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哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

今週の 『sola』と『らき☆すた』

2007-06-12 | アニメ
『sola』第10話「ユレルマボロシ」
 依人は実は蒼乃が作った紙の固まりだった! そういや昔主人公は「帽子」だったという美少女ゲームがあったなあ。
 蒼乃は実は夜禍人だった! 視聴者には当たり前だが、依人が正体を知ったときに驚いていたので、そういえばこいつはまだ知らなかったけとむしろ驚いた。
 真名と依人は幼なじみじゃなく、まだ知り合って三ヶ月ぽっきりだった! 真名がナチュラルに幼なじみキャラだったから、依人たちがこの町に越してきて三ヶ月しかたっていないということをすっかり忘れていた。じゃあ、真名がナチュラルに依人の家で朝ご飯を作っていたのは、真名が生粋の幼なじみ「的」キャラだということか。現実にはまずいないタイプだ。いたとしても玉の輿狙いか。
 茉莉が依人をぐさり! 主人公とヒロインが刃物で刺したり刺されたりする萌えアニメって嫌。一瞬、茉莉が借りを返したのかと思った。
 トマトしるこ! まさか重要な小道具になるとは。
 こよりチョップ!!

『らき☆すた』第10話「願望」
 『らき☆すた』と『らっきー☆ちゃんねる』なのにおもしろい。「アニメ店長」とか「もじぴったん(ゼノピッタン?」とかちょっとツボ。あといつにも増して、『ふもっふ!?』と『ハルヒ』率が高い。さらに、つかさが萌えヒロイン街道をまっしぐら。
 誰か、「実はこなたいらない」と言ってくれ。
 Wikipediaの『らき☆すた』の項にも書かれているけど、原作ネタ無視してパロディに走っているのだが、作品としては不誠実かもしれないけれど、確かにこっちのほうがおもしろい…。『瀬戸の花嫁』のルナ様とキャラがかぶっている小神あきら様だが、明らかに負けてる。
 せつないなあ。せつないよ『らき☆すた』。

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先週の『アイドルマスター』と『瀬戸の花嫁』

2007-06-11 | アニメ
『アイドルマスター Xenoglossia』第10話「不協和音【雑音】」
 これまでなかなか出てこなかった真の話。あまりははっきりは示されなかったが、昔あずさはヌービアムのアイドルマスターで、真はあずさにあこがれていたんだけど、事故であずさは重傷→アイドルマスター引退(?)してしまって、真は心をもっているはずなのにあずさを守ってくれなかったヌービアムを恨んでいる。だから、iDOLの心の存在を否定している、というくらいの話だろうか。あと、これまで、あずさと真が表立ってはほとんどコミュニケーションを取っていなかったのは、一緒に住んでいるから外で取り立てて話す必要もなかったということで納得。じゃなきゃ、真ってモンデンキンドジャパンの主力なのに、妙に浮いている感じだった。
 今回のとばっちりはデコちゃん。「微熱S.O.S!!』のパッケージの扱いも大きかったし、ギャグもデコちゃん絡み多いし、デコちゃんある意味主役だよなあ。真がヌービアムに細工して事故を起こさせたのも、逆に言えばヌービアムが心をもっていて助けてくれると裏で信じていたからできたんだろう。インベルの一人春香追っかけといい、iDOLに心があっても、ロクなもんじゃないという気もしなくはないんだが。あと気になったのは、あずさは真の細工のことは全く気づいてない…んだよな。最後の新しいパスワード教えようか、のセリフなんか最高に皮肉なんだが、表情がさわやか過ぎて、気づいているフシがない。
 そういえば、あずさが春香と真と伊織に指示を出しているシーンで、スカートの裾と拳が震えている画があったが、あのシーンで拳を振るわすのは真のはずだが、真はパイロットスーツだった。…指定ミス?
 毎回お約束のように(実際そうなんだろうが)、雪歩の居眠りギャグがあるけど、あれって雪歩の夜間外出の弊害なんだろうか。ドラマCDの宣伝で雪歩の夜間外出の謎が明かされるみたいなことを言っていたが、あれだけ露骨な複線を本筋のアニメ以外で明かしてしまうということはあるのだろうか。一部わかってあとは謎というくらいの扱いか。

『瀬戸の花嫁』第12話「愛の奴隷」
 ただでさえ27時30分という遅延スケジュールだったのが、テニスの試合が一時間半伸びて、驚異の深夜29時のアニメに。しかも相変わらずテンションが天井知らずに高いし。
 ドタバタギャグ、シュールなギャグも良い感じ(政さん…)だが、野川さくらの演技が突き抜けていて良い。脚本的にはルナはあまり目立っていないのだが、キャラが演技に助けられているな。あとは、演出も良い感じ。第一回みたときには「どうよ?」と思ったが、良いギャグアニメになりつつある。このテンションを保てるなら、萌えギャグアニメの5指に入ると認定してもいいかも。

