のマンネリ感も感じてたりしてたようですが、やっぱり面白いドラマですなヽ( ̄▽ ̄)ノ 

復讐代行業的な、”必殺仕事人” のパターンは2021年現在に至るも様々な媒体で発表され続けていますし、やはり本家の ”必殺” 同様に、主人公が警察組織の内部に在籍したまま ”犯行” を続けるっていうのは舞台や登場人物をコンパクトにまとめつつ、背徳感と爽快感を同時に表現することの出来る秀逸な設定なんだなと改めて思いました


セレブ絡みの大規模で悪質な性犯罪となると数年前に謎の獄中死を遂げた ”エプスタイン事件” が思い出させられますが、ひょっとしてこの事件がインスパイア元だったってことか(エプスタインが逮捕されたのは2008年、S5の制作が2010年と近いですし)

なんていうかこの段階では犯人側の ”浅さ” が微妙ですが、デクスターの ”理解者” としてのルーメンの描写が本命ってことなんかな……そのルーメンの監禁されてた ”物証” を消しにいってるのに、ルーメンが普段着のままで髪の毛を振り乱しながら手伝ってるシーンのシュールさが気になって仕方ありませんでしたが(^_^;)、当時はその辺りが気にならなかったのかどうか思い出せないなあw

 


第08話「欲望のままに」~amazon primeにて視聴

まあスッキリとした顔しちゃって…σ(^◇^;)

”自己啓発” の惹句がそのまま(目の前の殺人鬼としての)デクスターの背中を押しまくる展開にニヤニヤが止まらんかったですw

ルーメンに対してデクスターが自らの ”流儀” を示して見せてましたが、丁度、シリーズを見直し始めたオレにとって最適なエピソードだったかもしれません……ただ、標的のボディーガードが突き破ったドアはどうしたんだ?
放置したままお仕置きを進めた様に見えましたが…?

デボラが犯罪者を射殺した事に対してなんの良心の呵責も感じないことで自らを少し責めるようなシーンもありましたが、デクスターにとって殺人鬼であることは一種の ”才能” の発露という側面もあって、法的には間違ってるとしても自らの信じた ”掟” に従ってその才能を発揮してることは誇らしささえ感じてもいそうです

でも当事者であるルーメンはともかく、第三者にとってはとんでもない犯罪という現実は変えようもなく…

 


第09話「父の誇り」~amazon primeにて視聴


意外なカタチで人助けをする事になったエピソードでしたが、”虐待” という要素を中心にまとまめられた脚本が素晴らしかったですね……娘ちゃんが自分ではどうにもならなくてデクスターを頼ったという流れも自然でしたし、ルーメンの存在に戸惑わせつつ、肝心の部分をそのルーメンに気づかせるというのも見事な展開でした

極めつけはハリーの姿を借りて、デクスター自身の育ち方にもやはり虐待の側面はどうしても否定は出来ない部分をサラッと描写して見せたのにはシビれました

それにしてもちょっと待て、12歳だと…?(゚д゚;)

娘ちゃんってこんなに大人びてたっけかと慌てて第02話を見直してしまいましたが(ホント定額配信サービスって便利)、ほぼ10年ぶりに見た顔とはいえかなりメイクで印象変わりますねえ……とても日本人の12歳とは比較になりませんなw

 


第10話「事の発端」~amazon primeにて視聴


前回のラスト、大した悪党でもなさそうだったセレブがまさかの ”宣戦布告” をしてきたのには驚かされましたが、相当に歪んだ性癖をしているようで、平気で仲間を売るどころか ”最初の被害者” をも抱き込んでいる不気味さがナカナカ興味深いです

これまでのシーズンでも毎度の様にデクスターの ”理解者” たる存在が登場していましたが、今回は彼らと違ってほとんど ”狂ってない” といいますか(^0^;)、もっとも一般人の常識や感覚を持った状態からの ”理解者” への昇格がなんだか視聴者としても嬉しかったですねw

”復讐代行者” モノとしても珍しい展開で、”当事者” 自らに恨みを晴らさせてあげることが出来たという意味でも非常にカタルシスがあったエピソードでした

 


第11話「本物の愛」~amazon primeにて視聴


ええ…
ここに来てのこの雑な展開はちょっと萎えるなあ…(-_-;)

まあ、思い返してみればどのシリーズでも終盤ではちょっと展開が大雑把になりがちだった気もしますが(^_^;)


隠しカメラによって監視されてることに気づかず~という展開は前に既にやっていた事もあって、今回はあんまり危機感みたいなのが伝わってこなかったんですが、監視機材がマイアミ警察の装備と判明!しかもクインの名前で!…という辺りの誤解を元にした展開はワクワクしつつも、あっという間にしょんぼりするオチに…(まあラストにもう一捻りありそう)

リタの惨劇を繰り返させない、的な展開が最終回で待ち受けてそうですが、トリニティの時の ”強敵感” みたいな要素はカケラもなく、セレブ野郎に残っていた僅かながらの謎めいた雰囲気も何のタメも引っかけもなく雨散霧消して酷い小物っぷりを見せつけられただけですし、残り二話で一気につまらない展開が来てしまったのは残念

 


第12話「闇の行方」~amazon primeにて視聴


セレブ野郎が一体何をしたかったのか最後までよくわからんかったので行動や言動から推察するしかないんですが、始まりのレイプ事件からずっと、自らは行為に一切参加せずに観察に徹していたことから、何らかの性的な障害を負っていたと考えるのが自然ですが…

不能だったかLGBTに類する性向だったのかは確認しようもありませんが、前者の場合は機能的に、後者の場合は育った環境や社会的な抑圧等により自らの性衝動の持って行き場が無かったが故の発散の代償行動といった所ですかね……セミナーにてやたらと他者に対して、(内心嫌悪しながら)衝動を解き放て的に説いていたのは自らが出来ないことの裏返しみたいな


まあドラマの脚本としては、セレブ野郎の描写に主眼を置いて無くて(犯行の証拠が一切なくて少々手強いってくらい)、あくまでデクスターの ”理解者” に割り切ったとみるべきなんでしょうな……シリーズを重ねる毎に ”怒り” や ”哀しみ” や ”喜び” といった感情に伴う ”人間性” を少しずつ獲得してきてる流れですが、その最たる表現としての ”涙を流す” という描写は今回もされませんでした

ルーメンに対して駄々をこねるかの様に別れを拒絶しようとした際には完全な涙声で、落涙する寸前くらいまで行ってたのは間違いありませんが、実際に涙がこぼれるまでにはもう ”一押し” が必要なんだろうなと考えると、どうしても残る要素としては(最後の一線である)妹のデボラ絡みとしか思えないのがなあ…(-д-;)


そんなデボラは相変わらず男運がなくて(^0^;)、クインも結局デボラを傷つけるばかりでしたが、クインも本心からデボラを傷つけたくなんかなかったのは救いですかね

最終的にクインの立場も結構複雑になって、デボラが到達した ”ヴィジランテ” の正体がデクスターであることは(状況証拠から)もう察してて、その知られた事実をデクスター側も察してる上でクインを救ったんだと思われますが、果たして次のシーズンでこの関係性や構造がどうストーリーに反映されるのか楽しみです……が、感想についてはS6を見るのがいつになるかわからないので気長にお待ち頂ければ

 

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デクスター S6#1-12

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[海外ドラマ] 「マンダロリアン」シーズン2

2020-12-19 | 海外ドラマ

 (Xウィング登場)

ん?

 (黒いローブの後ろ姿)

えええっ?(つд⊂)ゴシゴシ

 (煌めく緑のライトセーバー!)

まさかまさかまさか????Σ(゚д゚;)

 (圧倒的な強さと右手の黒い手袋!)

おおおおおおおおおおお!!!( ゚∀゚)o彡゚


ヽ(≧▽≦*)ノヽ(≧▽≦*)ノヽ(T▽T)ノヽ(≧▽≦*)ノヽ(≧▽≦*)ノ

 

…以上、2020年も押し迫った週末のオレの痴態を再現させて頂きましたがw、スターウォーズのスピンオフ作品である「マンダロリアン」のシーズン2最終回を見た興奮がもう凄まじい限りでして…

シーズン1感想

 MCUシリーズを見終えたのを期に退会していたディズニープラスに再入会し、「マンダロリアン」のシーズン2も初回から追いかけてたんですが、正直、アニメ版のスターウォーズ世界をほとんど知らないオレからすると、次々と登場する新キャラ達がアニメ版ゆかりだったのに若干の疎外感を感じていたのも事実でした

「クローンウォーズ」は確かテレ東で放送していたシーズン1のみを見ているだけの状態なので、アソーカというジェダイもオレの知ってる範囲では跳ねっ返りの小娘キャラだったのに、妙齢の落ち着いた大人な様子で登場したのに面食らったモノですσ(^◇^;)

他にもマンダロリアンのトリオだったり、ダークセイバーなるアイテムだったりの因縁が語られていましたが、まあオレみたいに基本的に実写映画でしかスターウォーズ世界に触れてない人向けにさりげなく解説セリフみたいなのも入れてくれてたので、決して心から楽しめなかったっていうワケではないんですけどね(…あ、一応「反乱者たち」も何話かは配信で見てみたんですが、対象年齢がかなり低めなのが厳しい)

マンダロリアンの ”教義” 的なのは全然予備知識がなくて、”人前で素顔を晒してはいけない” 辺りを何となく知っていた程度だったんですが、シーズン1で披露された ”This is the way” なんかは "May the force be with you" に匹敵する名フレーズだと普通に受け取ってましたし、それがシーズン2で(ある意味)異端扱いされてしまってたのが寂しかったってのもあるかなw

でもそんなおっさんファンのオレみたいなのにもちゃんとサービスしてくれて、まさかのボバ・フェットの完全復活(そして仲間入り)には驚かされましたねえ……ジャワ族の戦利品としてアーマーのみが登場して、チラ見せで本人(ジャンゴの中の人)が登場した時はこのシーンだけのファンサービスなのかなと思ってましたが、謎の機体(スレーブ1)の飛来をじっくりと見せるシーンではめっちゃ興奮しましたヽ( ̄▽ ̄)ノ 

シーズン2最終回のクレジット後で更なるスピンオフで主役を務めることが発表されましたし、やはりスターウォーズの象徴ともいえる惑星タトゥイーンを舞台にされる新作と聞くと気持ちが盛り上がらざるを得ませんなw

 

そして究極の隠し球、ルーク・スカイウォーカーの登場!

良かった…ホント良かったです…(ノД`)

Ep6「ジェダイの帰還」の際、Ep5から時を経てジェダイマスターへと成長したルークがソロの奪還作戦で縦横無尽に活躍してみせてくれたのに興奮しましたが、その後のルークの戦いは父親であるベイダーとの決着に向けてしか行動してくれなかったので、(真のジェダイの)痛快な ”強さ” の描写みたいなのをずっと渇望していた側面がファンにはあったと思うんですよ……それらは(まだジェダイが隆盛を誇っていた時代である)Ep123で多くの部分を見せてくれたというのもありましたが、やはりオレらにとっての ”最初のヒーロー” であるルークの強さをもっと見せて欲しかったんだと

「ローグ・ワン」にて長年のファンが望んだダース・ベイダーを(意表を突くカタチで)見せてくれたように、ファンが望んでいたルークの姿をついに見せてくれたという感慨が実に素晴らしかったです

Ep789については(旧来のファンとして)切り捨てられた感覚が寂しかったけど、曲がりなりにもルーク達のその後を見せてくれたしもうSWは新しい世代のものなんだなと諦めもついてたんですが、こんなの見せられたらこの世界線で改めてEp789作り直してくれとか思ってしまいますな(^0^;)

 

他のマンダロリアンとの交流や、チャイルドことグローグーとすっかり親子関係を構築したマンドーも ”人間性” を増してきてるカンジですが、シーズン3はグローグーとは離れてマンダロアの復興を目指す(巻き込まれる)的な展開になるんでしょうか……まあこれだけ引っ張ってきてるので、グローグーの血液が帝国にどう利用されるのかも当然絡んでくるんでしょうけど

スターウォーズ関連だと他にもオビワン、アソーカ、旧共和国等々、10作以上のスピンオフシリーズが来年から控えてるそうですし、MCU絡みも追いかけて行くつもりなので、こりゃもうディズニープラスを退会することもないかな…(嬉しい悲鳴)

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[海外ドラマ] 「マンダロリアン」が面白い

2020-01-08 | 海外ドラマ

ディズニーが昨年春から日本独自で始めた定額配信サイト Disney DELUXE にて「スター・ウォーズ」の新作ドラマシリーズが配信されていて、2020年1月初旬の時点でシーズン1の第二話までしか見られてませんが(全8話構成)、これが実に面白い!( ゚∀゚)o彡゚


舞台背景はEp.6「ジェダイの帰還」にて銀河帝国による支配体制が反乱軍によって打倒された数年後、旧三部作シリーズに登場していた賞金稼ぎのボバ・フェットという、脇役でありながらその寡黙で有能な武士然とした佇まいが人気のキャラがいたんですが、彼の一族?の一人が主人公となっています

ボバの身の上の設定が ”マンダロアの戦士” だとされた経緯について、(劇中でセリフ等で特に説明されてもいなかったので)どの様にその裏設定的な知識がオレの耳に入ってきたのかは正直憶えていませんが、Ep.5「帝国の逆襲」で初登場したチョイ役でありながら主要キャラを出し抜くという非常に ”おいしい” 役回りで、彼の存在がスター・ウォーズ世界を大きく拡げたといいますか、ジェダイ騎士やダースベイダーとは別種の ”強者” がこの広い宇宙には沢山いるんだなと感じさせてくれた貴重なキャラでした

ビジュアル的にも非常にカッコ良く、Ep.6の公開時点では既に大人気になっていたにも関わらず、その余りにも微妙な最期がファンを大いに落胆させてしまった事にルーカス監督が動揺し、後年その最期のシーンは ”公式” に無かったことにされた(実はこっそり助かっていた)というなんだか微妙な設定が追加されてたりします(^_^;)

(…これが前例となって後に、ダースモールやらパルパティーンやらの ”実は生きていた” 展開が繰り返されてしまった元凶なのではと思ってしまうのは穿ち過ぎでしょうかw)

で、その最期が取り消されたのはともかくいくら人気が凄かったとはいえ、Ep.1~3の根幹の設定にまでボバを絡めてしまったのは流石にルーカス監督もやり過ぎじゃねと思ってしまったのはオレだけでしょうか…


…ってハナシが逸れました

とにかくその大人気だったボバのルーツである、 ”マンダロアの戦士” をタイトルに冠した「マンダロリアン」が新たに配信専用のドラマシリーズとして制作され、本家の映画シリーズであるEp.7~9にルーカス監督は一切タッチしていませんが、今作にはどうやらアドバイザー的にこっそり?関わってるらしく、”これぞ「スター・ウォーズ」” 的な絶賛評価も多いみたいです

何が「スター・ウォーズ」らしさ~かというのは人それぞれで違うでしょうけど、オレにとってはガジェットとしてのジェダイ騎士やらシスやらも勿論好きなんですが、”壮大な宇宙空間と土や油にまみれた生活空間がシームレスに繋がってる” 感が一番大事な気がします


"A long time ago in a galaxy far far away..."

