はみ出し行政書士日記

破天荒(?)な行政書士が、遭遇する様々な事件に挑戦する日々の実態+α

道路の占有

2005年08月26日 00時37分30秒 | つぶやき
我々の扱う業務の中に「道路使用許可」というのがある。(とは言っても、手続は誰でも出来る簡単なものなので、あまり扱わない。)
そもそも道路は交通の用に供するために作られたものであって、誰かが占有することは許されていない。

しかし、特別な理由があって道路を占有して一時的に使いたい場合がある。そのような時に特別な許可(講学上の「特許」)を得て占有することが出来る。これが「道路使用許可」と言われるもの。

具体的には、チラシ配り、移動販売、道路工事などが挙げられる。

今日は、許可を得ているかどうか怪しいのに堂々と道路を占有している場面を、車で移動中に見た。

1つ目は、新宿駅南口の甲州街道(国道20号線)。
各テレビ局の中継車がずらっと勢ぞろい。
これからやってくる台風の中継放送をするためなのだろうが、3車線ある内の1車線を完全に占拠している。普段は、客待ちタクシーの列があるところに中継車があるから、タクシーの行き場が無くなり、付近は大渋滞。
常に渋滞している新宿駅南口でこんなことを許してよいのだろうか。
きっとどのテレビ局も道路使用許可を得ていないはず。
ましてや駐車禁止の除外規定の適用を受けている訳でもないと思われるのに、こういったことを放置しているのは、いかがなものかと思わされる。
確かに報道の自由というのもあるが、他人に迷惑をかけてまで報道の自由を主張するのは、権利の濫用としか思えない。

2つ目は、自動車販売店に新車を搬入する車両運搬車。
同じく甲州街道の東府中付近を走行中に発見。
某外車販売店の店舗がある側の反対側に車両運搬車を停車させ、ナンバーが付いていない車を道路に下ろし、そのまま道路を横断して販売店に搬入していた。
このような光景は、どの新車販売店でも見られるのだが、もしあれでナンバーの無い車両が事故を起したら、一体どう責任をとるつもりなのだろうか。今日は台風の影響もあり、大雨が降っていたし、夜の時間帯の搬入が殆どであることを考えると、事故が起こりやすいと思うのだが・・・

警察はもう少し厳しく取り締まって欲しいものである。

道路交通法をよく読むと、たとえどんな車両であろうと、登録されていない車両は道路を走行してはいけないことになっている。それなのに、たとえ数十メートルから100メートル程度とは言え、100パーセント違反といえる行為をしていることを黙認している。
私の自宅付近では、一般の違反車両を覆面パトカーで盛んに取り締まっているが、そういった常習犯は野放し状態。

どう見ても業界の慣れ合いのようにしか映らない。

MM21

2005年08月21日 01時38分11秒 | つぶやき
MM21という表現はもう古いのだろうか。今日は、みなとみらい地区に(初めてでは無いのだが、ほぼ初めてに近い)足を踏み入れた。
ランドマークタワーや、クインズスクエアは行ったことあるのだが、それもほとんど仕事関係で、ビルの中をただひたすら目的地に向かっていただけだから、全体がどうなっているのかなど、全く意識していなかった。

今日、再び仕事でみなとみらい地区に行ったのだが、なぜか夜9時。(理由は依頼主のリクエストによる。実は、夜のミーティングは、結構多かったりする。)
周りは、カップルや家族連れ(子供が小さい家族だけかな?)ばかりで、仕事でこの時間帯にみなと未来にいる人などほとんど居ないのだと思う。

せっかく久しぶりにみなとみらいに来たのだから、ちょっと散策してみるかとばかりに、フラフラと歩いていたのだが、どこもかしこもとにかくカップルばかり。
目の遣り所に困り、結局目的地へ足が向いて行ったのだった。

その昔、ランドマークタワーが出来た頃、周りには何も無かったのに、今ではナイトビューが素晴らしく、一大デートスポットとなっているのには本当に驚いた。

仕事ではなく、たまにはプライベートでこういうところにも来てみたいものだと思いながら、みなとみらい地区を後にしたのであった。

入管(職員?)の収容施設

2005年08月16日 23時32分41秒 | 業界裏情報?
東京入国管理局には、1つの建物の中に様々な施設が同居している。
我々が普段利用している申請関係の窓口のほか、入国警備官の訓練施設(道場?)や入管法違反で逮捕された人たちの収容施設も同居している。

そして、ちょっと面白いことに、同じ敷地内に入管職員の寮もある(建物は別)。

あの品川埠頭のど真ん中にある入管(元東京税関の敷地)の一部にこのように住居があるのだが、傍から見ていると、まるで入管職員も収容施設に押し込められているように見えてしまう。

何しろ、港湾施設のど真ん中にあるのだから、保税区と倉庫ばかり。
あとは、僅かなコンビニ(2軒だけ)とごみ焼却場、火力発電所、警察署(水上警察)があるだけ。

あんなところに住まわされていたのでは、外界と遮断されたような状態で、まるで陸の孤島。
いや、正確には埠頭施設だから、孤島なのかもしれない。

あんなところに住まわされている入管職員もかわいそうに思えてしまう今日この頃であった。

ヤッパリ外国語ガ必要ダヨ

2005年08月13日 10時22分10秒 | つぶやき
前に、「外国語ができなくてもこの仕事に差し支えは無い」という書き込みをしたことがある。
この考え方に基本的な違いは無いのだが、最近になって少々周辺環境が変って来たため、少しは勉強した方が良いかなと思うこともある。

