はみ出し行政書士日記

破天荒(?)な行政書士が、遭遇する様々な事件に挑戦する日々の実態+α

2006年04月16日 20時45分36秒 | その他
人間誰にでも、師と仰ぐ人はいるだろう。
それが何人いるのか、どういう人を師と仰ぐのかは様々。

師と仰ぐからには、人生の先輩であることが多く、出会いは喜びであるが別れは悲しみとなる。

学生時代から、私が師と仰ぐ人物が逝った。
まだ58歳の若さ。

先が長くないのではないかと言う話は1年ほど前から聞いていたが、そのころの様子を知っているだけに、今でも信じられない。

その師との出会いはもう10年以上前の話になる。
学生時代のことではあるが、今の人生を決定付けるような出会いだったかもしれない。
当時、大学だけの学生生活に飽き足らずひたすら外を目指し新しいものを吸収しようとし続けた私が飛び込んだボランティア活動の場に師がいた。

師の言葉は刺激的で示唆に富み、全てを吸収しようとする私にとっては大変大きな存在だった。

しかし、思えば、当時は自分が余りに幼く、師の言葉に納得しつつも、次第に反発を覚えるようにもなっていった。
そんな私は、あるとき師と袂を分かつことになった。
出会いから3年ほどが経ったころだった。

その原因はすごく単純なもの。組織の作り方や動かし方の方法論をめぐって、意見に折り合いがつかなかったという、ただそれだけだった。民主的な組織構造を作ろうと、意見交換が自由に行える組織構造を作ろうとがんばってきたつもりだった自分にとっては、組織の立ち上げからずっと関わりを持ってきた師がうっとおしかったのだ。その組織自体が師の力によって持っているということも知りながら、そのことに嫉妬していただけなのかもしれない。

その後、社会の波にもまれながら自分の幼さを思い知らされ、師や当時の事を色々と思い出す中、2年ほど前偶然にも師に再会する機会を得た。

自分にとってはとても大きな存在であった師との再会は望んでも望みきれないものだったのに、こうやって実現できたことは、大きな出来事だった。

しかも、師に対して迷惑ばかりかけていた私が何の非難もされず、昔のことなど何のことかとばかり、普通に接してくれる師の存在。私は今でも当時の自分の幼さを恥じるばかりだが、そんなこと一切気にしていない師には、ただただ敬服するのみである。

そんな師から半年ほど前もたらされた電話「おれなぁ、末期の癌なんだよ。今電話だから元気そうに聞こえるかもしれないけれど、かなり調子悪くて・・・。
何か難しい問題があったら、○○(当時のボランティアの会長。私は副会長だった。)に鈴木のところに連絡して相談しろって言ってあるから、よろしく頼むよ。」

そんな話だけだったのだが、自分のことを気にかけてくれていると言う、ただそれだけで自分の小ささを思い知らされ、胸が熱くなったことを思い出す。

そんな師の言葉どおり、当時の会長は私宛に連絡をくれた。師と袂を分かって以来、既に8年は経っていて、そのとき全ての関係者との縁を切ったので、声を聞くのは本当に久しぶりだった。それなのに、昨日のことのように当時のことが思い出されるのは不思議なものだ。

その電話は、声があまりに落ち着いている。
そう、それは一番聞きたくない現実を伝えるためだった。

「○○さん、死んじゃったよ。」

あまりに早すぎる死。
まだ自分の中でこのことを受け入れられないでいるのがわかる。
自分のライフワークとなる外国人との関係や、物事の考え方など多くを学んだ師との別れは余りにあっけなかった。

まだまだ話したりないことはたくさんあった。
本当に困ったときには力添えをして欲しいと思うこともあった。
これまでの自分のなかでどこか心の支えになってくれていたことへの感謝も伝えたかった。