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先週の『Saint October』『リリカル☆なのはStrikerS』『エマ』

2007-06-10 | アニメ
『Saint October』第23回「ロリ窮地!いつの間にやら超敵だらけ!」
 OPテーマの『Wheel of Fortune』の紹介とともにレビューである。どうでもいいと言えばいいのだが、『Wheel of Fortune』は、主役の三人が歌っているのだが、最近では堀江由衣やら田村ゆかりやら水樹奈々やら平野綾やらと、声優もかなり歌がうまい人がたくさんでてアニメのOPやEDを歌っているなかでは、酷いほど歌がヘタなのである。困ったというような話ではない。じゃあ、ヘタなのが気に入らないかといえば、別に気になるわけでもない。むしろ、サビ直前の「♪めくるめーく、めくるめーく」みたいなのはツボなのだ。声優の歌が、その特徴的な性質のおかげで、一種のゲタをはいていることは確かだが、このユルさみたいなのはなにかなあ。
 さて、前回ユアン君が社長を怒らせてしまったせいで大変なことになり、最終回へとラスボスが怖くなり、盛り上がっていく話である。まあ、割とフツーにハッピーエンドを迎えるのはわかっているので、展開上気になるところと言えば、カードを真っ二つにされて力を失ってしまった黒ロリがどうやって力を取り戻すかである。今回のバーのシーンでアッシュが、時計柄のアルカナ・カードを出していたけど、猟兵あたりがこのカードを使って、時間を巻き戻し、「JUDGEMENT」のカードを復活させるのではないかと予想してみる。さてはて。

『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』第10話「機動六課のある休日(前編)」
 サブタイトルに反して、全然休日ぽくはなりそうにないエピソードである。休日の描き方にそもそも難があるのじゃないかと(アイスクリームを食べれば、女の子の休日というのはどうも…)思うが。どうもあまりおもしろくなりそうにない休日の話よりむしろ、スバルと同じ声優のヴィーゼという悪役が登場したことの方がきになる。

『英国恋物語 エマ 第二幕』第8話「居場所」
 たぶん少なからぬ視聴者が思っていることだと思うけど、なんでエレノアさんじゃダメなんでしょう。オタク的なキャラクター観による魅力度で言ったら、ヒロインのエマよりもエレノアの方がよっぽど良いのだがなあ。それとも究極の選択、普通に可愛い女の子と、地味ながら眼鏡+メイドのコンボの比較で、お前は後者を選べるか!?という話なのかもしれない。エレノアさんいいのになあ。ジョーンズくんも、美少女ゲーム的主人公観でいったらヘタレもいいところで、バッシングが起きて不思議ではないほどだし。
 まあ、そんなことより、僕が時代考証の確かさを売りにしているこのアニメ(マンガ)にして頑くなに気にいらないのは、現代的な恋愛の概念を産業革命時代に遡って適用していることなのである。より正確には恋愛と言う概念が超歴史化‐普遍化されているのだ。たかがアニメの批評にガチの学術書も持ち出すのもアレだが、ニクラス・ルーマンの『情熱としての愛』という歴史‐知識社会学的研究の本には、中世において「高貴さ」が恋愛の条件であった「宮廷風恋愛」から、やがてイマジネーションにより度を超すことが愛の証となる「情熱としての愛」になり、18世紀以降には愛することにそれ以上の理由はいらないという「ロマンチックラブ」へと変わり、現在まで続くという過程が記述されている。エマとジョーンズの恋愛典型的なロマンチックラブで、作中の時代が1890年代ということは年代についての誤りはない。そして、ジェントリとメイドの恋が御法度ということも、英国という階級社会の特殊性を考えたら問題はない。じゃあ、何が問題かというと、エマとジョーンズの恋愛ではなくて、ジョーンズの父親や、他の貴族社会(サロン)がこのロマンチックラブの恋愛観について、何も知らなすぎるということなのである。
 ジョーンズとサロンの対比は、普遍(的恋愛)対伝統(的恋愛)ということだろうが、ここで普遍というのは恋愛という概念が普遍的なものと「要求されている」という意味である。そういう意味では伝統というのも、サロンの人々にとっては「普遍的な」ものと信じられている。じゃあなんでこんな恋愛観の相違が起きているかということについて、作中での説明がほとんどないのがそもそもの問題なのである。ありうる説明としては、恋愛の概念については、通念通りというかフランスが本場なので、ジョーンズがフランスの小説をたくさん読んでいて、最新の恋愛観に浸されているのだが、サロンはあくまで英国内部の事情しか見てこなかったからそんなのは知らない、とかそんなところだろうか。少なくとも、そういう説明がないから、エマとジョーンズの恋愛が、あまりにも超歴史的-普遍的概念としての地位を要求しているように見えてしまう。エマとジョーンズの恋愛は、すでに超歴史的-普遍的概念としてのロマンチック・ラブを信じている人には、当然のものに見え、サロンのやつら古くせえなあと感じるかもしれないが、僕のような社会学をちょっとかじった人には、いくらでも難癖をつけられてしまうのである。
 しかしまあ、困難な題材を選んでしまったゆえに、普通のマンガ家よりも努力しているのに、つっこまれてしまうのは、かわいそうな気がするのだが。まあ、とにかくこのアニメであらゆる意味で問題なのは、ウィリアム・ジョーンズなのである。

