goo blog サービス終了のお知らせ 

哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

今週の『アイドルマスターXenoglossia』

2007-07-09 | アニメ
 トゥリアビータではエピメテウス・シリーズの量産が進められ、モンデンキンドではユニゾン・ユニット(だっけ?)の開発が進められている。で、iDOLが5体そろうと何かが起こるらしい(まあよくある話だ)。でもよく考えてみると、ユニゾン・ユニットが必要なのは、エピメテウスを量産してパイロットが必要になってくるトゥリアビータの方ではないのかな。やはりモンデンキンド本社あたりが統括していて、モンデンキンド・ジャパンでテストされたユニゾン・ユニットをトゥリアビータに横流しするつもりではないのか。ところで、無人のエピメテウス・シリーズが量産されるとしたら、最終回あたりでは、iDOLの心を信じる五人が結束してiDOL戦隊(!)を作り、心を持たないエピメテウス・シリーズと戦うみたいな、劇場版『エヴァ』みたいな話もありうるかなと。ユニゾン・ユニットって『エヴァ』のダミーシステムのパクリだし。
 ところで、今回ジョセフ課長がユニゾン・ユニットのことは知らなくて、あずさは知っていたという場面があったが、今までそれなりにクセものぽかった課長は、どれほど本当のことを知っているのかなあと思った。あずさがiDOLに乗れなくなった事故は実はユニゾン・ユニット絡みで、しかもそれはモンデンキンド・ジャパンとトゥリアビータが分裂した原因になっており、事件の当事者であるあずさはそのことを知っているために本当のことを知っているが、後からきた課長はもっともらしい嘘の理由しか教られていないというところだろうか。もし、モンデンキンド・ジャパンとトゥリアビータが分裂した理由が(喧嘩別れにせよ、開発上の理由にせよ)、エピメテウス・シリーズとユニゾン・ユニットにあるとしたら、iDOLは集めると何かあるらしいし、エピメテウス・シリーズによる「せかいせーふく」やら「人類の統治」が目的なのかもしれない。まさか、人類補完計画なんかはやらないだろうし。

 そういえば、今回は伊織とネーブラの話だった。どうもこのところ、話の裏読みの方が楽しい。伊織ちゃんツンデコに続いて、かなりのロマンチストみたいですな。春香たちには、ネーブラと出会った「記念日」のことを伏せているのに、作戦中に司令室全体に聞こえているにも関わらず絶叫している。あそこまで、セリフで言わせちゃうというのは、脚本技術的にどうなんだろう? それにEVAの資格をもっていない人が、宇宙であれだけ動けるのかなあとは疑問に思った。アイドルマスターたちは一応それなりの頻度でアイドルに乗って宇宙に出てはいるので無重力状態に対するある程度の慣れはあるだろうが、やはりEVA(何の略かは忘れたが、要するに宇宙空間で宇宙服を着てやる活動とか)は難しいのではないか。伊織がバーを殴りつけたのだって、その後かなりの勢いで反対方向に流されてしまうし。

 ところで今回、雪歩が何か怪しい顔をして、それで最後のバーが押し込まれたわけだが、雪歩のおかげでヌービアムが助かったということだろうか。ひょっとして、ユニゾン・ユニットがうまくいかなかったのは、トゥリアビータの工作が原因だったが、情にほだされた雪歩が工作を解除してしまったとか。だとしたら、雪歩はトゥリアビータの工作員だったが、春香たちとの付き合いの中で情にほだされ、やがてトゥリアビータを裏切り、モンデンキンド・ジャパン側につき、千早も説得して引き入れたりするというのもありか。それと、今回不測の事態にかなりあわてていた朔響はヘタレ決定。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の新アニメその3『さよなら 絶望先生』

2007-07-08 | アニメ
 『さよなら 絶望先生』は原作マンガを読んだことはないのだが。とりあえずスタッフが『ぱにぽにだっしゅ!』とほとんど同じで、新房昭之監督やシリーズ構成・脚本が金巻兼一氏なので面白くはなるだろう。ノリや演出も似ているし。ただ、『ぱにぽにだっしゅ』ほどはっちゃけたことは作品の性質上やらないだろうし、むしろ大正ぽいテイストとか、様式美に傾けているような気がする。黒板ネタとか静止画の活用とか、野中藍などの声優の移行など『ぱにぽに』ぽいところは多々あるが。あと、作中修正などで登場するスキンヘッド×眼鏡×ヒゲの濃い人物は、漫画家の名物アシスタントらしい。正直、新房監督本人かと思って、うろたえた。