世界で一番有名だと思われるシリーズの序文ですが、”はるか遠くの銀河” であると同時に、”遠い過去” の物語でもある「スター・ウォーズ」には神話や古典からの引用も多く、愛や欲望、希望や絶望といった ”人間の営み” の普遍(不変)の泥臭さみたいな部分が多くの観客の心を掴んできました

演出の手法としてルーカス監督は(自らの愛した)”チャンバラ映画” や ”西部劇” の手法をSF世界に取り入れる事で無国籍感や時代を超越したエンタメ性を醸し出すことに成功していましたが、「マンダロリアン」はまさにその ”原点” に忠実です

口数も少なく本名も明かされず、ただ ”マンダロリアン” と呼ばれる孤高のガンマンが賞金稼ぎとして生きる様が描写されてるんですが、まだ二話分しか見てないのに、その ”苦労人”っぷりに涙が出そうになりますσ(^◇^;)

アーマーの下の素顔はおそらくまだ若く、賞金稼ぎとしての実績を積み上げてる段階の主人公が謎の陰謀に巻き込まれていく流れですが、(賞金首を始めとした)悪党には容赦しない矜持と、(素質はあっても)まだ ”凄腕” と呼ばれるには至っていない技量が釣り合わないカンジがとても人間くさくて実に応援したくなるキャラですw


ギルドの酒場で多種雑多な宇宙人が集うシーンでは実に懐かしい感覚がしましたが、新々三部作ではこういう要素が弱かったなあと改めて思ったりしましたね……(滅びた)帝国の通貨が使い物にならなくなってる一方で、カーボンフリーズの技術は便利に取り入れてたり、こういう風にSWの世界観の時間の流れみたいなのを大事にしてるのが伝わってくる部分がオタク心をくすぐってくれますなヽ( ̄▽ ̄)ノ

主人公以外のキャラも魅力的で、一話から助っ人キャラの老宇宙人(そういえば彼の名前も無しか)、賞金稼ぎドロイド、○○○が登場しますが、実にいい ”生き様” をそれぞれ見せてくれます

そして第二話、例のあいつらの再登場に興奮し、大昔の某アーケードゲームをパロディにしたっぽいアクションシーンには大笑いさせて貰いましたw


日本では毎週金曜に配信されるとのことで、次の第三話も楽しみでなりません( ̄▽ ̄)=3

 

200110追記:

This is the way !!!!

 

200214追記:

シーズン1最終話を見終えましたが、最後まで見応えありました

特に最終二話においては結構グダグダというか、意味不明な展開も一部にはありつつも、”マンダロアの戦士” を物語の中心に据えた ”スターウォーズ世界の拡張” は見事に果たされていたのではないでしょうか

一応、最終話で ”ジェダイ” というセリフだけチラッと出してみたり、チャイルドの正体やら黒幕モフの真の目的やらは何も明かされてない状態ですが(おそらく制作側も敢えて細かい設定はしてなかったと想像w)、シーズン2では流石にそれなりに突っ込んだ設定にしてくるでしょうから、ある意味(スターウォーズ本編の)”パロディ” 的な面白さだけでも許されたシーズン1とは違って、ファンの見る目も本格的になるでしょうからそこが楽しみでもあり少々心配でもあり…

元々はマンダロリアンのシーズン2の放送(日本では一年後?)まで退会するつもりでディズニーDXに入会したんですが感想を見てると、どうやらアニメ版の要素も結構取り入れてるみたいで……テレ東で放送していた「反乱者たち」の一部と、ビデオレンタルで「クローンウォーズ」の第一シーズンだけは見てるんですがこのまま入会を継続して見ておくべきか…

マーベル作品も「キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」までしか見てないのでこの機会にMCUシリーズも追いかけてみるか……うーむ、アマプラとネトフリにも既に入ってる状態なので、これ以上時間ばかり食われるのは怖いんだよなあ(見たいドラマシリーズやら映画はいくらでもありますが何とか自制中w)

とりあえず今月一杯考えてみますσ(^◇^;)

 

「マンダロリアン」シーズン2感想

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[海外ドラマ] 「ウォーキング・デッド」S5開始

2014-10-23 | 海外ドラマ
huluが「ウォーキングデッド」のS5の放映権を獲得できなかったとのことで今月からアカウントホールドしまして、dビデオにて視聴開始です

dビデオ公式サイト→http://pc.video.dmkt-sp.jp/

オレなんかはまさに「ウォーキングデッド」があるからこそhuluに加入したクチでして、最速で日本で見られる看板タイトルだったハズなのに、何がどうなって放映権すら獲得出来なくなったのかは不明ですが……(親会社の)日テレが金を出し渋ったんですかねえ(;´Д`)

…余談ですがhuluで最後に見たのは「アンダーザドーム」のS2だったんですが、あれはヒドかった(^_^;)
面白かったのは最初だけで(S1の感想)、後はひたすらテンションが下降線を辿り続けて、もうハナシはどうでもよくてSF的な興味だけを微かな頼りに見続けていたんですが、ここまで見た時間をそっくりそのまま返して欲しいと感じたのは「フラッシュフォワード」以来かなあ……いや、「イベント」の方がもっと(ry

でも「ブレイキングバッド」は最高でしたし、「ギャラクティカ」や「刑事ルーサー」なんかも素晴らしかったし、この二年間、ありがとうhulu!
君のことは忘れない(ノД`)


で、それはともかくいよいよ始まったS5ですが、アメリカ本国で史上最高の視聴率を記録して、既に次のS6の制作も決定してるなんていうニュースも出てましたが(参照)、いやはや初っぱなからダークな展開が満載でしたな(゜Д゜;)

S4で延々と引っ張ってきた ”終着駅” のネタをたった一話だけで片付けてしまった構成の潔さには、むしろ驚きの感情の方が先立っていたんですが、ひたすら胸糞の悪くなる連中を次々とぶちのめして行く展開は爽快感すら覚えてしまいました(シリーズを重ねる事でゾンビどもの脅威度が駄々下がりになってる事もあって、久しぶりの痛快さでしたw)

ただ、その相手が ”通常の人間” であったという所にこのシリーズの遣り切れなさがあるのも事実です……人間としての一線を越えてしまった連中にも、そう至ってしまう地獄が背景にあったというオチも苦々しい読後感みたいなのがあって、これはこれでまた凄い脚本だと唸らされました(胸糞が悪いことには変わりありませんが)

リック達の一行もいよいよ再集結して、これからは全員でワシントンDCを目指すという流れになるんですかね?
ベスとかわけのわからん内に行方不明になったのを探しに行くのが先かな?
ラストで久しぶりに登場したあの人はどう絡んでくるのか?

いやー、これからまた毎週が楽しみですな!!( ゜∀゜)o彡゜
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[海外ドラマ] 「ツインピークス」が復活するらしい

2014-10-07 | 海外ドラマ

「ツイン・ピークス」が2016年に復活へ、D・リンチが再び担当
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPKCN0HW05120141007

> 1990年代に大きな人気を博したドラマ「ツイン・ピークス」が、2016年にテレビスクリーンに戻ってくる
> 製作総指揮を手掛けたデイヴィッド・リンチとマーク・フロストが再びタッグを組む
> 新シリーズは現在が舞台で、「長く待ち望まれている答え」が描かれるという
>


いやー、懐かしいと思ったら、「ツインピークス」ってもう25年も前のドラマだったのか(゜Д゜;)

あの頃、日本中が大ブームになったのに少し遅れたタイミングでオレはビデオレンタルでハマったと記憶しています……それまでのアメリカのドラマと言えば「特攻野郎Aチーム」「ナイトライダー」「エアーウルフ」辺りの、基本はスカッとするアクション系が地上波放送もされていてメジャー扱いだったかと思いますが、この「ツインピークス」はまるで別モノで、基本はとある平凡な田舎町で起こった殺人事件に端を発したミステリーなんですけど、登場人物が全員どこか微妙におかしかったり、ホラーだったり、超常的だったり、不条理モノだったりする摩訶不思議な展開にメチャメチャ引き込まれましたねえ

映画監督デビット・リンチといえば当時のオレにとっては「砂の惑星デューン」という謎のSF大作wを作った人で、あとは妙なホラー映画の人(^0^;)、といった印象くらいだったんですが、「ツインピークス」の全編に渡って漂っていた独特の世界観に魅了されまして、その後のリンチ作品をイロイロと追いかけていくきっかけとなりました

今回、公開された特報映像ですが、”ようこそツインピークスへ” の看板と共に流れるアンニュイなテーマ曲を久々に聴いて涙が出そうなくらい懐かしかったです(ノД`)

20年以上経っているので流石にドラマの細部は忘れてしまってますが、それでも
”クーパー捜査官とダイアン”
”ボブ”
”ダイナーのチェリーパイ”
”丸太おばさん”
”Fire Walk With Me”
”...it is happening again”
等々の要素についてはそれぞれ印象的で、忘れようにも忘れられないですねw

個人的に今でも強烈に記憶に残ってることがあって、元々「ツインピークス」にはパイロット版というのが存在していて、そこからドラマシリーズの第二話へと続いていく流れになっているんですが、そのパイロット版単体でも一つの作品として一応完結している展開になっているんですね……で、ビデオパッケージの注釈に、”再生開始から○分○秒頃のローラの母が絶叫するシーンから(本編シリーズへと)展開が分岐する事になります”~みたいな意味合いの説明がしてあるのにビックリして、そんな風に内容が分岐するドラマなんて見たことも聞いたことも無い!というのと、該当のシーンの演出に震え上がった感覚とが相俟って、やたらと興奮したことを思い出しますw

メインの殺人事件のミステリー要素から、ドラマの展開としてクリフハンガー(次回への興味を引く劇的な展開)で終わったり、複雑に絡み合う人間関係に幻惑させられたり、世界そのものが歪んでしまったりと、その後のアメリカの連続ドラマの作り方に多大な影響を与えたとも言われるカルトドラマですが(「LOST」なんかはその影響をモロに受けてますよね)、久しぶりに全編を見直したくなってきちゃったなあ……しばらく前までhuluで配信してた気がするんですが、どうやらもう終了しちゃってるようで…orz

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[海外ドラマ] ブレイキング・バッド

2014-07-25 | 海外ドラマ

Breakingbad

huluにて視聴

オレが定額見放題サービスの hulu を契約している主な理由である「ウォーキング・デッド」と「ブレイキング・バッド」の二作品の一方が遂に最終回を迎えました(ノД`)

”これまで平凡な化学教師として慎ましく生きて来た主人公が末期ガンを宣告され、残された数少ない時間で家族の為に何が出来るかを考えた結果、高度な化学知識を活かして誰も見たことの無い麻薬を製造・販売する事を思い立つ……”

と、いうのが「ブレイキング・バッド」の導入なんですが、何とも分類のし難いドラマです(汗)

上にある、下半身がブリーフ一丁の中年オヤジが銃を持っているキービジュアルだけを見て、果たしてどのようなドラマなのかを想像出来る人はまずいないでしょう(苦笑)

クライム・サスペンスが基調であるのは間違いないんですが、その背徳的な設定から序盤のシーズンはブラックなコメディでもあり、中盤からはヒューマン・ドラマの色彩が濃くなったかと思うと、終盤では一級品のミステリーのような謎を追う展開になるなど、実に最後の最後まで視聴者を飽きさせない工夫に充ち満ちているドラマでした

5シーズンで全62エピソードと決して短くはない尺なんですが、基本的に主人公一家と義理の弟夫婦、麻薬製造のパートナー、協力させられる弁護士、それに麻薬組織に関連した人物がいるくらいで十人にも満たない登場人物しかメインで登場しないというコンパクトな脚本にまとめられていて、それなのにこれほどの深い人間ドラマが描写されるとは……と、最後まで見終えて改めて驚いている所です(゜д゜;)

向こうのドラマの製作スタイルとして、人気があれば際限なくシリーズが続けられる(逆に無ければあっさり打ち切られる)ことの弊害として、無理矢理な引き延ばし脚本に見てる方の気持ちが冷めていく一方になったりする残念なケースも多いんですが、このドラマの場合はスタッフ側からのキッチリ終わらせるべきタイミングで終わらせたい~という要望が叶えられたのだそうで、これまでオレが見て来た全ての海外ドラマの中でもトップクラスの終わり方を迎えた幸せな作品だったのは間違いありません(視聴者から史上最高の評価を得ているというデータもあるようです)

平凡な一市民が(やむを得ない事情があるとはいえ)慣れぬ悪事に手を染めると一体どういう事になるのか、自らの内面や周囲にどのような影響を及ぼすのか、ある種のシミュレーションとしても非常に興味深いドラマになっていますので、上質の連続ドラマを探している人には是非ともオススメしたいです( ゜∀゜)o彡゜

日本では何故かDVDがシーズン2までしかリリースされていなかったようなんですが、8月6日に別の販売会社から改めてシーズン1からリリースが始まるようなので、レンタルででも見かけた際は是非!!!




以下ネタバレ感想:
自らが犯罪者になる事なんて想像もしてなかったウォルターが徐々に道を踏み外していって、一時は誰もが恐れるギャングのボスみたいな地位にまで登り詰めて(堕ちて)しまう展開は、往年の「ゴッドファーザー」を彷彿とさせる鬼気迫る迫力でしたねえ……余命あと僅か、全ては家族の為、と言われてしまうと視聴者としても応援したいのはやまやまなんですが、やってる事が史上最悪レベルの麻薬犯罪ですから、堂々と応援するワケにもいかないジレンマに苛まれてしまう大変困ったドラマでした(^_^;)

善人と悪人との境界が限りなくあやふやで、人間なんて誰もが一筋縄では行かないモノだ~と言葉にしてしまうと単純なテーマなんですが、オレら一般人が知らない ”悪の道” に踏み込んだ人間がどのような目に遭うかというのを丁寧に丹念に描写する事で(ど派手なアクションとかそういった展開はほぼ皆無なのに)視聴者の目を釘付けにする脚本・演出がホントに素晴らしかったですな

ウォルターも最初はそんなに深刻に考えてなかったというか ”軽い気持ち” だったと思うんですよ……余命僅かで焦ってるっていうのもあって元教え子のジェシーに声をかけちゃったり、無知が故に無茶なことを平気でやれちゃっていつの間にか引き返せなくなるというのは、麻薬中毒者が最初は大麻みたいな軽いヤツで油断してたら覚醒剤の重度の中毒者にまであっという間に転落するのと全く同じ構図ですよね(^0^;)
でも、”こんなハズじゃなかった” と燻っていたウォルターの人生が麻薬王という ”社会的地位” を得て、ジェシーという ”息子” を得られた事は ”男として” 幸せというか充実しまくってたんですよねえ……決して褒められた事ではないですし、途中から本末転倒の極みみたいになっちゃってましたが

そのジェシーですが、最初はウザいだけのキャラだったのがいつの間にか最重要と言っていいポジションにまでなったのが面白かったです……元々の予定だと、シーズン1の終盤で退場していたハズのキャラだったのが、例の脚本家組合のスト騒動でシーズン1が途中で終了した事で生き長らえたというんですから、人生、何が起こるかわからんものですw

最終話にて、高校時代に木工細工を作ってたことを思い出してるシーンがありましたが、逃亡後の彼はどこかで木工職人としての道を歩み始めたんでしょうね……覚醒剤の製造以上に大事なモノがお前にあるのか?~とウォルターに蔑まれてたジェシーですけど、ええ、オレの中ではそういう事にしておきます(ノД`)

悪事に手を染めつつも ”子供” というキーワードにまつわる部分では絶対にイノセントな存在であり続けたジェシー、終始一貫してイノセントの象徴だった息子フリン、身内でありながら最大の脅威だったハンク、理解者たろうとして壊れてしまった妻スカイラー、お調子者弁護士ソウル、理想の社長ガス、完璧マイク、メンヘラリディア、天然戦士トッド、なんか最後までめんどくさいヤツだったマリー(←ひどいw)と、誰も彼もが素晴らしいキャラでした

上でも書きましたが、少ない主要人数を徹底的に掘り下げた上で、有機的に絡ませる事でよくもまあ見事な脚本を構築したモノです……「ブレイキング・バッド」の成功によって、ムダに引き延ばさずに ”キチンと終わらせる” ことが当たり前の感覚になってくれると、これからより一層海外ドラマを楽しめるようになるんですがどうなりますかねえ

 

191014追記:

あれから5年、映画版スピンオフが「エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE」netflixオリジナルとして配信されていたので見てみました


