※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
■黒執事S.R.S. 白薔薇の花束 the End その執事、留守番(るすばん)
フレイアは独(ひと)り、セバスチャンの居城で留守番をして居た。
執事と言う職業に就(つ)き、黒に薄く青い燕尾服を着れて楽しいはずなのに…‥
人間ではないので掃除も抜かりなく庭の手入れも、隅々(すみずみ)まで行き届き完璧に留守番を愉(たの)しんで居るが──────
始めはメイリンを人間界であるアッチ側に連れて行かないと、悪魔で友人のセバスチャンが言ったのでメイリンと過ごせると思ったが~
「メイリンは僕のメイドだ。連れて行く。」
シエルの一声で決まり、メイリンを連れて行った。
シエルが始めに馬車乗り次にメイリンが馬車に乗り込みメイリンの手を、名残(なごり)惜し気に手を握りしめたフレイアはこう言った。
「メイリン、もし、貴方(あなた)が心配事があったなら、私をいつでも喚(よ)びなさい。」
「心配事ですだか?? 大丈夫ですだよ、私には坊ちゃんとセバスチャンさんが居るですだ!!バルドとフィニも居るし、心配事はないと思いますだ。」
メイリンは誇らしげにやや照れてて、頬をほんのりと赤らめながらフレイアに言った。
普通なら乙女の告白を聞いて喜ぶのに、悪魔で執事のセバスチャンは涼しい表情で特に何もないと言う反応であった。
「こいつが、無理な時はそうないだろ。」
「えぇ、坊ちゃんが、ごくまれに私の足を引っ張るぐらいでしょう。そうないと思います。では、フレイア留守番を頼みましたよ。」
そうフレイアに言うと、セバスチャンは最後に馬車に乗り込んだ。
「煩(うるさ)い黙れ。」
シエルがムッとするのを見てセバスチャンは堪らないと愛おしいげに瞳を細目、愉悦(ゆえつ)に浸(ひた)った微笑を浮かべた。
馬車の扉が閉まるとセバスチャンの居城の馬車停留場から、三人を乗せた馬車は走り出し去って行った。
悪魔──────── 彼と出会った時にそう一声かけると口元の刃歯(やえば)を、ちらつかせ嬉々(きき)とした笑った。
あの時、私は貴方(あなた)を美麗(びれい)な悪魔と思ったのでした。
付き合いは永いが初めて見てしまった、悪魔で執事で友人の照れた顔なんて!!
フレイアはそう自分で友人と言って居るが、当の本人のセバスチャンはただはた迷惑なだけである。ただ、厄介で面倒臭い相手とセバスチャンに認識されて居る事をフレイアは知らない。
人間で言えば腐れ縁だか悪魔であるセバスチャンには、腐れ縁と言うそんな価値観はない。
毎日毎日、人間の様に掃除と庭の手入れをする必要はないしそれはそれで、異府(いふ)の者でありは古(いに)しえの神ではあるので不便ない。様するに暇を持て余し退屈なだけである。
居城にただ独(ひと)りが、こうもせつないとは。シエル達が居た時は楽しく例えメイリンと主従(しゅじゅう)の契約を、結べなくっても傍に居てくれるだけで華やいだ雰囲気だった。
海で難破(なんぱ)し独(ひと)りぽつりと、誰も知らない無人島(とう)に辿(たど)り着き生きて居る気分である。読書をする気力もなく何をするのも、やり甲斐(がい)が湧かない。
人間であれば、ふて腐れて寝るのが良いが人間の様に、睡眠(すいみん)を摂(と)るのとは異なる。だから尚更(なおさら)、鬱屈(うっつく)が募(つの)った。
フレイアは物置兼(けん)がらくた置場の地下室に、何か楽しい玩具(がんぐ)が無いか物色(ぶっしょく)しに階段を降りて行った。
整理整頓されているので片付けは不要できちんと整然と、収納されておりセバスチャンの性格を窺(うかが)い知りくすりと笑うフレイア。
フレイアはとある物を見つけた。 それは、体格の良い大人の人間が三人が入れそうな頑丈な柩(ひつぎ)だった。
