『昭和天皇「不向きな性格」』2017年 07月 20日 ロイター
若き日の昭和天皇は「性格的に天皇を務めるのに向いていなかった」。1989年1月7日の昭和天皇死去の約2週間後、英国のジョン・ホワイトヘッド駐日大使(当時、故人)がこうした内容の報告書を作成していたことが、20日に英公文書館が機密解除した公文書で分かった。
報告書は1月23日付でサッチャー政権のハウ外相(同)宛て。天皇の来歴や太平洋戦争などへの関与、戦後に果たした役割を11ページにわたって記していた。
ホワイトヘッド氏は55年に外務省に入り、86~92年に大使を務めたのを含めて日本に4回駐在し、計17年間を過ごした。
【ロンドン共同】
菅野完 @noiehoie
笠原和夫って「仁義なき戦い」みたらわかるように、天才的に日本語を操る人だけど、回顧録の類いも最高に面白い。
なかでも一番面白いのは笠原和夫の、『大日本帝国』で「右翼の黛敏郎に『非常によく出来た左翼宣伝映画』と言われ左翼の山本薩夫には『非常にうまく作られた右翼映画』と言われた」って一文w
『昭和天皇の戦争責任(1945年の敗戦責任)』
広島でのヤクザ抗争(広島戦争)を描いた映画『仁義なき戦い』で有名な脚本家の笠原和夫ですが、誰よりも昭和天皇の戦争責任に拘っていた。ところが、その笠原和夫の集大成ともいえる東映映画の『大日本帝国』(1982年 昭和57年)ですが、右から見れば『非常によく出来た左翼宣伝映画』で、左からなら『非常にうまく作られた右翼映画』に見えるらしい。
昭和天皇の『戦争責任』ですが、これは、エッシャーが描いたトリック・アートに似ていて、まさに良くできた『騙し絵』と同じ構造なのである。
昭和天皇の戦争責任(1945年の敗戦責任)ですが、これは日本では珍しい制服組の反乱(1936年(昭和11年)2月26日の『二・二六事件』)を抜きにして語れない。ところが一体不可分に密接に関連していることが分かっている『二・二六事件』と天皇の敗戦責任の両者がそれぞれ日本の高度なタブーに抵触するので、絶対に同時に論じられない。
★注、
東京裁判では絞首刑に処された東条英機は『開戦責任』を問われたが、これは第一次世界大戦後に大日本帝国を含む世界の列強諸国が結んだパリ不戦条約違反を根拠としている。
戦争を一律に禁じている1928年のパリ不戦条約では『すべての戦争は違法』だったので本来なら戦争は絶対に出来ない。
ところが、当時の日本は『自衛の戦争は不戦条約でも禁止されていない国家の基本的権利だ』との屁理屈(抜け道)で1941年12月8日マレー半島やパールハーバーを奇襲攻撃した。
ところがである。太平洋戦争開戦時の大日本帝国のこの屁理屈(抜け道)とは今の憲法9条の日本国の『自衛隊』(そもそも国家には自衛権がある)との言い分と寸分違わない『瓜二つ』の詭弁であった。
東京裁判で下された死刑の判決文には、確かに『開戦責任』云々と書いてある。ところが、なんとも怖ろしい話ですが、実は戦争とは選挙や競技スポーツと同じで『勝ったものが正しい』(負けたものが悪い)との野蛮で単純明確なルールや価値観で動いていた。
もしも大日本帝国が勝っていれば180度『善悪』の価値観も正反対になっていて、東条英機は世界的な国家英雄として東京の一番目立つ場所に巨大な像動が立っている。逆にアメリカ合衆国のルーズベルト(トルーマン)はA級戦犯として絞首刑に処されて今頃は世界の大悪人との評判が定着していた。
東条(日本)が問われたのは決して『開戦責任』ではない。(常識ある有識者は誰も言わないが)もっと怖ろしい『敗戦責任』だったのである。
孫崎 享 @magosaki_ukeru · 8月9日