最近、自分の身の回りで色々なことが起きていて、冷静でない自分がいるのを分かっているのだが、この事実をどう受け止めたらよいのだろうか。

正直なところ、今の仕事ですら、師に道しるべを付けてもらったようなもの。
師の志をどう受け継いでいったらよいのだろうか。

もうそろそろ限界

2006年04月13日 03時31分06秒 | つぶやき
時計の針を見ると午前3時を回っている。
こんな時間にブログ書いている場合じゃないだろ・・・・・ってのは他人の考えなのか、自分の中にいる別の自分が言っているのか。

ここ3週間ぐらい、本当に限界に近いものがある。
例年なら比較的時間に余裕がある3,4月。

実は、普通の社会人なら一番忙しいこの時期は嵐の前の静けさのように比較的時間に余裕があった。

そう、去年までは。

しかし今年は違う。
土日はかろうじて休みを取れる日もあるが、アポ、アポ、アポ、そしてアポ。

前から気付いていることなのだが、多くの人と会って多くの悩みを聞き、その解決の糸口を見つけともに努力しなければいけないこの商売。
精神的ストレスは思いのほか大きく、心の洗濯にかなりの時間が必要なのに、その時間がない。

一日アポ3件を毎日連続して1週間続けたら、多分、気が狂うのではないかと最近本気で考えるようになった。
でも、先週だけで見ても、アポ15件は軽くこなしている。
一番多い日で6件。
もうそろそろ限界。
(参考までに、通常、アポ1件当たりの平均面談時間は1時間程度。それを終えて下調べなり書類作成なりをして、各種手続をするところまで考えると、どんなに少なく見積もっても、アポ1件当たり5時間程度の事務処理時間を必要とする。てことは、70時間から80時間ほどの労働時間を必要とする仕事が残されている計算になる。(--# )


どこか遠くへ逃げ去ってしまいたい気分。
しかし、目の前の机に高く積み上げられた(というより、ただ単にきれいに整理できていないだけかも)仕事の書類を見ると、やらなければいけないという強迫観念にだけ取り憑かれ、気が滅入るばかり。

何を隠そう(いや、隠していないかな)、私はO型。

血液型占いを信じているわけではないが、能天気でずぼらで適当で、でも、押さえるべきツボだけきっちり押さえているから、比較的トラブルを起こしにくく、世渡り上手といわれるO型。

私もその典型だとよく言われるのだが、こうも仕事から逃げられない毎日が続くと、いい加減うんざりしてくる。
出かけても帰っても、どこへ行っても仕事、仕事、仕事。

例年時間に余裕があった今の時期は、長期的なプランを立てたり、普段取り組むことが出来ない仕事(HPの更新や、各種情報収集、自分の知識のブラッシュアップなど)に時間をつぎ込めたのだが、今年はどうも様子が違う。

仕事のない時間を得るためには、サラリーマンに戻るしかないのだろうか。

でも多分無理だな。

自分の仕事の分析結果

2006年04月03日 20時08分54秒 | その他
たまたまヤフーのトップページで見つけた「成分分析」なるソフト。
試しに自分の仕事を分析してみたところ、下記のような解析結果が出ました。
興味ある人は、やってみてください。

成分解析

行政書士の成分解析結果 :

行政書士の59%はむなしさで出来ています。
行政書士の22%は時間で出来ています。
行政書士の7%は華麗さで出来ています。
行政書士の6%は柳の樹皮で出来ています。
行政書士の3%は黒インクで出来ています。
行政書士の1%は言葉で出来ています。
行政書士の1%は見栄で出来ています。
行政書士の1%は波動で出来ています。

つくば?筑波?

2006年04月03日 13時00分48秒 | つぶやき
昨日は日曜日だというのに、仕事でつくば市まで行ってきた。
そう、話題の「つくばエクスプレス」に乗って。
ついでに話題の萌え文化の秋葉原も経由して。

で、行ってみたつくば。
疑問は、何で「つくば」なの?
茨城県は、何故か平仮名の自治体名が多い。
「ひたちなか市」「かすみがうら市」「つくばみらい市」

市町村合併で、特徴を出せないのか、読みやすくしようとしているのか。
そうそう、社会保険庁も解体されて「ねんきん何とか」という組織に変わるらしい。

日本人はいつから漢字が読めないようになったのだろうか。

国内の地名が平仮名ばかりになってしまったら、一体漢字で築いてきた日本の文化はどうなってしまうのだろうか。それとも、一億層愚民化政策でも取ろうというのだろうか(って、そんなわけ無いだろ!)。

