二年前、ブロ友のきゃおきゃおさん主催による
第一回建築探訪ツアーが開催され、LOGGYも参加する予定だったが、
直前になってやむを得ぬ事情でキャンセルする事態となった。
その後、ツアーの内容を参加した方々のブログで知り、
これは単独で同じ場所を巡るしかないと決心。
この2年の間に少しずつ後追い探訪を実施した。
まず最初に訪れたのは、聖路加国際病院旧館。
1932年(昭和7年)、A・レーモンドの設計、フォイエルシュタインの
デザインによるモダニズム様式で工事が始まったが、
途中でバーガミニーに設計者が代わった為、
当初とは違うものになったそうだ。
この旧館内部にはゴシック様式の聖ルカ礼拝堂があり、
それはもう必見のすばらしさである。
この礼拝堂、撮影には予め許可が必要であり、今回写真は撮らず、
建物の裏側の外観からステンドグラス部分を撮影した。
また、同じ敷地内には1928年(昭和3年)バーガミニー設計の宣教師館も
移築復元されている。こちらも残念ながら内部を見学することはできない。
聖路加国際病院からすぐの場所にはギリシャパルテノン神殿の様な
築地カトリック教会もある。ここも関東大震災の復興建築で、
1927年(昭和2年)、ジロジアス神父と石川音次郎の設計で建てられた。
当時の大司教がギリシャ様式を採用したそうで、ドリス式列柱が見事。
門柱にもイオニア式柱頭がある。この場所には築地居留地時代から
カトリック教会 が建っていたそうで、その面影を伝える
東京最古の教会建築である。
さて、今回はここ迄で建築探訪ツアーの後追いはひとまず終了。
帰り道は、築地~新富町に残る看板建築を見て歩いた。
ひと頃に比べると大分レトロ風味の建物が減ってしまったが、
華やいだ街の面影を残す舞踏足袋の専門店「大野屋」は健在で、
木造2階建の堂々とした店構えだ。
地下鉄新富町駅近くには、1930年(昭和5年)建設の正金アパートがある。
入居者募集の看板が表示されていたので、勇気を出して管理人さんに
見学をお願いしたが、今は部屋を見せたりはしていないとの事。
ここはその昔、「お妾さんアパート」などと呼ばれていたらしい。
1階には複数の飲食店が入居しており、今でも活気が感じられる
アパートだった。(後編へ続く)
今急いで見る必要があるのが、この手の建物なんですよね
築地も移転前にと思いつつ...
続きも楽しみにしてます♪
今回ざっと巡っただけでも
まだ看板建築は残っていましたので、
路地をくまなく歩けば、もっと見つかる
かもしれません。
どこに行こうか、最期まで迷っているうちに
「ミステリーツアー」ということになりました。
聖ルカ礼拝堂は、特に好きな場所です。
牧師さんの話では、皆さんこっそり撮っていきますよと話していました。
丁寧に見てまわられていて、頭が下がります。
その節は突然のドタキャンで
最悪の第一印象を与えてしまい、
大変失礼しました。
きゃおきゃおさんのブログや
建築探訪ツアーから多くの事を
学ばせて頂き、大感謝です。
聖ルカ礼拝堂、今度行く時は
正式に許可をとって撮影も
してみようと思っています。