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今週の『sola』と 『らき☆すた』と『エル・カザド』

2007-06-06 | アニメ
『sola』第9話「ヤクソクノハテ」
 このアニメには、依人と茉莉と蒼乃のメインの話のほかに、ヒゲ男爵と繭子の話と真名とこよりの話がサブとして絡んでくると思うのだが、ヒゲ男爵たちの話の終わり。ヒゲ男爵を繭子がなだめるというだけの話ではあったけど。そういや少なくとも『Kanon』の頃から久弥直樹は力押しのシナリオを多く作って、ごほっごほ。いや、愛って偉大ですね。夜禍を人間にするという話が出てきたから予想は出来たけど、もともと夜禍は死んだ人間がなるらしい。その辺りに、昔の依人が茉莉を人間にできそうになった謎があるのだろう。だとしたら、そもそも人間が夜禍になるためのより具体的な条件は何か。
 あと今回、茉莉と蒼乃の『ローゼンメイデン的』と言えそうな戦闘シーンが比較的丁寧でよかった。

『らき☆すた』第9話「そんな感覚」
 『もってけ!セーラー服』の歌詞を見たのだが、……すごいな。ナンセンス詞というのか、なんというのか。二次元美少女のオタクに対する応酬みたいな歌詞だと感じる。実はカラオケで注文してみたんだけれど、サビ以外歌えないし、歌わせないくらいの歌かもしれない。今あの歌を歌っている声優さんたちも、イベントとかで一人で歌うのは、無理では。J-POPがカラオケソングに特化しているのに対し、アニソンが女性歌手や声優、極端なメロディーなどで、カラオケできない(しにくい)歌になっているのは、注目すべき特徴かもしれない。
 「そんな感覚」…どんな感覚だっけ? ますますつかさが存在感をいや増し、真-影ヒロインの座を奪取しにくる。ラッキー・チャンネルでもネタになっていたが、髪形といい赤地のセーラー服といい『To Heart』の神埼あかりだし。一方でみゆきさんは…出てくる度にアニメの流れを止めていないだろうか。

『エル・カザド』第10話「天使と暮らす男」
「♪タコタコタッコース、おいしいタコスは…」
 いつもは『らき☆すた』と15分かぶっているので第一回以外最初から全部見た回がないのである。今回の脚本担当はメインの金巻謙一氏で、さすがにうまいなあと、ただし前半だけ。前半は、握手するだけで、ナディとゲスト男が互いがカタギに生きる人間じゃないと気づくあたりなど、ほほーと思った。ナディが、自分がついている嘘と、ゲスト男が妻についている嘘を比べる辺りも。「はぁはぁ」ことL・Aのお仕置きや、親父&美幼女など副流の話の散らし方もいい。しかし、30分では尺が短かったか、ナディたちがその家に泊まるなり、ゲスト男が来るか来るかと恐れていた暗殺者がついに来てしまうという、不幸を呼ぶ女っぷり。また復活したL・Aに物語上の花を持たせるために、ナディもエリスも結局なにもしていない…。結局、「♪タコタコタッコース、おいしいタコスは…」という歌だけが残った。エリスやナディが妙にハマっているが、前回から繰り返されたためか、こちらも妙に耳に残っている。

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先週の『アイドルマスターXenoglossia』とか

2007-06-04 | アニメ
『魔法少女リリカル☆なのは StrikerS』第9話「たいせつなこと」
 ティアナが改心してなのはと仲直りする話。先生が本人以上に本人のことを考えているという、学園ドラマみたいな話である。相変わらずおなかのもぞもぞするアニメなのである。今回、前作と前々作の話とか映像がちょこっとでてきたけど、残念ながらこれらはみていないのでなんとも言えず。しかしなのはさん、やっぱりこの前のは本気でキレていたでしょうと、しつこく突っ込んでみたい。

『アイドルマスターXenoglossia』第9話「鍵盤」
・歴代(?)ヒロイン比較
舞衣→「私には弟がいるの」
アリカ→「あたしには夢があるの」
春香→「アイドルには心があるの」
 