内容としてはドラマシリーズ最終回の直後から始まり、ジェシーのその後が語られるんですが、多くの登場人物たちが死んでしまった物語だった為(^0^;)、回想シーンを中心に実はあの頃こういった会話が為されてた的に再登場するキャラたちが盛りだくさんで楽しかったです

あれ?こいつ誰だっけと思ったら役者が激太りしてて気づきにくかったりしたのはご愛敬ですがw

感想の方で書いた、木工細工~云々のエピソードは全くカケラも描写されませんで、スポーツ医学に興味が~的な全く別のエピソードに差し替わってましたが、ジェシーのガチの ”その後” について語るのは野暮だと判断されてボカされたのは妥当な判断だったのではないでしょうか


…まあ正直、こんな程度でボカされるのなら別にワザワザ劇場版として制作する必要もなかったんじゃないかとも思ってしまいましたが、ジェシー役の人の(過去も現在も入り乱れまくりの)芝居はかなり見応えあったのでそれが見られて良かったです……あの半狂乱状態で自由を獲得したジェシーのラストシーンだけではしのびなくて、大人としての成長や自由への責任を改めて認識させようという制作者の ”親心” みたいなのが伝わって来た気がするのはオレだけではないでしょう


そういえばもうひとつのスピンオフ「ベター・コール・ソウル」の方は何となく見てないままなんですが、もう4シーズンも続いてるくらい評判はかなりいいみたいでどうするかなあ

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[海外ドラマ] アンダー・ザ・ドーム

2013-10-08 | 海外ドラマ

BSのDlifeチャンネル(地デジのBSさえ見られれば無料で見られるチャンネルです)にて先行放送された「アンダー・ザ・ドーム」の第一話を見ました

ある日突然、アメリカのとある田舎町をすっぽりと覆う ”壁” が出現し、人々は一切の出入りが不可能になってしまう…

小松左京による短編小説「物体O(オー)」(と映画化作である「首都消失」)のパクリ疑惑なんてのもあるようですが(アメリカが舞台なのでむしろ「アメリカの壁」の方?)、古典作品の設定を発想の取っ掛かりにしてるくらいなら今更大した問題でもないですかね……何せ相手は天下のスティーブン・キングですしw

一種のシミュレーションというか、オレら視聴者と何ら変わらない、何の変哲もない一般人ばかりの登場人物たちが、いきなり突飛で異常な事態に放り込まれるとどうなるのか?みたいな面白さというと、最近の海外ドラマだと「ウォーキング・デッド」という傑作シリーズがあったりしますが、極限状態における人間ドラマに定評のあるキング原作なのでこちらも非常に期待出来そうです( ゜∀゜)o彡゜

”壁” であるドームは透明だけれど、物理的に破壊は不可能、外部からの通信もほぼ途絶してるという閉鎖環境が構築されたワケですが、目の前の壁の外側と内側で声や音が一切伝播してないということは、どうやら空気すら遮断してるようです……ドームの高さは上空6000mにまで及んで内側には森なんかもあるようなので空気の枯渇は全く心配ないのかもしれませんが、冒頭から暗に ”息苦しく” させる設定が絶妙ですな

あとカメラが外と内を移動すると環境音がガラッと変わって、世界が隔絶されてまさに ”空気が違う” ことを表現してた演出にもシビれました

もともと田舎町ならではの閉鎖性みたいなのが厳然と存在してそうな ”空気” とはいえ、”壁” が出現した直後からいきなり無法地帯に陥ってしまいそうになってる不穏な流れが拙速な気もしますが、続きが非常に気になりますので、18日からの本放送が楽しみでなりません!

10月14日にもう一度、第一話のみの先行放送があるようですので、気になった人はチェックしてみて下さい!

公式サイト→http://www.dlife.jp/underthedome/

140408追記:
昨年末の本放送の時は、最終2話だけがいきなり放送時間が変更されてたので見られなかったんですが(ノД`)、ようやく再放送の吹き替え版の方で最終2話分を見ることが出来ました(公式サイトの見逃し配信は何故かエラーが出て見れず)……って、なんじゃこの投げっぱなしジャーマン!ww

うーむ、ちょっと期待が大きすぎたのかもしれませんが、たった二週間の出来事の割には起こる展開が無茶苦茶すぎて、人も無駄に死にまくるし正直、あんまり面白いとも思えないドラマだったんですが(^_^;)、仕方なくドームの謎だけに興味を繋いで最後まで見続けようと頑張ったんです……それが、こんなオチとも言えないオチとはねえ(;´Д`)

まあ「V」とかに比べりゃ、こちらは一応次のシーズン以降も制作されることが決定してるのが救いですが(一説には5シーズンくらいやる?)、あんまり期待出来そうにないなあ
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[海外ドラマ] デクスターS5#01-07

2012-07-09 | 海外ドラマ

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

デクスター S3#1-12

デクスター S4#1-12

 

第01話「失意と悔恨」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタを死なせてしまったことで全てを捨ててしまうことを考えるデクスターだったが…

どうしても自責の念にかられてしまうデクスターの、周囲の人間への上滑りする言葉と隠された真意のセリフのキャッチボールがたまらんことになってますな…・゚・(ノД`;)・゚・

妻を殺されたのに、悲しみなんかの人並みの感情が湧き上がってこない展開はマンガ「寄生獣」を思い起こさせましたが、これはアレですね……いよいよデクスターが”涙”を流すことになるエピソードの登場を予感させます

一旦は全ての責任から逃れようとして、結局は逃げないことを選択したデクスターでしたが、本当の自分(=ハリーの幻影)と正面から向き合うというか、全てをさらけ出すことが出来るのが”人を殺す時”だけだったっていうのがこのドラマらしい皮肉でしたねえ

そして(かつてのドークスと同様に)クイン刑事から疑惑の目を向けられることになったデクスターですが、このクインっていうキャラは初登場の時から中途半端な謎を孕んでるというか、脚本的に迷走してたカンジだったんですが、ようやく収まるべきポジションが見つかったんですかね

シーズン5の今後の展開としては、リタ殺しの疑惑をFBIやクインたちからかけられるのをどうにかやり過ごしつつ、残された家族とどうやって暮らしていくかっていう流れになるんでしょうか

 

第02話「別れの時」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

全てを捨てて逃げ出すことを思い直したデクスターだったが…

これからは母を失った子供たちの為に生きようと決意したデクスターでしたが、殺しの衝動の方も両立させようとしたのがやはり、調子に乗ってたってことなんですかねえ……結局、子供たちはデクスターの元を離れることになってしまいました

新たな殺人鬼の存在をつきとめても、家族を失った喪失感の埋め合わせにはならないという所で今回のエピソードは終了しましたが、やはりデクスターのモチベーションの再構築が必要のようです

長いシリーズを経てついに、デクスターが殺人衝動を越える欲求みたいなのを自覚したことは喜ばしいハズなんですが、充実感とは程遠い状況なのでこれからどうなるかですな

FBIのリタ殺しの嫌疑が驚くほど肩透かしだったのは意外でしたが、クインがどうやら諦めてないようであの無茶な似顔絵wからどうやってデクスターまで辿り着くのか見物です

 

第03話「ほぼ完璧」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

家族を失い、なんとかして元の自分の生活を取り戻そうとするデクスターだったが…

うわあああ… この第三話のラストの直前までずっと静かに展開して来た新シーズンですが、期待してた通りの高揚感みたいなのが得られなかったことにガッカリする間もなく、”掟”に背いた犯行を実施したことで一気に大ピンチに陥ってしまいました

これまでも犯行を目撃されてしまうネタはありましたが、期せずして助けられた被害者をまさか始末するわけにもいかないですし、これ程の八方塞がりな状況は初めてかもしれませんね……って、あれ? ふと思いましたが、あの状況から勝手に被害者だと思ってましたが、実はそうではない可能性もあるのかな(…さすがに考え過ぎかw)

とにかく立派な(?)連続殺人鬼といえども、微妙な小物感が拭えなかった自己啓発野郎でしたが、まさかデクスターと全く同じことを考えて麻酔の相討ちになった展開にはビックリしましたねえ……救急車で目覚めてからの病院の駆け引きまで、斬新なスリルを存分に味わえましたw

…この効果を狙って、ここまでわざとショボい犯人像という風に演出していたのだとしたら大したものですw そして並行して進行してる、民俗信仰っぽい方の連続殺人が今後どう関わってくるのか謎のままなのも不気味です

 

第04話「ウソと真実」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタの死後、初めての標的を何とか殺せたデクスターだったが、犯行を別の被害者に見られてしまい…

意外な方向にストーリーが転がり始めました 確かに、例の自己啓発野郎が殺される間際に、”こんな事してただで済むと思ってるのか!?”みたいに喚いてたセリフにちょっと違和感があったんですが、単なる強がりではなくて他に仲間がいたんですな……妙に家に帰りたがらない娘の素振りを見た時は、まさか実家でも虐待されてたのかと思ったんですが、もしそういう裏があるとしたら胸糞悪いことこの上ない展開になりそうですヾ(`Д´)ノ"

クインの行動は空振りで終わりそうですけど、トリニティの息子がデクスターの写真を見た時の反応からすると、あの父親から救い出してくれた~っていう思いが強いのかもしれませんね

ひょっとしたら母子の似顔絵が三人ともバラバラだったっていうのも、実はわざとそういう風に描かせたってことなのかとも思ってたんですが、どうやらそのセンが濃厚のようです

それにしてもクインはマジであの似顔絵がデクスターに見えてたのか… マスオカがジャスティン・ビーバー?とか皮肉ってましたけどw、もう完全に先入観だけで捜査しちゃってるんですねえ……前シーズンまでのランディ捜査官のようなキレ者っぷりを期待するのは酷かw

あと前シーズンからといえば、エンジェルと女上司がらみでずっと何やらどうでもいいドラマが進行してますが、一向に本編に絡んでくる気配は無さそうですし、何かキャラとして勿体無いですな

 

第05話「最初の血」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

被害者であり目撃者でもあるルーメンに自らの正体を打ち明けたデクスターだったが…

サブタイトルは原題の方の"first blood"の直訳ですが、これは映画「ランボー」の原題と同じで、意訳すると”最初の流血=最初に仕掛けた側”みたいなカンジらしいです

息子のハリソンのことだけでなく、引くに引けなくなったルーメンのことを表してもいるんでしょうな (どうでもいいことですが、(ルーメン役の女優さんが)なんてブサイクなんだろうと最初はビックリしたもんですが(失礼w)、普通の格好と普通のメイクをすることで随分と見違えるもんです)

空港の身体検査で監禁やレイプをされたPTSDを表現するアイディアには唸らされましたが、非常に悪趣味というか、久しぶりにこのドラマのスタッフの本気を見せられた気がしますσ(^_^;)

あと今回は、デクスターが初めて(殺人鬼として)”ありがとう”と言われて戸惑う姿が描写されてたのが印象的でしたね

クインの執念はまだまだ止まるところを知らないようですが、このまま行けばリタ殺しを追いかけてるつもりがとんでもない虎の尾を踏むことになるわけで、ドークス以上に悲惨な死に方が待ってたりするんでしょうかw …ただそうなってしまうと、またデボラが不幸なことになるのが可哀想なので(汗)、今回新たに登場した悪徳刑事がその役回りを着せられる布石な予感がひしひしとw

 

第06話「日常の区分」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

実家に帰らずにマイアミに残ったルーメンは一人で犯人たちを追い詰めようとするが…

リタが死に、子供たちがデクスターの元を去ったのと入れ替わりにルーメンが登場した時に、ひょっとして新しいヒロインなのかな?っていう考えが頭をよぎったのは確かです……でも、さすがにこのブサイクがヒロインってことは無いだろうw~と一笑に付したつもりが、まさかこんな展開になるとはσ(^_^;)

もうこの女、面倒くさすぎる~とおそらく視聴者の誰もが思ったでしょうけどw、ほんの短いリタの家でのシーンでそんな印象を完全にひっくり返した脚本の妙がとにかく素晴らしかったです

シーズン1での冷凍車キラー、シーズン2でのメンヘラ女、シーズン3での悪徳検事、そしてシーズン4でのトリニティと、デクスターの正体を知る様々な”理解者”が登場して来ましたけど、今回のルーメンでまた新しいドラマ性を生み出してるのがいいですねえ

前にベビーシッターが象徴的なセリフを言ってましたけど、シーズン5は駆け引きとかで相対するのではなく、いかにデクスターが自分に正直なままで他者と関与出来るか~っていうのが通底するテーマになりそうな流れですな

それにしても倉庫でのドタバタはドリフのコントみたいでしたw

果たしてルーメンの言ってることは正しいのかという緊迫した場面と、デボラやマスオカが迫る中で次々と難題が発生する様はハラハラさせられっぱなしでした……麻酔で眠らせていたアイツのオチにはゲラゲラ笑わせてもらいましたけどw

 

第07話「必要な存在」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

犯人たちの正体に少しずつ迫るデクスター達だったが…

デクスターが相手にする事になるラスボス的な殺人鬼が一人ではなく、集団であるというのがこれまでのシリーズとの最大の違いですかね

その犯人グループの中に大金持ちの有名人がいると判明しましたが、特に政治力を発揮するでもなさそうですし、それぞれの犯人たちはそんなに能力が高い犯罪者というワケでもない分、プロットの複雑さで脚本の弱さを補ってるというカンジでしょうか

今のところ、クインが雇った元警察官という、デクスター自身が全く気づいてすらいない脅威が着実に迫ってるのがカウントダウンみたいな効果を出してるのが一番面白い展開ですが、アイツはどこまで事情を掴んでるんですかね……デクスターとルーメンが二人で夜に行動してるのを尾行でもされたら、あっと言う間に絶体絶命のピンチになるのが確定的なのが怖すぎるんですが(汗)

そしてデクスターの”理解者”の地位を順調にゲットしつつあるルーメンですが、このトントン拍子っぷりが、逆になんか怪しくないですか?……レイプ被害そのものが狂言だとかいう展開は流石に無いと思いますが、動機はさておき、デクスターの懐に入り込むのが真の目的なのだとしたら…? うーむ、それは考え過ぎかなw  

 

 

 

*長年使ってたHDDレコーダーがぶっ壊れてしまって以降のエピソードの視聴が出来なくなりました( ノД`)  

 とりあえずここまでの感想をアップしておきますが続きは全くの未定です申し訳ありません

 

 

感想追加:

デクスター S5#7-12

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[海外ドラマ] アウェイク~引き裂かれた現実

2012-06-22 | 海外ドラマ

スカパーFOXチャンネルにて視聴

刑事である主人公がある日、妻と息子と共に乗っていた車で事故に遭うんですが、その時から毎晩眠る度に、事故で妻のみが死んでしまった世界と、逆に息子のみが死んでしまった世界を行き来するようになってしまう~という一風変わったサスペンスドラマです

***第1話のネタバレを気にせずに感想を書きますのでご注意下さい

主人公がパラレルな異世界を行き来する~みたいに表現すると、つい壮大な冒険譚みたいなのを想像しがちですが、そういった既成概念を完全に覆してるというか、CGバリバリで派手な演出とかが全然無くともこれ程SFマインド溢れる興奮を味わえるドラマっていうのが作れるんだなと感心しまくりでした

”胡蝶の夢”や、乱歩的に”夜の夢こそまこと”といった発想はSFで結構定番のネタではありますが、”妻か息子かのどちらかが死んでる違いだけ”っていう非常に身近な(異)世界観が面白いですねえ

そしてこのドラマで一番面白いのが、二つの世界の両方で主人公が精神科医のカウンセリングを受けてる部分ですね……経緯としては、事故で家族を失った主人公に対して警察の上層部が仕事に支障を来さないかどうかを判断する為にカウンセリングを~っていう流れなんですが、主人公が二つの世界を行き来しているという告白についてそれぞれの精神科医が、それぞれの世界を”それはただの夢です”と互いに断じているのが面白くてたまらんです

妻(息子)の死を受け入れられない深層意識が見させてる幻に過ぎない

…みたいなカンジでどちらの精神科医も、非常にもっともらしい事を言って主人公に対して助言をするわけですが、主人公にとってはどちらの世界も現実にしか思えないし、(妻か息子の)どちらかの存在を否定することも出来ないジレンマに苦しめられるしで、何気ない会話シーンひとつとってもその背後の緊張感がただ事では無いですね

ドラマの基本部分は刑事モノでもあるので、殺人事件や誘拐事件が起こるわけですが、その事件も二つの世界同士で奇妙にリンクしてたりして(その事も精神科医に深層意識が云々と、いかにももっともらしい解説が付与されます)、まったく予測の付かない展開にハラハラさせられます

第一話の終盤にて、目覚めると妻も息子もいない第三の世界?…みたいな状態で主人公が半狂乱に陥る展開があるんですが(単なる勘違いというオチ)、このシーンの時のオレ自身の焦りっぷりが自分でもちょっと笑っちゃうくらいでw、物凄い感情移入をしてたんだなあ、と改めてこのドラマの面白さを認識させられた次第ですヽ( ̄▽ ̄)ノ 

ここにオレが書いた要素以外にも、妻や息子や、警察の仲間同士の触れ合いなんかも当然語られていて、たった50分弱の内容とはとても思えない程に内容が詰め込まれていた第一話でしたが、今後が非常に楽しみなドラマが始まりました!

