田舎道

東電の町から各町を転々と・・やっと終の棲家を決めました

長い年月

2013-07-22 14:27:34 | 日々の出来事


今までは川沿いのコースを歩いていた私達ですが、最近は町中にも繰り出し始めました。


路地から路地へと歩き、新しい場所や素敵なお家を見ることが最近の楽しみになっています。


昨日も一時間ほど歩き、疲れて主人よりかなり後ろをテクテク歩いてまして、ふと目に留まったお店がありました。

白河は城下町なので歴史的建造物が多い所でもあるのですが、落ち着いたたたずまいの商店がありました。

〇〇屋呉服店・・・ここは、幼い子供の頃、同じ敷地内に暮らしていたマ〇ちゃんが、お嫁に来た所だ・・・


いつかはここを訪れてみようと思ってはいたけれど、なかなか来れずにいました。


お店のガラス戸からちょっと覗いて見てみました。

誰か女の人がいるみたい・・・

じ~っと目を凝らして見ると、白髪の女性が背中を丸めて針を動かしていました。


白髪の・・背中を丸めた後姿・・・もしかして、・・・もしかして・・・


胸にぐっとくるのもをこらえ

「ごめんください・・・」と声をかけてみました。


その女性はすぐにこちらをむき

「はい!、どうぞお入りください!」と立ち上がり来ました。

あ~!マ〇ちゃんだ!  昔の綺麗なマ〇ちゃんは・・・


「・・・マ〇ちゃん・・ですね・・私、〇〇子です・・」、するとにこやかな笑顔で

「〇〇子さん?・・・最近覚えられなくて・・・どちらの?」

「〇木〇〇子です・・」


「あ!あ~!〇〇子ちゃん!・・・どうしてた~!心配してたの~!」


「中に入って!、早く、ここに座って!今どこに住んでるの?」



何十年ぶり?・・・40年は経ったかもしれない。

手に手をとり、お互いに涙ぐんでしまいました。

うん、うん、と見詰め合うだけで・・・それだけでいろんな思いが感じ取れました。





あの綺麗なお姉さんが、今は白髪になり、ガリガリのやせっぽっちだった私は、白髪で貫禄十分の体形になり・・・


お互いに年をとってしまったものだ・・・

長い年月を感じてしまいました。

生きていればこそ、こうして会う事ができるのですね。

近いうちにまたおじゃましようと思っています。

コメント (6)
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井戸端会議

2013-07-03 15:06:08 | 日々の出来事
早いもので白河に来て3ヶ月たちました。

来たばかりの時は、前の所に帰りたくて帰りたくてたまらなかったです。


私の悪い性格は、初めてのものに対して拒絶反応が出てしまうことです。

特に初めての場所は過敏に反応します。

しかし何度か行くことで徐々に反応は消えてゆきます(本当に面倒くさいヤツです)


ここ白河も少しずつ慣れ、どこかに出かけた時など、ここの家に戻り

「あ~~家は一番~!」と言ってる私、もうここが住めば都になっているようです。





ここの仮設住宅、二軒一棟になっておりまして、私のお隣には70代のEさんが一人で住んでいます。

そのお隣にはやはり一人でいるOさん。

その隣にはご夫婦で住んでるSさん。

私の一つ隣には一人でいる(お父さんが近くにいる)Tさん。ロングスカートの時が多いマダムです。

皆さん、60代~70代です。


一人が誰かとおしゃべり始めると、次々と集まってきます。


Oさんは別棟の仮設にも行く人なので話題が豊富で情報源。

Sさんもほとんどの集まり(仮設内の)に参加してる方なので話が上手。


ちなみに、私と、Eさん、マダムTさんは、ほとんど集会には参加しない派。


このマダムTさん、一番のお話好きな人で、声がとても通る人で、どこでしゃべってしても声が聞こえる人。



ほぼ一日一回、大体夕方、この方達の会議が始まります。(一人でいれば話したくなるのでしょう)

私も時には会議に参加しなくてはなりません(それはやっぱ付き合いですから・・・)

が、この会議、とにかく長いのです。

普通は一時間。。。


なんか言い訳ないか考えながら話してます。

お隣のEさん、「水戸黄門、見るから~」と、いいアイデア!

「まったく~長いよ~」と主人にも呆れられました。

なので、「携帯鳴ってるよ~って言って!」と主人に言ってあります・・・


でも、みんないい方ばかりです。

話す事でストレスも少しは減ってゆくようです。


今日もどこかで、マダムTさんの声が・・・・(^0^)


コメント (2)
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