※HDDがぶっ壊れたことにより中断したままのデクスターのまさかの9年ぶりくらいの感想ですが(゚д゚;)、最近amazon prime に追加されてたので、ちょこちょこ視聴してました
第07話「必要な存在」~amazon primeにて視聴
間がだいぶ空いてしまったので、内容を思い出す意味も含めて、改めてS5#07から再視聴しました……自分の感想を軽く読み返してみると、若干のマンネリ感も感じてたりしてたようですが、やっぱり面白いドラマですなヽ( ̄▽ ̄)ノ
復讐代行業的な、”必殺仕事人” のパターンは2021年現在に至るも様々な媒体で発表され続けていますし、やはり本家の ”必殺” 同様に、主人公が警察組織の内部に在籍したまま ”犯行” を続けるっていうのは舞台や登場人物をコンパクトにまとめつつ、背徳感と爽快感を同時に表現することの出来る秀逸な設定なんだなと改めて思いました
セレブ絡みの大規模で悪質な性犯罪となると数年前に謎の獄中死を遂げた ”エプスタイン事件” が思い出させられますが、ひょっとしてこの事件がインスパイア元だったってことか(エプスタインが逮捕されたのは2008年、S5の制作が2010年と近いですし)
なんていうかこの段階では犯人側の ”浅さ” が微妙ですが、デクスターの ”理解者” としてのルーメンの描写が本命ってことなんかな……そのルーメンの監禁されてた ”物証” を消しにいってるのに、ルーメンが普段着のままで髪の毛を振り乱しながら手伝ってるシーンのシュールさが気になって仕方ありませんでしたが(^_^;)、当時はその辺りが気にならなかったのかどうか思い出せないなあw
第08話「欲望のままに」~amazon primeにて視聴
まあスッキリとした顔しちゃって…σ(^◇^;)
”自己啓発” の惹句がそのまま(目の前の殺人鬼としての)デクスターの背中を押しまくる展開にニヤニヤが止まらんかったですw
ルーメンに対してデクスターが自らの ”流儀” を示して見せてましたが、丁度、シリーズを見直し始めたオレにとって最適なエピソードだったかもしれません……ただ、標的のボディーガードが突き破ったドアはどうしたんだ?
放置したままお仕置きを進めた様に見えましたが…?
デボラが犯罪者を射殺した事に対してなんの良心の呵責も感じないことで自らを少し責めるようなシーンもありましたが、デクスターにとって殺人鬼であることは一種の ”才能” の発露という側面もあって、法的には間違ってるとしても自らの信じた ”掟” に従ってその才能を発揮してることは誇らしささえ感じてもいそうです
でも当事者であるルーメンはともかく、第三者にとってはとんでもない犯罪という現実は変えようもなく…
第09話「父の誇り」~amazon primeにて視聴
意外なカタチで人助けをする事になったエピソードでしたが、”虐待” という要素を中心にまとまめられた脚本が素晴らしかったですね……娘ちゃんが自分ではどうにもならなくてデクスターを頼ったという流れも自然でしたし、ルーメンの存在に戸惑わせつつ、肝心の部分をそのルーメンに気づかせるというのも見事な展開でした
極めつけはハリーの姿を借りて、デクスター自身の育ち方にもやはり虐待の側面はどうしても否定は出来ない部分をサラッと描写して見せたのにはシビれました
それにしてもちょっと待て、12歳だと…?(゚д゚;)
娘ちゃんってこんなに大人びてたっけかと慌てて第02話を見直してしまいましたが(ホント定額配信サービスって便利)、ほぼ10年ぶりに見た顔とはいえかなりメイクで印象変わりますねえ……とても日本人の12歳とは比較になりませんなw
第10話「事の発端」~amazon primeにて視聴
前回のラスト、大した悪党でもなさそうだったセレブがまさかの ”宣戦布告” をしてきたのには驚かされましたが、相当に歪んだ性癖をしているようで、平気で仲間を売るどころか ”最初の被害者” をも抱き込んでいる不気味さがナカナカ興味深いです
これまでのシーズンでも毎度の様にデクスターの ”理解者” たる存在が登場していましたが、今回は彼らと違ってほとんど ”狂ってない” といいますか(^0^;)、もっとも一般人の常識や感覚を持った状態からの ”理解者” への昇格がなんだか視聴者としても嬉しかったですねw
”復讐代行者” モノとしても珍しい展開で、”当事者” 自らに恨みを晴らさせてあげることが出来たという意味でも非常にカタルシスがあったエピソードでした
第11話「本物の愛」~amazon primeにて視聴
ええ…
ここに来てのこの雑な展開はちょっと萎えるなあ…(-_-;)
まあ、思い返してみればどのシリーズでも終盤ではちょっと展開が大雑把になりがちだった気もしますが(^_^;)
隠しカメラによって監視されてることに気づかず~という展開は前に既にやっていた事もあって、今回はあんまり危機感みたいなのが伝わってこなかったんですが、監視機材がマイアミ警察の装備と判明!しかもクインの名前で!…という辺りの誤解を元にした展開はワクワクしつつも、あっという間にしょんぼりするオチに…(まあラストにもう一捻りありそう)
リタの惨劇を繰り返させない、的な展開が最終回で待ち受けてそうですが、トリニティの時の ”強敵感” みたいな要素はカケラもなく、セレブ野郎に残っていた僅かながらの謎めいた雰囲気も何のタメも引っかけもなく雨散霧消して酷い小物っぷりを見せつけられただけですし、残り二話で一気につまらない展開が来てしまったのは残念
第12話「闇の行方」~amazon primeにて視聴
セレブ野郎が一体何をしたかったのか最後までよくわからんかったので行動や言動から推察するしかないんですが、始まりのレイプ事件からずっと、自らは行為に一切参加せずに観察に徹していたことから、何らかの性的な障害を負っていたと考えるのが自然ですが…
不能だったかLGBTに類する性向だったのかは確認しようもありませんが、前者の場合は機能的に、後者の場合は育った環境や社会的な抑圧等により自らの性衝動の持って行き場が無かったが故の発散の代償行動といった所ですかね……セミナーにてやたらと他者に対して、(内心嫌悪しながら)衝動を解き放て的に説いていたのは自らが出来ないことの裏返しみたいな
まあドラマの脚本としては、セレブ野郎の描写に主眼を置いて無くて(犯行の証拠が一切なくて少々手強いってくらい)、あくまでデクスターの ”理解者” に割り切ったとみるべきなんでしょうな……シリーズを重ねる毎に ”怒り” や ”哀しみ” や ”喜び” といった感情に伴う ”人間性” を少しずつ獲得してきてる流れですが、その最たる表現としての ”涙を流す” という描写は今回もされませんでした
ルーメンに対して駄々をこねるかの様に別れを拒絶しようとした際には完全な涙声で、落涙する寸前くらいまで行ってたのは間違いありませんが、実際に涙がこぼれるまでにはもう ”一押し” が必要なんだろうなと考えると、どうしても残る要素としては(最後の一線である)妹のデボラ絡みとしか思えないのがなあ…(-д-;)
そんなデボラは相変わらず男運がなくて(^0^;)、クインも結局デボラを傷つけるばかりでしたが、クインも本心からデボラを傷つけたくなんかなかったのは救いですかね
最終的にクインの立場も結構複雑になって、デボラが到達した ”ヴィジランテ” の正体がデクスターであることは(状況証拠から)もう察してて、その知られた事実をデクスター側も察してる上でクインを救ったんだと思われますが、果たして次のシーズンでこの関係性や構造がどうストーリーに反映されるのか楽しみです……が、感想についてはS6を見るのがいつになるかわからないので気長にお待ち頂ければ
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