 春香が異様にインベルにデレデレなのはスルーということで。
 寝ぼけ雪歩のタチの悪さにもスルーで。
 伊織のデコの光っぷりもスルーで。
 真のスベスベマンジュウガニ(実在)好きもスルーで。
…他何かあったっけ?
 双子の登場と思いきや、片割れはテンペスタースとともに行方不明。OPで片割れしか映っていなかったのでおかしいなとは思っていたが、こういうことか。今、トゥリアビータで作っているらしい「エピ」を含めて、一応五体出揃ったわけである。トゥリアビータのことを尋ねる春香に、あずさが「トゥリアビータはもともとモンデンキンドの一組織だったけど、iDOLの強大な力に目をつけて奪取しようとした。悪いやつ」みたいな説明をするが、さすがにそんな簡単な話ではないだろう。モンデンキンドとトゥリアビータの対立には「そもそもiDOL」とは何か、ということが関わってくるんだと思う。

『瀬戸の花嫁』第11話「アルマゲドン」
 今回は留奈の父親が登場…。このアニメ、毎回一人ずつ新キャラ登場エピソードを描いていったら、1クールがゆうに終わってしまうんじゃないか。留奈父のモチーフは、ターミネーターとデザイン的には『天上天下』の高柳光臣かなあ。登場はアメコミ風でなかなか冴えた演出である。追いかけシーンとかは冗長気味だったけど。

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『ぱにぽにだっしゅ!』

2007-06-01 | アニメ
ぱにぽにだっしゅ! ボーカルベストアルバム 歌のザ・ベストテン
TVサントラ, 斎藤千和, 折笠富美子, 植田佳奈, 阪田佳代, 石毛佐和, 中世明日香, 樋口智恵子, 桃月学園1年C組feat.一条さん, 河合英嗣
キングレコード

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 『ぱにぽにだっしゅ!』全26話を観た。……圧巻! 萌えギャグアニメとしては、王道路線の『School Rumble(一学期)』と双璧を為せるのではないか。すご過ぎて生半可なレビューなど書く気にはならないほどなのである。どれほどすごいかというと、最近の社会学ではキレ者と名高い佐藤俊樹先生が『文芸春秋』の2005か2006年の記事だったか、「最近の日本を表す三語」という企画で『ぱにぽにだっしゅ』のレベッカ宮本先生の「愚民ども」を挙げ、現実の政治を『ぱにぽにだっしゅ』にひきつけて論じると言うなかば『ぱにぽにだっしゅ』論みたいな文章を書いているほどなのである。まあ、単に本人の趣味が高じただけかもしれないが。
 作品の形式としては高校を舞台にしたナンセンスギャグ、というかパロディギャグものである。『らき☆すた』でも引用された、小学生(の年齢の)天才教師と黒板(やいろいろなところに)過去の作品の引用(引用は多岐にわたるが、たとえば、「なぜ殺したー」などの『イデオン』ネタや、「うぐぅ」や「もうゴールしてもいいよね」などのギャルゲーネタなどなど。ときどきほとんどkeyのキャラクターにしか見えない少女の絵が一瞬出てきたり、スタッフのkey好きは確かなものである)など、が有名。特に黒板ネタを中心として、文字による情報量が多くまた、ほんの一瞬しか見えない画面にも頻繁にネタが仕込んであり、巻き戻し&一時停止なくして見られないアニメである。まあ、そんな細かいところを気にしなくても、超テンションの脚本などで十分以上に楽しめる(ちなみに、このネタを網羅することはどんな個人にも無理だろう。筆者にも分からないネタは数多い(分かるネタの方が少なかったかもしれない)。ネタが気になる人は、有名なネタの解説サイトを参照されたい)。テレビドラマの撮影風景を模した演出など、かずかずの演出の試みも秀逸。さらに、OPのポップアートを思わせるデザインが、ただバカなことをやっているわけではなく、一定のセンスに基づいてアニメを作っていることをうかがわせ、そもそもかなりの水準のクリエーターやスタッフが集まらなければ、このアニメは作れないことがわかるのである。あとOPテーマの歌も、なかなか良い感じで、最近は毎日のように聞いている。いくつかバージョンがあるが、『黄色いバカンス』は姫子(折笠富美子)ver.、『ルーレット☆ルーレット』は一条さん(野中藍)ver.、『少女Q』は凸(堀江由衣)ver.がお勧め。これらは上記の『歌のザ・ベストテン』に収録されており、大きいところのツタヤには置いてあるので、探してみるのも一興。なぜか渋谷ツタヤには、ラジオCDコーナーに収められていたが。

 というわけで『ぱにぽにだっしゅ!』は萌えギャグアニメにおいては、一つの極であり、最高傑作なのである。というか、僕がDVDとして手元において置きたいアニメとしては『serial experiments lain』以来なのだ。そのうち、お金が貯まれば買うかもしれない。最後に萌えギャグアニメ四天王として本作と、『School Rumble(一学期)』と『極上生徒会』と『苺ましまろ』を挙げておきたい。