戦前の右翼中「ゾルレン(あるべし)の天皇」と「ザイン(ある)の天皇」がある。ゾルレンの天皇を守るためザインの天皇を殺していいという考え方が出た」(鈴木邦男氏)。熱河作戦時、軍脅す。今その考えが日本会議、安倍首相の周辺に存在
と外務省国際情報局長や防衛大学校教官などを歴任した孫崎 享が、ツイッターで警告しています。
なんとも怖い話ですが、今の『天皇制』にとっての最大の危険は天皇制に反対する左翼の存在ではなく、間違いなく安倍晋三などの右翼ですよ。表面的には天皇制を支持しているふりをしているが、中身が逆さま。
これ等の右翼思想にとっては『大義』として、『ゾルレン(あるべし)の天皇』を守るために、今上天皇の『弑逆』も有り得るのですから無茶苦茶である。脳内の仮想空間(バーチャル)と、現実(リアル)との混同で大混乱しているのですが、旧日本軍のようにリアルに優先するバーチャルでは必ず破滅が約束されている。
山崎 雅弘 @mas__yamazaki
「現実は主観の力で望ましい形状に変えられる」という主観信仰の世界に生きる安倍政権の中でも、安倍晋三氏と稲田朋美氏の主観傾倒ぶりは突出している。
稲田氏は国会答弁でも記者会見でも心ここにあらずという風情で、目の前の現実と全然対峙していないのが異様だと思う。当事者意識というものがない。
( 普通は自分の主観と客観的事実とが一致せず対立した場合、常に客観的事実を優先するしか対処の方法が無い。科学や現実を無視しても客観的事実は微動だにしないので基本的に生き残れない。
その普遍的な常識の逆を平然と行っている稲田朋美とか安倍晋三とは、一言で説明すると現実政治では無くカルト宗教とか脳内妄想、幻覚の類だった)
今の日本の政治中枢を牛耳る日本会議ですが、第一人者である菅野完によると日本会議の本質は『政治組織』ではなくて、危険なヤクザとカルトの摩訶不思議なキメラであると喝破している。
『21世紀の「国柱会」としての日本会議』
★注、
自衛隊の治安出動を求めて割腹自殺した三島由紀夫と同じで『純粋培養された毒キノコ』の稲田朋美ですが、大日本帝国の八紘一宇の言葉の生みの親で日蓮系の新興宗教のかたちの右翼国粋主義団体『国柱会』の田中智学の極右思想に密接に繫がっている破壊的カルトらしい。右翼政治家としての顔よりもカルト宗教の方が本質だったのである。(日本敗戦以前の国柱会は『雨にも負けす』の宮沢賢治や満州事変を引きおこした石原莞爾など幅広い有力信者を獲得していた)
『1936年(昭和11年)2月26日「二・二六事件」から81年ぶりの平成の平和な226事件が発生か、?!?』
『隠蔽を否定すればするほど、余計に関与した証拠が次々現れ立ち往生する稲田朋美防衛大臣』
菅野完さんがリツイート
これ、とにかく真実が重要。もし陸自が組織防衛のために捏造情報を流しているとすれば、稲田大臣がこの件で辞めないのは正しいし、リークした人間は粛清すべきで、それこそが文民統制なわけです。真実を明らかにするために、全ての関連文書を公表し、国会で関係者の証人喚問を行なって徹底究明すべき。
菅野完 @noiehoie
さすがやな。それ言えるかどうかが重要。
菅野完 @noiehoie · 7月20日
軍人の内部告発ってのは、慎重に扱わないといかんのです。
その意味では、武官は、文官公務員や一般国民とは別です。
それが「軍隊」ってもんです。
菅野完 @noiehoie · 7月19日
稲田に関して「安倍晋三の任命責任」を問うのなら、防衛大臣に据えたことちゃうぞ。
椿原の娘やからって理由で保守界隈で売り出して、百人斬り訴訟とかで調子乗ってるだけで、百戦百敗のサンシタ弁護士でしかない稲田朋美を「政界にこないか?」とスカウトしたっていう任命責任やぞ。