そう言えば、死神二匹がシエルに謝罪をしに来た時に、伝説の死神も付いて来てシエルに置いていった柩(ひつぎ)の形をした極上の眠り心地の特製ベッドと言っていた。
フレイアは興味津々でその特製柩(ひつぎ)ベッドに手で触れる。
(これで遊んで、みましょうかね。)
フレイアはいそいそと準備を始めた。
庭に咲いていた蒼(あお)薔薇を大量に摘み取り、刺(とげ)を丁寧(ていねい)に取り茎(くき)を短く切り地下室へ運び込む。
蒼(あお)薔薇をみっしりと特製柩(ひつぎ)ベッドに敷(し)き詰める。そして自分がその中に入り横たわる。
(あぁ、なんて快適で適度な密着なんでしょう。どれ、蓋(ふた)でも閉めてみますかね。)
蓋を閉じると蒼(あお)薔薇の香(かぐわ)しき匂いが、密閉されフレイアを心地良くさせた。
(これが、人間の言う眠気(ねむけ)?? 夢を観れる??)
フレイアは眠気(ねむけ)を模様(もよう)すが、入眠(にゅうみん)する事はなく結局は夢を観れなかった。
今まで知り得ない、眠気(ねむけ)を堪能(たんのう)しフレイアは満足した。これと、同じ特製柩(ひつぎ)ベッドが欲しくなり、これと同じ物を作ろうとしたが作れずフレイアは困り果てある事を思い付く。
人間界に住む伝説の死神に特製柩(ひつぎ)ベッド作って貰えば良いと思い、メイリンにも会いたくなりフレイアはアッチ側である人間界へ出掛けて行った。
黒執事S.R.S. 白薔薇の花束 the End
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
■黒執事S.R.S. 白薔薇の花束 the End その執事、留守番(るすばん)
フレイアは独(ひと)り、セバスチャンの居城で留守番をして居た。
執事と言う職業に就(つ)き、黒に薄く青い燕尾服を着れて楽しいはずなのに…‥
人間ではないので掃除も抜かりなく庭の手入れも、隅々(すみずみ)まで行き届き完璧に留守番を愉(たの)しんで居るが──────
始めはメイリンを人間界であるアッチ側に連れて行かないと、悪魔で友人のセバスチャンが言ったのでメイリンと過ごせると思ったが~
「メイリンは僕のメイドだ。連れて行く。」
シエルの一声で決まり、メイリンを連れて行った。
シエルが始めに馬車乗り次にメイリンが馬車に乗り込みメイリンの手を、名残(なごり)惜し気に手を握りしめたフレイアはこう言った。
「メイリン、もし、貴方(あなた)が心配事があったなら、私をいつでも喚(よ)びなさい。」
「心配事ですだか?? 大丈夫ですだよ、私には坊ちゃんとセバスチャンさんが居るですだ!!バルドとフィニも居るし、心配事はないと思いますだ。」
メイリンは誇らしげにやや照れてて、頬をほんのりと赤らめながらフレイアに言った。
普通なら乙女の告白を聞いて喜ぶのに、悪魔で執事のセバスチャンは涼しい表情で特に何もないと言う反応であった。
「こいつが、無理な時はそうないだろ。」
「えぇ、坊ちゃんが、ごくまれに私の足を引っ張るぐらいでしょう。そうないと思います。では、フレイア留守番を頼みましたよ。」
そうフレイアに言うと、セバスチャンは最後に馬車に乗り込んだ。
「煩(うるさ)い黙れ。」
シエルがムッとするのを見てセバスチャンは堪らないと愛おしいげに瞳を細目、愉悦(ゆえつ)に浸(ひた)った微笑を浮かべた。
馬車の扉が閉まるとセバスチャンの居城の馬車停留場から、三人を乗せた馬車は走り出し去って行った。
悪魔──────── 彼と出会った時にそう一声かけると口元の刃歯(やえば)を、ちらつかせ嬉々(きき)とした笑った。
あの時、私は貴方(あなた)を美麗(びれい)な悪魔と思ったのでした。
付き合いは永いが初めて見てしまった、悪魔で執事で友人の照れた顔なんて!!