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今週の『sola』と『らき☆すた』

2007-05-29 | アニメ
『sola』第八話「キエナイオモイ」
 一話見逃した間に何かすごいことになっている。依人が壊れ、蒼乃さんは暗躍しすぎ。やっぱり中原麻衣嬢は、寡黙な少女の演技より、修羅場の方が輝くなあ。『なのはStrikerS』といい、汚れ役が多いわけだが。

『らき☆すた』第八話「私じゃなくても旺盛」
 こなたとかがみばかりが目立っているが、実はこのアニメで一番いじり甲斐があるのはつかさじゃないかと思う今日この頃。運動会ネタだが『瀬戸の花嫁』ほど盛り上がらないのである。まあ「ほのぼの癒し系四コマアニメ」とかと称しているのでこんなものかもしれない(それでも、こなたの徒競走のイメージは懐かしかったが)。

 ……あんまり書くことないな。

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今週の『アイドルマスターXenoglossia』と『瀬戸の花嫁』

2007-05-28 | アニメ
『アイドルマスターXenoglossia』
 萌えアニメ恒例の水着回。予想通り雪歩の一人勝ちかと思いきや、春香のシチュエーション勝ちか。心があるらしいとはいえ、ロボットに水着を見せて本気で恥ずかしがっている春香はういういしいというか、アホというか。客観的に見ると、なんでもないシチュエーションなのだが、妙にエロい。これなんてエロゲ?な感じなのである。インベルはセクハラロボットの本領発揮なのか、春香の水着姿を録画しているし…。iDOLは若くてかわいい(?)女の子しかマスターに選ばないし(雪歩がダメだったのは、まさか巨乳だから…?)、セクハラ設定には事欠かないわけですが。そのうちインベルの中の人とか出てきたら、春香の反応が面白そうだなあ。
 弥生と真は……カニ?(マホ?)
 今回は、iDOLについてある程度説明が行われたのだけれど、すでに合った知識で推測できたことばかりであまり情報はなし。ただiDOLのコアは5つしかないということで、最終的にiDOLが5体建造されるのだろう。相変わらず春香は自分の置かれた環境の把握については受身で、トゥリアビータやネーブラのこととか、殺されそうになったんだから聞いてくれよと突っ込む。ただ、コアを元にiDOLを作った天才が二人いたということなので、この二人がなんらかの理由で決裂し、モンデンキンドジャパンとトゥリアビータの母体を作ったというところだろうか。しかし、iDOLをもたない国は(正確には、日本が核兵器をもてないゆえにiDOLをもっている)隕石を核兵器でバンバン打ち落としているらしいが、地球は大丈夫なのだろうか。あと、慣性制御機構をもち、単独で自由に大気圏を離脱/再突入できるiDOLの軍事兵器としての有効性は、ある意味核兵器に匹敵しそうなものなのだが、その辺の理由付けもなしか。観て面白い、ツッこんで楽しいという、二度おいしいアニメである。

『瀬戸の花嫁』
 新キャラ登場。ただし男。金持ちでヘタレだけどプライドが高いという、まあ救いようのないキャラ。あまりこのキャラは面白くないのだが、むしろ今まで中途半端な悪友キャラだったサルが、このキャラと絡むことでよくなってきたと思う。一方で、ルナはサンのライバルキャラとしてはイマイチ弱かったりする。むしろ、突っ込み役としてお巡りさんが地味にいい仕事をしている。初回観たときには萎えたものだが、今クールの萌えギャグアニメとしては、一番良い線をいっていると思う。なお、後期のEDテーマの歌手(というか声優)を決めるために、500円でマキシシングルを売って投票をするといっているが、どれくらい売れるのかなあ。売れても売れなくても困ったものだが。

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『Ergo Proxy』「ヘタレ女とボンクラ男と、その他ぷに」

2007-05-27 | アニメ
Ergo Proxy 1

ジェネオン エンタテインメント

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「そこにあるのは良き市民の顔。この街の望む人間の顔だ。……つまらない顔。でも彼らをそんなふうに見下ろす私こそ、不必要な因子なのか」『Ergo Proxy』第1話より

 『Ergo Proxy』全23話を観た。村瀬修功監督の作品で、ビジュアルのシックさやポストモダニストたちの名前を作中のアンドロイドの名前に引用するという趣向が気になっていたのである。

 舞台は、人間もどきが人工胎盤で生産される、感情を必要としない楽園ロムド。ドームに包まれたこの街は、良き市民たちがオートレイブと呼ばれるアンドロイドや移民たちを用いて運営しているが、近頃「コギト・ウィルス」と呼ばれる、感染するとオートレイブが自由意志をもってしまうウィルスにより、オートレイブが人を殺傷する事件が多発している。情報局の美しき監察官であり、ロムドを統べるドノブ・メイヤーの孫娘でもあるリル・メイヤーは「コギト・ウィルス」事件を捜査しているうちに、「プラクシー」と呼ばれる人知を超えた力をもつ怪人がまた人を殺傷していることに気づく。果たしてロムドに、そしてこの世界に何が起こっているのか、美しき監察官がその謎を解いていく(?)

