※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード25
「坊ちゃん…?? 」
シエルは声を出さずに啜(すす)り泣き、しゃくり上げる。シエルが泣いて居る─────
どんなに苛酷(かこく)な現実を突き付けられても、甘(あま)んじる事なく受け止め薙(な)ぎ払ってきたと言うのに────────
永久(とわ)の眠りから目覚めの喜びなのか、目覚めた故(ゆえ)の哀しみ……?? それはシエルの胸の中で渦巻き、シエル自分自身の感情を問(と)い質(ただ)す事は出来ない。
シエルはセバスチャンの両肩に、添えていた手を離し両手で顔を覆(おお)う。
「可笑(おか)しいのだろ?? この僕が泣くのが。嘲笑(あざわら)いたければ、笑えば良い。僕は、泣いてなんかない。」
セバスチャンは両腕でシエルを深く抱きしめ、胸の奥に閉じ込めるとシエルの背中を安心させる様に触れ撫でる。
主従(しゅじゅう)の契約(けいやく)を交(か)わした日から、シエルの泪(なみだ)は見た事はない。
シエルの身体からセバスチャンが、手を離すと小さな身体を震わせた。顔を覆っていたシエルの両手をセバスチャンはそっと手を退(の)けさせ唇(くち)びるをシエルの目元に寄せ、窓辺から差し込む月明かりが光る一粒の宝石を輝かせると頬(ほほ)を伝い落ちる間もなく消えた。
「セバスチャン───── 」
「私は、貴方の統(す)べてが、ただ…‥ 狂(くる)おしく愛(いと)しいのです。」
もう一粒、目元で輝くとセバスチャンの唇(くち)びるに消える。
「誰が悪魔の言う事を、信じられるものか……‥」
目元をほんのりと赤く染め泣き腫(は)らしたその瞳(ひとみ)は、遊戯(いたずら)を見られた幼子の表情である。
セバスチャンは咎(とが)めたりせずに、穏和(おんわ)な笑みを浮かべシエルに優しく言い含(ふく)め返答をする。
「坊ちゃん、私が一度でも貴方(あなた)に、嘘偽りを申した事は在(あ)りましたか??」
「ない。ならばもう少し、このままで居させろ。」
「御意。」
シエルはセバスチャンの胸元に、顔を自分から押し付けると泣き声が聞こえる。
シエルの目元から自分の唇(くち)びるを伝(つた)った泪(なみだ)を、堪能(たんのう)し味わい知るこんなにも甘くも、ほろ苦いのだろう?? 初めて観(み)たシエルの、宝石の様な泪(なみだ)に美しさを感じ両腕で闇を創りシエルを腕の中に閉じ込めた。
月が雲を纏(まと)い、月明かりを遮(さえぎ)り二人の為に月は身を隠した。
お互いに感じる体温が心地(ここち)良く、身体(からだ)を寄せ合う。シエルは何時(いつ)しか泣き止み、セバスチャンの胸元から顔を離すがセバスチャンはシエルを両腕で抱きしめたまま。
「僕にそんなに、仕えたいのなら悪魔で執事として仕えろ。」
「イエスマイロード。」
シエルを見つめセバスチャンは微笑み返し両腕を離す、寝室の扉(とびら)が五回ノックされるとシエルはセバスチャンの肩越しに見える寝室の扉(とびら)に視線を向ける。
「僕達の他に、誰か居るのか────?? 」
「はい、坊ちゃんを此処(ここ)まで、追い掛けて来たメイリンです。それと、私の顔見知りが会いに来まして、坊ちゃんの許可を戴(いただ)いてないので、早急に帰らそうとしましたが好き勝手にまくし立てまして、居候(いそうろう)を決め込んだ輩(やから)が一匹です。」
「居候(いそうろう)?? ソーマとアグニでは在(あ)るまいし。 セバスチャンお前が、手を焼いたとはな。」
くくっと苦笑いをするシエルの問い掛けに、セバスチャンは溜め息をつく。
「執事を何(なん)たるかも、知らないのにファントムハイヴ家の執事に就(つ)きたがり、大変困り果てました。」
「ほぉ、面白い僕が見てみたい。構わない、部屋に入れ。」
聞き慣れた懐かしい、メイリンの声が扉(とびら)向こう側から聞こえた。
「坊ちゃん、失礼致しますだ。」
寝室の扉(とびら)を開け、一礼をしてメイリンに付き添うもう一つの細身の燕尾服の影─────
細身の男で黒に青みを帯びた髪は長く腰まであり、背の高さも年齢もセバスチャンとそう変わらない精悍(せいかん)な顔つきで目を見張る美貌(びぼう)の男をシエルは注意深く見た。
