こころの・・・

^~^ スナフキンです
今日の貴方の心は~~~  

「貴い」と「尊い」

2019-04-16 12:30:18 | 日記

 

「とうとい」という言葉はふたつの

漢字があります。「貴い」と「尊い」です。

この2つの漢字の意味の違い、

わかりますでしょうか?

「貴」には、「他と比べて価値が高いもの」

という意味があります。

例えば「貴金属」と呼ばれる

金属がありますね。金や銀、白金、

パラジウム、ロジウムなんかが貴金属です。

これは他に比べて存在が希少な

金属の事を指します。

金や銀などは、一般的な金属である

鉄や銅に比べて産出量が少ない。

だから「貴い」んです。

つまり「有用価値」がある事が貴いのです。

もうひとつの「尊い」の「尊」には、

「それ自体が素晴らしい事、価値がある事」

を意味します。

こっちの尊いには、

他と比べるような意味合いはありません。

存在自体が素晴らしい、

それ自体に価値がある。

それが「尊」の意味です。

「存在価値」という事ですね。

さて、「貴い」と「尊い」のふたつの意味を

見ていきましたが、あなたは普段の生活で、

他と比べてばかりの生き方を

していないでしょうか。

つまり貴さの物差しだけで

生きていないかという事ですね。

私たちは、日々の生活の中で比べられながら

育ってきました。

学校では勉強が出来る子やスポーツが出来る子が

褒められてきましたし、

会社に入ってからも営業成績がいい人、

つまり会社に利益をもたらす人が褒められます。

こういう人は「貴い」、役に立つから

褒められるんですね。常に比べられ、

役に立つかどうかで計られているという事が

社会の現実の姿だと思います。

ではこの貴さの物差しだけで生きていくと

どうなるのかというと、

苦しみ、悩み、悲しむ人が

あとを絶えず出てくるようになります。

学校や会社で落ちこぼれた人たち、

役に立たない人は自分の存在価値を

見いだせなくなりますからね。

そういった自分の存在価値を

見いだせないという事は

現実問題として起こっています。

そこで私達に必要なのが、

「尊さの物差し」なのです。

尊さの物差しとは何かというと、

すべてのものは尊い、

どれであっても尊いとみる物差しです。

どれも等しく尊いので、

目盛りのない物差しですね。

これは「仏の物差し」と言ってもいいでしょう。

テストで100点を取った人が、

0点だった人よりもすべてで優れているでしょうか。

会社に利益をあげて貢献したは、本当に

サボリーマンより優秀でしょうか。

みんな同じように尊い。

存在自体に敬意を評し、そのままで認め合う。

それが「尊さの物差し」です。

この物差しを持っておくと、

自分が生きるのが楽になります。

私は私で尊い存在ですし、

あなたはあなたで尊い存在なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする