意識できないほど弱い刺激(サブリミナル刺激)で作業を邪魔すると、強い刺激で邪魔したときよりも作業効率が下がる。
ボストン大とハーバード大の日本人が発表!
実験は、19歳~39歳の米国人と日本人計16人に実施。
小さな水玉模様の画面の中央にアルファベットと数字をすばやく表示し、その中から数字だけを見つける課題を約600回やってもらった。背景の水玉の動きを変化させることで、正答率がどう変わるか調べた。
画面の水玉は不規則に動いているが、その中に、一定方向に規則的に流れる水玉を0%、5%、10%、20%、50%の割合で混ぜたところ、正答率は5%のときが最低で、最高だった20%の場合より1割程度低かった。
この5%は、被験者がその存在を意識できない「サプリミナル刺激」といえることから、正答率が下がったのはサブリミナル効果が原因と推定し、機能的MRI(磁気共鳴画像化装置)で脳の活動を調べた。
その結果、規則性が10%以上の時は、額の辺りにある大脳の「前頭前野」が活発に動いていたが、5%の時には、ものの動きを見分ける後頭部の「視覚野」が活発に動いていた。前頭前野は理性をつかさどる脳の領域で、注意力や集中力を高める機能がある。
「大きな邪魔が入ると前頭前野が排除するが、サブリミナルな邪魔は前頭前野に届かず、効率が下がるのだろう」とサイエンスには載っている。
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