巷には溢れるほどの起業本、ハウツー本が並んでいるが、もうそろそろ飽きてきた頃ではないかと思う。
斯くいう私も、独立する前には、そういった本を数冊読んだことはある。
しかし、どれもスーパー起業家の成功談が多く、自分にあった企業方法を学ぶにはあまりにもかけ離れすぎた話ばかり。
まるで天上人のような起業家の成功談を聞いても、それは単なる憧れか、ねたみぐらいにしかならない。
実は、サムライ業のためにもそういったハウツー本は多数存在する。中には、開業1ヶ月目から売上100万円とか、開業1年目で何千万も稼ぐ方法なんて本がある。
たしかに、それを書いた人にとっては、経験談でありそうやれば上手くいくのだろうが、ほとんどの人には当てはまらないといってよい。
そんな時に少し視点を変えてみても良いと思えるのが、この本なのだ。
モーレツ起業家ではなく、自分なりの起業家になることを勧め、新しいことにどんどん取り組むのではなくて身の回りにあること、経験してきたことを仕事にしなさいと、極めて現実的な話題ばかり。
しかしこの本を読むに連れて、私は自分のスタイルに合っている(=今まで実践してきた内容にかなり近い)ということがわかり、自分のやり方でも良いのだと、ほくそえんでしまったほどだ。
夢のような話は話題を呼ぶが、自分の身の回りにそんなことはめったに無いのだから、その現実をどう捉えてどう自分に活かしていくのか、それを良く教えてくれる良書だと想う。
ただ一点、難点があるといえば、こんなことを言いながら、なぜか最後にはIPOの話題が載ってしまうところか。これは起業家の夢だから仕方ないのかもしれない。
「身の丈起業」のすすめ
一橋総合研究所著
講談社現代新書
ISBN4-06-149795-2
Y720-
斯くいう私も、独立する前には、そういった本を数冊読んだことはある。
しかし、どれもスーパー起業家の成功談が多く、自分にあった企業方法を学ぶにはあまりにもかけ離れすぎた話ばかり。
まるで天上人のような起業家の成功談を聞いても、それは単なる憧れか、ねたみぐらいにしかならない。
実は、サムライ業のためにもそういったハウツー本は多数存在する。中には、開業1ヶ月目から売上100万円とか、開業1年目で何千万も稼ぐ方法なんて本がある。
たしかに、それを書いた人にとっては、経験談でありそうやれば上手くいくのだろうが、ほとんどの人には当てはまらないといってよい。
そんな時に少し視点を変えてみても良いと思えるのが、この本なのだ。
モーレツ起業家ではなく、自分なりの起業家になることを勧め、新しいことにどんどん取り組むのではなくて身の回りにあること、経験してきたことを仕事にしなさいと、極めて現実的な話題ばかり。
しかしこの本を読むに連れて、私は自分のスタイルに合っている(=今まで実践してきた内容にかなり近い)ということがわかり、自分のやり方でも良いのだと、ほくそえんでしまったほどだ。
夢のような話は話題を呼ぶが、自分の身の回りにそんなことはめったに無いのだから、その現実をどう捉えてどう自分に活かしていくのか、それを良く教えてくれる良書だと想う。
ただ一点、難点があるといえば、こんなことを言いながら、なぜか最後にはIPOの話題が載ってしまうところか。これは起業家の夢だから仕方ないのかもしれない。
「身の丈起業」のすすめ
一橋総合研究所著
講談社現代新書
ISBN4-06-149795-2
Y720-