こころの・・・

^~^ スナフキンです
今日の貴方の心は~~~  

少年の心

2018-04-28 11:51:18 | 日記

ある青年海外協力隊の話

 

ベトナムとカンボジアの戦争にまきこまれて、

タイの難民収容所に送られてきた子どもたち。

家族と離ればなれになった子どもたちですが、

その悲しみを心の奥におしこんで、元気いっぱいに遊んでいました。

その側で、みんなの遊びをじーっと見ている少年がいます。

仲間はずれになったのかなと側へ寄ってみると、

彼の右足は付け根の所からまったくありません。

逃げてくる途中、地雷の破片を受け、赤十字隊の手によって切断され、

やっと生き残ったのでした。

同じ年齢の仲間が、跳びはねて遊んでいる姿を

じーっとみつめている彼にとって、どれほどくやしいことか、

どれほどうらやましいことか、手にとるように分かります。

幾日か難民キャンプを訪れる内に、彼とも話すようになりました。

彼は英語を少し話すことができるので通訳も楽でした。

いろいろの話の間に、彼がこんなことを言うのでした。

「私は片足で助かった。とても幸福です。両足やられた友達もいる。

  目をやられた人もいるはずだ。私の父も母もどこにいるか分かりません。

  三人兄弟だったけど、いつ会えるか・・・

  両親がいつも言ってた。今の自分を幸福と思え。まわりの人と比べるな。

  ここに生きている自分自身を幸福と思いなさい、と」

なんと力強い言葉でしょう。

ともすると、他人と比べてグチばかりこぼす私たちに、

彼の一言は深く考えさせられるものがあります。

コメント (2)
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