さて、後編の訪問地は旧煉瓦製造施設。
深谷は従来から瓦生産が盛んだった場所。
明治政府が日比谷周辺を西洋風煉瓦造りの近代建築にする
「官庁集中計画」を立て、渋沢に機械式レンガ工場設立を
要請した。深谷は河川を利用して舟運で煉瓦を運ぶにも
適していることから工場建設地に決定した。
工場建設にあたってはドイツ人煉瓦技師チーゼを雇い設計にあたらせ、
当時最新式の「ホフマン式輪窯」を採用し、1888年1号窯が完成。
翌年には2号窯、3号窯も完成し、最盛期には6基の窯が稼動していたが、
時代の波に押され、2006年約120年に及ぶ会社の歴史に幕を降ろした。
今回見学したのは1907年建造の6号窯で、1968年まで使用されていた。
窯内は18の部屋に分かれており、窯詰め、予熱、焼成、冷却、窯出し
の工程を行いながら移動し、約半月かけて窯を一周する仕組みだ。
残念ながら東日本大震災の影響で窯内への立入はできず、入口から
写真を撮るだけだった。(LOGGYと竹坊は特別許可を得て見学?)
続いて隣接の史料館へ。
この建物は、煉瓦技師チーゼの居宅兼事務所として
1887年に建てられた。瓦葺木造平屋建で内装の壁は
漆喰塗り、天井は円形唐草模様の装飾がある。
どこか小学校の木造校舎にも似た雰囲気のある建物だ。
・・・そして最後の訪問はJR深谷駅。
煉瓦のまち「深谷」のシンボルだけあり、
東京駅を思わせる重厚でノスタルジックな建物だ。
夕暮れ時に映える堂々たる景観だった。
深谷市民の方にはすいません
東京駅は改修中、門司駅は遠過ぎるので比べると深谷は近い!
でも無理せず来演以降の宿題にしておきます
外国ですけどソウル駅旧駅舎も
東京駅そっくりだった気が・・・。
深谷は渋沢栄一の命日11/11前後に
イベントをやるそうですので、
その頃が狙い目みたいです。
やはり車があると便利ですよ。