ヒューストンでは初のフリーTシャツキャッチに続いて、ハーフタイムショー参加と、ラッキーなことが立て続けに起こったが、なんとここサンアントニオに来ても、その流れは止まらなかったのである。
それは1月3日（月）夜に起こった。最近我々夫婦はメキシコ料理にはまっており、今回訪問するテキサスの3都市の中で最もメキシコに近いサンアントニオで、本場に近いメキシコ料理を堪能することを楽しみにしていた。今日の夕飯は当然メキシカン、ということでホテル近くのメキシコ料理屋に出向いた。すると、やけに図体のでかい男が2人で飯を喰っており、余りのでかさに通路に足が4本はみ出す程。これはもしや、と思いよくよく見てみると、LakersのBrian CookとLuke Waltonではないか。
レイカーズは明日のスパーズ戦を控え、前日にサンアントニオ入りしたようだ。そういえば、先日地元インディアナであった事件を思い出す。ペイサーズ戦の前日にインディアナ入りしたティンバーウルブスのオロワカンディ。ガーネットの熱すぎるプレイが時にうざったく感じたのだろうか。うーん、ちょっと今日は1人で飲みたい気分。インディアナポリスのバーに行き、見事に泥酔。閉店の午前3時になっても退出を断ったため、店が警察に連絡。警官の説得も効かず、なんと凄いのはスタンガンを打っても退出に応じなかった、とのこと。逮捕、留置され、当然ペイサーズ戦は欠場。チームから暫らく出場停止処分を喰らっておったとさ。
コービーの独りよがりのプレイに嫌気が差したか、もしくは、今一つ馴染めていないヒートからのトレード組との人間関係に疲れたのか。同期入団のCookとWaltonも、飛び切りホットなメキシカンでそんな鬱憤を吹っ飛ばそう、てことになったのかもしれん（考えすぎか）。
我々も近くに席を取り、注文をしながら始終彼らを観察。食事中にテーブルに行ったら気分を悪くする恐れあり、ということで、席を立ったら後を追い声を掛ける作戦でいくことになった。カメラをスタンバイし、料理を待つ。
するとおもむろに彼らは席を立ち、なんと我々の席の方向に向かってくるではないか。慌てて立ち上がる僕。今しかない。やるなら今しかない。ただし、拙い英語で彼らの心象を悪くし、断られてはいけない。1年半の米国留学による英語の上達の成果を、このフレーズに全て込めて送り出した。
"Excuse me, Mr. Walton. Can I take a picture with you?"
苦痛だった英語でのプレゼンテーションの練習や、チームメイトとのもどかしいディスカッションも、全てはこの瞬間の、このフレーズの為にあったといっても過言ではない。
そして僕の流れるような発音に、Mr. Waltonのリアクションは
"Sure"
やった。俺の英語がLuke Waltonに通じた。すかさずカメラを構える妻。馬鹿でかい2人の間に入り込むと瞬くフラッシュ。それはまるで永遠に感じられた。去り行く彼らに礼を述べながら、図々しくさらに握手を求めた。彼らの大きな手に僕の小さな手はすっぽりと隠れてしまった。そうか、この手からシャックにアリウープが投げられたのか、この手でBig-Ten Player of the Yearを勝ち取ったのか。。。いろいろな想いがこみ上げる。
席に戻った後もまるで夢見心地だった。本当にありがとう、Cook&Walton！
お礼にここで簡単ながら2人の紹介をしようと思う。まずはLuke Walton。言わずと知れたHall of Famer, Bill Waltonの息子。Arizona大学から昨年Lakersにドラフトされたフォワード。父親のようにサイズの割りにハンドリングがよく、パスがうまいため、パッシングの多いトライアングルにフィット。フィル・ジャクソンが采配を取っていた昨年は、控えとして重宝されていた。システムが変わった今シーズンはプレイングタイムが減少しているが、今後も活躍が期待される選手。
一方、Brian CookはBig-TenのIllinois大学出身のフォワード。Waltonに同じく昨年Lakersにドラフトされ入団した2年目。在学中は4年間チームをNCAAトーナメントに導き、2003年にはBig-Ten Player of the Yearを獲得。6フィート9インチの長身に、今年はアウトサイドシュートを身につけて、プレイングタイムが急増している。いま少し体をビルドアップできれば、間違いなくリーグで長生きできる選手。