 物語の一方の主人公は、上記の通りリル・メイヤーだが、もう一人ビンセント・ロウというリルに想いを寄せる移民の男がむしろ中心になって物語をつむいでいく。彼はロムドのシステムに適応しようとしながら排除され、また自分が死を振りまいていく存在であることを憂いている。中盤からはこの2人と「コギト・ウィルス」に感染した愛玩オートレイブのピノの三者の旅が繰り広げられるのだが、リルはヘタレだし(下着集めが趣味のあの人を、先生ラブじゃない方に年を3年ほど取らせたら、まさにこんな感じになると思う。顔もそっくりだし)、ビンセントはボンクラであり、管理社会論として読める本作にとっての、ちょっとしたアンチテーゼになっている。

 ビジュアルに関しては、著名なデザイナーが名前を連ねているだけあって、見事の一言。特に、眼の回りに蒼いシャドーをかけたリルやビンセントのキャラクターデザインはここしばらくのキャラクターデザインのなかでは、突出した傑作だと思う。ただし、リルの声優さんはもうちょっとがんばって欲しい気が。OPなどは、ビジュアルも音楽もかなり良く、名OPといっていいだろう。

 設定とかもなかなか凝っていていいのだが、脚本上では説明不足が多いと思う。16・17話など、かなり弾けた内容の話もあり、悪くはないのだが、どうも最終回とかメインライターの佐藤大氏の手がけた脚本には、イマイチなものが多かったように思う。全体的には、かなり面白い話だっただけに残念。なお、デリダやラカンやクリステヴァなどのポストモダニストの名前の引用には特に意味がなかったよう。

 というわけで、特にビジュアル面に引かれた人ならばお勧め。話も、未来の神話ぽくて良い感じなのだが、脚本がなあ…と残念である。いっそ劇薬として小中千昭氏に脚本を何本か依頼したらよかったのではないかと思う。

「我はエルゴ・プラクシー…。死の代理人なり」『Ergo Proxy』第23話より

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今週の『Saint October』と『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』

2007-05-26 | アニメ
『Saint October』第二十一話「ロリ帰国! 世界よ我に超ひざまず!」
 黒ロリこと小十乃ちゃんの父親は今回帰国したクルツかと思ってたけど、意表をついてアッシュですか。これで黒ロリの父親が明かされ、しかも力の源のカードを失い、次回で黒ロリの過去のエピソードが語られと、最終回に向けて怒涛の展開というところか。もっとも、最近のコナミ関係の作風からしてけっこうまったりといきそうな気がするが。
 なおどうでもいいのであるが、「愛の緊縛」という技を使う黒ロリからして、最近のエピソードで毎回縛られ返されてばかりいる…。弱いぞ黒ロリ! アニメの戦闘演出で縛られるなんていうのは(実際にはあまり有効ではないにもかかわらず)『ローゼンメイデン』でも散々あったし、定番の演出なのだが、その効用は以下の通り。1.戦闘中なのに、比較的不自然ではなく敵と味方の会話ができる。2.あまり絵の枚数が多くない。3.エロい(ぉ)…かもしれない。4.その他いろいろ。

『魔法少女リリカル☆なのはStrikerS』第八話「願い、ふたりで」
 最近恥ずかしくて腹がむずがゆくなったような笑いを抑えながらしか見られない「なのはStrikerS」である。イタイ話が続きますな。しかも、今回なのはが闇モード発動。ティアナの危険な戦い方の数々に激怒したなのはが徹底的に叩きのめしてしまう。この辺りはせっかくがんばって作った訓練メニューを台無しにされたことも大きいのかな。田村ゆかりさんの演技の万能さに感服しますな。『舞-Hime』でも田村さんと中原麻衣さんは先生-教え子の関係だったから、その辺の妙が腹をむずがゆくしているのかもしれない。次回予告からするに、なのはのやり方についていけなくなったティアナが悪者(!)に付け込まれて敵に回るみたいな展開はなさそう。残念?