お隣韓国では、ハングルでの教育に重点を置き過ぎた結果、言語文化が衰退したという反省の基に、最近では漢字教育に力を入れるようになってきていると聞いている。

もうちょっと自分たちの文化を大事にしたほうが良いと思うのは私だけではないはず。

※ひらがな、カタカナ、漢字で同じ言葉を表現したときの語感の違いがあると言う議論は承知しております。

私としたことが・・・

2006年03月31日 21時11分49秒 | 衝撃の事件
この2週間ほど、モーレツに仕事をしまくっていた。
年度末だからと言うわけではない。
例年だとあまり忙しくない3月のはずなのに、この2週間は自分でも感心するほど仕事をしまくっていた。
何しろ、帰宅したのが午前4時というのが2回、アポがない日がない。
アポ最多処理件数5件/日
この2週間を乗り切って体力を使い果たした感がある。

そのせいなのだろうか、昨日から不思議な事件が身の回りに起きている。
いや、私が起こしているのだと思う。

まず1件目。
昨日の昼、午後一のアポの前に時間が足りないので慌てて突入した某Y野屋。
時間がないときにはこれに限る。筋肉マンも言っている「ウマいの、安いの、早いの」。ウマいかどうかは知らないけれどとにかく早い。注文して、コートを脱ぐ前に既に注文したものが並んでいることは当たり前。

何も考えずただひたすら丼者大盛と味噌汁を掻き込んで、さあ、クライアントに行くぞ!と店を出て約10分。
ふと立ち止まる瞬間があった。
そう、ふと立ち止まる瞬間。
一瞬の沈黙のあと、自らの行動を30分ほど検証するのだった。
車を、某秘密の駐車場(親戚宅)に置いて、昼飯を食べようと某Y野屋に入る直前に、駐車場の主(代行)からの電話で「スモールが灯いてるよ!」と連絡を受け、慌てて消しに走って、もう一度某Y野屋に行った。大盛と味噌汁を頼んで味わう間もなく掻き込んで店を出て、早足で歩く自分・・・・??あれ、御代を払ってないんじゃないの??




・・・・(しばし沈黙)・・・・




財布の中身を確認していた。ちょうどタイミングよく、高速道路に乗る前に財布の中身を確認していたのが幸いした。

減ってない。
うん、減ってない。
やっぱり、減ってない。

\(◎o◎)/!
おー、まい、がっ!

これって、も・し・か・し・て・・・・・食い逃げ?

次の瞬間、慌てて某Y野屋に走って行った自分の姿があったのは言うまでもない。
店員さんに事情を話して、頭ペコペコ下げて謝ったのだ。

しかし、店員さんの反応はとても穏やかで、

「え、わざわざお支払に来てくださったんですか。有難うございます!」

こんな丁寧な応対をされてしまってよいのだろうか、食い逃げ未遂なのに。

とにもかくにも、無事事件は解決されたのだった。


次、2件目。

今日の午後、都庁での某登録申出案件と許可条件変更案件を済ませて、昼飯を食べ終わった後、次のアポまでの空き時間に、西口界隈をブラブラしていたときのこと。

中国系(大陸か台湾か、香港かそれともシンガポールか、それはわからない)の旅行者らしき人から声を掛けられた。

「Do you speak English ?」

多分この手の人は道を聞くと相場が決まっている。
だから、英語の練習を兼ねて相手をしてみようと思って、

「Yes, a little.」

と答えたまでは良かった。

その後、さすがに中国系の英語だけあって、中国語の様な英語が連発!
アメリカ人の英語や日本人の英語はわかりやすいが、それ以外がよく聞き取れないのをすっかり忘れていた。