巡礼の旅、実にいろいろなことが起こるものだ。明日は、昨年のウェスタンカンファレンス決勝の再現、Lakers VS Spurs！
それは1月3日（月）夜に起こった。最近我々夫婦はメキシコ料理にはまっており、今回訪問するテキサスの3都市の中で最もメキシコに近いサンアントニオで、本場に近いメキシコ料理を堪能することを楽しみにしていた。今日の夕飯は当然メキシカン、ということでホテル近くのメキシコ料理屋に出向いた。すると、やけに図体のでかい男が2人で飯を喰っており、余りのでかさに通路に足が4本はみ出す程。これはもしや、と思いよくよく見てみると、LakersのBrian CookとLuke Waltonではないか。
レイカーズは明日のスパーズ戦を控え、前日にサンアントニオ入りしたようだ。そういえば、先日地元インディアナであった事件を思い出す。ペイサーズ戦の前日にインディアナ入りしたティンバーウルブスのオロワカンディ。ガーネットの熱すぎるプレイが時にうざったく感じたのだろうか。うーん、ちょっと今日は1人で飲みたい気分。インディアナポリスのバーに行き、見事に泥酔。閉店の午前3時になっても退出を断ったため、店が警察に連絡。警官の説得も効かず、なんと凄いのはスタンガンを打っても退出に応じなかった、とのこと。逮捕、留置され、当然ペイサーズ戦は欠場。チームから暫らく出場停止処分を喰らっておったとさ。
コービーの独りよがりのプレイに嫌気が差したか、もしくは、今一つ馴染めていないヒートからのトレード組との人間関係に疲れたのか。同期入団のCookとWaltonも、飛び切りホットなメキシカンでそんな鬱憤を吹っ飛ばそう、てことになったのかもしれん（考えすぎか）。
我々も近くに席を取り、注文をしながら始終彼らを観察。食事中にテーブルに行ったら気分を悪くする恐れあり、ということで、席を立ったら後を追い声を掛ける作戦でいくことになった。カメラをスタンバイし、料理を待つ。
するとおもむろに彼らは席を立ち、なんと我々の席の方向に向かってくるではないか。慌てて立ち上がる僕。今しかない。やるなら今しかない。ただし、拙い英語で彼らの心象を悪くし、断られてはいけない。1年半の米国留学による英語の上達の成果を、このフレーズに全て込めて送り出した。
"Excuse me, Mr. Walton. Can I take a picture with you?"
苦痛だった英語でのプレゼンテーションの練習や、チームメイトとのもどかしいディスカッションも、全てはこの瞬間の、このフレーズの為にあったといっても過言ではない。
そして僕の流れるような発音に、Mr. Waltonのリアクションは
"Sure"
やった。俺の英語がLuke Waltonに通じた。すかさずカメラを構える妻。馬鹿でかい2人の間に入り込むと瞬くフラッシュ。それはまるで永遠に感じられた。去り行く彼らに礼を述べながら、図々しくさらに握手を求めた。彼らの大きな手に僕の小さな手はすっぽりと隠れてしまった。そうか、この手からシャックにアリウープが投げられたのか、この手でBig-Ten Player of the Yearを勝ち取ったのか。。。いろいろな想いがこみ上げる。
席に戻った後もまるで夢見心地だった。本当にありがとう、Cook&Walton！
お礼にここで簡単ながら2人の紹介をしようと思う。まずはLuke Walton。言わずと知れたHall of Famer, Bill Waltonの息子。Arizona大学から昨年Lakersにドラフトされたフォワード。父親のようにサイズの割りにハンドリングがよく、パスがうまいため、パッシングの多いトライアングルにフィット。フィル・ジャクソンが采配を取っていた昨年は、控えとして重宝されていた。システムが変わった今シーズンはプレイングタイムが減少しているが、今後も活躍が期待される選手。
一方、Brian CookはBig-TenのIllinois大学出身のフォワード。Waltonに同じく昨年Lakersにドラフトされ入団した2年目。在学中は4年間チームをNCAAトーナメントに導き、2003年にはBig-Ten Player of the Yearを獲得。6フィート9インチの長身に、今年はアウトサイドシュートを身につけて、プレイングタイムが急増している。いま少し体をビルドアップできれば、間違いなくリーグで長生きできる選手。
巡礼の旅、実にいろいろなことが起こるものだ。明日は、昨年のウェスタンカンファレンス決勝の再現、Lakers VS Spurs！