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今週の『ぼくらの』と『この青空に約束を―~ようこそつぐみ寮へ~ 」

2007-05-23 | アニメ
『ぼくらの』第七話「傷」
 痛い、痛いよ。
 主人公の一人チズという女の子の回想エピソード。昔、チズは私立の中学校に通いたかったのだが、暢気過ぎる家族の理解が得られず結局公立の中学校に通うことになり、高校こそは私立へ行こうと思うながらも、姉が参加した保護者面談ではやはり家族は公立でいいのではないかという話になりそうだったのを、先生である畑飼がチズの気持ちを代弁してくれて、チズは畑飼に興味をもつ。そして、チズのアプローチによって畑飼との間に関係が出来るのだが、同時に畑飼の学校での立場がなくなっていくこととなり、雲行きが怪しくなる。そして、ついにチズは畑飼との同衾の写真がネットに流されていることを見つける。詰め寄るチズだが、許しを請う畑飼の哀れな姿に、彼を許してしまう。その日、畑飼のアパートから帰る途中、姉とすれ違うチズ。うれしそうな姉の姿に不審を覚えた彼女は、姉を付け、ついに姉が畑飼のアパートに入り、彼といちゃつく姿を目にする。
 原作があるとはいえ、ここまでエグい話を描き、今クールアニメの単発エピソードとしてはもっともよく出来ていたのではないだろうか。GONZOなのにクオリティ落ちないし。ただ、このエピソードのシーンで一番エグさを感じたのは、チズと畑飼の関係ではなく、一生懸命なチズの話を、家族が理解せずスルーし続けるシーンだった。むしろ、畑飼を悪人として描かず、カコを含めて善くも悪くもない人々がその凡庸さゆえにエグく不幸になっていく様子を描いても(分かりやすいカタストロフはないが)良かったのではないかと思ってしまう。
 『ぼくらの』自体は、設定やルールありきの物語自体はあまり好きではないが、エピドードの丁寧な描き方は、重ねて今クール屈指といっていいと思う。

『この青空に約束を―~ようこそつぐみ寮へ~』第八話「羽山海己(後編)」
 羽山海己のエピソードは、原作でもっとも評判のいいエピソードのはずなんだが、アニメ版では、描ききれなかったためか、イマイチ。原作ほど航と海己が追い詰められていないし、全年齢仕様のせいで描き方がどうしても薄くなってしまっている。それ以上に、原作の他のヒロインのエピソードにちりばめられた、航と海己の過去のエピソードの伏線の回収の仕方がなっていない。たとえば、宮穂編で宮穂が見つけた航と海己の相合傘落書きとかが生かされていないし、そもそも海己のエピソードを最後にもってこないのが間違っているといわざるを得ない。シリーズ構成は原作をちゃんと理解しているのか、怪しいもんである。

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今週の『らき☆すた』

2007-05-22 | アニメ
 しまった、また『sola』を見損ねたー。まあ、ネットで再放送を配信しているので、DVDを借りて観るまでしなくていいのだが、更新ペースが本放送とズレるからなあ。

『らき☆すた』第七話「イメージ」
 しょっぱなから、こなたが『マリア様が見ている』化している。僕は、女子高系の話はあんまり分からないし見ていないのだが、これに引っ掛けたのか(『マリ見て』の二番煎じの)『ストロベリー・パニック』のOPテーマの美郷あきの『くちびる白昼夢』が流れたのが今回一番面白かったような。あーとーはー、何かあったっけ。まあ、いつもどおりの『らき☆すた』だったと思う。監督変わったの効果あったのだろうか。

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今週の『アイドルマスターXenoglossia』と『瀬戸の花嫁』

2007-05-21 | アニメ
『アイドルマスターXenoglossia』第七話「ただいま、おかえり」 
 前回からのインベル&春香の高度二万メートルからの墜落は、ヌービアム&真が助けに入ったということであっさり解決。そういえば、『舞-乙Hime』の中盤のアリカとニナの本気対決の後も急に時間が飛んで、あとからあんなだったと回想するような流れだった。
 春香の怪我もインベルの損傷も1週間ほどで直ったものの、捨てられちゃうトラウマがぶり返して、インベルを起動できなくなってしまう。しかもそれはインベルも同様で、インベルも春香に捨てられることが怖くて、春香を受け付けなくなってしまう。結局、家出した春香を、ツンデコ伊織にハッパをかけられたインベルが迎えにいって、仲直りして終わりと。展開早いなあ。あまりにうまくコンパクトにまとめてしまう辺り、花田十輝の脚本らしい。
 こういったエピソードよりも気になるのは、どうやらトゥリアビータは一般に知られていないばかりか、モンデンキンドの中枢や他の支部には知られておらず、日本支部が「正義の味方」役になって対処しているよう。一段と謎が深まった感じですな。
 来週は、萌えアニメ恒例の水着回。恒例だからして、趣向をこらさないことには、面白くなくなるのである。まあ『舞-Hime』チームには「セクハラ」的描写という強力な武器があるのだが。

『ヒロイック・エイジ』第八話「閃光のノドス」
 相変わらず脚本が酷い。指揮官を信じて将兵が献身的に付き従う姿を、お涙頂戴的に描くのって…苦しくないか。

『瀬戸の花嫁』第八話「激突」
 燦と留奈が激突する超テンションの高いエピソード。連続アニメでこれだけテンションが高いエピソードって、まずないなあ。30分テンションで押し切った感じで笑えるかといえば、それほどでもないのだが、こんなのもありだろう。普通に面白くない『ヒロイック・エイジ』よりはよっぽどマシなのである。

