もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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鬼畜眼鏡 佐伯+×片桐 腐女子のおせち 2011.Ver (1)

2011-01-01 01:01:01 | 腐女子の御伴
         *ご注意*




*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。 一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。*






佐伯家は首尾(しゅび)よく年末の大掃除を済ませたので大晦日(おおみそか)はゆったりと過ごそうとして居た。

世間では一年を振り返り、新しい年を迎え様と忙(せわ)しい。


そんな午後15時。


リビングのソファーで佐伯と片桐は寛(くつろ)ぎ身体を寄せ合いいつもの様に──────────


「克哉君。」

「稔さん。」

お互い見つめ合い佐伯は片桐の身体に腕を廻すと片桐はギュッと佐伯の身体にしがみつく。お互いの唇(くち)びるが近づき触れ重(かさ)なる。

お互いの唇(くち)づけが深くなれば成る程に濡れそぼつ音が、静まり返った部屋に幾度(いくど)もなく響き渡り沈み消えてゆく。

唇(くち)づけの合間に艶(つや)っぽい片桐の喘(あえ)ぎ声が聞こえる。

ソファーに押し倒され部屋着は開(はだ)け乱れた、片桐はほんのりと頬(ほほ)を赤らめながら言う。

「克哉君、今日は…‥お誕生日お祝いしてからその─────── 君と……」

そう言うと片桐は全身をほんのりと赤く染める。そんな恋人を見て佐伯はますます歯止めが利かない。

「そう、俺の誕生日ですよ。だから、お祝いに貴方(あなた)を食べたい。」

「お料理もちゃんと作ったし、だから…」

片桐はお祝いしてあげたいと思い朝からごちそうを仕度をして居たので佐伯が朝から堪(こら)えて居たのだ。エプロン姿の恋人の後ろ姿はなんとも無防備で愛らしく誘う。

「お預けは聞きませんよ??稔さん。」

じたばたと片桐はするが佐伯に組み敷(し)かれて観念し瞳を閉じると目元に佐伯の吐息(といき)がかかる。


とその時に~


インターフォンが鳴りマンションの玄関のドアが乱暴のノックされてドアに体当たりをしてるらしく鈍い音がする。

マンション住民が酔っ払い部屋を間違えたのかっと思いやり過ごそうと決めたが────────── 騒ぎは収(おさ)まらない。

聞き覚えのある声がすると片桐は思ったが、衣服が乱れてるので玄関に行き確かめられない。佐伯は何もない様な顔をして居るが内心は苛立(いらだ)って居た。

(あの、バカめ。何を今更(いまさら)。)

「あの、克哉君もしかして、君にお客さんかな。」

「本多は実家に帰省(きせい)しているし、御堂と霧島は富士山を見ながら温泉旅館に泊まって居るから来ませんよ。」

佐伯にははっきりと聞こえる声で叫ばれる。

「や~い、変態!!鬼畜!!エロ眼鏡!!」



子供じみた人をからかう様な口調で叫んで居る。さすがに佐伯は追い払う事にした。片桐とこれから美味しい時間を過ごそうとしたのに横槍が入るとは。

「迷惑な奴は俺が追い払って来ますので、稔さん貴方(あなた)はこのままで待って居てください。」

佐伯はそう言うと片桐の身体の上から動き出し立ち上がり、衣服を軽く調えリビングから出て行き玄関に向かった。


佐伯は玄関越しに声をかけた。

「いい加減にしろ。お前は何しに来た。」

佐伯のぶっきらぼうの問いかけに答えた。

「オレだってお祝いして貰いたい。良いじゃんか。早く開けろよ。」

佐伯は眼鏡のブリッジをすいと上げて睨む。

「迷惑だ。俺だけで良いさっさと帰れ。」

「オマエはそう言うと、思ったけど残念でしたぁ。」

「何がだ??」

「ほんとうは、入れるんだよぉ~。」





         鬼畜眼鏡 腐女子のおせち2011.Ver (1)





まさかと思い佐伯はサボサンダルを履(は)き玄関のドアを開くと誰も居ない……… まさかと思った瞬間にリビングから片桐の声がした!!


「克哉君!!」

佐伯は急いでリビングへ戻る。

リビングのソファーに座って居たのは片桐ともう一人の自分だった。もう一人の自分はラフな白のパーカーを着てジーンズ姿で人懐っこい笑みで和(なご)やかに片桐と語らい楽しいそうだ。

「ほんとアイツは、いつもいつもそんな事ばかりで、オレは心配なんですよ。稔さんに嫌われないか。あっ、来たな。」

無邪気な人懐っこい笑みを浮かべて居るのは眼鏡をしてない自分。

「どうやってここに入った。」

「ん?? オマエはオレなんだから、ここに入れるに決まってるじゃんか。マヌケだなぁ。」

余計な一言が多いノマ克哉をジロリと、軽蔑(けいべつ)に充(み)ちた瞳で佐伯は睨む。

「オマエに睨まれても、怖くないですからねぇ。」

「あの、克哉君。」

片桐に呼ばれると佐伯とノマ克哉は反応し片桐を見つめる。二人に見つめられドキリとしたが片桐は言う。

「あの、僕、お茶を煎(い)れて来ますね。」

「稔さんのお茶を久しぶりに、飲めるなんてオレ嬉しいです。」

片桐はちゃんと衣服を着ておりリビングからダイニングへ。


「お前が心配しなくっても俺は幸せだ。分かったならいいから帰れ。」

「何を言うんだよ。誕生日祝いは、オレも交ぜろよな。」





鬼畜眼鏡 腐女子のおせち2011.Ver (2)