 まあ、今クールにはじまったアニメの中ではこれが本命かなあ、と。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の新アニメその2『スカイガールズ』

2007-07-06 | アニメ
 OVAとかもあったらしいが、全くといって知らない作品。選ばれた女の子が、飛行形態にも変形するパワードスーツみたいにのって、宇宙からの侵略者と戦う話…って『陸上防衛隊まおちゃん』とほとんどシチュエーションが変わらないし。

 そんなありがちな作品で、特徴的なのは、ヒロインたちがメカっ娘的衣装、つまり水着みたいなスーツの上にメカをかぶるという衣装の、まあ一種のエロチシズムなんだろうな。『スパロボ』とか好きなわりには、あまりよく分からない感性であるが。

 初回は、ヒロインたちが選ばれるエピソードだけで、あまりどうこうというものではなかったが、クオリティは高そうだし、監督は『極上生徒会』とかの岩崎良明氏だし、面白くなるのかもしれない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『スーパーロボット大戦OGs(オリジナルジェネレーションズ)』「今度はレフィーナ艦長」

2007-07-05 | アニメ
 他に書くこともないので、「OG1」編の15話くらいまで進んだ『スパロボOGs』のこととか書いてみる。
 まあ、なんといってもレフィーナ艦長である。GBA版でもその気はだいぶあったが、今回さらに萌えキャラ化している。年齢は19歳だから、美少女艦長と呼べないこともない。

 この美少女艦長という萌えジャンルは、『機動戦艦ナデシコ』のミスマル・ユリカに始まり、ホシノ・ルリに引き継がれ、今では『フルメタル・パニック!』のテレサ・テスタロッサとしてパクられ、『スパロボ』では我らがレフィーナ・エンフィールドとなるわけだが、なんだか妙に人気のあるジャンルである。他にはほとんど例がないのに、ルリとテッサだけで、盤石のジャンルとなっている感がある。美少女艦長に共通しているのは、天才級の頭の回転の速さと天然ボケなところである。何でそれが受けるかということについては、重圧に苦しむ可愛い女の子を助けてあげたい、とか、がんばっている女の子を愛でたい(同じか)とか、まあいくらでも説明のしようはあるので、逆にあまり興味はない。ただ、この美少女艦長というジャンル、そのギャップのせいか(そういえば、『フルメタ』でかなめがテッサが艦長だと言われて信じないシーンがあった)妙に、萌えキャラとして描きやすいのではないかという気はしている。今や、自衛隊だろうと冷蔵庫だろうと、なんでも萌えキャラにできるだけのキャパシティがオタク領域にはあるにも関わらずである。

 そんなレフィーナ艦長であるが、終了メッセージでネグリジェ姿を見ることが出来る。まあそれもどうでもいいのだが、一緒にライオンのぬいぐるみをつれている。これはレフィーナ→岩男潤子→大道寺知世→カードキャプターさくら→ケロちゃん(これもライオンかは微妙だが)というネタなのだろうか。レフィーナ→岩男潤子→日暮あかね(『舞-HiME』)→ハリーだと、ハリーはトラだしなあ。まあやはりどうでもいいわけである。

 どうも『スパロボ』に登場する女性は、パイロットスーツの代わりにゴスロリ・ファッションをさせられたり、見ようによっては極度のセクハラを被っているわけだが、レフィーナ艦長はその最前線にいるといっても過言ではない。そんなレフィーナ艦長には、美少女艦長ジャンルの端っことして、がんばっていただきたいわけである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の新アニメその1『School Days(スクールデイズ)』

2007-07-04 | アニメ
 美少女ゲームのアニメ化などは、『Fate/stay night』や『Air』ほどのビックタイトルでもない限り、『この青空に約束を―』のように作画崩れしてなんぼ、という具合だが、『スクールデイズ』のアニメ化は比較的クオリティが高かった。まあ、もともとアニメのノウハウを使ったゲームで、ゲーム版の作画監督がアニメ版の作画監督も務めているので、クオリティが下がったらどうしようにもないわけである。そもそもなぜ『スクールデイズ』がアニメ化されるのかという疑問もあるものの、一応2005年に二番目に売れた美少女ゲームらしいので、そういうものなのだろう。しかし、あの色情狂い的シナリオと、恐怖のバッドエンドをどう再現するのか/しないのかというのは気になるところ。ゲームこそ、ほとんどアニメの形式になっているが、これほどアニメ化しづらい美少女ゲームもないと思うのだが。

 というわけで、作画のクオリティは、多少ゲームの画をそのままもってきたのではないかというものもあったが、比較的良好。妙にスカートのすそに気合いが入っているし。それにシナリオも、原作ゲーム第一話のとんとん拍子の展開が再現されているし、こちらも良い感じ。『スクールデイズ』の名にふさわしいさわやかな雰囲気だ(もっとも誠はすでにダメっぷりを露呈させはじめているが)(それが、ああ、まさかあんなことになるとは)。というわけで、この話をどう料理していくかなど気になるところ。早くも刹那を含め、誠の争奪バトルロワイヤルが密かに始まっているようだし。

 ところで原作ゲームについてちょっと書いておくと、バグやパッチのことはさておいて、『スクールデイズ』はかなりのネタゲームだったのではないかと思うのですよ。誠のダメっぷりとか、ヒロインたちの壊れっぷりとか、言ってみればスタッフが狙ってダメな話を作っていた感じがある。ほぼアニメという形式がどれほど訴求したかはよくわからないが、確かに美少女ゲーム好きにこのダメな話が受けたのは確かなのである。とりあえず、受けたもの勝ちというわけだ。結局何が言いたいかというと、このゲームがアニメ化されたのは、よく分からんという話なのだが。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終回の『sola』と『らき☆すた』

2007-07-03 | アニメ
『sola』第13話「ソラ」
 ……弟が家に一台しかないテレビで、芸能人のドラマ対抗ボーリングなぞを見ていたせいで、前半が見られなかった(泣)。無料のインターネット配信があるとはいえ、数週間遅れるしなあ。
 しかし、後半から見る限りでも前半で何が起こったのかは十分に類推可能。要は、茉莉が自死して剣に命を宿すことで蒼乃を人間に戻し、蒼乃が夜禍としての力を失ったことで依人も消えてしまったと。そして、心の平穏を手に入れた蒼乃など、残された人々は健やかに暮らし、かすかに依人と茉莉の気配を残しつつ終わりと。こう見ると、主人公やヒロインが刺したり刺されたりという展開はあったが、最終回は割と普通の話だった。真名の「空、好きだ、大好きだぞー」はよくわからんが(そういえば、京アニ版の『Air』も最後にやたらと壮大なセリフを言っていた。やっぱり、『sola』は空とか伝奇モチーフとか、久弥直樹版『Air』という理解でいいのかな)。まあでも、今期やっていた中では、一番切ない、心に残った良いアニメだったのではないかと思う。そして、『colorless wind』をOPにもってこれたのが、最大の勝因ではないかと思うのだが。