…って、ふとネットを調べてみたらこのドラマ、本国アメリカでは第一シーズンの視聴率が芳しくなくて、第二シーズンも無しの打ち切りが決定したんだとか…

えええええええええぇヾ(`Д´)ノ"
こんなに面白いのに……第二話以降、あっという間に失速しちゃうってことなんでしょうか(涙)

コメント (2)
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[海外ドラマ] デクスターS4#01-12

2012-01-20 | 海外ドラマ

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

デクスター S3#1-12

 

 

第01話「夢見た人生」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

妊娠したリタと結婚したデクスターは、激変した環境に慣れるのに苦労していた…

家庭を持ったことで、殺人鬼と鑑識官の二重生活から新たに”家庭の大黒柱”という役割も加わった三重生活が始まり、そんな無茶がデクスターに致命的なミスを犯させてしまう~という所から始まりましたね

物凄くつまらない失敗で最大の危機をいきなり迎えてしまったわけですが(汗)、これからは”殺しのメソッド”を改めようとしていた矢先の出来事なので、どうにか切り抜ける事になると思われます(ぶっちゃけまだ新シリーズの一話目ですしw)……今回は刑事のクインが後押しした殺しとも言えるわけで、トランクのバラバラ死体を彼が始末するとかそういうカンジになるんでしょうか

でもデクスターの共犯者ネタっていうのはシーズン3で散々やったので、また同じ方向性で来るとは考えにくいかな…
シーズン2のキレ者のFBI捜査官が再登場したこともヤバそうな展開を予感させます

そして新シリーズということで新たな殺人鬼も登場しましたけど、どうやら随分と年季の入った殺人鬼のようで、”(殺人鬼としての)経験値”がデクスターを圧倒的に上回ってそうなのが新しい切り口になりそうで楽しみですな

そういやこの殺人鬼役のジョン・リスゴーが20年くらい前に主演していた「レイジング・ケイン」というサイコサスペンスがありましたが、ああいう多重人格者っぽい犯人像なのかな

 

第02話「記憶」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

デクスターは事故の直前に、自らが殺した死体をどう処分したかの記憶が欠落してしまっていた…

おお、第二話にして凄まじい緊張感の連続で素晴らしかったですな

”最大の敵は自分”という言葉を思い出させられましたが、記憶を失った際の行動をデクスター自身が追いかける~っていうのが第一シーズンを彷彿とさせる展開でたまらんかったです……特にあの、逆光の演出が全てのヒントだったことが判明するシーンはゾクゾクしましたねえ

守るべきモノが出来てしまったデクスターが、果たして全てを抱えきれるのかというのがこれからも繰り返し問われそうな展開ですけど、リタや赤ん坊がデクスターの足を引っ張ってる傾向が強いようにしか感じられないのはオレ自身がまだ家族を持ってないが故ですかね…(汗)

いつの間にか恋仲になってたエンジェルと女上司の、二人っきりの時の演出も細かくていいですね……小道具の使い方や、ちょっとした仕草での心理描写とかはこれまでのシリーズでは見られなかった傾向じゃないでしょうか
とにかく女上司の方は、これまでずっと可哀想なポジションだったので今度は上手く行くといいなあw

 

第03話「隠れた真実」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

殺人鬼としての欲求を発散させるどころか、一人の人間としての自由すらままならない生活にあがくデクスターだったが…

うーむ、なんて住みにくい世の中だw
これでこれまでのご近所荒らしもデクスターのせいなんじゃないかとリタに疑われてしまうわけですなw……間が悪いというか、人生って時々こういう事がありますよねえ(苦笑)

”人の感情が理解できない”というのが第一シリーズからずっとデクスターにまとわりついている問題ですが、その一方で、果たして異常なのはデクスターなのかそれとも周りの人間なのか?~みたいにも表現し続けてるのがこのドラマの面白さですよね……人間が生きていく上で、他人からみたらほんの些細なことでおかしくなっちゃったり、狂ったとしか思えない行動を取っちゃったりする人間模様がたまらなくリアルです(恋愛だろうが殺人だろうが根っこの衝動は同じだという)

ジョン・リスゴー演じるトリニティ殺人鬼も、その動機も行動原理も未だに謎だらけですが、根本には意外なほど単純な理由が待ち受けてる予感がしますな

あと気になったんですが、FBIを退職したランディ元捜査官はどういう立場なんですかね?
フリーで署に出入りしてるどころか、捜査現場に立ち会ったり捜査資料も自由に見てたりしますし、嘱託アドバイザーとかそういう立場が現実にあったりするんでしょうか

ちなみにクイン刑事とデクスターとの微妙な確執が今後どういう展開になるのか気になりますが、これはひょっとして二代目ドーソン(警察内部でデクスターを疑ってるポジション)を襲名したりするんですかね?w

 

第04話「デクスターの休暇」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタと子供たちが数日の間家をあけることになり、ひさしぶりの余暇を堪能しようとするデクスターだったが…

はあ!?
何だこの展開!Σ(゜Д゜)

いきなりランディが殺されてしまいましたが(ご丁寧に二発も打ち込まれてますし、どう見ても即死ですな…orz)、トリニティ殺人鬼が裏で強盗に見せかけて動いたってことなんですかねえ……”あいつはキレすぎるから~”と、脚本上の都合だけで切り捨てられてしまったとしか思えないのが哀しすぎますが、後継者たるデボラに期待するしかなさそうです

ラストの衝撃でそれ以前のエピソードがほとんど印象に残ってませんけど、デクスター自身がリタや子供たちについて、”失いたくない~”と確信を持ったっていうのは結構大きい要素だと思いました……養父ハリーの姿を借りたデクスターの内面描写で、”雫のひとつひとつがやがては破滅を招く~”という言葉が示唆するのはやはりこの無理な生活(家庭)がいずれ崩壊するってことなわけで(汗)

隣家の防犯灯を壊したこと、マグカップを割ったこと、あと元のアパートをそのままにして家に帰りたがらない風にしてることもそうですかね……リタの反応が敢えて薄く描写されてるのが不気味で、着々と不安の種が蒔かれてるのを実感します|(-_-;)|

久しぶりの”殺し”に、実にイキイキとした表情がヤバすぎたのも懸念材料の一つです、もちろんw

でもやはり、デクスターが手にかける凶悪犯罪者が女なのは後味が悪いですな
前にカップルの凶悪犯を裁いた(=捌いたw)ことがあったり、シーズン2でのライラなど、デクスターが女だろうと全く容赦が無いことは解ってましたが…
同じ警察官で知能も高い~っていう要素もドキドキしたので、一話で消してしまうには勿体無かったかなとも思いましたw

 

第05話「ダーティハリー」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

一緒にいたデボラを殺さずに、確実にランディのみを殺した手口からトリニティ殺人鬼の存在を背後に確信するデクスターだったが…

ついにトリニティ殺人鬼を突き止めたデクスターでしたが、その正体がごく普通の家庭を持っている(ように見える)一人の父親だったことに、自分のアイデンティティを根本から揺るがされる事態となりました

わずか数ヶ月の結婚生活でもう、リタに決定的な疑念を抱かせてしまってるデクスターにとってみれば、30年以上もその社会性の仮面を保持し続けてきた(と思われる)トリニティの姿を見せつけられた衝撃たるや如何ばかりですかねえ…

確かトリニティは殺害現場を転々とするのが特徴のようなので、次回以降はマイアミの外部へと舞台が移ったりするんでしょうか(それとも場所が一巡してループしたということは、殺しが完結したってことでもある?)

それにしても今回はデボラ役の人の演技が圧巻でしたね……本当に発狂してしまったかのような迫力が凄かったです(゜Д゜;)

ランディのことだけじゃなくて、おそらくこれまでのシーズン全てを通じてのデボラに対するあんまりな仕打ちを、脚本家に対してぶつけたかのような魂の叫びでした(なんで私ばかり!~ってなカンジでw)

ちなみにタイトルの「ダーティハリー」っていうのはどういう意味だったんですかね?

真っ先に思い浮かぶのはあの映画のタイトルですが、数話前にわざわざクイン刑事に対して”ダーティ”だと表現してたように、”汚職刑事”という意味合いでの言葉なんでしょうが、別に今回のエピソードは養父ハリーと引っ掛けてるわけでも無さそうでしたが…

 

第06話「ハンマー探し」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

判明したトリニティ殺人鬼の私生活に戸惑いを隠せないデクスターだったが…

なんとも爽やかなオチでしたが(≧▽≦)、ラストの一瞬、カメラ目線になったデクスターの演出には吹き出してしまいましたw

このドラマに似つかわしくない~とか言っちゃうとヒドいですがw、このホッとするひとときが、結果的には”殺人鬼の大先輩”の示唆からもたらされたモノだというのが何とも言えない皮肉ですよねえw

そしてついにトリニティの殺害動機の一端が明らかになりましたが、かつて三人の家族を喪ったことの代償行為だったんですな……獲物の選び方さえ目をつむれば同情する余地がありそうなカンジですけど、いずれはデクスターによって”退治されるべき”存在なわけで、ここから視聴者をその境地に持っていく演出はナカナカ難易度高そうです

復活したデボラがランディの仇を取る気満々なので、意外と真っ当に、司法の手で裁きを受けさせる展開になったりするのかもしれませんね

 

第07話「静寂な時間」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

家庭も仕事も全て抱えたまま乗り切ることが出来そうな手応えを掴んでいたデクスターだったが…

シーズン4の折り返し地点となった今回ですが、タイトル通りの静かなエピソードでした……が、凶悪犯を見誤るという大失態を犯してしまいました

先入観は恐ろしい…というより家族サービスを優先させるあまり、凶悪犯の裏取り作業をおざなりにしたせいなので、完全にデクスターによる過失ミスですな

前にも標的とは違う人間を偶発的に殺したことはありましたが、クズ人間であることに違いはなかったのでスルーされたカンジでしたけど……いやはやこれでますますトリニティとの線引きというか、本質的な違いを明確化するのが難しくなってしまいましたね(汗)

そしてクインがマジで二代目ドーソンを襲名しそうな勢いですな……デクスターを怪しむ以前に、クイン自身も妙に謎が多いことを何とかしろとも思いますがw
デボラによる養父ハリーの過去の調査は打ち切られましたが、クインがあのエロい記者と一緒になってデクスターの過去を探ろうとしたりするのかもしれませんね

エンジェルと女上司のバカップルwも何だかもにょもにょしてますけど、そろそろ取り返しの付かない失敗に繋がりそうな流れなのも気になる所です

 

第08話「過ちと悔恨」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

誤って無実の人間を標的にしてしまったことにデクスターは苦しむ…

前話に引き続いてとても静かなエピソードでしたが、トリニティの方が罪の意識に苛まれて(?)自殺しようとするのをデクスターが止める~という意外な展開になりました

デクスターにとって自然と人生の師みたいな状態にあるトリニティが、悔恨の末に究極の自己完結(=自殺)を選択てしまう~なんて、どうやって罪を償うかとか全く考えない見事な役立たずぶりで、結局、デクスター自身にとって何か救済があったわけでも無さそうです(後悔してこそ人間?~とか鼻で笑ってましたし)、

#05の時に軽く予想した、犯行現場が地元のマイアミにまでループしたことが殺人のやり納めのつもりなんじゃないか~という予想はアタリだったようですが、棺桶まで自作して姉の遺骨も捨てたということは、もう殺人は必要なくなったってことですかね?

うーむ、デボラやランディを撃ったのがトリニティではないという意外な展開が出てきたりもしてますが、ここからトリニティがまた新たな殺人鬼として生まれ変わる~とかいう展開もちょっと想像しにくいですし、どうやって物語が進んでいくんですかねえ

 

第09話「飢えた男」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

期せずしてトリニティの生命を救ってしまったデクスターだったが…

なにぃいいいい!!!???Σ( ̄Д ̄;)
ランディとデボラを撃った犯人がクインにくっついてたエロ記者だっていうのに驚いて、でもたかがスクープの為に人殺しまでするか?とか思ってたら、まさか正体がトリニティの娘だったとは…

あの旺盛なエロさはただの視聴者サービスwなんかじゃなくて、ちゃんと理由があったんですねえ(汗)

平穏そのものに見えたトリニティの家族に隠された狂気が明らかになり、難しいんじゃないかと思ってたトリニティを”狩る”理由の再構築にいとも簡単に成功してる事に感心する間もなく、とんでもない爆弾が炸裂しましたな……いやはや、特に誰かが死んだり殺されたりしたわけでもないのに、ここまでスリル満点な脚本は凄すぎです

リタが揺れ動いてる程度なんてほんの初期症状だと言わんばかりの、殺人鬼を30年以上もやってれば周囲を巻き込んだ業の深さもそれに相応しいレベルに到達してしまう~っていう表現には身震いしました

そして、「デクスターに感謝するよ!」~と無邪気に叫んだコーディ少年のセリフ一つで、トリニティの一家という”未来”との対比として恐ろしい程の効果を出してるのも素晴らしかったです

いやー、デクスターの本性の一端をトリニティに見られちゃいましたし、ここからはクライマックスまで一気に盛り上がりそうですな

 

第10話「消えた少年」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

記者のクリスティはランディ殺害の嫌疑が自分にかかりつつあるのを知り、父親のトリニティを頼ろうとするが…

うはぁ、実はトリニティではなくてクアッド殺人鬼だったのか……後から無理やりこじつけた風な設定ではなく、確かに考えてみればそうなるハズだ~と視聴者をアッと言わせる謎の演出がたまらんですな

毎度毎度のエピソードだけでなく、シリーズ全体を通した縦糸の脚本の完成度の高さにも唸らされますが、クリスティがランディの現場写真を正視できなかった~っていうくだりがちょっとだけ気になりました……デボラによれば、”事件記者の癖に現場写真すら見られないのはおかしい”っていう理屈でしたけどクリスティには殺人鬼としての素養は特にないってことなんですかね?

