さて、後編の訪問地は旧煉瓦製造施設。
深谷は従来から瓦生産が盛んだった場所。
明治政府が日比谷周辺を西洋風煉瓦造りの近代建築にする
「官庁集中計画」を立て、渋沢に機械式レンガ工場設立を
要請した。深谷は河川を利用して舟運で煉瓦を運ぶにも
適していることから工場建設地に決定した。
工場建設にあたってはドイツ人煉瓦技師チーゼを雇い設計にあたらせ、
当時最新式の「ホフマン式輪窯」を採用し、188 . . . 本文を読む
所用で埼玉県深谷市に行ってきた。
深谷と言えば「ねぎ」で有名だが、それ以上に地元民の間で
有名なのが明治・大正期の実業家として知られる渋沢栄一だ。
渋沢は、第一国立銀行(現みずほ銀行)や東京ガスなど500以上の
企業設立に関わった「日本近代経済の父」とも呼ばれる偉人。
その渋沢の出身地が深谷で、今年は没後80年記念イベントが行われており、
これはチャンス!と関連の建築物を巡ってきた。
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荻窪の住宅街を抜けると突然現れる檜の門と石畳、
門を入ると白い御影石を敷いた70メートルの銀杏並木が続く。
ここは杉並区立大田黒公園。
音楽評論家大田黒元雄氏の屋敷跡地を
1981年に回遊式日本庭園として整備したそうだ。
園路を進むと数奇屋造の茶室と土間つき古民家風休憩所が
渡り廊下で一棟になった管理棟がある。
大田黒氏の住まいを改造したのかと思う程凝った造りだ。
さらに先に進むと今度は . . . 本文を読む
以前明治学院大学で偶然再会し、増上寺見学をご一緒した106さんと
意気投合し、荻窪界隈を散策することになった。
今回の目玉は西荻窪の東京女子大学。
ここには建築家アントニン・レーモンド設計の校舎が数多くあり、
前から見学してみたかった。見学のチャンスはイベント時のみの為、
文化祭(VERA祭)のキャンパスツアーに参加する事にした。
30分でキャンパスを一周する内容だが、
レーモンド建築の . . . 本文を読む
文化財ウィークレポも今回で最終回。
オープンヘリテイジのイベントで巡る馬車道の歴史的建造物は、
通常非公開な場所に入れるうれしい企画なのだが、
残り2箇所は建造物の中に入居している建築事務所を見学できる
という内容だった為、素人のLOGGYには敷居が高く、
ズカズカと入っていっても「仕事中の現場」なので、どうしても
「お邪魔度120%」な感じになってしまい、やや残念であった。
まず最初に行っ . . . 本文を読む