「○※?△*□%&●〆☆@%$£○◎★◆↓⊂・※〒■∩♪≪Åёшмрвощы・・・department xiao tian ju(シャオティエンジー)?」

細かなところまでは良く聞き取れなかっが、要は、「シャオティエンジーデパートに行きたいのだ。」ということを言っていた。

そんな名前のデパートを知らないから、思わず聞きなおしてしまった。

「Department store of シャオティエンジー?」

相手は、
「Yes, yes, シャオティエンジー.」

いったい新宿のどこに、シャオティエンジーなどというデパートがあると言うのだ。
思わず順番に、「伊勢丹、三越、高島屋、・・・」と思い浮かべたのだが、シャオティエンジーデパートは思い浮かばなかった。

そこで苦し紛れに出た言葉は、
「Here is the west side of Shinjuku station, you should go to the east side, I think.」
西口にデパートがあると言う感覚を持っていない私は(その時点で認識に間違いがあると気づかない自分が恐ろしいのだが)、伊勢丹や三越、丸井がある東口に行けと言ってしまったのだ。

そして、その旅行者らしき中国系の人が居なくなった後、しばらく頭の中に「シャオティエンジー」がリフレインしていた。

シャオティエンジー
シャオティエンジー
シャオ、シャオ、シャオ、確か中国語で自分を名乗るときに良く使う「シャオ」。
そのシャオって「小」って書くよな・・・自分も名前を説明するときに「シャオリンムー(小鈴木)」って言ったことあったし・・・
日本を馬鹿にして言うときに使う「シャオリーベン」も小日本と書くよな・・・ブツブツブツ・・・・
シャオティエンジー

数分後、昨日の事件同様ふと立ち止まる自分は、シャオティエンジーの正体を知ることになる。

そう、それは新宿駅西口に堂々と聳え立つあの百貨店、「小田急百貨店」を指していたのだ。

確かに、中国語読みをすれば「小田急」は「シャオティエンジー」だ。
普段の自分なら、それぐらい気づきそうなものだが、この2週間限界まで仕事をし続けて、脳みそがプリン状態、いや、クロイツフェルトヤコブ病みたいな状態で記憶すらぶっ飛んでいる瞬間がたくさんあるというのに、中国語の読み方など思い出せるはずもない。

それにしても、あの中国人はいったい、何語を話していたのだろうか。
英語で話しかけるのに固有名詞だけ中国語にするせいで、そのもっとも大切な要素が全く理解できない事態に陥ってしまったのだ。
なぜ彼は、小田急だけ漢字で知っていたのだろうか。

未だにそのことが疑問であるし、その後「シャオティンジーデパート」にたどり着いたのかも疑問だ。

遥か彼方にありそうな「シャオティエンジーデパート」。
今度ちょっと覗いてこようかな。

そして国の壁、制度の壁

2006年03月23日 01時30分42秒 | つぶやき
我々にはいったいどれだけの壁があるというのだろうか。
困難を乗り越えるとまた困難。

今日は本当に疲れた一日だった。
これほど精神的に痛めつけられたのもかなり久しぶり。

「お前の仕事は因果な商売だ。何で他人の人生にそんなに影響を与えなくちゃいけないんだ。」
かつて、そんなことを言われたこともある。

今日は、韓国に住む友人からの依頼で、この春から留学を希望している韓国人の知人と入管や入学予定の学校を訪問してきた。
留学ビザが下りないのだ。
ビザが下りない理由などはどうでもよい。
正直なところ、克服できないほどの重大問題ではないのかもしれないと思う。

しかし、新学期間近となった今、時間との戦いをしなくてはいけない。
戦いを挑むのなら、全てを失う覚悟をしなくてはいけない。
後戻りできないことを覚悟しなくてはいけない。
それを考えると、どうしても踏み出せない一歩があった。

私は臆病なのだろうか。
臆病だから、困っている人の背中を押せないのだろうか。
臆病だから、逃げ道ばかり探してしまうのだろうか。
臆病だから、安全ばかり求めてしまうのだろうか。

大事な人生の岐路に立った人を目の前にして、何も出来ない自分の無力さを今日ほど強く感じたことはない。
自分を頼りにしてくれた人に、これほどまで無力な自分をさらけ出したことは無いかもしれない。

