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彰ちゃんブログ2

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プリズムか?・・・やはりレンズの収差(改題)

2011年08月03日 | 天文関係
昨日アップしたブログ内容ですが、改めて鏡筒をシュミカセに換え同じようにテストしてみたところ、最近感じていた青ハロの原因はプリズムというより、その根元は屈折望遠鏡のレンズの収差だと分かりましたので以下内容を編集しました。レンズの色収差が正立プリズムやペンタプリズムのプリズム内での反射回数が多いことにより増長され青ハロが強く出るということです。
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先日ちょっとだけ晴れたので、大あわてで望遠鏡を出して少しだけ星を見て楽しみました。シーズンもそろそろ終わりかと土星などのんびり眺めてました。やっぱり癒されますね。

この頃、どうも気になっていることがあります。それは、手持ちの屈折望遠鏡で見る星像が以前に比べて明らかに色収差(青ハロ)が多いことです。以前はこんなはずではなかったと・・・。確かにまわりの方々の素晴らしい望遠鏡を見せてもらう機会が増え(TOA130やらアストロフィジックスやら)目が肥えてきたのもありますが、だからこそ自分の望遠鏡を見て明らかに以前とは違うという違和感があったのです。
この前の南公園でのプチ観望会で使ったブランカ130EDT試作品で見た土星でも感じました。星を見る会・星空の屋台でよく使っているKenkoSE80EDIIの星像もそうです。以前よりこの2本の鏡筒はけっこう当たり鏡筒だと自分では思えていて、シーイングが良ければ惑星もかなり細部まで見えていました。それがシーイングうんぬんの前に惑星像など明らかに縁に青ハロが目立つのです。以前と違ってどこかおかしい?と思っていたわけです。
そこで、今日は午後仕事のお休みをもらっていたので、外の景色を見ながら持っているアイピースやプリズム、ミラーを取っ替え引っ替えして、何が青ハロ増加の原因かを探りました。

気になっていたのはプリズムです。以前は31.7mmの普通の天頂プリズムや笠井さんとこの2インチ正立プリズム、Kenkoの2インチ天頂ミラーを使っていたのですが、しばらく前に笠井さんとこのDXペンタプリズムを購入し、ずっとこれを使うようになっていました。
プリズムやミラーを使うと裏像になるのがイヤで、以前2インチの正立プリズムを買ったわけです。これは100倍を越えるあたりからシャープさがなくなるという情報を得ていたので、あまり高倍率で使うことはありませんでした。
笠井さんのDXペンタプリズムは完全に倒立像で見られますので、違和感がありません。今後屈折ではずっと使い続けようと思っていました。

日中の遠方の電柱を目標にいろいろアイピースやプリズムを取り替えて分かったことは、高倍率だと2インチ正立プリズムとDXペンタプリズムが他のプリズムやミラーに比べ青ハロがかなり多くて気になりました。特に最近常用していたDXペンタプリズムが一番青ハロが大きかったです。セレストロンやボーグ、古いツアイスサイズのものまで引っ張り出して比較しました。最も青ハロが少なかったのは、以前よく使っていたKenkoの2インチ天頂ミラーでした。反射させているのですから、当然ですね。
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手持ちのいくつかの屈折鏡筒では同様の事があり、てっきりプリズムに問題があるのではないかと思ったのですが・・・。
よく考えてみると、青ハロの原因がプリズムではなくレンズの収差自体ではないかと思えてきました。何となく同じDXペンタプリズムを使っていても、確かシュミカセ鏡筒を使っているときには何も違和感を感じなかったからです。(今思い出してみればです。違和感がなかったので何も感じてませんでした)
今回、プリズムに問題があるのではないかと、手持ちのプリズムを比較してみたのですが、やはりプリズムによって微妙に違いがある物だと思いました。古いツアイスサイズのもの(ミザール、高橋、Kenko、五藤)まで引っ張り出して、10数個のプリズム、ミラーを比較してみたのですが、かなり古い五藤のものが良かったり、同じ正立プリズムでも2インチの直角の物よりアメリカンサイズの45度の物が青ハロが少なかったり、それぞれ微妙に違う物だと言うことがわかりました。レンズの性能を最大限に生かすという意味では、本当はプリズムなど使わず直視がいいのかも知れません。
比較するときには同じ鏡筒に同じアイピースを使い、かなり高倍率で行いました。いろいろ試してプリズムに問題ありかと思ったのですが、レンズ自体の収差ではないかと思えてきたのです。

反射系の望遠鏡だとプリズムを換えてもこの問題はなくなるはずです。プリズム自体に問題があるとすれば、反射系の鏡筒にプリズムをつけても同様に青ハロが発生するはずです。
そこで、日を改めてシュミカセにDXペンタプリズムをつけて試してみたのですが・・・・。
青ハロの発生は全くと言っていいほどありません。様々なプリズムやミラーをつけて試したのですが、青ハロ発生せずです。私の知識不足、経験不足、勘違いといったところでしょう。

これからは、使う鏡筒の種類によって使うプリズム、ミラーも換えようと思ったのでした。


追伸

それにしても、正立プリズムやDXペンタプリズムはレンズの収差を増長させると考えると、盛天のかすとりひじきさんのアストロフィジックスはやはり凄いです。氏もDXペンタプリズムをお使いですが、見せてもらったときに青ハロなど全く感じませんでしたから・・・・
恐るべしアストロフィジックス・・・

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1 コメント

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Unknown (彰ちゃん)
2011-08-04 06:43:39
自己レスですが、正立プリズムや笠井DXプリズムはプリズムないでの反射回数が多いですから、それだけ鏡筒の色収差のズレが倍増されて出るのだろうと思います。また、天頂ミラーが青ハロ一番少なかったのは、ミラーだから当たり前ですかね。反射望遠鏡と同じでミラーで反射ですから、色ズレは起こりませんよね。

これまでは、プリズムの方がいいと思ってましたが、高性能な天頂ミラーでも入手しようかと思ってしまいます。一番は直視だと思いますが、かなり覗きづらくなりますからねぇ。
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