『らき☆すた』第13話「おいしい日」
 もう『らき☆すた』の日常のぐだぐだしたシーンとかはいいわけである。ただ一つ、今回はどんなネタがあるかと。で、今回もアニメ店長が登場したわけだが、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュのギアスのパロディが。しかしこのシーン、聞き逃しただけかもしれないがシチュエーション的に最適な「全力!」の一言がなかったような。それに、そもそもあそこまでやって権利問題とか大丈夫なのだろうか。サンライズがクレームを出したとしても、オタクが心の狭さに非難を浴びせるだろうから、クレームを出す方がリスキーかもしれないが。
 それに今回、EDが白石みのるの白石みのるによる白石みのるのための(読みにくいな)歌と映像(実写で海岸の岩場で、たまたまそこにいたカップル(テロップを信じればということだが、たぶんそうなのだろう)だが、あれはどうなんだろう? フィギュア化計画も白石みのるがトップらしいが、本当に作るのか、そして買うのか? 妙に白石みのるがブレイク中なのである。一方、人気が出ているかとおもったつかさは、案外そうでもない。『らき☆すた』のほとんどはネタで出来ている。
 ところで、僕は『らき☆すた』はどこまでメディア・ミックスやキャラクターグッズ販売をやっちゃえるか/やっちゃっていいかを調べる実験作ではないかと思っているのだがどうだろう。言ってみれば、どれだけ下らない作品でも、売り方次第でどこまでいけるかと。インターネット・ラジオの『らっきー☆ちゃんねる』も、声優ではなくあくまでキャラクターとしての小神あきらと白石みのるがトークしているという建前だし、何かと異質な作品なのだ。それで今のところみんなかなりノっていて、おそらく企画段階では人気が出るとは思われてなかっただろう白石みのるが大人気である。どこまで行くのからき☆すた。どこまで引っ張るのからき☆すた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先週の『アイドルマスターXenoglossia』と『瀬戸の花嫁』

2007-07-02 | アニメ
『アイドルマスターXenoglossia』第13話「501号室」
今週の一言:雪歩「弥生さん、危機迫っていますねえ」
 …前回予想はしたけど、これだけあっさり真がトゥリアビータに寝返ってしまうとは…。七年間も一人で地球の平和を守っていたのに(やや拡大解釈)、かわいそう。真が今のようになったのは、ほとんどあずさのせいだし、あまりねぎらってくれてもいなかったようだし。
 一方、朔響がモンデンキンドジャパンに赴任してきて、裏でいろいろと動いている様子。あずさが真をアイドルマスターから外す宣告をするのが、あまりに冷たかったので、逆に、あずさやモンデンキンドジャパンも、より大きな意思に操られているような感じがする。やっぱり、モンデンキンドジャパンとトゥリアビータの戦闘には、iDOLの取り合い以上の目的があって、それを裏から操っているのがモンデンキンド本部、といったところだろうか。だとしたらその目的は、月か地球の環境の復活(しかもモンデンキンドが世界を制す)といったところかな。あるいは、裏をかいて(?)、また近づいてきた媛星から世界を救うとか。アイドルマスターは形をかえたHimeだった!(笑)。
 しかし、あの状況で真を見舞いにいける春香の神経はすごい。それに「私たち人間で言ったら16歳なんだよ!」(!)とはどんなセリフだ。意味深にも聞こえるし、脚本家が思いついてしまいどうしても入れたくなってしまったギャグかもしれない。しかし、人間じゃなかったら、何だ? 妖精(Xenoglossia)か? だとすれば、かっこいいだけで、今まで居場所のなかったタイトルに意味が見つかるのだが。
 あと、自暴自棄になった真がトゥリアビータにいくが、あずさやモンデンキンドジャパンの上層部はこの展開を読めていた(仕組んだ)ようだし、謎の悪の秘密吉(笑)を真が一人で見つけられたわけがないし、雪歩が手引きしたか。もしかしたら、モンデンキンドは真がアイドルマスターへの適正化手術を受けさせるためにトゥリアビータに送ったか、エピメテウスのマスターにでもするために送ったか。どうも、深読みのしやすい話だった。

『瀬戸の花嫁』第13話「ある愛の詩」
 …そんじょそこらの最終回よりもテンションの高い、そしてOPとか最終回ぽい構成。燦とルナのCDの売り上げで、2クールのEDを歌う声優が変わるという話がなければ、完全に最終回と勘違いしていたな。しかも、前半は『オペラ座の怪人』(最近のロックバージョン)、後半は『仁義なき戦い』のオマージュですか。『らき☆すた』のアニメのパロディよりもよっぽどパワーがあるな。せっかく燦とルナが張り切って歌い出したのに、あっさりと切ってしまうセンスとか素敵。それと、普通はああいう結婚式への殴り込みって、男がやるものだが、ヒロインがやるところは最近の風潮か。いやあ今回もテンション高かった。
 ところで、気になったので監督の岸誠二氏をWikipediaで調べてみたら、これまでの業績自体はあまりぱっとしない。しかも紹介に「ドタバタギャグコメディを得意とするが滑ることもある。」と余計なお世話みたいな一言が(笑)。前回の監督作が『ギャラクシーエンジェる~ん』だったらしいが、こちらはパっとしなかったなあ。岸氏の大ブレイクあるいは大ハッスルの影にはなにがあったのだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高坂希太郎『茄子 アンダルシアの夏』