完膚なきまでに打ちのめされた私は、いかに無力であるかを思い知らされた。
今まで調子に乗ってエラソウなことを吹聴していただけなのか。

別に自分が悪いことをしたわけでも、誰かに迷惑をかけたわけでもない。
そんなことはわかっている。

ただ力がないことを思い知らされただけ。
ただそれだけ。

でも、今まで必死になって自分を覆い隠すように身の回りに巻きつけてきた自信を全て身包み剥がされた気分。

国と国の間にある見えない壁の高さに恐れおののき、制度という壁を突き破る強い意志を持てない自分がいかに弱いかを改めて知る。

今日の一撃は、あまりにも痛かった。
回復までにどれだけかかるのか。

立ち直るには相当時間がかかりそう。

文化の壁

2006年03月20日 23時07分12秒 | つぶやき
お茶の間に流れるCM「異文化コミュニケーション」

この言葉の真意はいったい誰が知っているというのだろう。

正直な話、私は今まで何百人もの外国人と接してきて、未だに異文化コミュニケーションをまともに出来ているとは言い切れない。
しかし、これは外国語能力がないからではない。
外国語能力など、異文化を理解するためには、取るに足らない技術かもしれない。

外国人との仕事をやり始めたころ、いや、正確には学生時代にボランティアで外国人との交流を始めたころから、異文化の新鮮さに驚き、考え方の違いに共感し、多くの刺激を受けて外国を理解したつもりになってきた。
少なくとも今の仕事に取り組むようになってからは、一般的な日本人よりは、海外の事情、特に中国、韓国をはじめとしたアジアの事情はそれなりに詳しくなったつもりであった。

しかし。しかしである。何百人という外国人と接し、外国人との付き合いが広がり、そして深まるにつれて、それぞれの人が持つ背景を全くといってよいほど理解できていないということを痛感させられる場面も増えてくる。
それはあたかも、天文学の進歩によって、宇宙の未知の領域が更に広がってしまったかのごとくである。

異文化の壁を乗り越えることがいかに困難なことか。
相手を理解したつもりであっても、その理解したつもりの部分は、真実ではないこともある。それを見抜き、理解することもまた異文化の理解。決して批判するわけでもなく、けなすわけでもなく、ただ理解する。それが如何に困難なことなのか。

「異文化コミュニケーション」
これほど重い言葉が、毎日お茶の間に流れる日本人の異文化理解度とはいったいどの程度のものなのだろうかと、疑問が頭にこびりついて離れなくなる。

申告完了&FOODEX JAPAN 2006

2006年03月15日 22時38分46秒 | その他
今年も確定申告大詰め。
私は、妻の手助けのもと、無事14日に確定申告を完了することが出来、一安心。

その翌日の今日は、クライアントのお誘いに応じて、幕張メッセで開催されている「FOODEX JAPAN 2006」を覗いてきた。

今までにもいくつかのクライアントからお誘いを受けて、展示会には顔を出しているのだが、さすが食品関係の展示会だけあって、世界各国の食文化が大集合していて興味深いものがあった。

国ごとに地域をまとめて展示をしているのだが、全体的に見てアジアの国々のエリアはとても活気があり、南米やヨーロッパが揃うエリアはおしゃれな感じ。
アフリカのエリアは、農産物の一次加工品が多かった。
JETROも参加していて、発展途上国に対して多大な貢献をしていたようだ。

印象に残ったのは、韓国の企業が集まるエリア。
国が力を入れているためなのか、全体としてまとまりがあり、韓国色を強く出していた。単なる食品の商談の場としてではなく、韓国全体を強く売り込んでいるという印象があった。
それに引き換え中国エリアは、完全に日本向けだけに作ったと思われるような日本食そのものをたくさん展示していて面白かった反面、まとまりがない(中国らしさが全然ない)のと、活気がないブースが目立つ(展示会に不慣れなせいだろうか?)のが気になった。