セバスチャンの傍に近寄り隣にフレイアは、腰を降(お)ろし膝まずきシエルを見つめ挨拶をする。
「初めまして、シエル様。私はセバスチャンに臨時(りんじ)で執事として雇用(こよう)されたフレイアと申します。」
その声は低く良く通る声であるが、威圧感はない美声である。深く頭(こうべ)を下げシエルに挨拶を済ませた。
メイリンは見慣れたメイド服を着ていたが、眼鏡をしておらず泪(なみだ)目でシエルを見つめ微笑(ほほえん)んだ。
黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード26
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード25
「坊ちゃん…?? 」
シエルは声を出さずに啜(すす)り泣き、しゃくり上げる。シエルが泣いて居る─────
どんなに苛酷(かこく)な現実を突き付けられても、甘(あま)んじる事なく受け止め薙(な)ぎ払ってきたと言うのに────────
永久(とわ)の眠りから目覚めの喜びなのか、目覚めた故(ゆえ)の哀しみ……?? それはシエルの胸の中で渦巻き、シエル自分自身の感情を問(と)い質(ただ)す事は出来ない。
シエルはセバスチャンの両肩に、添えていた手を離し両手で顔を覆(おお)う。
「可笑(おか)しいのだろ?? この僕が泣くのが。嘲笑(あざわら)いたければ、笑えば良い。僕は、泣いてなんかない。」
セバスチャンは両腕でシエルを深く抱きしめ、胸の奥に閉じ込めるとシエルの背中を安心させる様に触れ撫でる。
主従(しゅじゅう)の契約(けいやく)を交(か)わした日から、シエルの泪(なみだ)は見た事はない。
シエルの身体からセバスチャンが、手を離すと小さな身体を震わせた。顔を覆っていたシエルの両手をセバスチャンはそっと手を退(の)けさせ唇(くち)びるをシエルの目元に寄せ、窓辺から差し込む月明かりが光る一粒の宝石を輝かせると頬(ほほ)を伝い落ちる間もなく消えた。
「セバスチャン───── 」
「私は、貴方の統(す)べてが、ただ…‥ 狂(くる)おしく愛(いと)しいのです。」
もう一粒、目元で輝くとセバスチャンの唇(くち)びるに消える。
「誰が悪魔の言う事を、信じられるものか……‥」
目元をほんのりと赤く染め泣き腫(は)らしたその瞳(ひとみ)は、遊戯(いたずら)を見られた幼子の表情である。
セバスチャンは咎(とが)めたりせずに、穏和(おんわ)な笑みを浮かべシエルに優しく言い含(ふく)め返答をする。
「坊ちゃん、私が一度でも貴方(あなた)に、嘘偽りを申した事は在(あ)りましたか??」
「ない。ならばもう少し、このままで居させろ。」
「御意。」
シエルはセバスチャンの胸元に、顔を自分から押し付けると泣き声が聞こえる。
シエルの目元から自分の唇(くち)びるを伝(つた)った泪(なみだ)を、堪能(たんのう)し味わい知るこんなにも甘くも、ほろ苦いのだろう?? 初めて観(み)たシエルの、宝石の様な泪(なみだ)に美しさを感じ両腕で闇を創りシエルを腕の中に閉じ込めた。
月が雲を纏(まと)い、月明かりを遮(さえぎ)り二人の為に月は身を隠した。
お互いに感じる体温が心地(ここち)良く、身体(からだ)を寄せ合う。シエルは何時(いつ)しか泣き止み、セバスチャンの胸元から顔を離すがセバスチャンはシエルを両腕で抱きしめたまま。
「僕にそんなに、仕えたいのなら悪魔で執事として仕えろ。」
「イエスマイロード。」
シエルを見つめセバスチャンは微笑み返し両腕を離す、寝室の扉(とびら)が五回ノックされるとシエルはセバスチャンの肩越しに見える寝室の扉(とびら)に視線を向ける。
「僕達の他に、誰か居るのか────?? 」
「はい、坊ちゃんを此処(ここ)まで、追い掛けて来たメイリンです。それと、私の顔見知りが会いに来まして、坊ちゃんの許可を戴(いただ)いてないので、早急に帰らそうとしましたが好き勝手にまくし立てまして、居候(いそうろう)を決め込んだ輩(やから)が一匹です。」
