まあるい心

心にも
いろいろな
姿があります

まるい心に
トゲトゲの心

とくに
まあるい心は
あたたかで
穏やかで
ほんのりしていて
かんしゃくを
おこしません

トゲトゲの心は
いらいらしていて
欲深で
不平の多い
言葉ばかりが
でてきます

感謝の思いで
心を包むと
きっとみんな
まあるい心になって

あたたかな思いを
投げかけられるように
なりますね

神の前では

ある女性のお話

主人の赴任にともないアフリカのモロッコに2年ほど暮らしたことがあります。
買い物は赤土の高い塀に囲まれたメディナ地区（アラブ人商店街)へ行きますが、
そこには地べたに座り込んだ物乞いの人たちが大勢います。
あまり近寄らないようにしていた私ですが・・・
ある時、
両腕のない物乞いの老人の膝の上に小銭を置きました。
すると、後ろから歩いていた一人の青年が、
私の置いた小銭をつかむと、
その老人のポケットを探して中に入れてやり、
私の方を見て両肩をすくめました。
アラーの神の前では、王様も奴隷も全く平等とされ、
持てる者が持たざる者に喜捨することが、
当たり前とされているイスラム教の国とはいえ、
この青年に真の親切というものを教わるとともに、
自分の心に、たぶんこの老人に対して、
多少の恐ろしさと嫌悪感があったであろうことを、
恥ずかしく思ったものでした。