食品展示会なので、様々な食品の試食が出来るのだが、一番インパクトがあったのは、イタリアのチーズ。
巨大なチーズ(小太鼓ぐらいのサイズ)の表面を少しずつ削って食べさせてくれるのだが、とても濃厚で癖がなくおいしいチーズだった。

なにやらスイスに行くと高級なチーズは借金の担保にもなるという話もあるらしい。
今日チーズを食べて、何となくだが納得できたような気がする。

最後に面白かったハプニングをご紹介。

タイのジンジャーティーを頂いたのだが、担当者が、「May I exchange your name card ?」と聞いてきたのだが、私は卸売りや小売をしているわけでもなく輸入総代理店でもないので、どう答えたらよいのだろうと一瞬戸惑い、「Sorry, We are business consultants.」と回答して納得してもらった。
日本で開催している展示会なのに、日本語の出来るスタッフを用意していないブースが多いことにも少々驚いた。

今思えば、あそこで自分を売り込んでしまっても良かったのかもしれないと、ちょっとだけ後悔。もしかしたら、日本に直接進出することがあれば、顧客になったかもしれない。でも、あの場は出展者が販売する場であって、来場者が売り込むのはルール違反だろうから、自分の選択は正しかったのだと、勝手に思い込んで納得するのであった。

大挑戦者祭報告

2006年03月13日 00時01分22秒 | その他
大挑戦者祭、アドバイザーとして起業相談を受けてまいりました。

感想は・・・色々。

10人居れば10通りの企業方法があるといいますが、10人の相談者が居れば10件の相談がある、といったところでしょう。
一応「会社設立」についてのアドバイザーとして参加してみたのですが、具体的な設立に対するコメントを求められたケースは、ほとんどなしといってもよいかもしれません。

むしろ、起業したいのだけれど、何をどうしたら良いのかわからない、という相談が圧倒的に多く、専門外ではあるものの、大事な心がけやどういった点に着目すべきなのか、プランをどう立てていくべきなのか、様々な観点からアドバイスをすることになった。

翻ってみると、1年前、アドバイザーとなったときにこのような相談を受けることを想定していなかったことを考えれば、漠然とした起業に対する相談全般にある程度の答えを用意することが出来るようになったことは、自分自身の成長と見てよいのかもしれない。

などと考えていると、実は、企業予備軍の人達と交流をすることにより一番成長できたのは自分なのだと考えられる。
ドリームゲートが1年の総決算と位置づけているイベントで、自分自身も1年の成長を認識することが出来たのはとてもよい経験だったように思う。

また1年後、どのようなことを考えて大挑戦者祭に参加するのか、楽しみでもある。

ドメイン

2006年03月11日 01時01分58秒 | その他
かねてから取得しようと思っていた独自ドメインなのだが、実は、8日水曜日に取得したのです。
まだ中身はまったく何もない状態なのですが、これから古いホームページのデータを移植したり、新しいコンテンツを追加したりして、充実させていこうと思っています。

中身がない状態ですので、アクセスしてもまだ何も見ることが出来ませんから、データの転送が終わった段階で、改めてドメインの発表をします。

よって、本日は取得したドメインがどのようなものかについては未発表で終わります(中途半端でスミマセン)。

大挑戦者祭前夜

2006年03月10日 21時13分28秒 | ニュース
3月11日、12日は、私がアドバイザーを勤めるドリームゲートの1年間の活動の総決算(と職員の人は言っている)である「大挑戦者祭」なのだ。

でもって、私もわずかながら協力させていただくことになってます。
11時からのアドバイザーとの面談コーナーで企業を目指す人の相談を受け付けます。
先ほどHPを確認してみたところ、既に予約は満杯。
一日貼り付け状態(貼り付けの刑?)になること間違いなしですが、どんな人が来るのかちょっと楽しみですね!