「居候(いそうろう)?? ソーマとアグニでは在(あ)るまいし。 セバスチャンお前が、手を焼いたとはな。」
くくっと苦笑いをするシエルの問い掛けに、セバスチャンは溜め息をつく。
「執事を何(なん)たるかも、知らないのにファントムハイヴ家の執事に就(つ)きたがり、大変困り果てました。」
「ほぉ、面白い僕が見てみたい。構わない、部屋に入れ。」
聞き慣れた懐かしい、メイリンの声が扉(とびら)向こう側から聞こえた。
「坊ちゃん、失礼致しますだ。」
寝室の扉(とびら)を開け、一礼をしてメイリンに付き添うもう一つの細身の燕尾服の影─────
細身の男で黒に青みを帯びた髪は長く腰まであり、背の高さも年齢もセバスチャンとそう変わらない精悍(せいかん)な顔つきで目を見張る美貌(びぼう)の男をシエルは注意深く見た。
セバスチャンの傍に近寄り隣にフレイアは、腰を降(お)ろし膝まずきシエルを見つめ挨拶をする。
「初めまして、シエル様。私はセバスチャンに臨時(りんじ)で執事として雇用(こよう)されたフレイアと申します。」
その声は低く良く通る声であるが、威圧感はない美声である。深く頭(こうべ)を下げシエルに挨拶を済ませた。
メイリンは見慣れたメイド服を着ていたが、眼鏡をしておらず泪(なみだ)目でシエルを見つめ微笑(ほほえん)んだ。
黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード26
もぐ菜もアニメ黒執事Ⅱの記念すべき1話をイベント夜通執事で観ました。セバスチャンが登場した場面は館内は大歓声が上がりもぐ菜も驚きました。何をしてもセバスチャンは様になりカッコイイですよね(^-^)
シエル坊ちゃんも復活しましてセバシエ派のもぐ菜はほんと嬉しいのですが、アニメ黒執事Ⅱはもぐ菜には精神的にキツイ表現やアロイスが超ヤンデレで付いていけそうにもなく、もぐママと協議の結果アニメ黒執事ⅡのDVD全巻購入はしない事になりました。
後ブログでも何度もカキしている事なんですが、引っ掛かる事があり心配なんです。
蜘蛛(くも)がアロイスまたはトランシー家のイメージだったら、蜘蛛(くも)の巣に捕らえられた青い蝶(ちょう)がシエル坊ちゃんのイメージならば……
黒執事Ⅰではよくシエル坊ちゃんをチェスの駒(こま)に例(た)えてる描写(びょうしゃ)だったからOPのアニメーションを見て思わせぶりな気がするしιι(+_+)テーブルに無造作(むぞうさ)に積み上げたチェスの駒を(こま)を両腕で旦那様が抱き込み喜々(きき)とした表情でチェスの駒(こま)を舌で舐めてる。
色々と考えると不安になってしまい、もぐ菜は不安になると後ろ向きなりやすい性格なので気をつけてるのですが───────── シエル坊ちゃんの安危(あんき)がほんと心配なんです。
コミックで黒執事も連載されてるからコミックのファンの影響を、考えて極悪な結末を迎えないと思いたいし。もしかしたら、アニメ黒執事第三期も検討しているのであれば、清水プロデューサが上手に取り計らってくれると良いと願ってます。
アニメイトのフリーペーパーでアニメ黒執事Ⅱのプロデューサである清水氏が2期の構成が生まれたのはの問いにこの様に答えおりました。
『具体化したのは、放送終了してから数ヶ月後です。その前に2期をやることが決まっていたら、前作の結末も違ったものになっていたかもしれません(笑)』 (原文ママ)
もしかしたらそんなに、悪い結末にならないと思いたいです。まる子さんアニメ黒執事Ⅱをいっぱい楽しんでくださいね(σ▽σ)!!
この前の黒執事2のテレビみましたか??
わたし何度もみてます(笑)
やっぱしセバスかっこいです!
すこしでも話があって本当にうれしいです^^
続編たのしみにしてます!
まる子さんのお気に入りの場面があり良かったです。続編は今のところ、劉(ラウ)様復活計画と白薔薇の花束です。
まる子さんからコメントを貰(もら)えたので、もぐ菜は元気が出ましたよ。えぇ、続編は考えてます。書くのはまだまだ先なので、楽しみにまたブログに遊びに来てくださいね。
私セバシエのファンです。
とてつもなく!
この文章を見たとき感動しました^^
また更新待ってます!!