2007-06-30 | アニメ
 BSでやっていた『茄子 アンダルシアの夏』を見た。これは、ペペという自転車レーサーが生まれ故郷でのレースに参加するのだが、その日はかつて自分の彼女だった人が、自分の兄と結婚式を挙げる日で、その結婚会場の脇を通ったりしながらレースをするという話。三角関係とか、スピードの出る乗り物に夢をかける感じとか『マクロスプラス』に近い感じをちょっと感じた。基本的な構成は、ペペが自転車レースしている様子を中継的に描くのと、結婚式とかにからんだエピソードを交互に出すというもの。あと、自転車レース独特の雰囲気とか戦術とかスポンサーとの関係とか、普通のスポーツ中継では描かれないようなところのディテールが面白かった。

 アニメ全体の感じはジブリ。良くも悪くもジブリ。とにかくジブリ。デザインの趣味とか、セリフ回しのセンスとか、演出の雰囲気とか、ジブリである。が、あとでWikipediaで調べたら、制作はマッドハウスなのだが、監督の高坂希太郎氏が宮崎駿監督の一番弟子なので、ジブリ・テイストが色濃くでたようである。しかし、徹頭徹尾ジブリ・テイストで通すかと思いきや、ゴール直前でレーサーがラストスパートしている壮絶なシーンでは、画が劇画調になり、ジブリ・テイストを食い破っていたので、驚いた。僕のジブリアニメに対する不満が、画面が健全すぎることだっただけに、ジブリから出てジブリを破った高坂監督に希望みたいなものを感じる。まあ、宮崎駿監督がいなくなったジブリがどうなるかは知らんが。

 ただ最後に一つ、苦言を呈すのは、主人公やヒロインをタレントが演じていて、とてつもなくヘタなこと。本職の声優で、良い人いなかったのかなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の『Saint October』と『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』

2007-06-30 | アニメ
『Saint October』第26話「ロリ決着!めくるめくあなたと超運命!」
 『Saint October』も最終回。まあ、普通の最終回。深夜26時15分のアニメにしては、ヒロインたちのキャラデザがゴスロリっぽいという以外、日曜の朝10時にやっていても不思議ではないくらい、というかそっちのほうがいいようなアニメだった。どうせ深夜にやるなら、もうちょっとネタっぽいアニメにしてもよかったんじゃないかなあと思う。まあ、OPテーマの宣伝で、ヒロインの声優三人がコスプレして踊っているとかあったが。『ときめきメモリアル OnlyLove』といい、最近のコナミのアニメは、ちょっとつっこみ具合が足りないなあ。まあ、作画はくずれなかったし、悪いアニメではなかった。

『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』第13話「命の理由」
 前回までの一大イベントが終わって、今回は機動六課が設立された理由とか、的組織側の人の事情とかの状況説明で仕切り直しの感。またそろそろスバルやティアナがなのは、フェイト、はやてに主役を返上してきた感じ。どうも、レリックをめぐる敵組織との抗争よりも、不安定な機動六課が時空管理局のなかで陸軍とかから嫌われ、組織として切り崩されていく展開とかが面白そうだ。けど、陸軍大佐(?)の秘書を見ると敵組織のスパイっぽいし、やっぱりお互い訳あり同士の組織の全面抗争になっていくのだろうか。戦闘キャラ多いし。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終話の『DEATH NOTE』と『この青空に約束を―~ようこそつぐみ寮~』

2007-06-27 | アニメ
 なんか、温暖化で崩れてしまった気候よりも、アニメシリーズの終わりで季節の変化を感じるこの頃。好きなアニメが終わってしまうと寂寥感を感じるが、ある意味もともとの季節の変化の切なさと似ているような気がする。

