馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

いざプレイオフ!

2005年04月24日 | 日々是バスケ
このプレイオフ1stラウンドの時期が、実は一番1年中でバスケを見ている時期かもしれない。プレイオフに入るとレギュラーシーズンは何だったんだ?と思うくらい選手の気合が違う。お陰でどの試合もおもしろくなるので目が離せないし、しかも1stラウンドは8組もある。全て追っかけていたら一日終わってしまった、なんてことが去年はよくあった。

同じ過ちを今年も繰り返す僕。気になった試合の分析に入る前に、ちょっと前にESPNで興味深い記事を見つけたのでそちらから。内容は、John Hollingerというバスケの定量分析で知られる記者が、よく言われる「Defense wins championship」ってホントなのか、過去の優勝チームのデータを分析して調べた、というもの。具体的なところは端折るが、彼によれば、Defenseは必ずしもOffenseほど優勝に貢献している訳ではないそうだ。また、アップテンポのチームはプレイオフに入ると崩れる傾向にあるという。

今日のRockets VS Mavericksを見て、その記事を思い出した。ヒューストンといえばスローテンポでディフェンス中心、一方ダラスはアップテンポでオフェンス中心、という極めて対照的なチームの対戦。レギュラーシーズンのデータで見ても、下記のようにダラスの方が一試合当りのPossessionが4回ほど多く、それだけテンポが速いと考えられる。
(Regular Season)
Teams Poss. 100Poss.当り得点 100Poss.当り失点
Houston 91.3回     103.2点    98.9点
Dallas   95.3回    107.5点   101.0点

しかし今日の試合では、Possessionは83.1回と非常にスローペースの試合であったことが数字から判る。Houstonがより自分達の日頃のプレイスタイルに近いバスケットを展開した、と言えるだろう。
(Today's Game)
Teams Poss.  100Poss.当り得点 
Houston 83.1回    114.2点  
Dallas   同上     106.9点

100Possession当りの得点を見ると、今日のDallasの数字はレギュラーシーズンのそれと大きく変わっておらず、Houstonのディフェンスがそれ程よかった訳ではないと理解できる。具体的には、DallasのFG%を低く(35.3%)抑えたものの、FT42本献上というのはちょっと異常な数字。今日はそれよりも、レギュラーシーズンの100Possession当り得点を10%以上も上回った、Houstonのオフェンスがよかったと推察される。

果たして記事のように、アップテンポを得意とするDallasは再びプレイオフで崩れてしまうのだろうか?第2戦で、DallasがどうやってHoustonオフェンスの中心、McGradyを抑えるか、またオフェンスではテンポを上げられるのかどうかに注目したい。

分析で疲れたので残りの試合はさらっと。我らが地元Pacers VS Celticsは見るのが辛かった。。。てっきりArtestはプレイオフになったら出場できると思っていたが大間違い。シーズン終盤に若手を起用して経験を積ませたお陰か、セルティクスはベンチが大爆発。Jオニールは早々に肩をアイシングしているし、大丈夫なのかペイサーズ。

Kings VS Sonicでは、Jerome Jamesが大活躍。でもこの選手、相当頭の中はズレているらしい。昨年のSports Illustrated誌の特集で紹介されていた彼のコメント。McMillanコーチがチームを「自分勝手にプレイしている」と非難したことに対して
"I don't have the first clue who he is talking about, because all I worry is Jerome."

  



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