馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

Jazz VS Rockets (巡礼の旅 第三試合:1月2日)

2005年01月07日 | NBA等観戦記(NY・Indiana以外)
頑張っている若者を見るとつい応援したくなるのは、オヤジになった証拠か。

ユタジャズは試合前から僕の心を掴んで離さなかった。通常、試合1時間前のシューティングに参加しているのは、3~5名というところがせいぜいだが、今日のジャズはなんと8名。若いチームだけに、リーグに残ろうと皆必死なのだろう。今日はジャズを応援することに決めた。

選手はスタックから出てきて、トップにいるアシスタントコーチのTyrone Corbinからパスを受け取りシュートをしていた。実際にゲームでも、この形でシュートを打つフォーメーションが僕が気がついただけでも2つほどあり、実に合理的で実戦的な練習が徹底していると感じた。一方、ロケッツの方はといえば、前回の観戦時と同じく、ウェスリー、スラ、ハワード、ムトンボの4人が早出特打。一体若手はどこいったんだろう?

ジャズは若手主体のチームながら、FG率はNBA4位の高さを誇る。その秘密を探ろうと試合を見ていたが、やっぱそう簡単には分からないもんですな。ただ気がついたのは
 ・UCLAから始まり、派生していくフォーメーションが5つ以上。
  (ダブルスクリーン、トライアングル、スウィング、スクリーン・ザ・スクリーナー等)
 ・それらのフォーメーションのいずれもが、それぞれ2つ以上のオプションを持っている。
  また、選手もどのオプションを選ぶかそれなりにきちんと判断できている。
フォーメーションをコールしなくても、フリーランスの動きの中で生まれてくるオプションに選手が対応できるのが僕の理想だが、とはいえユタの選手はよく訓練されており感心した。
 
ゲームの方はと言えば、ジャズは復帰したヤオミン(やっぱでかい)とムトンボのディフェンスに手こずり、インサイドでの得点が伸びない。リバウンドの差(47対33でロケッツ)を見ても力の差が歴然。途中、アウトサイドからシュートの打てるOkurやBoozerを外に出してインサイドのスペースを空けようとするも、あまり機能せず。

一方、ディフェンスはキリレンコ不在により、TマックをマークするのがGiricekとHarpringではちょっと苦しい。インサイドも押し込まれてファウルで止めるケースが増え、ファウル数は29対23でジャズが大きく上回る。結果、相手にフリースローを多く与えることとなり、試投数は35対23でロケッツ。じりじりと開く得点差に途中からフルコートプレスを敷くジャズ。しかしTマックのサイズとボールハンドリングを持ってすれば、プレスも無いようなもの。ジャズの健闘空しくロケッツの勝利に終わった。

今になってデータを見ていて気がついたのだが、今期途中からロケッツのPGのスタメンの座を確保しているBob Suraのリバウンドが意外に凄い。ここまでなんと一試合平均5.9本。Wadeでも5.4本であり、PGとしてはリーグトップクラスの数字を挙げている。一時はJourney Manになってしまった感もあったが、ここへ来てやっと自分に合うシステム、チームを見つけたようだ。頑張って欲しい。

(Box Score)

最新の画像もっと見る