木蓮の花が散りかけてます
白い花です
人間のことばでは表現できない
浄らかな白い花です
スナフキンはいま花の下に立って
木蓮の花を見ています
木蓮の花もスナフキンを見ています
損だとか得だとか
勝ったとか負けたとか
金が有るとか無いとか
という人間の分別心とは
全くかかわりのない
純白な花のこころで
人間の私を見ています
気が小さくて臆病で
そのくせ自己顕示欲だけは
人一倍強い
おまけに美女にも弱い
そうして嘘もよく言う
どうしようもない人間の私を
木蓮の白い花が見ています