13才の中学生の男の子が書いた「母の教え、足元から実践」という新聞投稿です。
自宅の玄関に「脚下照顧」と書かれたかまぼこの板がかかっています。
ある頃から、毎朝、僕の靴の中に、その板が入っているようになりました。
今まで興味もなかった言葉の意味が知りたくなり、辞書で調べました。
すると、「靴をそろえる」
「他人に対して意見を述べる前に、自分を戒めなければならない」
などと書かれてありました。
いつも母から注意されていることだと気づきました。
先日、歯科医院に行った時、玄関に靴がばらばらに脱いであったので、
この言葉を思い出し、自分の靴だけでなく、ほかの人の靴もそろえました。
すると、後から来た人もきちんと靴をそろえていました。
とても気分がよく、自分の行動一つで、相手の行動も変えられるのだ、と思いました。
母の伝えたかったことが分かった気がしました。
もう、僕の靴の中には、あの板は入っていません。