体力が残っていれば、明日、報告をします。

大挑戦者祭のリンクはこちら

この仕事特有の悩み

2006年03月02日 22時53分47秒 | つぶやき
仕事に悩みはつきもの。
仕事にまつわる悩みを探し出せばきりがない。

この仕事もまた、特有の悩みがある。

以前書いた感覚の麻痺とも関連することだが、知りすぎることによるストレスというのは計り知れないものがある。

多くの人と接して、様々な悩みや問題を聞く。
そしてそれに対する解決策を一緒に考えて、行動する。

仕事の経験が増えれば、その悩みや問題も類似するようなものに多く出会うことになり、そこには「慣れ」が発生する。このことをきちんと自己認識していなければ、そこには感覚の麻痺という最も恐ろしい落とし穴が待ち受けている。

だが、悩みごとはそこでは終わらない。

依頼された事件を無事解決して、ハッピーエンドになったものもあれば、まったく思うように行かず、泣きを見ることもある。仕事だと割り切れば、その場はそれほど精神的なダメージはない。

しかし、こういった個別の事案がそれぞれ違った形で少しずつ少しずつ、酒樽の底に溜まる檻のように、蓄積されてゆき、いつの間にか大きなストレスを感じるときがくる。多くのことについて知りすぎてしまった結果なのだろうか。
最近、相談を受けることが怖くなることもある。いったいどのような相談を持ちかけられるのだろうかと、不安を感じてしまうのだ。大抵の相談は解決可能であるし、自分のスキルから見れば、さほど難題ではないケースもあるが、その周りにちりばめられた人間模様、ドラマに耳を傾けて自分の経験に照らし合わせていくという作業は、思いのほか精神の消耗が激しいことに最近ようやく気が付いたらしい。
独立当初から、一日のアポイントは3件が限界だと思っていたのだが、その原因はこの辺にあったのかもしれない。

気分が乗らないときはとにかく仕事をするのがきつい。仕事に手をつければすぐに終わるものであっても、そこにたどり着けない。気分が乗っているときは、猛烈に仕事が出来る。
そのギャップがあることを自分で冷静に見ているだけに、どうにもならない自分がもどかしい。

同業者はいったいどうやってこの問題を乗り越えているのだろうか。
もしかしたら、この商売の最も難しい問題はここにあるのかもしれない。

時代の最先端を行く振りして実は・・・

2006年02月28日 23時38分28秒 | 業界裏情報?
最近、諸事情により電子定款などの準備をしなければいけなくなり、行政書士用の電子証明書の取得へと動き出した。

ある意味、時代の最先端を行っている部分なのだろう。ある意味・・・・・・
政府も電子政府の推進などと御大層な事を派手に宣伝している。

行政書士会はそれに乗っかる形で、電子手続の推進をしようということで、他士業に先駆けて電子認証システムに取り組んだ過去もあった(今となっては只のゴミと化した巨大システムだったようにおもうのは私だけではないはず。あのお金はいったいなんだったのだろう・・・)。
今では日本商工会議所におんぶに抱っこ。

そんなこんなで、時代の流れに巻き込まれるがごとく私もその準備をしなくてはいけなくなったのだ。

ここまではさして抵抗感あるものではなく、それなりに納得できる部分なので取り組むことになったのだが、大きな問題がその先に待ち構えていた。

電子申請をするための個人認証システムの電子鍵やらIDやらが、ふろっぴぃディスクを使用してやり取りするということらしいのだ。
認証を行う電子定款などの文書についても、原則ふろっぴぃディスクを使用する。

この数年、その存在すら記憶の彼方に消え去っていたふろっぴぃディスクを今更使うとは、いったいどういった魂胆なのだろうか。

あれほどデータ破損の危険性が高い記録媒体というのも他になく、記録容量が少ない上に、そもそもメディアが手に入らないという問題だらけのふろっぴぃディスク。

そうは言っても、文句を言っていられないので、本日仕方なくヨドバシカメラでバルク品のふろっぴぃドライブとふろっぴぃディスクを10枚購入してきた。

正直な話、これから消え去るようなツールに2000円もの金をつぎ込んだこと自体腹立たしく、また、そういったツールを今更買っている自分が恥ずかしくもあったが、背に腹は代えられない。