刑事を二人も撃っておいて、平然とクインと付き合ってたりする行動にはトリニティと同じ血筋を感じさせられて前回は戦慄したわけですが、今回のクリスティはひたすらオロオロするばかりのキャラだったのがちょっと引っかかりました……まあ、些細なことですけど

あとデクスターは素顔で堂々とトリニティの長男(?)の協力を得てますけど、偽名だから別に構わないと思ってるんですかね……緊急事態っていうことを表現してるのかもしれませんが、ちょっと迂闊だと思いました(せめて養父ハリーの警告があって欲しかったかなと)

 

第11話「やあ デクスター」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

殺人の連鎖を食い止めたデクスターの正体にトリニティが迫る…

うわぁああああ…
  _  ∩
( ゜∀゜)彡 すげえ!すげえ!!
 ⊂彡

今回はタイトルの、「やあ デクスター」というセリフに向かって展開が収束していくんだなと気づいてからは、ひたすら緊張感が高まっていく展開に悶絶しっぱなしでしたo(≧∇≦)o

こんなに大胆な行動に出る殺人鬼は名作映画「セブン」以来ですかね……結局は自殺へと追い込んでしまった娘のクリスティへの態度は最低でしたが、それも含めて殺人鬼としての糞っぷりは実にあっぱれなレベルです(苦笑)

追い詰められてから逆にデクスターを手玉にとった手腕といい、捜査本部で自分の殺してきた被害者の数々を見て感慨深く微笑むシーンといい、こりゃエンターテインメント史上に残る殺人鬼像なのは間違い無いですな……あまりにも堂々と警察署内に入り込んだトリニティですが、これはデクスターが警察官でありながらも通報などをしてこなかった事実から、身の安全を逆に確信してる~っていうふてぶてしさが憎たらしいですねえ

ふと思ったんですが、トリニティが警察署の中を平気でウロウロしてるシーンの違和感を無くすために、ランディの登場が設定されてたのだとしたらスタッフの深謀遠慮が恐ろしすぎですw

デクスターが隣人の男をぶん殴ったり、デボラとクリスティの最後のシーンも素晴らしかったですし、今回がシーズン4の面白さのピークですよねえ、間違いなくw

ただ、”尺がないんだよ!~”と言わんばかりに、トリニティの身代わりにされたおっさんの殺され方のダイジェストっぷりには吹き出しましたw……ある意味で、全シリーズ中で一番悲惨な被害者だったかもしれませんw

 

第12話「宿命」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

トリニティに正体を掴まれてしまったデクスターにとって、決着を着けるのは時間との勝負だったが…

あーあ…
やっぱりこうなっちゃったか…(ノ_-;)

でも実はオレ知ってたんですよねえ……シーズン4のラストでリタが死んじゃうの…orz

スカパーでは既にシーズン5が放送されていて、オレも既に録画済みだったりするんですが、そのシーズン5の放送が始まる時にどこかのネット記事をチラッと読んじゃったんです……”リタが殺された衝撃のシーズン4のラストから~”みたいな内容を…

うーむ、一生の不覚(゛ `-´)/

最終話まではそのことを全然気にせずに見ていられたんですが、最終話ばかりはダメでしたね……もう、リタとの会話ひとつひとつが死亡フラグに見えちゃって仕方なかったです(涙)

ただ知ってても上手く騙されたのも確かというか、普通にリタは避難したんじゃないかって一体どうやってトリニティが殺すのかと思ってたら、例の車を引き取るまでのタイムラグが鍵だったんですな……車を引き取るシーンを見たときは軽い違和感くらいしか感じてなかったんですが、全てが終わってから改めて気づいて(おそらくデクスターも)怒りも憎しみも矛先を向ける相手を既に殺してしまった後っていうのがやるせなくて仕方なかったですねえ…

因果は巡る、人を呪わば穴二つ、自業自得、憎しみは憎しみしか生み出さない…

なんか非常に、どんよりした気分になってしまいましたが、希望の持てる話題もありました……デボラがデクスターが冷凍車キラーの弟だという事実を突き止めてしまったことが、意外にも改めて兄妹の絆を深める結果に繋がったのは良かったです

オチからするとデクスターは面倒事や不幸に見舞われてばかりだったようにも見えますが、見方を変えると沢山の幸運と周りの人達に助けられてもいるんですよね……これまでの全部のシリーズを通して、善悪とかモラルとかが如何に脆いものかというか、あやふやな概念でしかないことが繰り返し強調されて来てますけど、いい事も悪い事も徹底的に同列視する事が独特の魅力をここまで維持し続けている秘訣なんじゃないかなと思ったり

果たしてシーズン5でどのようにデクスターや子供たちがリタの死から立ち直るのか、非常に気になりますが、ちょっとしばらくは録画したのを見始める気にはなれないので、落ち着いたらまた…

 

デクスター S5#1-7

デクスター S5#7-12

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[海外ドラマ] デクスターS3#01-12

2011-02-20 | 海外ドラマ

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

 

 

第01話「新しい危機」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

法の網から逃れた凶悪犯を秘密裏に始末する裏の顔と、妹やリタとの私生活を大事にする表の顔を使い分ける二重生活も、順風満帆かのように思えたが…

あれ…?
結局、何が”新しい危機”だったんですかね?……あのキレ者らしい地方検事にデクスターが目をつけられたって事なんかな…

新シーズンに入ってエンジェルが巡査部長に昇進し、元麻薬捜査班の若手刑事とその刑事を追いかけてるらしい監察官といった新キャラも出てきましたが、特にデクスターにとって脅威となる要因が見当たらない状態なのはちょっと拍子抜けの第一話でした

…まさか、リタの妊娠とか差し歯が抜けたっていうのが危機の正体でもないでしょうしw

一応、デクスターが意図しない殺人を犯してしまったことに戸惑う~っていう展開もありましたけど、目撃者を始末しようとする葛藤が以前のシリーズで既にあった気がしますし、あまりピンと来ないカンジです

 

第02話「フリーボを捜せ」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタの妊娠という事実に戸惑いつつも、本来殺すハズだった標的を追おうとするデクスターだったが…

なんか意外な方向に話が展開してますな

絶体絶命!というカンジではなく、薄氷を踏む様な、ギリギリの綱渡りを静かに見つめてるような、ちょっと不思議な緊張感を醸しだしてますね

リタの妊娠にしても、(自分が殺人鬼であることを除けば)悪い側面ばかりが脳裏に浮かんじゃうっていうのは至極まっとうな男の反応だったと思いますし…

で、懸案だったフリーボを殺すことは出来たわけですが、その代わりにこれは検事に弱みを握られたっていうことでもある?……検事の背中に意味ありげに血痕が残ってましたけど、ここにデクスターに繋がる証拠もくっついてたりするんでしょうか
もしくはフリーボの女を殺して肩の皮を剥ぎ取った真犯人っていうのが別にいそうな雰囲気ですが、それがこの検事ってことなのかなあ

あと細かいことですが、Shinto(神道)についても造詣が深かったり、デクスターと日本文化との関連が気になりますw

 

第03話「百獣の王」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

フリーボを殺した現場を目撃されたピンチを何とか乗り越えたデクスターだったが…

ハリーの掟を完全に逸脱することへの不安、子供が生まれることの不安、自分の犯行を(一部のみとはいえ)知っている人間がいることの不安……といったカンジでじわじわと責め立てられるような展開が息苦しくてたまらんですな

特にリタがコツコツと、”父親になれ”とプレッシャーをかけ続けてるのが見てるこちらにも多大なプレッシャーとなって襲いかかって来てる気がしてなりません(苦笑)

あと今回は特にそうだったというか、シーズン3に入って演出家が変わったりしたのかどうかはわかりませんが、映像のテンポがゆったりとしているのが逆に、”何か意図があるのか?”と身構えて見てしまうカンジがしてちょっと疲れてしまいますσ(^_^;)

そして検事(…ではなくて検事補でしたね)にはまだ底意があるようにしか見えませんね……不自然なまでにデクスターに(理解者として)近寄ろうとする様はまさにあのルディを彷彿とさせますし、”皮剥ぎ魔”の正体はやっぱりコイツなんですかねえ

 

第04話「家族の絆」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

検事補からの絶対の信頼を得て、父親になる決心も固めたデクスターだったが…

マスオカのあまりにも可哀想な立場に涙…・゜・(ノД`;)・゜・…って、それはいいとしてw、何て背徳的な展開だろう(汗)

いや、デクスターはデクスターなりに本気で、必死で自分の人生を何とかしようとしてるだけなのは解るんですが、ハリーの掟を破ったことといい、基本的に今のデクスターが”自己保身”を最優先にしてるのがちょっと鼻につくんですよね(…小人物に過ぎるというか)

それは世の中のどんな人でも基本的には同じなんですが、検事補の弟を陥れたお手並みや、リタへのプロポーズは見事と言う他ないのに、どうしても素直に祝福する気にはなれないというジレンマが…orz

ふと思ったんですが、善悪の相対化というか、モラルの在り方を問い続けて来たこのシリーズから考えると、このシーズン3は、”家族を守る~ということは絶対の正義なのか?”みたいな事がテーマだったりするんですかねえ

うーむ、面白いのは間違いないんですが、この心苦しさみたいなモノが早く解消されるような展開になってもらいたいものです(^_^;)

あとようやくクローズアップされてきたクイン刑事ですが、デボラに対する”君の道具箱には金槌しかない”っていうセリフが大人っぽくてよかったですな……刑事には似つかわしくない高級車、決して本心を明かさないポーカーフェイス、つきまとう監察官と、まだまだ謎だらけの人物ですが、さてこれからどうストーリーに絡んで来ますか

 

第05話「ラストクルーズ」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタと結婚する意志を固めたデクスターだったが、それと引換に失うモノの大きさに改めて思い悩む…

うわあ(゜д゜;)……ゾクゾクするヤバさですな

検事補がデクスターの信奉者みたいになってる言動と、全てを最初から計算づくでデクスターに取り入ってるんじゃないかっていう疑念を拭えない感覚の両方が、気持ち悪くてたまらんです

検事補が言及したばかりの凶悪犯の身に何かが起こることで、疑いがデクスターに向けられる可能性についてデクスター自身が全く想定してなかったのはちょっと強引でしたかね……まあ、今はデクスター自身にとって未知の出来事が起こりまくっているので、迂闊な行動をしてしまうのも仕方ないのかもしれませんが

ついに訪れたマスオカの見せ場については……まあ、物語のついでというカンジが拭えませんでしたけどw、カッコ良かったです(下ネタが戻ってきた~と喜ばれるキャラは横島忠夫以来かとw)

デボラが少年から聞き込みをしているのを監視していたのが誰なのか、今のところ怪しいのはクイン刑事か検事補あたりでしょうが、”皮剥ぎ魔”との繋がりが気になりますねえ

結婚が目の前の現実として迫って来る中での、男としての戸惑いとかの表現も素晴らしかったです
オレ自身は経験がないので偉そうな事は言えませんが(汗)、”自分一人の世界”を手放す恐怖とかはかなりグッと来るものがありました

果たして検事補に全てがバレてる状況でもなお裏の殺しを続けられるのか、新しい家族の為に殺人衝動を抑えられるのか、今回の殺しがデクスターにとっての”ラストクルーズ”となるのか、これからの展開が楽しみです

 

第06話「為せば成る」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

デクスターの行動を尊敬するとまで言い放った検事補に対して、デクスターは…

うーむ……4話だったか、ラモンが二人について”バットマンとロビンかよ!?”とキレてましたが、あれはこういう関係性を見越してたセリフだったんですかねえw

これまでに見えてる範囲で、デクスターは検事補を信頼に足ると判断したようですが、政敵である弁護士がどんな情報を持っているのかが気になりますな

デボラとエンジェルが共に恋愛モードに入ったり、久しぶりに登場したと思ったらいきなり末期ガンになっていた資料室のおばちゃんなどは、ちょっと今後の展開にどう繋がってくるのかがよくわからんです

とりあえずラモンとクイン刑事が”皮剥ぎ魔”の容疑者から外れて、これでその正体は検事補である可能性が高まりましたが(消去法ですみません)、そういや船上で魚を捌いてたのが、”皮剥ぎ魔”であることの伏線だったりするのかな…

 

第07話「友達の条件」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

”共犯”という新しい関係をもったデクスターだったが…

デクスターにとっての”友達”を語るのにひたすら重いエピソードが続きますね……細かい所では結婚式に誰を招待するかっていう問題から、まさか尊厳死までが友情の証として引き合いに出されるとは(汗)

そして見てて何より、”死なせてくれ”と頼まれてそれに応えられる~とまでは行かなくとも、本気でケンカが出来るような”友達”が果たして自分にいるのかと考えるとあまり自信が無いのがオレとしてはショッキングでした…orz

…ってオレについてはともかくw,”皮剥ぎ魔”の捜査については樹木の剪定士が絡んでくるとは意外でした……確かに何話か前に、妙にクローズアップされてた演出が気になってはいましたが、”(犯行現場の)頭上は完全な盲点だった~”っていうデボラの謎解きシーンにはゾクゾクしましたねえ

あとクイン刑事についていつまで経っても謎が明かされないのがイライラしますな……あの監察官も、もう内務調査がポシャったのにも関わらずに未だに全く事情を説明しようともしないとか行動が意味不明過ぎると思いました

 

※OCNブログからの移行に不備があった模様で、第08話の感想は存在しません…( ノД`)シクシク…

 

 

第09話「信頼の結末」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

デクスターの教えによって暴走を始めた検事補だったが…

”デクスターは新たな感情を手に入れた!”

…初めてブチギレたデクスターのシーン(妄想)では、ドラクエのレベルアップの音が聞こえてきた気がしましたw

検事補は”皮剥ぎ魔”ではありませんでしたが、最初からデクスターを利用しようとしていたっていうのは間違ってなかったですな……狡猾な一番弟子との対決に今後は向かって行くようですが、考えて見れば鑑識官と検事補っていう、司法と行政の人間が殺人鬼として反目しあうとか、一般市民から見たらどんな冗談だと思ってしまう事態ですよねw

デクスターの特性も身元も完全に理解していて、検事補という権力も持っている相手を闇から闇に葬るのは至難の業に思われますが(当然、反撃もしてくるでしょう)、いやー、どうなることやら

今回で一気にほぼ解決まで持っていった”皮剥ぎ魔”の方ですが、皮剥ぎのスキルについて取り調べでさりげなく由来を説明してたり、フリーボに固執する性格など、非常に上手くまとまっていたと思います……犯人役の人の芝居の豹変ぶりも見応えたっぷりでしたし

その代わり、クイン刑事は結局なんだったんだろう?
単なるミスリーディングの小道具だったと言われればそれまでなんですが、実はいい刑事だった~とか言われてもねえ(ノ_-;)

それにしても刑事課長の今後が心配です……ドークスに続いて検事補にまであんな態度を取られたら(これで検事補までが殺人鬼だっていう事実が明かされれば)もう人間不信から完全に立ち直れないですよね(汗)

 

第10話「禁断の扉」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

自分が最初から利用されていた事を知ったデクスターは、検事補への対抗策を練る…

いよいよ全面対決の様相を呈して来ましたが、ここで”皮剥ぎ魔”を再利用して来る展開に唸らされました……シーズン3を通して表現されて来た検事補の、魅力的な人物像を演じられる知性と歪んだ正義感、そしてその背後にある短気と粗暴性が見事に結実したカンジですな

面白いのが、デクスターの方もこのシーズン3でそんなに大層な存在でもない事が示されていて、検事補のこの暴挙も見方を変えればデクスター自身も抱えてる欺瞞性の発露なわけですよね……いやー、紛れもなく”悪vs悪”の対決になってる所がシビれます

 

第11話「友情の意味」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

検事補と決定的な対立状態に陥ったデクスターだったが…

結局、格の違いを見せつけるカタチで、結構あっさりと検事補を殺してしまいましたね……というか、全面対決を宣言しておきながらデクスターに対する警戒心が緩いままだったのが致命的な敗因でしょうか
まあ、検事補としてはまだデクスターとの仲を修復可能だと本気で思ってたってことなのかもしれませんが、ちょっと拍子抜けしてしまったカンジです

検事補を殺そうとする計画がどれも杜撰だったり、デクスターが自分のこと(検事補の弟を殺したこと)を棚に上げてるようにしか見えなかったのも気になりましたが、その辺りは検事補のキャラがどうしようもないクズだという描写を積み重ねることで、ギリギリ中和出来ていた印象でしょうか

これで残り一話は、”皮剥ぎ魔”に罪をなすりつける事で大団円→結婚式という流れになると思われますが、前回のヒキ(デクスター誘拐)から期待した壮絶な”悪”同士の対決が、”皮剥ぎ魔”との間に見られる気がしないのは残念です…orz