フレイアはそう自分で友人と言って居るが、当の本人のセバスチャンはただはた迷惑なだけである。ただ、厄介で面倒臭い相手とセバスチャンに認識されて居る事をフレイアは知らない。
人間で言えば腐れ縁だか悪魔であるセバスチャンには、腐れ縁と言うそんな価値観はない。
毎日毎日、人間の様に掃除と庭の手入れをする必要はないしそれはそれで、異府(いふ)の者でありは古(いに)しえの神ではあるので不便ない。様するに暇を持て余し退屈なだけである。
居城にただ独(ひと)りが、こうもせつないとは。シエル達が居た時は楽しく例えメイリンと主従(しゅじゅう)の契約を、結べなくっても傍に居てくれるだけで華やいだ雰囲気だった。
海で難破(なんぱ)し独(ひと)りぽつりと、誰も知らない無人島(とう)に辿(たど)り着き生きて居る気分である。読書をする気力もなく何をするのも、やり甲斐(がい)が湧かない。
人間であれば、ふて腐れて寝るのが良いが人間の様に、睡眠(すいみん)を摂(と)るのとは異なる。だから尚更(なおさら)、鬱屈(うっつく)が募(つの)った。
フレイアは物置兼(けん)がらくた置場の地下室に、何か楽しい玩具(がんぐ)が無いか物色(ぶっしょく)しに階段を降りて行った。
整理整頓されているので片付けは不要できちんと整然と、収納されておりセバスチャンの性格を窺(うかが)い知りくすりと笑うフレイア。
フレイアはとある物を見つけた。 それは、体格の良い大人の人間が三人が入れそうな頑丈な柩(ひつぎ)だった。
そう言えば、死神二匹がシエルに謝罪をしに来た時に、伝説の死神も付いて来てシエルに置いていった柩(ひつぎ)の形をした極上の眠り心地の特製ベッドと言っていた。
フレイアは興味津々でその特製柩(ひつぎ)ベッドに手で触れる。
(これで遊んで、みましょうかね。)
フレイアはいそいそと準備を始めた。
庭に咲いていた蒼(あお)薔薇を大量に摘み取り、刺(とげ)を丁寧(ていねい)に取り茎(くき)を短く切り地下室へ運び込む。
蒼(あお)薔薇をみっしりと特製柩(ひつぎ)ベッドに敷(し)き詰める。そして自分がその中に入り横たわる。
(あぁ、なんて快適で適度な密着なんでしょう。どれ、蓋(ふた)でも閉めてみますかね。)
蓋を閉じると蒼(あお)薔薇の香(かぐわ)しき匂いが、密閉されフレイアを心地良くさせた。
(これが、人間の言う眠気(ねむけ)?? 夢を観れる??)
フレイアは眠気(ねむけ)を模様(もよう)すが、入眠(にゅうみん)する事はなく結局は夢を観れなかった。
今まで知り得ない、眠気(ねむけ)を堪能(たんのう)しフレイアは満足した。これと、同じ特製柩(ひつぎ)ベッドが欲しくなり、これと同じ物を作ろうとしたが作れずフレイアは困り果てある事を思い付く。
人間界に住む伝説の死神に特製柩(ひつぎ)ベッド作って貰えば良いと思い、メイリンにも会いたくなりフレイアはアッチ側である人間界へ出掛けて行った。
黒執事S.R.S. 白薔薇の花束 the End