萩原邸を訪ねる

世田谷区三宿の閑静な住宅街に
洒落たデザインの邸宅がある。


「登録有形文化財」のこの建物は・・・、


朝日新聞社に勤務していた萩原庫吉の本邸として
建築家フランク・ロイド・ライトの弟子、
遠藤新の設計で1924(大正13)年に建てられた。

ライト建築の特徴である「プレイリースタイル」
(アメリカの大草原に建つ開放的な住居様式)を
継承しつつアレンジを加えた丁の字型が
この家屋の特徴だという。

まず、外観をご紹介。







続いて内部も見学。
遠藤新のお孫さんで建築家の遠藤現氏に
直接解説して頂いた。



室内の家具や照明も遠藤新がトータルで設計、
利便性とデザイン性が最初から計算されているそうだ。







各部屋の仕切りや扉をできるだけ省略することで、
流れるような空間の連続性が実現されている。



・・・さて、建物見学の次は
現在の萩原邸家主で音楽家の萩原淑子氏らによる
クラシックコンサートが開催された。


会場は増築された音楽ルーム。



「音楽で世界一周」をテーマに
色々な国の音楽が奏でられる。
演奏者との距離が近いので、
息遣いや緊張感がそのまま伝わってくる。
ジャズ風アレンジや即興ピアノ演奏なども
あり、素人のLOGGYにも楽しめる
素敵なコンサートであった。