そういや、エンジェルの恋愛は何かのフラグなのかと地味にハラハラしてましたけど、これもクイン刑事みたいに大した裏は無かったのかなw
刑事課長が意外と気丈に状況を受け入れてる風なのには救われました

 

第12話「デクスターを夫としますか?」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

検事補を始末することには成功したが、残された狂気がデクスターを襲う…

最終回でしたがこうして観終えてみると、様々な人間関係における、”許し(赦し)”が大きなテーマだということがわかったシーズンでしたね……ハリーの不実もリタの過去も(あとついでに検事補の弟も)許したデクスターが新たに獲得した人間性は、”寛容さ”という解釈でいいんでしょうか

(シーズン3を通して)ずっとハリーの姿を借りてデクスターの内的葛藤が描写されてましたが、ラストで結婚を祝福していたということは、シーズン2で怪物としての自分をあるがまま受け入れる決意をしたという流れからすると、そんな自分を許す~っていう段階にも一歩進んだ(?)と…

冒頭の、検事補の死体を一般人が発見→徐々に周囲を警察や野次馬が囲んでいくというのをワンカットで見せるシーンはシュールで良かったですね……どんなにイカれた人間でも、死んでしまえば皆同じっていう無常観が的確に表現されていたと思います

一週遅れでの”皮剥ぎ魔”との直接対決も、検事補の弟がフェイントになってる演出が非常にスリリングで面白かったです

ラストはデクスターとリタとの結婚シーンの周囲で、マイアミ署の仲間たちも皆ラブラブになってましたが、マスオカだけ扱いがぞんざいだったのが何だかw

 

デクスター S4#1-12

デクスター S5#1-7

デクスター S5#7-12

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[海外ドラマ] デクスター S2#01-12

2010-12-04 | 海外ドラマ

デクスター S1#1-12

 

 

第01話「新しいゲームの始まり」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

自らの兄である”冷凍車キラー”を殺し、これからも”掟”に従って生きることを決意したデクスターだったが、彼を取り巻く状況は変わってしまっていた…

うへえ……いきなりの大ピンチでシーズン2が始まりましたな

殺しが出来なくなったデクスター、しつこく食い下がるドークス、壊れ始めるリタとの関係、そして極めつけがデクスターがこれまで殺してきた”獲物”たちの遺体が発見されてしまう~と、いきなり物凄いテンションになってます

海底でデクスターのこれまでの所業が、誰の目にも明らかになるシーンは素晴らしい緊張感でしたね(…見渡す限りに広がるゴミ袋の数といったら!w)

ただぶっちゃけ、失敗続きのデクスターやPTSDに苦しめられてるデボラなんかは、見てるこちらとしては非常にストレスがたまる展開の連続で、見終わったときにはげんなりとしてしまいました(汗)
デクスター本人がこの絶体絶命の状況に対して、”挑戦しがいのある逆境”だと自覚している風なのが唯一の救いですかねえ…

この不調も、デクスターがシーズン1を通して取り戻した”人間性”の裏返しという状況なんだとは思いますが、痛快な”お仕置き”を期待する一視聴者wとしては早いところデクスターが復活のきっかけを掴める展開になることを祈るばかりです

 

第02話「真っ暗闇」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

ギャングの殺し屋による犠牲者が新たに発見されるが、自分が殺し損ねたせいで無用の死者が出たとデクスターは後悔する…

ふむ……オレもデクスターの復活を願ってはいましたが、なんかあっさり戻っちゃいましたかね…?
再び”殺せる”ようになった直接的なきっかけは、兄(ルディ)との決別ということだったみたいですが、要するに心の動揺が収まってなかったということか…

…意地悪な見方をすれば、単に”禁断症状”による欲求の高まりが兄の死を悼む感情を上回っただけってことかもしれませんが(汗)、デボラの情緒不安定ぶりが一般人の普通の感覚なのだとすると、デクスターの超人っぷりがあっさり快復したかのように見せてるだけなのかもしれませんね(…まあ、他にも殺し屋の狡猾さや可哀想な母娘に感じた義憤も間接的には復活に影響したという事もありそうですが)

終盤でリタに問い詰められるシーンもいい緊迫感でしたが、リタは強くなりましたねえ……流石に、デクスターの一番奥深い真実に到達するには常識が邪魔をしてしまってましたがw

一方で、シーズン2全体を通しての縦軸となりそうな”ベイハーバー切り裂き魔”の捜査ですが、FBIのエリート捜査官による進捗も面白くなりそうですな
ただちょっと気になったんですが、”(遺体が)14体まで確認された~”とか言ってましたけど、前回の発見シーンを見たカンジでは最低でも何十体分のゴミ袋が海底にありましたよね?(デクスターが一ヶ月余りで禁断症状とか言ってるってことは、犠牲者の数は優に百人を越えてるのでは(汗)w)

この時点で既に、マイアミ警察史上最悪~とか言われてるのに……全てが露見した暁には全米どころか、全世界を震撼させる史上最悪の凶悪事件として大騒ぎになってしまいそうですなw

 

第03話「嘘つき」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

リタの誤解を解くわけにもいかないデクスターは、やむなく断薬会の会合に出席するのだが…

ドークス、いいヤツじゃないか!w

確かにドークスってデクスターに対して謎の胡散臭さみたいなのを感じていただけで、基本的には仲間思いで正義感あふれるいいヤツだったんですよね……シーズン1の序盤の不倫云々だって、相手が殺されたりしていなければ普通に離婚→結婚となっててもおかしくなかったわけですし…
シーズン2に入ってからのドークスのしつこさは見てるこちらとしてもイライラが募るばかりだったんですが(汗)、まさかリタと同様の勘違いでくるとはねえw……上手い脚本です

今回は集団カウンセリングのシーンがとても重要なキーになってましたが、まさかこんなのが全てを好転させるきっかけになるとは思いもしてなくてビックリしました……そしてデクスターみたいに感情の無いカラッポのキャラクターというのは、”涙を流す”ことが物語上の最重要イベントだったりするのが定番なわけですが、今回、ギリギリで落涙する所までは行かない寸止め演出が素晴らしかったです

…ただ今後、告白をしてる最中にポロッと余計なことを言っちゃわないかがとても心配ですw
それに、もしこれで殺人衝動そのものまで中和されちゃったりしたら困りますし(←誰が?w)……まあ麻薬中毒者と同じで、止めたと思ってもまたすぐ繰り返しちゃう~みたいな展開も容易なのかもしれませんけどねw

あとカウンセリングといえば、デボラはカウンセリングとか受けてないんですかね?
今後は特捜班に本気で取り組むことでもう自力で立ち直ることが出来そうな流れですけど、向こうのドラマではこういうケースだと如何にもカウンセラーの出番~というカンジでしたが……まあ、いいか

”ベイハーバー切り裂き魔”の方の捜査は死体が18体まで確認されている所で、ついに死体の共通項が”犯罪者”であることが判明しましたが、FBIの捜査官が地味ながらとても静かに優秀というカンジなのがカッコいいですな

 

第04話「仮面の内側」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

”ベイハーバー切り裂き魔”に対する捜査の進捗状況が多大なストレスとなっていたデクスターは、断薬会のパートナーへと救いを求めるが…

断薬会がまさかの大活躍で、意外な価値観が物語に登場しました……善悪やモラルを超越した存在として、”芸術家”を配置するっていうアイディアはなるほどと思いましたね
リタがハラハラしまくってる流れから、この芸術家のねーちゃんはデクスターの真の理解者候補として今後も相当重要なポジションにいることになりそうですな

でも捜査の手が着実にデクスターに迫っているのも事実で、どれだけ精神の安定を得たとしてもピンチは続いてるっていう展開には見事に引き込まれます

サイドストーリーの方も充実していて、ドークスの特殊部隊での苦い記憶や欲ボケの復活した女上司の立ち回りも人間味あふれてましたねえ……どんな人間でも(己の不幸を)誰かに責任転嫁する心のスキマがあるというか、”果たして誰が犯罪者なのか?”と自問させる演出が面白かったです

…離婚以来、変な自己啓発にハマってる風のエンジェルの不安定さだけはちょっと本気で先行きが気がかりですがw

 

第05話「闇の守護神」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

断薬会のライラの協力のもと、デクスターは自らの依存症(殺人衝動)の根本原因に迫ろうとする…

うわぁ……あのキレ者のFBI捜査官がこれを見逃すわけがありませんよね…orz
単なる船の掃除だったらまだ何とか言い訳も出来たかもしれませんが、わざわざブラックライトまで使って(血痕の有無を調べて)る所がもうどう考えても言い訳のしようがない(汗)

殺人衝動への依存症を何とか克服出来るかも~みたいな希望が大きくなるのに反比例して、デクスターの立場がどんどん危険になっていくという構成にはホント唸らされます

反比例ということだとライラとリタの人間性の深さの違いというか、デクスター(と視聴者)が抱く思い入れについても見事に対照的な表現になってますねえ……デクスターとの関係がギクシャクしだした事にリタの母親は単なるきっかけに過ぎなくて、リタはポールの事を乗り越えたわけでも何でも無かったというのが中々ショッキングでした(依存の対象がポール→デクスターへと変化しただけだと見なした、母親の何とも言えない表情が凄かったです)

ちょっと気になるのが、養父ハリーの負の側面にショックを受けるシーンが増えているのに、実母の方はまるで天使か何かみたいな印象しかデクスターの中には無いっていう表現が続いてるんですよね……単に、まだデクスターが幼いだけだったってことかもしれませんが、実母の方面でも何かデクスターを裏切るようなイベントが今後出てくるっていう示唆なんでしょうか(汗)

それにしてもライラのカウンセラーとしての才能は凄まじいレベルですな……デクスター自身も、アメコミのヒーローに頼ってまで自己正当化を試みたりしてましたが、やはり他者の温もりに勝るモノは無いということでしたね

サブストーリーの方では妹が遂に絶望的な男運の悪さから卒業できそうですが、代わりにデクスターの真相がバレそうなわけで、やぱり呪われてるんじゃないですかねこのヒトw

 

第06話「デクスターと嘘とビデオテープ」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

隠しカメラによって監視されていることを知らず、裏の仕事に使っていた船の証拠隠滅をするという致命的なミスを犯してしまったデクスターだったが…

いやー、全体的には地味ながらやたらと興奮するエピソードでした……「セックスと嘘とビデオテープ」よろしく、ついにライラとそういう関係になったってことだけじゃなくてw、イロイロと劇的な展開が面白くてたまらんかったです

波止場の監視映像があんな簡単に消しただけで済むとはとても思えませんが(ファイルの復元だって出来るでしょうし)、そもそも一部のファイルだけ消えてたら余計に怪しすぎますよねえ……まあその辺りはランディ捜査官が、”(切り裂き魔は)捜査状況を知る立場にいる”とボソッと呟いてたことで、犯人が警察内部にいるっていうのを承知の上で状況を見守ってるというカンジですな

…ていうか、ランディは警察内部の人間ってだけじゃなくて、とっくにデクスター当人にあたりをつけてますよね……監視映像だっておそらく(二日間のシステム不具合とかは嘘で)次の日には既にチェック済みなんでしょう
いやー、アメリカの刑事ドラマに出てくるFBI捜査官というのは地元警察の足を引っ張る存在だというのが定番ですが(苦笑)、見事な優秀っぷりです

それにしても、そんなランディにネタにされてるマスカ(マスオカ)のアホさ加減といったらw……ずっとレギュラー出演してる日系人俳優というだけで貴重な存在なんですが、どうにも役柄が下劣すぎてwここの感想でオレも敢えて触れないようにしてましたが、やはり嫌われますよねww

あとドークスの振る舞いについにデクスターの堪忍袋の緒が切れるシーンも印象的でしたが、さすがのドークスも、まだ目の前の男と”ベイハーバー切り裂き魔”と結びつけるには至ってないカンジですな……もし警察を追われる展開になったとしても、私立探偵みたいになって更にしつこく付きまといそうな勢いです

そして今回の激昂した(人間性をより強く取り戻した)デクスターというのも、これからの”ハリーの掟”に縛られない展開へと繋がる重要な要素なんでしょうな

 

第07話「デクスターへのレクイエム」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

ライラといることで心の安らぎを得ることが出来たと、デクスター本人もそう感じていたが…

うへえ……付き合いが始まった頃からモラルとかが根本的に欠落してるメンヘラな描写ではありましたが、深い関係になっちゃったことで一気に恐ろしさが前面に出てきてしまいました……これは怖い(汗)

”ハリーの掟”から脱却して、自らの新たな掟を模索する”新生デクスター”の章がせっかく始まったと思ったら、見事につまづいてしまいましたねえ…orz

捜査撹乱の為の声明文が逆効果に終わり、真の理解者だと思ったヒトが実は単なる狂人で、人生をナメたツケが回り回って自分に帰って来た衝撃を見事に体現してしまってますが、この分じゃドークスを陥れたケースだってどんなしっぺ返しが来るやらわからんですな

デボラが父親のような存在のランディに本気で恋に落ち、リタ一家の存在が再びデクスターの中でクローズアップされてるっていうのはひょっとして、人間の誰しもが青年期にはリベラルな思想主義に傾倒しがちだけど、やがて人生経験を積む内に保守的に回帰していく~っていうのをリアルに表現しているんでしょうか?

うーむ、深いなあw

 

第08話「夜明け前」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

ライラの影響で、これからは自らの考えで生きることを決意したデクスターだったが…

ライラの株が二話連続でストップ安に(汗)
…ただのメンヘラが如何に浅知恵を絞ろうと、本気になった最凶殺人鬼に勝てるわけもないということかw

いやー、でも脚本側のいきなりの手のひら返しも酷すぎるというか、デクスターがライラに救われたっていう部分も結構真実だと思うんですけどねえ…
デクスターを本気で怒らせてしまったことでライラの今後はどうなるのやらってカンジですが、ドークスが遂にプレパラートを発見してしまったことでもうライラどころでは無くなってしまうのかな

確か、海底からは18体分の遺体が見つかってるという状態みたいですが、プレパラートの数はどう考えてもそれ以上…?
いよいよシーズン2最大のピンチ到来というカンジですが、さてどうなりますか

…それにしてもドークスの執念とカンの良さは異常なレベルとしか思えませんでしたがw、麻薬の隠し場所の捜索とかそういうので似たような感覚とかがあるのかもしれませんね

 

第09話「無駄な抵抗」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

ドークスによって”戦利品”のプレパラートを発見され、絶体絶命に陥ったデクスターだったが…

何という大逆転!!

ていうか、ドークスが可哀想すぎるw……オレもすっかり、ランディ率いるFBIの捜査の矛先は完全にデクスターに向いてるとばかり思ってましたが、これは見事なミスリーディングでした
結果から見るとランディ達の捜査は間違っていたわけですが、それがFBIが無能だったが故の過ちでは決して無い~っていう展開になってるのがまた素晴らしかったです……当の証拠品をデクスター本人が鑑識を担当することになる流れの周到さといい、個人的にはこのどんでん返しはミステリー史上に残るトリックだったのではないかとまで思いましたね

今回のラストでドークスはとりあえず死んではいませんでしたが、このまま延々と飼い殺しにするとも思えませんし、さてどうするんだろう……これで行方不明の扱いにでもなってしまえば、デクスターが”仕事”を繰り返しても、罪は全てドークスになすりつけられる~っていう構図が出来上がりますが、流石にそこまで主人公が卑怯者だと視聴者から猛反発を喰らってしまいそうですよねw

どうにかしてデクスターに主人公としての矜持を持たせたまま、ドークスに全ての罪を被せてしまうのが今後の脚本の要となりそうですが、それにはあのメンヘラ女が鍵になりそうですな……エンジェルが折角また(お調子者としての)調子を取り戻して来てるのに、また残酷な結末が待ってそうなのが今から憂鬱ですけどw、まあ主人公の為に犠牲になってもらいましょうかw

いやー、それにしてもドラマを見ていてここまで興奮したのも随分と久しぶりな気がします(゜∀゜)=3

 

第10話「ハリーの死の謎」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

正体を完全に知られてしまったドークスを捕らえたデクスターだったが…

なるほど……人間性を着実に獲得しつつある反面、デクスターの殺人鬼としての異常性を間近で客観視する役割がドークスなのか

”理解者”を求めて止まなかったデクスターにとって、宿敵であるドークスが本気で腹を割って話せるというか、”重い仮面”を外せる唯一の相手となっているというのが物凄い皮肉ですな…
それにどうやらデクスターはドークスを殺さずに事態を済ませようとしてるようですが、流石にそれは無理がありすぎるような(←女上司が何か無実の証拠を見つけそうな流れですし)

サブタイトルにもあるように、今回は養父であるハリーが実は自殺していた事実を知る~という展開でしたが、この自殺のきっかけになった時がデクスターの初仕事というわけではないですよね?
確かシーズン1で別の被害者がいたような…?

