もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

微熱 (7) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 佐伯×片桐

2009-11-05 05:42:21 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*



一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。









         微熱 (7)



土曜の朝になり片桐は起きて、普段着に着替えて恐る恐ると部屋を出て和室に行くと、佐伯が小さく丸くなり寝ている。 顔はブランケットに埋めて寝ているので分からないが、寝息が聞こえる。

今日は休みなのだろうか??そう思い片桐は佐伯を思い見つめた。時計を見ると時刻は7時半となる、片桐は昨日はHOUSE-Rで夕飯を済ませて来たので家では食べない。

朝食の支度をしようと思い片桐は台所へ向かう。 何を作ろうかっと思う佐伯が食べてくれるかは分からないけど、お腹はきっと空いているはずと思う。

ご飯を炊き冷凍庫に作り置きして冷凍保存しておいた、牛肉の肉じゃがを電子レンジで解凍し青みにさやいんげんを散らす。解凍した牛肉の肉じゃがと鮭の切り身を焼きにほうれん草のお浸しと長葱と油揚げのお味噌汁。ご飯が炊き上がり、換気扇を回しているがお米の甘い匂いが蒸されて部屋に充ちる。

匂いに釣られて佐伯はごろ寝ロングクッションかた上半身を起こし、台所の方を向くと和室に背を向けてエプロンをし朝食の準備をして居る片桐を見る。

作った物をお皿やお味噌汁をお椀に盛ったりと、テキパキと家事をこなしている。作る人の顔が分かる手作りご飯…‥ 久しぶりな気がする。と佐伯は思う以前の自分は炊事が好きだった様な気がする。

あれから仕事に没頭し炊事さえも時間の無駄と思い、毎日が外食で朝はただマーガリンをトーストに塗り食べ珈琲を飲み必要最低限の時間で簡潔に食べれる物を食べている。

片桐は個々に盛りダイニングテーブルに並べ終わると最後にお茶を煎れ、ダイニングテーブルの椅子に座る前に佐伯に声をかける。

「おはようございます。佐伯君のお口に合うか分かりませんが、どうぞ召し上がってくださいね。」

佐伯は立ち上がりダイニングテーブルに向かい椅子を引き腰掛けた。佐伯の前には見た目も美味しいそうに盛りつけられたおかずが並んでいて、朝はトースト派の佐伯でさえもご飯が食べたくなる朝食である。

「戴きます。」

「どうぞ、召し上がれ。」

そう言い合うと佐伯は朝食を食べ始める。片桐は小型のラジカセの電源を、入れていつもの様にラジオを聞きながら朝食を食べる。

真剣な顔をして佐伯が朝食を食べているので、片桐はホッと安心する。もしかしたら、食べてくれないと思ったからである、佐伯はご飯をお代わりをして綺麗さっぱりと平らげた。

朝食を済ませて台所の流しに後片付けをするので、お皿やその他諸々を入れて洗おうと片桐がすると佐伯は片桐から離れずに洗い物を手伝う。

「あの、佐伯君、洗い物は僕がやりますよ。ワイシャツが汚れてしまいます。だから、佐伯君はゆっくりと休んでいてください。」

「俺は今日から片桐さんの、アパートに住むのだから後片付けは当たり前だ。」

「えっ、そんなほんと困ります。こんな狭い場所では佐伯君が疲れてしまい…」

「なら俺の、マンションへ来ますか??それも良い案だな。」

「そんなのダメです。困ります。」

佐伯が片桐を見ると心底から、困ったと言う表情で悩んでいる片桐を愛らしく思う。自分は楽しいかも知れないが、片桐は不安でしょうがないとさすがに佐伯は思い片桐に話す。

「なら、火曜の夜と金曜の夜に俺が片桐さんのアパートに泊まりに来ると言うのはどうです??」

「えっ…‥」

「それなら、良いはずだ。もし嫌と言うなら~」

多分、嫌だっと言う選択肢は自分には無いと観念し、片桐は小さな声で佐伯に返事をした。佐伯は通い妻ならぬ通い夫??恋人をする事を片桐の承諾を獲た。

「あの‥布団がないんです。」

「買いに行きましょう。この近くには商店街もあり、大半の物は売っているはずだ。」

佐伯の言葉を聞き目を丸くする片桐である。きっちりと、リサーチ済みでそれを見据えて行動していたのである佐伯は抜かりない。

2人で後片付けを済ますと佐伯は和室に戻り、お腹が充たされて満足したのかまたごろ寝ロングクッションに寝転ぶ。

片桐は鳥籠のカバーを取り二羽のオカメインコの世話をしている。そんな片桐を見ながら佐伯は言う。

「商店街の店が開店するのは10時だから、10時になったら色々と必要な物を一緒に買いに行きましょう。」

「あっ、はい。」

満足げに佐伯は笑うとブランケットを被り、佐伯は寝てしまう。 そんな佐伯を見てホッとする思ったよりも子供っぽいと思う片桐である。


こうして、半ば強引にして佐伯は自分の忘れモノを取り戻す為に片桐の元に通い始めた。




微熱 (8)

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