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『機動戦士ガンダム第08小隊』

2007-05-17 | アニメ
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 5.1ch DVD-BOX (初回限定生産)

バンダイビジュアル

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「俺は生きる。生きてアイナと添い遂げる」(『機動戦士ガンダム第08MS小隊』)

 『機動戦士ガンダム第08小隊』なぞを観てみた。なんとこれ1995年の作品なんだな。時の流れの速さを感じるなあ。クオリティ自体は悪くない(というか、当時の水準で言ったらかなりいい)んだけど、今のこれだけクオリティの高いアニメが多くなった状況からすると、映像的には特に驚くことはない。

 このシリーズは全11話+特別編1話という構成なのだけど、前半の6話までが神田武幸監督で、後半7話からが飯田馬之介監督。というのは、神田監督がシリーズの途中で急逝してしまったせいなのである。でまあ、死人に鞭打つわけではないけれど、僕は『08』はロボットアニメとしてはリアルな作風だということで期待していたので、前半のひょうきんな感じなエピソードよりも後半のエピソードの方が好きだし、本当の『08』だという風に感じる。特に第10・11話の『震える山(前・後編)』は傑作。戦争の冷酷さ残虐さを緊張感いっぱいに描いていて、それまでは甘ちゃんに過ぎなかった主人公シロー・アマダが理想のために苦しみながらぶつかっていく様子が描かれ、それまでのこのシリーズの暢気さをうまく逆転させたと感じた。それにシローとノリスとの対決も、シローがノリスを乗り越えこそできなかったものの、それが逆に安易さを感じさせなくて良かったのだと思う。あとは、後半のシローの乗機であるEz-8がヒーロー性をもたないながらも、絶妙にかっこいいと思うのだがどうだろう。

 一応あらすじを書いておくと、ジオンを憎む若き仕官シロー・アマダはアジア戦線に着任すべく移送されていたときに、ジオンの試験モビルスーツの戦闘に鉢合わせ、そのMSのパイロットであるアイナ・サハリンと出会う。彼らはモビルスーツが相打ちとなり帰還手段がなくなったことで、生還のために助け合う。その後シローは、第08MS小隊の小隊長として着任するが、そこで出合ったのは問題のある面々。そんななかで、ジオンの試験モビルアーマーとの遭遇戦でアイナと再会し、また戦争の実情を見るにつけ、シローは一つの決心を固めていく。

 なんと言っても、最終二話の『震える山』かな。このシリーズはこの二話だけでもいいと言っても過言ではないと思う。

「愛など粘膜の作り出す幻想に過ぎぬ。母様もそうやって我らを捨てたのだ」
「可愛そうに。だから、こんな…鉄の子宮が必要だったのね」

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『撲殺天使 ドクロちゃん』

2007-05-16 | アニメ
撲殺天使ドクロちゃん 1

ジェネオン エンタテインメント

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「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」(『撲殺天使 ドクロちゃん』)

 OVAの第二期の宣伝をしていて気になったので、『撲殺天使ドクロちゃん』のOVA第一期1~4巻を見ていた。ちなみに、原作のライトノベルは未読だし、たぶんこの先読むこともないだろう。

 まずま、OVAとしてはアニメとしてのクオリティが低いことは言っておかねばらならないだろう。一応恋愛要素もあるものの、基本的にどたばたコメディ。主人公の桜くんが、将来不老不死を叶える代わりに成長を12歳で止めてしまう薬をつくり、未来の世界がロリっこばかりになってしまうのでそれは困るというわけで、未来からきた天使のドクロちゃんに何かあるたび撲殺され、すぐに「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~」という呪文で蘇生させられるというダメ設定。もちろんOPテーマは電波系。あと、撲殺シーンの血みどろ具合とか、パンチラシーンとか、微妙に力が入っている。残念なのは、ドクロちゃんがどうして桜君にそこまで付きまとうのかがよくわからないこと。どう考えてもドクロちゃんに桜君との利害関係があるとは思えないのだが。

 音声切り替えで、監督と原作のおかゆまさきのオーディオコメンタリーが聞けるのだが、まあまあ面白い。しかし、映像特典でおかゆ氏やドクロちゃん役の千葉紗子の登場する企画映像があるのだが、作家の顔ほど見たくないものはない…。ライトノベル作者ならなおのこと。まあ、企画映像は千葉ファン向けだろう。

 というわけで、面白くないわけじゃないけれど、ギャグとしては突っ込みやくがいないのか、パワーが足りないのかまあまあというレベル。またギャグの演出が、驚くと目が飛び出るとか、ヒロインなのにものすごく顔が崩れるとか、妙に古い幹事がするし、スカトロネタが多くて、褒められたものではないなあと。とりあえず、OPの電波ソングを聴いておこう、という具合か。

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