まあその辺りの整合性はともかく、ハリーには警官として裏の顔があった~みたいな展開がこれまでにもありましたし、単純にデクスターのせいで自殺したんだと判断するのも早計な気がします

そしてライラがまた妙な行動に出てますが、これはメンヘラに定番の”他人に構って欲しい”だけの自傷行為なんですかね…?

 

第11話「人生の曲がり角」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

デクスターに執着するあまり、ライラは越えてはならない一線をついに越えてしまう…

やはりライラがドークスの所に来ましたねえ
レイプ被害をでっち上げてまで、デクスターを何とか繋ぎとめようとする様がイタすぎますが、やればやるほど男がドン引きしていく女の描写が見事すぎて、逆に感心しちゃいましたw

そしてそんなライラを見て、ドークスを殺すどころか、切り裂き魔の犯人として陥れる行為にすらデクスター自身が疑問を感じてるみたいですが、ライラとドークスの二人の厄介者同士が互いに自滅して一挙両得~みたいな展開になるんでしょうか……シーズン2も残り一話ですが、一体ここからどう起死回生のデクスター大勝利のオチへと持っていくのかが気になってなりませんw

 

第12話「デクスターの掟」~スカパーFOX CRIMEチャンネルにて視聴

デクスターの足取りを追いかけてきたライラは、ドークスの捕らわれた小屋へと辿り着く…

うわあ…
絶体絶命の状態から、元の生活を見事に取り戻したデクスターでしたが、果たして綺麗に丸く収まったと言っちゃっていいのか、非常に悩ましいですねえw

デクスターが直接手を下したわけではないとはいえ、やはりドークスがあんなに無残な死を迎えてしまうのは可哀想すぎるっていうのが一般的な視聴者の抱く感慨ですわなσ(^_^;)

”自業自得”という言葉は”悪行の報い~”みたいに使われることが一般的ですが、本来の仏教用語では別に悪いことに限った言葉ではなくて、”いい事も悪いこともいずれ自分に返って来る”みたいな意味らしいですね……デクスターのこれまで行なってきた殺人は確かに罪ではあるんでしょうけど、それによって救われてきた人たちも一杯いるっていう意味での”報い”(ご褒美)だったのかなと解釈すればいいんでしょうか

あと視点をドークスに向けてみると、こいつもこいつで決して清廉潔白な刑事っていうわけでもないですし、ライラも別にドークス憎しで殺したワケでもないですし、何ともやり場の無い気持ちがモヤモヤしっぱなしですな
…それにしても、ライラが来たことで遂に助かる!と喜んでいたのも束の間、助けの正体がデクスターの共犯(みたいなもの)と知ったシーンの絶望感といったらたまらんものがありましたw

一方のライラがデクスターに殺されたことに関しては……これもちょっと難しいですね
普段からのモラルの低さや自制心の無さはメンヘラのせいだとしても、流石にドークスを殺した事はどうにも擁護できないんですが、動機としてはデクスターの為なんですよね……ホント、このドラマはモラルとは何かを問い続けるのが抜群に上手いです

それにしてもこれで、”ベイハーバー切り裂き魔”の捜査は完全に終了したってことなんですかね?
あの辺の海底の死体は全部上げ終わったんでしょうか?

ドークスが本当に真犯人だったかの裏付け捜査みたいなのは今後も続けられるんでしょうけど、もうFBIもいないし大して人員もコストもかけられる事はないんですかねえ

”善とか悪とか考えるのをやめた~”っていう、ある意味開き直りみたいなオチを迎えたシーズン2ですが、次のシーズンでは果たしてどんな視点から人間のモラルへの問いかけが為されるのか、楽しみにしたいと思います

 

デクスター S3#1-12

デクスター S4#1-12

デクスター S5#1-7

デクスター S5#7-12

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[海外ドラマ] ヒーローズ S4#10-19

2010-09-19 | 海外ドラマ

ヒーローズ S1#1-11

ヒーローズ S1#12-23

ヒーローズ S2#1-11

ヒーローズ S3#1-12

ヒーローズ S3#13-25

ヒーローズ S4#1-9


第10話「命の番人」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

自らの命を犠牲にしてサイラーの意識を殺そうとしたパークマンだったが…

ついにネイサンが自分の正体がサイラーだと気づきましたね……今回、ネイサンの死体を見せられたことでピーターも真実を知ったワケですが、サイラーは自分がネイサンであるという意識が残ったままになっている状態なのがややこしいことになってますな(汗)

ネイサンとしての意識が残っている限り、ピーターも倒そうなんて気にはなれないでしょうし、またネイサンの意識が消失したとしても今のサイラーは邪心が消えちゃってる状態ですし…
それとも今度はサイラーの意識とネイサンの意識の奪い合い~みたいな展開になるんでしょうか

あと今回、ピーターがサイラーから力をコピーする描写がありましたけど、あれは飛行能力だけをコピーしたことになるのか、それとも複数の能力を使い分ける能力を丸ごとコピーしたのかが気になります(どっちにしろ、これで治癒能力を失ってしまったのはイタい……結局、あの聾唖の女性を治癒する展開は無いのか)……それとネイサンの死体がわざわざ保存してあるってことは、これは何らかの方法で復活させるとかいう展開になりそうな希望も出てきたと思っていいのかな

そしていよいよ、ティーバッグの本来の目的が明らかになって来ましたが、所詮は力と欲に溺れた小人物ってだけの動機っぽいですねえ…
ちょっと勘違いしてましたが、シーズン冒頭の葬式はスレシュのではなくてあの兄も何らかの理由で死亡してしまってるみたいですね(まあ、今回の行動を見る限り単にティーバッグが癇癪を起こしただけってくらいのオチでしょうけど)

全ての元凶は、また余計なことをしていたスレシュだったっていう展開も何だかガッカリでしたがw、ヒロが8週間の間、姿を隠して欲しいっていうんなら普通にスレシュを8週間後に一緒に連れていけばいいだけなのに、ワザワザ精神病院に放りこむなんていうのは、やっぱりあれは一種の罰を与えたと見るべきなんでしょうねw

 

第11話「感謝祭」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

ついにパークマンの呪縛から解き放たれたかに見えたサイラーだったが…

ヒロの記憶が消された…?
なんかスタートレックのセリフを叫んでたってことは、幼児退行みたいなのを起こさせたってことなんですかね(だとすると、またかよっていうネタかぶりですが)
…まあタイムスリップしていくらでも過去が変えられるとわかってからは、どこの誰が死のうと、全く緊迫感というのが無くなってしまったのがやはり(脚本的に)大問題ですな

それにしてもティーバッグの兄の死はやはり短気を起こしただけでしたか……まあその結果は予想通りとしても、なんかスレシュの時といい、精神病を患ってるんじゃないかってくらい簡単に人を殺しますねこいつ(汗)

今回もフィルムの謎については視聴者に明確にされませんでしたが、共鳴効果ということは、例の聾唖の人の固有振動数の共鳴~みたいな能力が今後関わってくるっていう流れになるんでしょうか

サイラーの方ですが、ネイサンとしての意識が、まるでネイサンの”魂”がサイラーの体内に入ってるみたいな描写になってますね……パークマンの体内にサイラーの魂が入ってた状態とは、根本的に意味が違う気もするんですが…

どう収拾をつけるつもりなんですかねえ

 

第12話「第五段階」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

サイラーの中で生きているネイサンの意識を復活させようとするピーターだったが…

ここまで引っ張ったってことはネイサンの再登場はもう無さそうですな…orz

ネイサンの魂があったかどうかは別として、ネイサンの自我意識としてああいう選択をすることには納得が行きましたが、ハイチ人の能力でサイラーの記憶だけを消そうとしても消せなかったっていうのが気になりました……あのタイミングで外見がネイサンに変わったってことは封じ込めも効果が切れてるってことでしょうから、記憶を消す能力と封じ込め能力は同時には使えないっていう意味でもあったのかなあ

ちなみにあの場でサイラーがあっさり退散したのは、ハイチ人の封じ込めの方の能力には流石に抵抗できないってことか……シーズン3でのアーサーとの対決シーンから、決して万能ではないことが判明しているハイチ人の能力ですが、ピーターと二人がかりでかけることでこっちにも共鳴効果が出たりするんでしょうか

力を集結させつつあるティーバッグの驚異ですが、驚異なのは本人だけで、サーカスの構成員たちは基本的に普通の人間(の感覚)っぽいのがどうにも緊張感に欠けてしまいますね

 

第13話「悲願」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

ありのままの自分でいられるサーカスに、心惹かれることを止められないクレアだったが…

ここまで大げさな葬式の後で、次回あっさりクレアの血液を使ってネイサンが生き返ったりしたら苦笑いするしかありませんな…w

クレアがティーバッグに唯々諾々と従うつもりがあまり無いというのは新鮮でしたが、結局は取り込まれちゃいそうですね
まあ、あの緑化能力は凄かったですからねえ……これで畑とかも作れる能力だとしたら最強ですな(土の栄養とかどうなってるのかが疑問ですが)
あれだけの広大な土地を緑化しておいて本人はスタスタと歩いてますし、水と大地さえあれば特にマイナスな副作用も無いんだとしたら、マジで世界を救えちゃいそうですから、オレも何だか応援したい気持ちになっちゃいましたけどw

ヒロとアンドウくんがまたコンビを組んで動き出したのは嬉しいんですが、ヒロは結局脳の意思表示の機能を狂わされたとかそういうことなんでしょうか……意識は正気で記憶も失ってる風でもないので、そもそもティーバッグは何をさせたかったんですかねえ…

 

第14話「ダメージ」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

ついに自らの身体と意識を取り戻したサイラーだったが…

前回までのあらすじでネイサンが飛び降り自殺をするシーンでふと思いましたが、飛行能力を持ってるネイサンが果たして、”飛び降り”をすることで自らの(意識の)死を本気で自覚できるものなんですかね?
ネイサンの死体に対してピーターは何かやろうとしてるみたいですし、わざと脚本にスキみたいなのを作ってるんでしょうか

そのピーターが、ネイサンの死によってまた破滅的なスパイラルに陥っちゃってるのが何とも(汗)……いきなり出てきた立て篭もり犯にあっさり撃たれたシーンは思わず吹き出だしちゃいましたがw、正義のために生きろ~と言い遺したネイサンもおちおち死んでられませんなこりゃw

サイラーの本質は、ヒロのタイムトラベルとネイサンとして生きていた記憶によってかなり変質しているみたいですね
…散々ひどい目にあったパークマンからしたら、今更いい人間になるかも~なんて納得がいかないでしょうけどw

 

第15話「執着」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

カーニバルの所在の手がかりを求めて焦るベネットだったが…

ヒロが延々と主張してたワトソン博士とはスレシュのことで、アンドウくんの大活躍と共に何だかすっかりトリオ芸人みたいになってる3人ですがw、こんな風にコメディタッチな次回へのヒキっていうのも初めてですかね?w

スレシュがようやくまともに合流して、ティーバッグ(…という呼び方もいい加減ひどいので、ちゃんとサミュエルと呼びましょうかw)の能力の謎が遂に明かされそうですが、サミュエルが執着してる女性はチェロの主席演奏者っていうのがポイントになりそうですな……例の聾唖の女性みたいなのが他にもいて、演奏をすることで能力(能力者を呼び寄せる能力)を増幅させるとかそういう流れになるんですかねえ

その聾唖の女性のチェロをいきなり壊したピーターの行動がメチャクチャでしたが、あれはサイラーが救う役になる~っていうのが我慢ならなかったってことでしょうか…?(汗)

あっさりと再登場したパークマンが、あれだけの騒動を起こしたのに普通の生活に戻れてる風な描写も気になりました

 

第16話「開眼」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

自らの運命のカギを握ると知ったサイラーはクレアの所に現れるが…

えー?
スレシュはこれで退場?……もしかしたらこれでもうシリーズ終了まで二度と登場しないってことなのかもしれませんが、何だったんだ一体(汗)

それにしても複数のシーズンをまたいだサイラーの自分探しの旅の到達点が、”友達がほしい”で、究極の驚異と謳われたサミュエルが悪に転落する決定打となったのが、”プロポーズを断られたから”ですか…

うーむ……何とも形容しがたいモヤモヤ感が募るばかりですな(汗)

今回はヒロの奇妙な裁判がメインのエピソードでもありましたが、ヒロの病が治癒されてしまったことからどうやら夢オチとかではなくて、実際に生死の境の世界であの体験をしたということみたいですね

ムリヤリ感もここに極まれりといった所でしたが、タムリン・トミタの演出がキレイだったから全部許そうと思いますw

 

第17話「謀略」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

パークマンの元に再び現れたサイラーだったが…

うーむ……サミュエルの策略にハマってしまったというエピソードでしたが、どうにも姑息すぎる印象が拭えませんな
これで何かしらサミュエルに共感出来そうな大義が少しでもあれば、ここまで小人物的な描写に陥らずに済んだんですかねえ…

やっとの思いでサイラーを封印したと思ったら、あっさりピーターが台無しにしちゃいましたし、他にもサイラーがパークマンの能力を奪おうとしなかったり、クレアが自分の血液を一向に使おうとしなかったり、見ててイライラが募るばかりの展開が多いのは勘弁してほしいなあ(汗)

 

第18話「壁」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

パークマンがナイトメアの能力によって封じ込めたサイラーを救おうとするピーターだったが…

劇中でクレアにも指摘されちゃってますが、サミュエルがひたすら小人物な印象のままで、このまま最終決戦に突入してしまう模様です

うーむ…
ニューヨークを決戦の地としてサミュエルたちが大暴れして、泣きながらチェロを弾きまくる姉ちゃんをサイラーが救うという未来が待っているようですが、どうにもワクワクしませんな(汗)

まあ、何ていうか頭のおかしいのはサミュエル一人だけなので、サーカスの他の皆も非常にあっさりと翻意しちゃいそうなのが目に見えてるからつまらないんですかねえ…

ピーターとサイラーの二人が、”友達になってくれ”のヒトコトが言えないばかりに何年も”精神と時の部屋”に閉じ込められるハメに(…って、ちょっと違うかw)陥った展開は何だか微笑ましかったですw
壁を作っていたのはサイラーだけじゃなくてピーターも~っていうのと、時の流れがわだかまりを溶かした~っていうちょっと強引な展開もナカナカ面白かったです

…それにしても、あんな分身ザコを送り込んだ所でサイラー(とピーター)をどうにか出来るとでも思ってるんでしょうか
基本的に敵役として頼りないというか、どうしても驚異として迫力不足なのが否めないんですが、こりゃ復調したヒロとかも別に合流する必要もなく勝利しちゃうんじゃないですかね?w

 

第19話「素晴らしい新世界」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

サミュエルに扇動されたカーニバルが、ニューヨークの中心地で”革命”を起こそうとしていた…

遂に迎えた最終回でしたが最後に普通に、”to be continued”とか表示させちゃいましたねえ…
米ドラマで打ち切りラストは特に珍しいものではありませんが、やっぱり何度見ても慣れるものではないですな||(-_-;)||||||

…ここに感想を書いてませんが、オレは「LOST」と一緒に「フラッシュフォワード」も見てまして、あれももうすぐ打ち切りエンドを迎えるのかと思うと憂鬱です(汗)
そういや、「ターミネーター(サラ)」も見事な打ち切りではありましたが、最後の最後でバラ撒かれた謎展開以外についてはかなりスッキリとまとめられていたので、オレ的には好印象な締めくくりでしたね

ハナシを「ヒーローズ」に戻すと、結局、シーズン1が一番ドキドキして面白かったという印象になりますかね……細かいディテールに関していえば、シーズン3の序盤とかも結構好きだったんですが

最終シーズンで何が残念だったかっていうのはやはり、サミュエルの人物造形と目的があまりにも適当だったのと、クレアとヒロという、片や不死身というだけ、片や能力がほとんど使えない状態の二人のキャラクターの掘り下げを無理矢理メインに据えてたってことでしょうか……新たな能力者をバンバン絡ませるわけにもいかず、脚本が同じ場所を堂々巡りせざるを得なかった感が強かったです

そして結局、元のイメージに戻っただけのクレア達に比べると、一番大きく変貌したサイラーの印象が非常に薄っぺらになっちゃったのも微妙でしたね……(人気が出たことで)ラスボスとしてのポジションに据えるのは難しくとも、ストレートに”ヒーロー”になろうとしちゃったのは……うーむ、難しいですな

イロイロと仕掛けてたっぽい伏線を放置しちゃったのはもう今さらどうにもならんですが、個々のキャラの魅力というのは最後まで保持出来ていたと思うので、手軽なスピンオフみたいな企画がもしあったらぜひ見てみたいです!