『DEATH NOTE』第37話「新世界」
 3クールという変則編成だった『DEATH NOTE』だが、僕は結局半分くらいのエピソードしか見ていない。アニメの出来は良いのだけれど、ああいう頭脳戦を描くのは小説とかマンガとか紙媒体の方が適していると思うので、『ぱにぽにだっしゅ』(かなり極端な例だが)のようにアニメにするうまみが大きいものはともかく、そこまでアニメで見ようとは思わないのだ。
 で最終回だが、月=キラが死んだ後の世界が描かれなかったりと、少なからず原作からの改編が見られたが、ものすごい気合い。宮野真守は『エルカザド』のL.A.で培ったような、怪しくも激しい演技を見せる。結果的には良いキャスティングだったのだろう。また、月が倉庫で死なず、傷だらけで逃走しながら過去の自分の幻影を見たり、廃屋でのたれ死んだりという映像が美しく、夜神月という人物の実存を感じさせるできばえだった。街の中を参考書か何かを読みながら歩いている高校生の月を見ると、退屈で孤独で不毛な社会や人生のなかで、生きる実感が得られなかったんでないかなあとか思う。そこに、ヘタにデスノートという超越的な能力を得てしまったためにあれだけの暴走をしてしまった。デスノートのない夜神月は、能力こそすごかったものの、案外凡庸な人間だったのではないかなあと思う。まあ、こういう価値判断については、原作者二人は特にテーマを持たせていなかったようだし、アニメスタッフが何かしらの意味を込めたかもしれない演出にしても、その解釈というのは、見る人誰もに開かれているのだろう。いやあお疲れ様です。

『この青空に約束を―ようこそつぐみ寮へ~』第13話「約束の日」
 決して出来のいいアニメではなかった『つぐみ寮へ』だが、原作のゲタのおかげでちょっと感慨深かった。まあ、今更凜奈の石の話かよとは突っ込んだが。中学の航が奈緒子に積極的にアタック(なんか言い回しが古いな)していたのは、海巳とうまくいかなかったからなのに、昔の航と海巳の重要エピソードいくつかあるはずなのだが、みんなすっぽり抜けているせいで物語の底が浅く、スタッフは原作をちゃんと理解しているのかと、怪しんだものだが。まあこの辺はリアルに予算の問題だと思うが、もうちょっとなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の『sola』と『らき☆すた』

2007-06-26 | アニメ
『sola』第12話「ユウメイノサカイ」
 さすが、花田十輝脚本と松尾衝絵コンテ、迫力のある回だった。蒼乃さんのもはやなんでもあり紙業に、身体能力に優れる(ように見える)茉莉が食いついている。ほとんどバトル。ついにヒロイン同士が刺したり刺されたりの対決をし、ついに茉莉は自分を刺す。いやほんとに、刺したり刺されたりのアニメだ。まあ、あんまりテンションが上がりすぎて、中原麻衣嬢は、蒼乃のキャラを越えて、素に近いように思えたが。
 もともと夜禍だったのは茉莉で、蒼乃は生け贄だったとのこと。心配して見に来た依人とともに三人は仲良くなるが、依人は洪水に巻き込まれてしまう。蒼乃も依人の後を追おうとするが、寂しいのが辛くなった茉莉により、夜禍人として永遠の命を与えられる。そして、依人がいなくなって寂しい蒼乃は得意の紙業で偽依人を作る。ただし、この偽依人のくだりや話の流れを見ていると、真依人の魂を偽依人に移したわけではないらしい。まあ、物語の問題は、蒼乃の人形遊びというか、ごっこ遊びにあったわけだ。とすれば、蒼乃がこの街に来る前に何をしていたのかというのが気になるが、最終回で描かれるかなあ。なかなか良い引きだったし、最終回が気になる。あ、それと、ちょっと強引な気もするが、映画として「空」の映像が流れ出したのは、すごかった。アイデア勝ち。