菅野完 @noiehoie · 7月19日
稲田はこれまで「保守のプリンセス」とか言われて自他共に認めるタカ派やったのに、防衛大臣に座らせてみたら、ガバナンスはできんわ、制服組から嫌われるわ、歴代最悪の防衛大臣やったって、もう、ブラックジョークにもならんほどメチャクチャやね。
菅野完 @noiehoie · 7月19日
これは決して「防衛省日報隠し問題が小さい問題だ」と言っているんではない。「安倍政権によるモラルハザード」の象徴として、日報隠しは、加計や森友なんかより悪質で深刻。
そやけども、「これはモラルハザードなんですよ」という説明をするのには加計と森友の方が向いてると言う話。
“身内”から不満が噴出(C)共同通信社
『反乱官僚が“稲田潰し”開始 隠蔽容認報道は省内リーク濃厚』2017年7月21日 日刊ゲンダイ
「日報廃棄」問題で大揺れの稲田朋美防衛相(58)。隠蔽了承との『情報の出元』は自衛隊の上層部だとみられている。
現場をバカにし、勝手なことをやってきた稲田大臣に対し、自衛隊幹部はカンカン。怒りを募らせた制服組は、稲田朋美防衛相を辞任に追い込むつもりだ。
自衛隊内での稲田大臣の嫌われ方は相当なものだ。
「政策についてロクな知識がないのに、制服組を見下すような態度を取り、いつも高圧的に命令する。皆、『なんだ、あいつは』『やってられねぇ』と怒りを募らせていました。8月3日の内閣改造で外されるのは確実だから、放っておいても稲田大臣はいなくなります。でも『このまま“円満退社”させたくない』と多くの自衛隊幹部が腹の中で思っている。と同時に、安倍首相に重用されているだけに、万が一の留任の可能性を潰すために、関係者が内情をリークしたとみられています」
稲田大臣は昨年末に先輩の森本敏元防衛相ら3人いた参与を全員クビにし、『言うことを聞かないから私が辞めさせたのよ』と手柄話にしていた。
■トドメは“ランチミーティング”
トドメは九州北部豪雨で救助活動中、約1時間も防衛省を不在にし、ルンルン気分で支援者との“ランチミーティング”では、怒りを通り越して呆れ返った自衛隊員も多かった。
共同通信スクープ「稲田氏、PKO日報の隠蔽を了承」は19日未明。稲田大臣が否定すると、7時間後の19日朝に「緊急会議の2日前にも電子データ保管の事実を大臣に報告」と間髪入れずに第2弾を報じている。
現場が次々にリークしたのは間違いない。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は、
「今回の報道は、自衛官の実情を把握していない稲田大臣に不満を募らせた防衛官僚のリークの可能性があります。私もかつて通信社で働いていた経験があるので、共同通信が“フィクション”の記事を書くとは思えません。確たる情報源があっての報道でしょう。稲田大臣が辞任しない限り、同様のリークが続くこともあり得る。稲田大臣は、事細かに部下の報告をチェックしていたといいますから、『報告は受けていない』という説明はにわかには信じられません。しっかりと検証する必要があります」
加計学園問題で内部から続々「証拠文書」が流出した『文科省の春』が防衛省に飛び火した格好である。
7月21日 日刊ゲンダイ(抜粋)
田中義一は昭和天皇に叱責されました。一方、安倍や稲田はアメリカや日本の官僚などに叱責されているように見受けられます。日本の政治過程で自浄できないところが、戦前の田中義一の時代から改善されていません。議会制民主主義の機能不全現象ですね。非常に残念なことです。(私説にすぎません。)