 

 

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[海外ドラマ] ヒーローズ S4#01-09

2010-07-28 | 海外ドラマ

ヒーローズ S1#1-11

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ヒーローズ S2#1-11

ヒーローズ S3#1-12

ヒーローズ S3#13-25

 


第01話「もうひとつの存在(前編)」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

パークマンの能力によって洗脳され、ネイサンとして生きさせられていたサイラーだったが…

いよいよ「ヒーローズ」も最終シーズンの放送が始まりました

案の定、サイラーにネイサンだと思い込ませる荒業が破綻しちゃってますが、まだサイラーの意識は不自由な状態にあるみたいですね……ネイサン役の人を早々に退場させちゃうのは勿体無いでしょうし、これは当分は中途半端な状態が続くと見るべきなのかな

大学生になったクレアはいきなりルームメイトが自殺するという衝撃的な展開でしたが、流石に意味不明すぎます(汗)……自己中だったキャラ設定からするとむしろルームメイトの方が能力者で、クレアとの仲を邪魔する(?)人間を発作的に殺すとかそういう展開だったらまだ理解出来る気もしますが…(←それも相当ヒドい話ですけどw)

前シリーズのラストから政府のエージェントを次々と殺してるのが(三番目の姉妹ではなくて)どうやらトレイシー自身という扱いになってるのは意外でした……ナイフ使いとの戦いを見るとどうやら身体を自在に水に変化させられるみたいですし、ひょっとして不死身になってるのかコレ?

ヒロは最終シーズンになってもやはり、どうやって(脚本的に)弱体化させるか~みたいな呪縛に囚われてしまってて、また一人だけ時間を飛ばされてしまいました…orz

そしてお馴染みの面々に加えて新たな能力者たちの集団が登場し、そのリーダーとして「プリズンブレイク」のティーバッグ役の人が登場してますね……前半では仲間思いの言葉が多かった事から結構いいやつなのかと思いきや、やはりイメージ通りのヤバいキャラのようでw
冒頭で葬式を行われていた”兄”というのがキーになる存在のようですが、ティーバッグは複合能力の使い手みたいなので、アーサー(ペトレリ一家)に近しい存在だったりするんでしょうか

 

第02話「もうひとつの存在(後編)」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

パークマンの洗脳から脱しつつあるようにみえるサイラーだったが…

はっはっは!w
まさかサイラーのこんなに面白い使い方があったとはww

パークマンの脳内に実際にサイラーの意識があるかどうかの真偽は不明ですが、パークマンは(父親の”ナイトメアマン”と同様に)最も欲望に左右されやすい能力の持ち主なので、こういう葛藤の表現が素晴らしく面白いですな

クレアも何だか意外な方向で面白くなって来ました……経緯はどうあれ、やっぱり能力者が一般人にその能力がバレてしまう展開は燃えますね

ピーターはこれまでのシリーズで散々、繰り返してきた失敗を遂に学んでいるのが感慨深いです……得た結論が、”自分は何もしない方がいいんだ~”っていうのも哀しいですけどw
あとちなみに、今回ピーターが能力を奪って戦ったナイフ使いって、「スターウォーズ」でダース・モールを演じていたレイ・パークだったんですな……一人だけアクションのキレが違いすぎるのも面白かったです(コピーしたという設定の、ピーター役の人もよく頑張ってましたw)

一方、失敗に学んでいたハズのヒロは一体どうなっちゃうのやら(汗)w
今回は挨拶代わりとばかりにヒロと接触して来たティーバッグの目的がまだ不明ですが、基本的には能力者を敵にするつもりはないみたいなので、まだ世界に対する脅威とかそういうのでは無い要素で視聴者の興味を引っ張ろうとしているのも興味深いです

あと、もしティーバッグの仲間内に治療能力者とかがいればヒロの病気についてもそんなに心配することもないかな

 

第03話「インク」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

意識の中に潜んでいるという、サイラーの幻影に悩まされるパークマンだったが…

むむむ…?
ファイナル・シーズンも三話目になりましたが、今のところ見てて引き込まれるエピソードがパークマンとサイラーのコンビくらいしか無い…?(汗)
ティーバッグがヤバい人間だっていう描写はされてますけど、どうにも目的が不明なままなのがいかんのでしょうか

新たに登場した聾唖の女性能力者も、”音が色として見える”っていうのは魅力的ですけど、どうストーリーに絡んでくるのかがまるで見えてきてませんし(…キーワードは”共感覚”?)

クレアの能力がバレる云々についても特に話が広がるようには思えないんですが、でもこのドラマのことですから、ひょっとしたらクレアとルームメイトになる為に自殺から全部仕組まれていた~くらいのどんでん返しの心構えをしておいた方がいいのかもしれませんなw

それにしてもサイラーの部分は飛び抜けて面白いです……まだパークマン自身の内心の葛藤っていうだけの可能性を捨て切れませんが、セリフのやり取りから能力のヤバさまで、このコンビの相性の良さは見てるこちらとしてはたまらんものがありますw

 

第04話「受容」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

タイムトラベルによって人生を変えようと決意したヒロだったが、能力の弊害が確実にその身体を蝕んていた…

うわ……おばちゃん同士の駆け引きがこええw

でもここでサイラーが目覚めちゃうと、パークマンの方はどうなっちゃうんですかね?
パークマンがこのまま解放されてしまうのもつまらないので(←オイオイw)、次回であれはパークマンの潜在意識が顕在化しているだけっていう展開を望んで止みませんw

それにしても、ヒロのシーンがあまりにもどうでもよくて…orz
能力のせいで身体がボロボロになってる~って散々繰り返しておいて、なんでこんな無駄使いばかりするんですかねえ…

今回のタイトルが”受容”ということでしたが、ピーターとベネットのシーンで、”陰謀とかそんな馬鹿なことはいい加減卒業しろよ(大人になれよ)”みたいな口ぶりだったのが、そのまんまヒロに対する視聴者の感情だったような気がしてなりません(汗)
…もしくは、あれはシリーズの脚本に疲れたスタッフの(視聴者に対する)本音だったとか?

個人的には、トレイシーがお風呂で身体を完全に水(お湯)と一体化させてるシーンを見て、肩こりとか腰痛とかが一遍に治っちゃいそうなのが凄く羨ましい!~とかはしゃいでた自分が、何だかとても矮小な存在になってしまった感が強いです(苦笑)w

 

第05話「記憶」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

ネイサンとして生きることを強要されていたサイラーは、(ネイサンが)不慮の死を迎えたことで肉体を取り戻したかに見えたが…

おお、いよいよ物語が動き出してきたカンジですな

ピーターが手に入れた音が見える能力は、どうやら結構不穏な要素を持っているようで(汗)……この能力の本質は、固有振動数の共鳴効果を発生させられるとかそういうモノなんでしょうか(ヒステリーが引き金になってるのかも~とか言及されてましたね)
となると、この能力者が複数いれば相乗的に威力が増す~とかそういう展開も今後はありそうです

そのピーターの前になんでヒロが突然現れたのかが謎ですが、これはピーターがヒロの能力を獲得する流れになるのは間違いないでしょうし、また時空を飛びまわる展開になるのかな

サイラーは単なる記憶喪失ではなくて、これはどうやらサイラーとしての意識(魂?)が分離してパークマンの方に丸ごと移動してるっていう解釈でいいんですかね?(←神様からピッコロが分離したみたいなw)

今回のラストでティーバッグ率いる、”真夜中のサーカス”みたいな共同体に招かれたわけですが、確かに”共感覚”はサイラーも持っている能力でしたね……悪の心が消えてるらしい今のサイラーは、共同体にとっても理想的な指導者になるのかもしれません

クレアの周囲で起こっていた事件の背後には確かに陰謀が隠されていたわけですが、同居人の嫉妬云々っていうのも一面的には正解だったんですなw
あの透明になる女子大生の能力がちょっと気になったんですが、単に消えてるだけじゃなくて次元を越えたりも出来るんですかね?……って、サーカス自体が時空を越えた存在みたいなので、どこにでも移動は可能ってことか

 

第06話「無垢」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

突然現れたヒロの能力を使って、ピーターはヒロを救おうとするが…

ティーバッグはサイラーとしての人格を欲してるのか…

”真夜中のサーカス”の目的が最終的にどこにあるのか、単に共同体としての存続を望んでいるだけなのか、一般人への復讐でも考えてるのか、ティーバッグ達の態度があやふや過ぎてどうにも微妙ですな(汗)

とりあえず記憶が肉体に残ってはいても、やはりサイラーの魂とか意識みたいなのはパークマンの方に行っちゃってるのはこれで確定みたいですね……次回あたりパークマンがどうなったかが語られてくれるといいんですが

ヒロを操ってるのが運命なのか特定の誰かなのかは不明ですが、ピーターがヒロの病を治す→今度はピーターを連れてチャーリーを治しに行く~っていうのが一番いい流れでしょうに……イライラするなあ、もうw
とりあえずピーターが今いる場所にとって、値千金どころか一兆円くらい出してもいいくらいの貴重な存在なので、次回でピーターがどう行動するかでこのドラマに対するフラストレーションが爆発するか解消するかどうかが勝負ですな

 

第07話「モンスター」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

消そうとしても消えない、サイラーの意識に苛まれているパークマンだったが…

うああ……貴重な治癒能力者が…

治癒能力っていうのは強力過ぎるので(脚本上)何らかの措置がとられるとは予想してましたが、こんな魔女狩りみたいな悲惨なオチになるとは…orz
ラストでティーバッグが皆殺しにしてくれてましたが、ストーリーとしても能力者vs一般人みたいな方向性に持って行きたいんですかねえ(本当の”モンスター”はどっちなんだ?っていう)……これまでは”エスパー狩り”みたいな要素がパラレルな未来とか政府機関に限定された遠い世界の出来事だったのに、いざ目の前の現実に迫られるとやはり衝撃度がまるで違いますね(汗)

そういう意味で、クレアはここからいい方向に転がるのか、最悪の方向に転がるのかどちらの方向性もあり得るカンジですな

そしてついにパークマンの現状が描写されましたが、完全なサイラー無双でした……その知略っぷりがたまらんかったですが、何より”パークマンを鳴かせたのはこれで今日二回目だな~”みたいなセリフがイチイチ楽しかったですw
これで今のサイラーはパークマンの読心能力が使えるのか、それどころかまた脳を見れば他人の能力を奪えるのかが気になりますが、すっかり邪心の消えてる”本体”との邂逅(対決?)がどうなるのかが今から楽しみです

 

第08話「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・テキサス」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

チャーリーの命を救おうと決めたヒロは、無意識の内に三年前へと飛んできたのだったが…

おお!
ファイナルシーズンも既に8話目なのに、これまで全く出てきてないのがずっと気になってたんですが、まさかスレシュが死んでしまっていたとは(汗)

どうやら最初のエピソードでティーバッグ達が葬式を行っていたのがスレシュだったみたいですけど、スレシュを助けるためだったら別にこんなに回りくどいやり方で(人質をとって脅迫までして)ヒロに頼む必要も無いと思うんですが……って、あれ?
ひょっとしてヒロとスレシュって面識ないのかな?…と思いましたが、シーズン3でヒロが能力を無くしてた時に一緒に行動してましたね

今回のエピソードは他の人間の運命を変えずに、チャーリーの命だけを救うという難易度の非常に高い、トリッキーな展開が続いていたのが楽しかったです(…やたらと日本語が飛び交ってるのもw)
サイラーがあの状態から、元の時間の流れに沿うように行動したのかというとちょっと疑問ですけど、生き延びたチャーリーを(歴史に干渉させない)時間の彼方に飛ばしたというのは上手い処理だと思いました

懐かしのアイザックとかが出てきたシーンは改めて撮り直したんですかね?
ベネットの本来の”夢”が語られた淡い恋愛エピソードもいいハナシ風にまとまってましたけど、あんな私的な記憶の消去まで頼まれるハイチ人の心情を慮ると何だか納得が行かない部分もありますw

 

第09話「光と影」~スカパーSuper!dramaTVチャンネルにて視聴

再生能力を級友に見られてしまったクレアだったが…

全シリーズ通算68話目にしてついに、ずっと”ハイチ人”としか呼ばれていなかった男の名前が”ルネ”であることが判明しました!……って、そんな事はどうでもいいかw

イロイロと衝撃的なエピソードでしたが、やはりパークマンの奮闘ぶりが泣けましたねえ…・゜・(ノД`;)・゜・
悪魔の振る舞いを見せるサイラーに対してあがきにあがいた結果、どうにもならない事を悟ったパークマンは自らの死と引換にサイラーを止めることを選択したわけですが…
これって傍から見るとアル中の男がいきなり飛行機に銃を持ち込もうとしたり、道中の見知らぬ男を撲殺したりといった奇行の果ての結果でしかないってのが哀しすぎますな(汗)

一応、パークマンの肉体はまだ完全に死んだというわけではないようなので、いずれピーターが現れるのかクレアの血液を使うのかどういう展開になるのか楽しみにしたいと思います

そして救命士にとっては夢のような治癒能力を得ていたピーターですが、どうやら自らの体力と引換にエネルギーを他人に与える仕組みになっているようで、ある種のトリアージみたいな、限定された使い方しか出来ないっていうのが歯がゆかったですな
…まあ、こういった制限が設けられてなかったら病院中の患者を次々と治しちゃって、完全にキリストと同レベルの神様扱いになっちゃいますもんねえ(苦笑)w
(どうでもいいことですが、この特性について「パタリロ」のかなり初期の哀しいエピソードを思い出したのはきっとオレだけじゃないと思いますw)

クレアについては…
うーむ、ティーバッグの狡猾さにまんまと乗せられてる~という描写なんですが、肝心のティーバッグたちの共同体の最終目的が不明なままなので、もやもやしたまんまですね(…パパを信じてる~っていうシーンはカッコ良かったんですが)

それにしてもスカパーのCMで、今後のネタばらしみたいなシーンを次々と流しまくってるのはちょっと神経を疑いますね(今回のサイラー射殺のシーンもバッチリ見せちゃってますし)……一体何を考えてるんだろう(怒)

 

ヒーローズ S4#10-19

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