馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

オクラホマの桜木花道

2009年03月16日 | 日々是バスケ
ご無沙汰しました。しばらく忙しくしていて、ようやく人間らしい生活に戻りました。

久しぶりにBjリーグのスタッツを見始めている。スン・ミンミンは下馬評どおりの活躍というべきだろうか。FG%は66.0%(昨日時点で100分以上出場の全134選手の中でリーグ1位)、ペース調整後の40分当たりブロック数1.4本(同19位)、同リバウンド数11.6本(同23位)。気になるのは、彼はスタッツ界でいうところの「ブラックホール」。ボール保有機会のうちアシストが占める割合は僅か6.4%(リーグ124位)、且つ同ターンオーバーが占める割合は23.9%(同132位)。つまり、彼にパスしたはいいけどまずボールが返ってこない(ブラックホール)、ということ。

以前Bjリーグはもはや外人中心、とウダウダ書いたことがあった。ざっと見たところ、今シーズンもその傾向に変わりはないようで、ここまで外国人の占める割合は、プレイングタイムでは55%(06~07シーズンでは55%)、得点では67%(同68%)、リバウンドでは77%(同79%)。日本人選手のレベルアップにぜひ期待したい。

来年のNBAドラフト1位候補といわれているのが、Oklahoma UniversityのBlake Griffin。208センチの体格の割りにジャンプ力があり、ものすごいダンクを試合で連発している。Youtubeの画像はこちら。今年マディソン・スクウェア・ガーデンでOklahomaの試合を見る機会があって、彼のプレイは印象に残っていた。Griffinはアップでもダンクコンテストばりのダンクを次々ときめ、軽く飛んでいるのに頭がリングにぶつかりそうだった。

何で急にGriffinのことを書こうかと思ったかというと、かみさんがTVでGriffinを見て、ルックスといいプレイといい「桜木花道」にそっくり、だと騒いでいたので。ドラフト1位に何を失礼な、と思ったけど、その見方、あながち外れてもいないような気がする。運動能力の高さは圧倒的で、多少のポストムーブも持っているけれど、前から気になっていたのは打点が低いところ。あの外角のシュート力と打点の低さでは、プロではなかなか点を取らせてもらえないのでは。。。僕のGriffinのキャリアイメージは、少し器用なKenyon Martin。Martinもドラフト1位で指名されながら、打点が低いこともありオフェンス力はあまり伸びなかった。

インサイドプレイヤーにとってジャンプ力はあるに越したことは無いけれど、必要条件ではないというのが個人的な考え。そういう思いを強くさせたのは、Spurs VS Netsのファイナル。まさにKenyon Martinが散々飛び跳ねた挙句に、ただハンズアップしたDuncanのディフェンスを前に、苦し紛れのフックシュートを放っていた。ま、GriffinはMartinのように運動能力を活かしていいディフェンダーにはなると思うけど。

忙しくって宣伝させて頂くのを忘れてましたが、先月25日発売のHoop4月号に「スタッツから探るカンファレンストップへの条件」というテーマで1ページほど記事を書かせて頂いてます。あと、今月25日発売のHoop5月号では「深遠なるスタッツの世界(第7回)」が掲載される予定です。今回のテーマはリバウンド率。ぜひご覧下さい。


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