飛行機から北京の上空を見た写真である。11月1日に韓国に行ったときに撮影した。青空と汚染層がくっきりと分かれている。この黒い空気の下に北京の人は私も含めて生活しているのである。
PM10や2.5は目に見えない微粒子で有るからこれら目に見える汚染物は石炭から出る煤とか工場から出る亜硫酸ガス、亜硝酸ガス、亜硫酸ガスなどである。日本では四日市公害の主犯となる汚染物質である。これらは慢性閉塞性呼吸器疾患(喘息、慢性気管支炎、肺気腫)を引き起こす。これから北京ではこれらの病気が激増する可能性が大である。
PMは自動車のジーゼル機関や工場から出るいろんなガスの相互反応によってできる微粒子であり日本では依然PM10が騒がれた。当時はPM10までの大きさしか測定できなかったが現在では2.5測定が標準となっている。欧米、日本ではすでにPM1の測定技術も出来上がっており、そのうちPM1が問題になるであろう。
PMは発癌で知られているがすぐには癌はできない。その点粒子の大きい亜硫酸ガスなどは喘息や肺気腫をお越しすぐに死にかかわる状態を引き起こす。中国は古い型の粒子の粗い汚染物と細かいPMの両方が同時に出ているのである。
中国はまずPMも大事だが粒子の粗いSOx、NOxなどを脱硫や脱硝する設備を工場に着けさせなければいけない。その方が先である。PMは先進国も手を焼いている難物なので今後外国とも技術交流をして解決していけばよい。 中国は順番を間違ってはいけない。PM1が測定発表されるようになると中国のひどさが際立ってきてしまう。なりふり構わず外国の助けを求めるべきである。
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