TOKI : LOG

LOGGYと竹坊の物見遊山

秋の三大学祭巡り -その3-

2012-11-20 | 建築散歩
■ICU(国際基督教大学)

ICUの続きです。

・大学礼拝堂


1954年(昭和29年)、ヴォーリズが中島飛行機の格納庫を改装し、
1960年(昭和35年)レーモンドが増築を担当した。

106さんと「建物側面からの採光が、いかにもレーモンドらしい」と意見が一致。
内部も見学できるものだと思っていたが、扉は固く閉ざされていた。

・泰山荘


泰山荘は、実業家山田敬亮の別荘として
1939年(昭和14年)に建てられた建築群だ。
表門(上段左)をくぐると、右手に車庫(上段右)と
備前池田家上屋敷の「池亭」を移築したという待合(下段右)、
左手に書院(下段左)と蔵(↓上段右端)がある。

だが泰山荘で最も注目すべき建物は、南斜面下にある茅葺きの「高風居」である。
高風居は、一畳敷と呼ばれる小さな書斎と6畳の茶室、3畳の水屋で構成されている。


この建物は、元は代々木上原にあったそうだが、泰山荘建設の際、
1936年(昭和11年)に三鷹に移築されたという。


一畳敷は、明治の探検家で北海道の命名者の松浦武四郎が
日本中の神社仏閣の古材部材を知人を通して集めまくり、
一畳の空間に集約させ、1886年(明治19年)に建てられた。

「鎌倉鶴岡八幡宮:竹庇の腕木」、「日蓮上人七色楼:枯木小棚の足」、
「静岡県清水市鉄舟寺高欄の擬宝珠:床の間釣柱」等々・・・、
古材の出自については『木片勧進』で検索すると詳しいサイトを閲覧できる。

 
天井には龍の絵が!


6畳の茶室は、一畳敷の為に徳川頼倫が建てたもので、
やはり歴史的建造物の古材を集めて作られている。

・学生食堂


建築ガイド本を見ると、かつてはヴォーリズ設計の学生食堂があったようだが、
実際に目にしたのは超モダンな建物だった。
朝からほとんど休憩せずに歩き続けたので、
LOGGYの歩行回路がかなり限界に近づいていた。
しばしこの場所で憩いのひと時を過ごす事にした。

・アナライムハウス



2000年にレーモンド設計事務所の設計で建てられた。
大学と同窓会の交流の場として使われている暖かみのある建物だ。
いつの間にか日が暮れてキャンパスはすっかり夜の闇に包まれ、
学生達が最後の盛り上がりをみせる中、我々の学祭建物巡りは静かに終了した。

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