TOKI : LOG

LOGGYと竹坊の物見遊山

万世橋・交通博物館の記憶 -その3-

2012-07-15 | 消失風景
■夢のパノラマ模型鉄道運転場

交通博物館80年の歴史の中で人気NO.1の展示はパノラマ模型鉄道だった。

1948年(昭和23年)に最初の運転場が出来てから
以降数回の改装・増築を経て1975年(昭和50年)に
写真のレイアウトになったそうだ。
模型鉄道の心臓部である電気回路の配線は、学芸員
自らが図面を引き、床下にもぐって行ったという。


運転時刻がくると観覧席はたちまち満員となった。
学芸員が実況解説をしながら模型鉄道の1日の運行を行う。
運行ストーリーやどの車両が動くかは、その時の学芸員によって
異なるので、何度見ても楽しめる内容になっていた。


手前のモニターには運行車両の運転席からの視点が写しだされる。
このモニターがある場所ははいつも大人気だった。

新幹線はひときわスピードが速く、観客席から歓声があがった。
また背景の景色はお風呂屋さんのペンキ絵職人によるもので、
お遊びで紙製UFOも飾られていた。


博物館閉館日の運転場の様子。
歴代の学芸員が入れ替わりで名解説を復活。
ご覧の通りの大盛況で、閉館時間ギリギリ迄
運転回数の増発を行なう程だった。


夕暮れから夜へと景色が変わり、始発電車がホームに入線すると
運転場の1日が終了する。観覧席からは拍手が沸き起こる。


空き時間には職人さんが車両のメンテナンスを行っていた。


LOGGYと竹坊にとってこのパノラマ模型鉄道運転場は、
まさに夢の舞台であった。

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