※この小説はOAV戦闘妖精雪風を基に、二次創作として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
additional Air (27)
紅いカーテンの様に靡(なび)くブラッティロード。フェアリィの空へ再び──────────
深井の帰還(きかん)それは、ブッカーにとって想定外だった。如月(きさらぎ)と言う存在は深井にとって驚きだった。 そして、雪風の姉と言う戦闘機に出迎えられた。
フェアリィの基地から飛び立つcait-sithを先頭に、雪風を護衛する様にButler-sebastianとSister-clariceが付き添う。そして10台のフリップナイト達。
雪風には深井とブッカーが搭乗した。Sister-clariceには如月が乗り込んだ。
「ジャック。」
「どうした零。」
「彼と言うのか?? 何者なんだ。あんたに偉く懐(なつ)いて居る様だ。」
「彼の名は如月雪風(ゆきか)。中尉だ。俺をFAFに連れ戻した、手柄は評価するべきと思う。今は感謝して居るさ。」
「今はか??そうか。誰かに似て居るんだ。」
「雪風にか。南極のFAFの暫定基地に戻ったら積もる話しをしよう。俺達FAFは南極に居候(いそうろう)させて貰ってるんだ。」
空間通路を突き抜けて見た空は、天然色で赤々と染まり夕焼け空だった。
距離をとり一台づつ発着する。
管制塔は緊迫した還(かえ)る予定のない雪風がその姿を現したのだから。ブッカーからクーリィ准将へ報告があり、発着許可がおりた。
基地の地下格納庫。
雪風の操縦席から深井とブッカーが降りるとクーリィ准将が出迎えに来た。
「久しぶりね。深井大尉。」
そう声をかけられ深井はクーリィ准将をまじまじと見つめる。
「私は貴方(あなた)と同じく人間よ。お帰りなさい。深井大尉。」
「俺を軍法会議か情報軍団へ、引き渡さないのか??」
「深井大尉、貴方(あなた)の身の安全と人権は私が護ると伝えておく。ただ、何処(どこ)でどの様に、過ごしてたか聞かせて欲しい。」
「気がついたらフェアリィの上空を飛んでいた。誰も居ないフェアリィの基地で賞味期限が切れてない備蓄された食料を、少しづつ食べて飢えを凌(しの)いでた。」
「先客で来てた対談予定の、ロンバート大佐を狙撃したのね。」
「死んだはずの人間を見て、正直驚いた。雪風により消されたと思った、人間が目の前に居るとは。化け物ではないが、ジャムのコピー人間だったさ。それもジャムによりコピー再生された事を自覚している。それは、クーリィ准将の言う通り間違いない。」
「えぇ、了解した。深井大尉、ブッカー少佐と共に軍部の医療センターへ行き身体検索をする様に。それが終わりしだい、エディス大尉の元でカウンセリングを受診する様に。居室はブッカー少佐と同じだ。それの方がいいでしょ。基地内の仮IDカードを渡しておく。」
深井はエディスと聞き帰って来てすぐに会うとは思いもしなかった。また上から目線の知ったかぶりで、言われるのが腹が立つのだ。
エディスに理解された所で深井には何も役に立たない。自分を理解してくれるのは雪風とブッカーだけで充分と深井は常々に思ってる。
深井の反応を余裕で見つめクーリィ准将は苦笑いをする。
「これは上官命令。背く事は出来ないわ。」
深井は敬礼をし言う。
「イエスメム。」
深井の返事をクーリィ准将は聞き言う。
「明日から貴方(あなた)は、ブッカー少佐の補佐官として仕事する様に。貴方(あなた)の飛行命令は私が下す。それとブッカー少佐は今日の件を、レポートにして私に提出する様に。と伝えてる様に。」
クーリィ准将は深井に会釈(えしゃく)をし立ち去ろうとしたが、深井の離れた背後でブッカーの騒然した声を聞き警戒した。
「雪風(ゆきか)!?」
如月の名を呼びSister-clariceへ近づくと如月は操縦席から出て来た気配(けはい)がない。いつもなら、元気良く飛び出して来ると言うのに。
「どうした雪風(ゆきか)!!おい、救護搬を呼べ。早くだ。」
クーリィ准将は駆け足でSister-clariceの元へ近づき、タラップの上に居るブッカーに声をかけた。
「ブッカー少佐。」
ブッカーはタラップの上でSister-clariceにキャノピーを開けさせ、意識のない雪風(ゆきか)を操縦席から抱き降ろしタラップから降りた。
帰投(きとう)をする時は救護搬が常に格納庫に待機してるので秒速でやって来た。救護搬に担架(たんか)され如月は救急車へ運ばれサイレンを鳴らす。
ブッカーはクーリィ准将に敬礼し言う。
「クーリィ准将。」
「ブッカー少佐は救急車に同乗し軍部の医療センターへ。深井大尉も一緒に行きなさい。深井大尉への命令の変更はない。」
ブッカーと深井は救急車へ向かい乗り込んだ。
救急車はサイレンを鳴らし慌ただしく走り去る。
