東京藝術大学大学美術館に『パリへ―洋画家たち百年の夢~黒田清輝、藤島武二、藤田嗣治から現代まで~』と『新入生歓迎・春の名品選』を見に行ってきた。ともに6月10日まで。
『春の名品展』はあまり有名でない作者の作品が並べられているだけど、とくにどうと言うものでは。『パリへ』はまあまあ。ただ、会場の配置がよくなかったり、客層が悪かったり(Bunkamuraの有閑マダムたちは、まだだいぶマシということが分かった)で、落ち着いて鑑賞できるような美術展ではない。日本の洋画の歴史を紹介するという催しで、日本に独特の「洋画」というジャンルを根付かせる努力の大変さなどが紹介されて面白かった。なんでも、裸体画など描いたものなら警察がすっとんでくる時代で、政治家の息子の画家に裸体画を描かせて警察の文句を防ぎ、日本人の裸体画への抵抗感を減らしていったらしい。
個人的には、黒田清輝の、草原で少女が裸で寝転がっているがごとき絵が好み。というか、僕は風景画とか静物画の方が好きで、人物がは苦手なのだが、黒田清輝はいいね。僕が日本人画家で一番好きな人だと認定。平均的な絵のクオリティは、それほど高くなかったように思うが、黒田清輝の絵を観ただけでも、言った甲斐があった。
あとこの美術館の建物内に東京芸大のカフェテリアがあるのだが、そこでカレー300円なりを食べたら…まずかった。今度からはいかない。
『春の名品展』はあまり有名でない作者の作品が並べられているだけど、とくにどうと言うものでは。『パリへ』はまあまあ。ただ、会場の配置がよくなかったり、客層が悪かったり(Bunkamuraの有閑マダムたちは、まだだいぶマシということが分かった)で、落ち着いて鑑賞できるような美術展ではない。日本の洋画の歴史を紹介するという催しで、日本に独特の「洋画」というジャンルを根付かせる努力の大変さなどが紹介されて面白かった。なんでも、裸体画など描いたものなら警察がすっとんでくる時代で、政治家の息子の画家に裸体画を描かせて警察の文句を防ぎ、日本人の裸体画への抵抗感を減らしていったらしい。
個人的には、黒田清輝の、草原で少女が裸で寝転がっているがごとき絵が好み。というか、僕は風景画とか静物画の方が好きで、人物がは苦手なのだが、黒田清輝はいいね。僕が日本人画家で一番好きな人だと認定。平均的な絵のクオリティは、それほど高くなかったように思うが、黒田清輝の絵を観ただけでも、言った甲斐があった。
あとこの美術館の建物内に東京芸大のカフェテリアがあるのだが、そこでカレー300円なりを食べたら…まずかった。今度からはいかない。