これから役に立つものにならいくらでも投資するが、あとどれだけ使えるかわからないものに金をつぎ込むことほど空しいことはない。

そして、購入したバルク品のふろっぴぃドライブを帰宅後PCに取り付けようとしたその瞬間。

私の思考は停止した。
え・・・・・・何でピンが34個しかないの???(・・?
ATAPIって、たしか40ピン、ダヨネ・・・・・
あれ?ふろっぴぃドライブって、専用の接続があったんだっけ??
ふろっぴぃドライブの接続規格などとうの昔に忘れ去っているので、今更思い出そうにもまったくわからず参った参った。

参考までに、購入したふろっぴぃドライブは、何かと自前規格を持ち出したがる(そして失敗する)日本のS社の製品(でもそのことと今回の問題は無関係だけどね)。購入する際に詳細の確認をしていなかった自分が悪いとはわかっているが、こういった事態は想定外。ヨドバシカメラの店員の「これなら大丈夫!」の太鼓判を鵜呑みにしてしまった自分がまたもや情けなく、更に無駄金をつぎ込まなければいけないことが腹立たしくてたまらない。
明日再び専用コードを買いに行かなければいけないのだ。ハァ

そもそもの問題の根源にあるふろっぴぃディスクでの情報のやり取りを早く改善してほしい。

経営者は孤独

2006年02月20日 19時58分16秒 | つぶやき
本日は、いつも懇意にしている取引先と、某法律の問題について官庁でのヒヤリングや会計上の打ち合わせ(税理士同伴で)をしてきた。
その会社は設立からちょうど一年。
この一年を振り返ると、よく頑張ってきた会社だと思う。
社長さんはまだ20代半ば。
一緒に仕事をしている仲間は1名(最近もう1人増えたが、この1年間は社長との二人三脚)で、会社を切り盛りしてきた。

今日、会計・税務申告の打合せをしてきて、この一年間を振り返る機会があったのだが、社長さんと話をしていて感じたこと、それは、「経営者は孤独」ということだ。

いくら二人三脚で会社を盛り上げてきたと言っても、社長とそれ以外の人では意識があまりに違いすぎることを改めて感じさせられた。

同時に、地位が人を作り上げるという言葉は本当だったということも感じさせられた。

起業する前の2人を見ていて、正直なところ「これから大丈夫だろうか。」という心配もしていたのだが、あれよあれよという間に立派な社長になり、会社のこと、従業員のこと、全体をよく見て、長い目で経営のあるべき姿、社業をどういう方向へ持っていくべきなのか、冷静に判断できるようになっていた。

打合せが終わった後、喫茶店で世間話も含めて、会社の話をとりとめもなくしていたのだが、「この人なら大丈夫」と思った反面、この人が居なくなると会社はどうなるのだろうという不安も感じた。小さい会社の社長は、自分ひとりで踏ん張り続けなければいけない。とても孤独な職業なのだ。

喜び一転寂しい気分

2006年02月13日 19時46分22秒 | つぶやき
先週末の喜びから一転、週明けはやや寂しげな月曜日となった。

どんな仕事でもいえることかもしれないが、仕事上の付き合いというのは、思いのほか大事なものだと思う。

この仕事をしていると、外国人が相手だけに、出会いは大きな驚きや喜びがある反面、別れもまた大きいものになる。
というのも、この仕事での別れは、ほぼ間違いなく今生の別れになるからなのだ。
色々な事情があって、母国へ帰る人達を見送ることは、想像以上に寂しい気分になるものだと、今日初めて気が付いた。

振り返ってみると、今まで独立してから数年間、出会いばかりで関係が途切れた人というのは全くといってよいほどいない。
むしろ、時間が経てば経つほど親密になり、仕事を越えた関係にまで発展するほどなのだ。
昨年から色々と相談に乗っていた人が、家庭の事情で帰国することになり、今日、最後の面会(といっても、普通に会ってお茶しただけ)をしてきた。
いろいろと話をした後、別れ際「今までお世話になりました。」と言われたときに、一抹の寂しさを感じた。

柄に無く、センチ(って、もう死語だよね)になった瞬間だった。