[映画] アバター

川崎109シネマズ（IMAXシアター）にて鑑賞

久々の映画感想は、あのジェームス・キャメロンによる12年ぶりの最新作です！

3D映画として最新技術を投入、前代未聞の分量のCGによる異世界描写、そして監督・脚本は「タイタニック」のJ・キャメロンとくれば、これはもう映画ファンならば劇場で見ないワケにはいかないだろうという要素のてんこ盛りですなｗ

前夜祭というのをやっていたので、23日（祝）の公開初日からは一足早く見てきましたが、いやー、確かに物凄い技術力を見せつけられたというカンジでした
遠い宇宙の惑星を舞台にしたSF超大作とはいえ、スクリーンに映し出されるのは大自然に包まれた世界が大半で、その雄大さや美しさには上映中に何度も鳥肌が立つ様な思いをさせられましたねえ

個人的には予告映像で流れていた異星人の容姿がかなり不気味だったので、果たして感情移入出来るのかを非常に心配してたんですが、その辺りは見ているウチに全然気にならなくなった演出の手腕も見事でしたね

おハナシとしては特に目新しい要素はなかったんですが、万人が楽しめる内容で、少なくとも3時間近くもある上映時間でも一切退屈するような事はありませんでした

 

以下ネタバレ感想：
ぶっちゃけ、この映画の展開って「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の焼き直しというか、舞台設定だけを宇宙のどこかに変更して内容もテーマもほぼそのまんまに作ってありますね

侵略者側である白人（地球人）の主人公が、迫害される側のインディアン（ナヴィ族）の文化へと同化することで、痛烈な社会批判と大自然への畏敬を観客に再認識させる構造は、よく言えば王道の展開で、悪く言えば使い古された定番ストーリーということで、特に目新しい部分はありませんでした…

また、”アバター”というシステムをメインに据えていることからもわかるように、かなり”ゲーム的（バーチャル的）”であることを意識して舞台や展開が設定されているように見受けられるんですが、それがシナリオ的な”軽さ”をより浮き彫りにしちゃってるカンジなのも残念でしたね（身も蓋もない表現をすると、この映画って”パソコンの中に入りたい！二次元の世界に行っちゃいたい！”…っていう、ダメ人間の欲望をそのまま叶えちゃった～みたいな作品ですよねｗ）

おそらく、地球とはかけ離れた異世界を表現する為に物語構造は敢えてシンプルに徹したという意図なんだと思いますが、完璧主義者のキャメロン監督の最新作ということで、こちらとしてもつい過剰な期待をかけてしまっていたのは否めません（汗）

そんなわけでキャラクターもストーリーもかなり類型的で、オリジナルの文化や歴史を詳細に設定したという割には脚本的にご都合主義な展開の多さは非常に残念ではあったんですが、ビジュアル面や演出面はとにかく凄いの一言でした

天空を覆う惑星、浮遊大陸、巨大樹、不思議な生命に満ち溢れた森林などを舞台に、前半はひたすら大自然の美しさと脅威を見せつけまくって、後半ではその絶景に無理やり介入している地球側の最新兵器群のアンバランスさ、グロテスクさ（精神的な醜さ）というのがとても印象的でしたね

上映中は、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」→「ロード・オブ・ザ・リング」→「ナウシカ」→「戦国自衛隊」→「エイリアン２」などといったタイトルが順々にオレの頭の中を駆け巡っていた気がしますがｗ、イチイチ物凄いスケールでアクションが展開するので全体的な満足度としてはかなりのものだったと思います

あ、ちなみにオレはIMAXシアターの字幕版を見たんですが、立体映画で字幕っていうのは非常に鬱陶しいので（汗）、もし見るなら吹替版の方をオススメしたいと思います

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