はみ出し行政書士日記

破天荒(?)な行政書士が、遭遇する様々な事件に挑戦する日々の実態+α

新聞広告

2006年12月31日 02時23分34秒 | 業界裏情報?
最近、書き込みがご無沙汰になることが多い。
というのも、書きたくても守秘義務の問題で書けないことが多いからなのだ。

そんな中、守秘義務と関係ない話題が久々に見つかった。今年最後の書き込みとして、業界の好ましくない事情について書いてみたい。

それは、新聞広告に関する話題。

私が専門とする国際業務といわれる分野、つまり、ビザ手続など外国人を対象とした業務を中心とした業務分野を扱う行政書士は、その多くが広告を出している。

広告を出す先は、韓国語や中国語、英語などのフリーペーパーが中心で、時々ではあるが、そういったフリーペーパーの出版社から広告出稿の依頼が来ることもある。

で、私はというとそういう広告は今まで1回も出したことが無い。
広告自体は営業上効果があるということを承知しているのだが、その媒体となるフリーペーパーの品質に不安があるのだ。

多くのフリーペーパーは月刊や週刊で、雑誌、新聞のどちらかの形態をとっている。中身はというと、タブロイド紙と一般紙を足して二で割ったような雰囲気。記事は真面目なものが多い一方で、後ろの方のページには、ちょっと怪しげな記事があったりする。

広告もまた、真面目なものから風俗店まで多様で、そういったところに行政書士の「ビザ手続代行」の広告が一緒に並んでいる。

今回、某出版社から広告の参考にとサンプルが送られてきたのだが、やっぱり乗り気になれないのだ。
その理由は、紙面全体の構成の問題といってよい。
真面目な記事を書いている一方で風俗店の広告が堂々と載っているのを見ると、どうしても広告を出そうという気にはなれない。

ああいったところに広告を出している行政書士は一体どういう仕事(ジャンルではなく品質で)をしたいというのだろうか。

真面目にやっていれば、それなりに評価が高まり、いつの間にか名の通った企業との取引も出来るようになるのに、目先の日銭に目がくらんで品質の悪い仕事をしてしまうのだろうか。

広告の中には「成功率100パーセント」のように、景表法違反を疑わせるようなものまで散見される。

士業者たるもの、品位やモラルが重要であるのだから、もうちょっと広告を出す媒体を選ぶべきではないだろうか。

※実物を見たい場合は、新宿大久保へ行けば幾らでも手に入ります。韓国語はハングルが読めない人が多いので、最初は中国語から入るのが良いでしょう。漢字なので、雰囲気は分かります。

道案内

2006年12月19日 10時53分59秒 | つぶやき
最近、入管へ行く回数がやたらと増えているのだが、昨日は不思議な日だった。

最近入管へ行く際には健康のためもあって、最寄り駅である品川駅から毎回必ず歩いている。片道30分弱ぐらいでちょうど良い運動量。

ところが昨日は面白いことがあった。
前の用事のため、珍しく天王洲アイルから歩いたのだが、駅を降りてすぐに声をかけられた。
「チョットいいですか?この地図・・・」
と言い終わるまもなく、東南アジア出身の外国人と分かったので、
「イミグレーション(入国管理局)ですか?ここを真っ直ぐ行けばよいですが、私も行きますよ。」
と説明すると、
「あなた、良く知ってるのね。」
といわれてしまった。
確かに良く知っているかもしれない。
何しろ毎週1回か2回は入管に行くのだから。

結局、入管まで一緒に歩くこと約10分、被収容者との面会が目的だとの事だったので、窓口まで連れて行って「頑張ってね」と声をかけて別れた。

ここまでは時々ありそうな風景。

ところが、用事を済ませて帰る途中、またもや同じようなことが。
入管から帰るときも品川駅まで歩いている。

駅まで三分の一ほど歩いたところで、「スミマセーン、カンリキョクわかりますか」と国籍不明の雰囲気を持つ人から声をかけられた。

説明が難しい場所で聞かれたのだが、何とか説明して「頑張ってね」と声をかけて再び帰途に着いた。

一日に2回も同じ場所へ行く人から道を聞かれるとは思わず、不思議な日だった。

子だくさん

2006年12月04日 20時31分48秒 | 業界裏情報?
我々が仕事でよく行く場所はなんと言っても入国管理局。
日本にあって日本にあらずといっても良いほど多彩な国籍、人種の人たちが集う?場所である。

そしてもうひとつ、日本の一般的な役所と全く違った風景が、「子だくさん」である。

区役所、市役所、都道府県庁などの一般的な役所に比較して、圧倒的に子供の来庁比率が高い。
少子化が叫ばれて久しい日本社会にあって、異色の場所といってよい。

見方を変えれば、多くの外国人は子供を産むことを自然のことと捉え、人生における荷物などとは思わないのかもしれない。

スーツ姿の父親と母親、ベビーカーに乗った子供というパターンのご一家が手続に訪れていることは珍しくない。

日本人が子供を負担に思うのに比べて、外国人のたくましさが目立つ。
日本人も外国人からこういうところを学ぶと良いかもしれない。