『らき☆すた』第12話「お祭りへいこう」
 今回は賀東招二脚本、そして日本最大級の祭のネタ。ある意味、ただの観光イベントになってしまった旧来の祭よりは、共同性とか象徴性とかで、より祭らしくなってしまった観すらある、巨大同人誌即売会である。しかし、原作者だからって、ソースケのあの扱いは…。ソースケとガウルンの絡みの同人誌とか、原作者じゃなきゃアニメに出してはいけないネタだよなあ。というか、かがみはアレが嬉しいのか?
 そして再びアニメ店長ネタ。いっそ、『らき☆すた』をやめて、2クール目からは『アニメ店長』をやった方がいいのではないかというくらいの熱の入りよう。ソースケ…キョン…、別に好きなキャラではないが、ちょっと哀愁を感じてしまう。
 そして、アニメやマンガが、コミケを自虐的に、わざと汚く描くというのはなぜなのだろうか? まあ、そっちの方が面白いというのはるだろうが、オタクをエグく描くというのは、当の「ああいう」オタクに対する攻撃に他ならないのでは。消費者に石を投げているようなものだが、「ああいう」オタクたちはそれを受け流し、『らき☆すた』のDVDを買ってしまうのだろうか。謎である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の『アイドルマスターXenoglossia』

2007-06-25 | アニメ
『アイドルマスターXnoglossia』第12話「ムスペルヘイム」
 「あなたは彼のことが何も分かっていない」という千早さんの発言で、インベルを巡る三角関係に火が。とはいえ、今回は千早さんも真もヘタレ化し、春香の一人勝ち。真は、あずさのトラウマを引き受けていたんですな。このままいくとネーブラは伊織のものになり真は脱落…。真の物語が終わってしまう。真が一花咲かせ(て散っていく)るのか、嫉妬もろもろのために(雪歩と)トゥリアビータに行ってしまうのか。あと今回、あずさが「千早」と妹の名をつぶやいたときに雪歩が反応したので、雪歩と千早の関係は確実になったか。それと、朔響など、モンデンキンド本部も、なにやら不審なところがあり、妙にアイドルにこだわっている。ひょっとしてモンデンキンド・ジャパンもトゥリアビータもモンデンキンド本部の手の平の上で踊っているだけなのかもしれない。あいかわらず謎が謎を呼ぶ。

『ヒロイック・エイジ』第12話「破滅の炬火」
 酷い。収集のつかなくなった物語を強引にまとめる存在のことを「デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)」と呼ぶが、問題を起こさなくていいところに、勝手に問題を作ってしまう存在のことを、何かしら名付けたいものである。そして『ヒロイック・エイジ』においては、それは共和国の王様とその弟。キャラデザからしてボンクラ間違いなしだし、実際やることも小悪党。共和国内部の問題を描くにしたって、もっと丁寧に描かねばならないだろう。物語の中の一部の人が「ヒロイック」な幻想に酔うような話。そろそろ中盤だが、冲方丁のテコ入れはないのだろうか。実質、名前を貸しているだけとかかなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の『Saint October』と『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』

2007-06-23 | アニメ
『Saint October』第25話「ロリ激戦! 信じて見つめて超正義!」
 うぉう。一回見逃している間に、黒ロリが復活している。いったいどうやって復活したんだ? セロテープがなんとかとか言っていたが、まさか本当にセロテープ? まあそんなわけで、操られたヨシュアを黒ロリの「愛」が救い、その余波で街中の人たちの洗脳も溶ける。白ロリと赤ロリもそれぞれにピンチを脱し、クルツを追い詰めるが…という話だ。まあ、一番のネタは白ロリのキレっぷりか。白ロリは猟兵が好きだけど、猟兵は黒ロリが気になるっぽいというちょっとした恋愛模様(恥ずかしい言葉だ)が、このアニメの中では、微妙に先の読めない点であったが、白ロリが猟兵を尻にしいて(調教して)終わるのかも知れない。黒ロリ×ヨシュアとか赤ロリ×クマとかいう、想像もしたくないペアと並んでだ。

