赤門に辿り着いたLOGGY達は、南側に総合研究博物館を見つけ、早速行ってみる。
途中懐徳門という裏門近くに空襲で焼失した懐徳館という
旧前田家邸宅西洋館の遺構も残されていた。
博物館本館では常設展「キュラトリアル・グラフィティ」が開催中。
標本の維持管理・利活用等々を担う様々なキュレーター活動が
コーナー毎に表現(展示)されている。
LOGGYはとりわけ「標本を極める」コーナーの
古人骨頭骨名品展示に圧倒された。
発掘された先人の頭蓋骨がずらりと並ぶ様は、
異様な空間を形成している。(写真撮影禁止)
どれも研究史上最もキーとなった標本だそうで、
学術的には非常に価値があるものだが、
素人的には見た目のインパクトが実に強かった。
さて、本館以外にも伊藤国際学術研究センターという
別棟で特別展示「生きる形」が開催されていたのでそちらも見学。
モダンな建物の階段を降りると、広くて薄暗いスペースに
骨格標本や鶏の剥製が無言の叫びをあげていた。
その中には忠犬ハチ公の心臓や肺などの臓器標本もあった。
アフリカ象や牛の頭骨はFRPで成型され、光ファイバーで七色に発光。
こちらは「雄性に囲まれた女。」ヒトの形が命を表現する。
背景には人体に動物の頭骨を投影した作品も展示されている。
標本を素材としたアート作品の数々。
その形ができるまで創作者の脳内宇宙では
無限のアプローチが試みられたことだろう。
本館で受けた衝撃がストレートならば、
研究センターで受けた衝撃はかなりの変化球である。
・・・東京大学総合博物館、楽しませてもらった。