車輪を再発見する人のブログ

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びっくりしたなぁもお

2009年02月21日 | 反左翼論

H-Yamaguchiさんのところの記事が面白すぎるので紹介。全文は向うで読んでもらうとして一部を引用。鳥取県の公立小学校が学級委員を置いていないことと、徒競争で同時にゴールすることに対してのの記事だ。

「もっとあるよ。なんで徒競争では近道させてくれるのに、勉強では近道させてくれないんだろう?」と、お父さんは聞きました。たしかにそうです。徒競争で足のおそい人に近道をさせたり、学芸会でみんなを主役にしたりするのが「平等」なら、勉強のできない人の成績をよくしてあげるのだって「平等」のはずです。なぜ勉強だけ特別なのでしょうか。

「うーん。わからないよ」とぼくは言いました。そしたらお父さんは、「そうだね。お父さんもわからない。きっとその大人たちが勝手に『これは大事で、これは大事じゃない』って決めてるんだね」と言いました。それで、お父さんは、「走ることは大事じゃないから、それが得意な人はえらくなくてもよくて、でも勉強は大事だから、それが得意な人はえらいほうがいいって思ってるのかな」と言いました。

前の記事で書いたように、このような似非平等主義の根本的な問題はどれを平等にするか恣意的であるところだ。上にあるように徒競争では能力的に上であるのに、それを認めようとさえしない。一方で、勉強のほうでは差を認めるだけでなく、学歴差別が容認されている。つまり、努力や能力の差を素直に認めることには反対するが、明らかな差別にはまったく無関心である。このようなものを最も支持している人たちが、中国共産党を支持していることは印象的であるが、実はこのような似非平等主義の本質は身分制に対する愛なのである。似非平等主義ではなく、ちゃんとした平等主義が必要だろう。

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