もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

黒執事2 イノンセント ワールド@前説。

2011-04-30 23:16:01 | 腐女子の御伴
ようこそいらしゃいました。5月1日(日曜)の更新予定をお知らせ致(いた)しますね。


日付が変わる5月1日(日曜) 24時1分1秒から1話づつ更新されます。全10話ですので全て更新されるまで10分10秒の時間がかかります。


もぐママが原案でもぐ菜がカキした黒執事Ⅱ イノンセント ワールドの続きなので坊ちゃんは誰とも契約してないので右目に眼帯(がんたい)をしてません。それとエリザベスだけが成人してますが、他のキャラはいつもの黒執事の通常の年齢ですのでよろしこ。これを俗(ぞく)に言うサ●エさんルールと申します。

もぐ菜ともぐママからのお願いです。





         黒執事Ⅱ イノンセント ワールドその後 序幕





寝室の窓辺のカーテンの隙間から柔らかな真っ白な陽射しが招き入れられシエルの朝を届けた事を告げる。

エリザベスはここ数日学会で泊まりがけでポーラと共にロンドンを離れており留守である。


シエルは早々に起きて目を覚ますとベッドの上に、メイリンと同じメイド服がきちんと畳まれて置かれていた。

メイドヘッドキャップ、エプロン、付け襟(えり)、黒のハイソックス、黒の革靴ないのは眼鏡(めがね)だけ。

パジャマを脱ぎ時間を少しずつかけシエルは器用に手慣れた仕種(しぐさ)で、メイド服を着始める。タナカが起こしに来る時間にはまだまだ早い。

シエルの起床(きしょう)はエリザベスに合わせてるので、エリザベスが不在の時は起床(きしょう)は遅い。

シエルは全身が見える大きな鏡の前でその場でぐるりと廻る。メイリンと同じメイドを服を着たシエル。誰が用意したのか不明だっかシエルの身体にピッタリに仕立(した)ててあり着心地が良いのでシエルは満足した。


それを見て烏(からす)は鳴(な)く────────────


「なんだ、その不服そうな鳴き声は??」

シエルは後ろに居る烏(からす)に振り返る。烏(からす)はベッドの上をトントン跳びはね様に移動し羽ばたく。

「気の利かない奴だな。似合ってるだろ??まずはメイリンに見てもらおう。」

そう言うと元気良く寝室から飛び出して行こうとするシエルの肩に烏(からす)は飛び乗る。シエルは廊下を駆け出して行くメイリンの部屋がある下の階へ向かう。




メイリンはメイド服の身嗜(みだしな)みを調(ととの)え終え、ドレッサーの前に置いてある眼鏡(めがね)を取ろうとした時に自室の扉がノックされる。

今までに聞いた事のないノック音がしてメイリンはハッとし一瞬身構えた。バルドやタナカにフィニでもないなんともか弱いノック音。

メイリンは返事をし眼鏡(めがね)をせず慎重に扉へ歩く。シエルの声がしたので安心したが一人で来たのかそれともタナカと一緒なのか考えながら自室の扉を開けた──────────────


メイリンの目の前には自分と同じメイド服を着た小さな子が居ると思ったらシエルだった。右肩には烏(からす)がいつもの通りに乗っておりメイリンを見て一声鳴く。

「坊ちゃんですだか??あの、そのメイド服は??」

「メイリン、おはよう。早く厨房(ちゅうぼう)へ行くぞ。」

戸惑い驚くメイリンの右手をシエルはしっかりと握りしめ、ぐいぐいと引っ張りはしゃぎながらメイリンと一緒にバルドとフィニが待つ厨房(ちゅうぼう)へ向かった。





シエルの毎日は平和に包み込まれ穏(おだ)やかに過ぎつつあった。




  
       2011年 5月1日 (日曜) 24時1分1秒 更新スタート!!




            黒執事Ⅱ イノンセント ワールドその後

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