2,3日前、新宿の西口で待ち合わせをしているところへ、観光客らしき人が7,8人で私に向かって「エクスキューズミー」と来た。
最近は、少しだけではあるが英語圏の依頼者とのやり取りもあり、英語の聞き取りは昔ほど苦手ではなくなったし、簡単な受け答えぐらいはできるようになってきたので、道案内をすることができた。
少し前なら、話し掛けられた瞬間にどぎまぎしてしまい、「あああああ・・・・・・」で終わってしまうところだったが、落ち着いて話が聞けるようになったのは、かなりの収穫だと思った。

それを得意になっていたつもりが、昨日は見事にその気持を打ち砕かれた。

ヨーロッパ(英語圏ではない)の会社から依頼を受けて、打合せをしに行ったのだが、そこで話している人の英語の意味が全然伝わってこない。(通訳してくれる人が居たので問題は無かったが、ちょっと不自由をしてしまった)
話をした相手がネイティブでないので、話し方のクセというのがあるのかもしれないが、自分の能力がまだまだ未熟だということが良くわかった。
当たり前のことなのに、こんなことで一喜一憂していてはどうしようもない。

不惑まではまだまだ遠いと感じさせられる瞬間だった。

一度あることは何度でもある

2005年08月10日 18時09分17秒 | 衝撃の事件
ちょうど1年程前、他の行政書士が手続をして上手くいかなかった案件に取組んだことを書いたが、実はそのときの依頼主からの紹介で、同じように他の行政書士に依頼してうまくいかなかった案件について相談を受けた。

やっぱりと言うしかないのかもしれないが、そもそもの説明不足、情報の確認不足がその原因の根底にはあった。

いつも言っていることなのだが、我々の仕事は今ある事実を積み重ね、将来へ向けて取るべき行動を分析しアドバイスする。(不正はダメョ!)
そして、それにあわせた手続をしていく。

ただそれだけの単純なことなのだが、これが結構難しいのかもしれない。
あるべき姿とは、理想的な状態を言うのであって、それを実現できる人はそれ程多くは無い。
そのギャップを如何にに埋めていくか、それが我々の智恵を出すところでもあるかもしれないのだが、それを直視せず、「大丈夫」と思い込んで手続をすると失敗してしまう。

今回の相談も、そんな状態だった。

会社を作って投資経営のビザを取りたいという依頼。
会社を作るところまでは比較的簡単で、マニュアル通りやればよいから、失敗というのは珍しいと思う。

しかし、ビザを取るためには、単に会社を作っただけではだめで、会社の規模(年間の予算額(投資額)、従業員数など)のほかに、会社が実体を持っているか(これは審査の対象だが、条件として明示されてはいない)、経営者の経歴はどうか(学歴、職歴など)、会社の将来性、経営の安定性、様々な側面から審査されて、判断が下される。

しかし、そういったことをあまり考えず、マニュアル通りやってしまうと、失敗してしまうのだ。所詮マニュアルはマニュアル。
「作った瞬間から、陳腐化していく」とは、どこかの大会社の経営者が言っていた名セリフだと思う。そのマニュアルを生かすも殺すも、運用する人、すなわち我々のやり方次第なのだ。

今回は、そういうところにまで考えを及ばせず、マニュアル通りにやったんだから大丈夫だと思い込んでしまったのだろうか。
依頼主にも、これで大丈夫だと太鼓判を押していたらしい。

私としては、行政の裁量権がある手続については、たとえどんなに簡単な手続であっても、絶対大丈夫ということはありえないと考えている。

今回の相談についても、依頼を受けることになるのだろうが、今までの経緯を考えると、過去のミスをリカバリーするのは、結構大変ではないかと、今から頭を悩ませている。

相談会

2005年08月05日 18時18分11秒 | 業界裏情報?
本日は、行政書士会八王子支部がお手伝いしている日野市の相談会。
といっても、毎月1回ある相談会を今回は私が担当しただけの話。

行政書士の仕事の範囲が非常に広い割に、この相談会はかなり狭い分野を狙っている(というか、そうなってしまったのかもしれない)。

「遺言、相続等暮らしの手続相談会」

というタイトルになっている。
当然だが、相談は遺言、相続だけになってしまう。

しかも、今日は午前中2時間の間に来た人は1名。
モノスゴイ暇でした。

一緒に相談員を担当したH先生と世間話をするばかりで、相談会の相談内容については、個別問題についてはあまり回答できない(市が主催しているから責任を持てない)ため、制度の概要や、大雑把な説明に終始せざるを得ない。

もうチョット幅広く相談を受けられる仕組み作りの必要性を感じた。
(企画する側からすれば、そう簡単にはいかないのでしょうけど)

日本版LLP

2005年08月01日 18時21分16秒 | ニュース
もうあちこちでニュースになっていると思うが、8月1日から有限責任事業組合という新しい制度がスタートした。

今まで、組合契約を上手く機能させられなかったことから、新しい種類の法人を作ろうというのである。

来年施行予定の新会社法と相俟って、しばらくは新法人ラッシュになりそうな気配。
我々の業界も、その変化に付いていかなくてはいけない。
逆にそれができてこそ侍業の責任を全うしていると言うもの。

さて、また勉強しなくちゃいけないことが増えてしまった。