『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』第11話「ナンバーズ」
 「機動六課のある休日(前・後編)」という回から続いたエピソードとしては、中盤の敵と味方の顔見せという一大決戦に発展した今回の事件。はやてさんなんか衛星からの砲撃みたいな魔法使っているし、「魔砲少女」ものの面目躍如といったところか。こういう中盤の一大決戦の勝敗は、のちのちまで響いてくるが、今回は一人やたら悔しがっているひとはいたものの、ティアナの機転(?)でレリックは奪われず、味方にも損害はなく、まあ失敗したといえば、敵の捕虜をあっさり逃がしてしまったというところか。実質的には、勝ち越し。とりあえずは、機動六課の戦力が整ったわけで、あとはおいおい敵組織との直接対決を繰り返していくのだろう。しかし、レリックのあのオチはしょっぱかったなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の『sola』と『らき☆すた』

2007-06-19 | アニメ
『sola』第11話「ムソウレンガ」
 依人の存在が希薄になり、次第に人々に忘れられていき、ついに真名にまで忘れてしまう。90年代のアニメなんかでは、結構よくあったパターンだ。最近では、『涼宮ハルヒの消失』もこのバリエーションだと思う。夜禍人たちは、みな町を出て行こうとしているし話が終わっていく感じがひしひしと。最後に、茉莉が剣をもって蒼乃のもとを訪れるか、主人公とヒロインが刺したり刺されたりしたアニメで、ついにヒロインがヒロインを刺す展開か。最後はどちらかが人間に戻って終わるのだろうか。しかし、故あってのこととはいえ、依人の空フェチは薄ら寒いほど。

『らき☆すた』第11話「いろんな聖夜の過ごし方」
 毎回言っているような気がするのだが、もはやヒロインはつかさで。こなたは…人気あるのだろうか? 女の結婚適齢期がクリスマスケーキに例えられる(どっちも25を過ぎると価値が暴落するから)という下りの、先生の背中が…切ない。まあなんだかんだ言うが、やっぱり監督が交代して、底上げされたような気はする。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先週の『アイドルマスターXenoglossia』と『瀬戸の花嫁』

2007-06-18 | アニメ
『アイドルマスターXenoglossia』第11話「ニヴルヘイム」
 ここに来て、話が急展開。アイスランドに第五のiDOLのコアを探しにきたモンデンキンドジャパン一行。モンデンキンドEUの職員をなのる(本当は本部の調査員らしい)朔響の登場や、あずさと千早が実は姉妹だと明かされる。さらに、エピちゃんことエピメテウス1という人造iDOLの登場。そして、ナチュラルに千早を人肌で温める春香。『舞-乙HiME』の中盤で、セルゲイがアリカを人肌で温めるエピソードがあり、そのまんま引用してきたのかと思ったら、脚本は『舞-HiME』シリーズの吉野弘幸で、やっぱりかと。
 千早の話では、モンデンキンドに内通者がいるという話だが、順当にいくと雪歩のことだろうか。雪歩の外出などの謎はあまり引っ張らず、2クール目突入前後の物語の急展開にもってきて、雪歩がトゥリアビータに帰還するのかもしれない。となれば、第五のiDOLヒエムスはトゥリアビータに奪取され、雪歩がアイドルマスターになるということも。あるいは、ヒエムスはモンデンキンドジャパンが確保し、今まで物語上での位置のなかったやよいが、『エヴァ』のトウジよろしく、春香のしらないうちにアイドルマスターになっていた、という展開も。
 しかし今回のエピソードを見ると、モンデンキンドジャパンからトゥリアビータが離脱したのは、トゥリアビータの原型となった部署が、生体改造によるアイドルマスターの適合化や、エピメテウスシリーズという人造iDOLという危険な研究を行っていて、それが認められなかったから、というように思う。
 あとは、今回のサービスカット(?)の多さ! 『舞-HiME』シリーズがテレビ東京系で、描きたくても描ききれなかったような描写を、ローカルオンリーの『Xenoglossia』にぶつけているのではないか。まあ、作品の雰囲気を壊さない程度に、がんばっていただきたい。

『瀬戸の花嫁』第12話「愛の奴隷」
 ルナがヒロイン(?)。野川さくらがすさまじい熱演を見せている。もはや、正当派萌えアニメで「兄さん…」とかいって正統派ヒロインを演じていたのが過去のことである。電気あんまばかりしているし。ルナとは、いろんな意味で似たキャラクターである『らき☆すた』の小神あきら様とか、勝負にならないな(インターネット・ラジオはおもしろいのだが)。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする