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[テレビドラマ] 「空飛ぶ広報室」が面白い

2013-05-05 | ドラマ

テレビドラマ(特に連続ドラマ)では珍しい、自衛隊を舞台にしてるという事で気になって録画だけはしておいたのを1~3話までまとめて見たんですが、これは非常に面白いですなヽ( ̄▽ ̄)ノ 

Soratobu「空飛ぶ広報室」(公式サイト)は有川浩の同名小説を原作としたドラマでジャンルとしては”職業モノ”という事になるんでしょうが、航空自衛隊の広報室という、ドラマ好きどころかおそらくミリタリーオタクなんかにとってもあまり馴染みのない組織が舞台になってまして、誰もが非常に新鮮な気持ちで見られるドラマになっているのではないでしょうか

オレなんかはとてもミリオタと呼べるほどの知識を持ってるワケではありませんが、それでも本物の戦闘機がバンバン行き交う自衛隊基地でのシーンは興奮が抑えきれません( ゜∀゜)o彡゜

また、”軍隊を持つ事が許されていない”日本に存在している自衛隊という組織の有り様についてもタブーを恐れずに描写しつつ、”等身大”であることに主眼を置いているストーリー構成にも非常に好感が持てます……モデルとなってる実際の”広報室”の方々も、従来作品の制作協力とはまったく違うスタンスの扱いをされて非常に嬉しいのではないかと推察します(数分で数億円の宣伝効果~と劇中作での自衛隊の扱いに喜んでる広報室の面々を、本物の広報室の方々がどう見ているのかというメタ視点からも気になりますw)

主演の綾野剛という役者は初めて見ました(認識しました)が、第一話の悔し泣きのシーンからガッツリ持っていかれましたねえ……パイロットという職業が象徴する”少年性”の喪失を、ヒロインの新垣結衣が”母性”として慰撫する演出にはボロ泣きしてしまいました(T△T)

空井二尉は若干20代ながら生きる目的を見失う程の挫折感を味わいましたが、人間なら誰もが人生の中で大なり小なりの”少年性”の摩滅を経験してるワケで、こりゃもう視聴者の琴線に触れまくりですよ……そして最終兵器、柴田恭兵のフリーダムなキャラwがコメディな役割だけでなくて要所要所をキッチリと引き締めてる事でこのドラマの屋台骨を支えている脚本も見事です

今後の展開としては終盤であの311の発生も描写されるとの事で、果たしてエンターテインメント作品としてあの惨禍を受け止めきれるのか、その心の準備が視聴者としてオレの中に出来ているのかが甚だ心配だったりしますが(これはNHK朝ドラ「あまちゃん」にも全く同様に感じてる懸念です…)、今夜放送の第四話以降も心して期待したいと思います

06/23追記:
いやー、いい最終回でした!ヽ( ̄▽ ̄)ノ

ドラマ的には前回の第十話が実質的な最終回だと思いましたが、やっぱり二人が素直に結ばれてくれる結末の良さはたまらんですな……綾野剛、新垣結衣、柴田恭兵をはじめ、広報室の面々もテレビ局の面々も誰もが愛すべきキャラばかりで、本当に爽やかな印象を最後まで貫いてくれてありがとうございました!

お馴染みの広報室のメンバーが既に誰もいなくなってるっていう状況は結構クるものがありましたが(T△T)、職業モノとしてこういう切なさを表現したドラマってちょっと記憶にありません……キラキラしてた季節をふと思い返すことって誰にでも経験があると思いますが、あのメンバーで仕事をしていた事が如何に貴重だったかを視聴者に訴える演出は素晴らしかったですねえ…

1~11話のどの回も面白かったですが、個人的には第6話の、綾野・要・ムロの三人が自宅で企画に頭を悩ませるシーンが大好きでした……みんなでアイディアを出し合うブレーンストーミングでのあの高揚感が見事に表現されていたと思います(・∀・)

そういえばゲスト役で芸人とかが結構出てましたが、最終回のサンドウィッチマン富澤が非常に気合の入った芝居を見せてくれたのも良かったです(さすがに震災への思い入れがケタ違いですね)……そしてムロツヨシ演じる比嘉が震災の時の現場のことを語る際に不意に涙ぐむシーンにボロ泣きさせられましたが、現実的に考えて、自衛隊員の人たちってマジで全員PTSDってやつなんじゃないですかこれ…( ̄ロ ̄lll)

改めて過酷な現場で奮闘してくれた自衛隊や全ての方々に感謝の意を捧げたいと思います


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