additional Air (28)
additional Air (27)
紅いカーテンの様に靡(なび)くブラッティロード。フェアリィの空へ再び──────────
深井の帰還(きかん)それは、ブッカーにとって想定外だった。如月(きさらぎ)と言う存在は深井にとって驚きだった。 そして、雪風の姉と言う戦闘機に出迎えられた。
フェアリィの基地から飛び立つcait-sithを先頭に、雪風を護衛する様にButler-sebastianとSister-clariceが付き添う。そして10台のフリップナイト達。
雪風には深井とブッカーが搭乗した。Sister-clariceには如月が乗り込んだ。
「ジャック。」
「どうした零。」
「彼と言うのか?? 何者なんだ。あんたに偉く懐(なつ)いて居る様だ。」
「彼の名は如月雪風(ゆきか)。中尉だ。俺をFAFに連れ戻した、手柄は評価するべきと思う。今は感謝して居るさ。」
「今はか??そうか。誰かに似て居るんだ。」
「雪風にか。南極のFAFの暫定基地に戻ったら積もる話しをしよう。俺達FAFは南極に居候(いそうろう)させて貰ってるんだ。」
空間通路を突き抜けて見た空は、天然色で赤々と染まり夕焼け空だった。
距離をとり一台づつ発着する。
管制塔は緊迫した還(かえ)る予定のない雪風がその姿を現したのだから。ブッカーからクーリィ准将へ報告があり、発着許可がおりた。
基地の地下格納庫。
雪風の操縦席から深井とブッカーが降りるとクーリィ准将が出迎えに来た。
「久しぶりね。深井大尉。」
そう声をかけられ深井はクーリィ准将をまじまじと見つめる。
「私は貴方(あなた)と同じく人間よ。お帰りなさい。深井大尉。」
「俺を軍法会議か情報軍団へ、引き渡さないのか??」
「深井大尉、貴方(あなた)の身の安全と人権は私が護ると伝えておく。ただ、何処(どこ)でどの様に、過ごしてたか聞かせて欲しい。」
「気がついたらフェアリィの上空を飛んでいた。誰も居ないフェアリィの基地で賞味期限が切れてない備蓄された食料を、少しづつ食べて飢えを凌(しの)いでた。」
「先客で来てた対談予定の、ロンバート大佐を狙撃したのね。」
「死んだはずの人間を見て、正直驚いた。雪風により消されたと思った、人間が目の前に居るとは。化け物ではないが、ジャムのコピー人間だったさ。それもジャムによりコピー再生された事を自覚している。それは、クーリィ准将の言う通り間違いない。」
「えぇ、了解した。深井大尉、ブッカー少佐と共に軍部の医療センターへ行き身体検索をする様に。それが終わりしだい、エディス大尉の元でカウンセリングを受診する様に。居室はブッカー少佐と同じだ。それの方がいいでしょ。基地内の仮IDカードを渡しておく。」
深井はエディスと聞き帰って来てすぐに会うとは思いもしなかった。また上から目線の知ったかぶりで、言われるのが腹が立つのだ。
エディスに理解された所で深井には何も役に立たない。自分を理解してくれるのは雪風とブッカーだけで充分と深井は常々に思ってる。
深井の反応を余裕で見つめクーリィ准将は苦笑いをする。
「これは上官命令。背く事は出来ないわ。」
深井は敬礼をし言う。
「イエスメム。」
深井の返事をクーリィ准将は聞き言う。
「明日から貴方(あなた)は、ブッカー少佐の補佐官として仕事する様に。貴方(あなた)の飛行命令は私が下す。それとブッカー少佐は今日の件を、レポートにして私に提出する様に。と伝えてる様に。」
クーリィ准将は深井に会釈(えしゃく)をし立ち去ろうとしたが、深井の離れた背後でブッカーの騒然した声を聞き警戒した。
「雪風(ゆきか)!?」
如月の名を呼びSister-clariceへ近づくと如月は操縦席から出て来た気配(けはい)がない。いつもなら、元気良く飛び出して来ると言うのに。
「どうした雪風(ゆきか)!!おい、救護搬を呼べ。早くだ。」
クーリィ准将は駆け足でSister-clariceの元へ近づき、タラップの上に居るブッカーに声をかけた。
「ブッカー少佐。」
ブッカーはタラップの上でSister-clariceにキャノピーを開けさせ、意識のない雪風(ゆきか)を操縦席から抱き降ろしタラップから降りた。
帰投(きとう)をする時は救護搬が常に格納庫に待機してるので秒速でやって来た。救護搬に担架(たんか)され如月は救急車へ運ばれサイレンを鳴らす。
ブッカーはクーリィ准将に敬礼し言う。
「クーリィ准将。」
「ブッカー少佐は救急車に同乗し軍部の医療センターへ。深井大尉も一緒に行きなさい。深井大尉への命令の変更はない。」
ブッカーと深井は救急車へ向かい乗り込んだ。
救急車はサイレンを鳴らし慌ただしく走り去る。
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